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数クリックでローカルWordPressサイトを作れる無償ツール「Studio」、AI支援機能も統合

プラグイン探しからコーディングや投稿のお世話まで

「Studio」v1.2.0

 米Automatticは10月29日(現地時間)、ブログシステム「WordPress」の環境をローカル構築するオープンソースツール「Studio」に、AIアシスタント機能を統合したと発表した。現在、すべての「Studio」ユーザーに無償解放されている。

 「Studio」は、「WordPress」オフィシャルのローカル環境構築ツール。わずか数クリックでPC上に「WordPress」環境を構築することが可能で、わざわざ「PHP」やWebサーバー(NGINX/Apache)、データベースサーバー(MySQL)、「Docker」などを別途導入する必要はない(データベースには「SQLite」を利用)。プラグインの開発はもちろん、構築したローカルサイトを一時的に「WordPress.com」へ発行するデモサイト機能も備わっており、デザインのコラボレーションにも向いている。

 対応OSはWindows/Macで、ダウンロードは無料。

 今回搭載されたAI機能は「Studio Assistant」と呼ばれており、新しいサイトの設定や既存のサイトの管理、複雑な「WP-CLI」コマンドの実行などを、すべてシンプルで直感的なチャットインターフェースで行える。具体的には、以下のような使い方が可能だという。

  • 目的にかなったプラグインを探してもらう
  • アシスタントに投稿やコードの書き込みを依頼
  • 自分のサイトについての質問。インストールされているテーマやプラグインなどを把握したうえで回答する
  • 「WP-CLI」コマンドをインライン。提案されたコマンドはワンクリックで実行できる
  • 提案されたコマンドについて質問。学習目的にも
プラグイン探しからコーディングや投稿まで、チャットAIが支援。提案された「WP-CLI」コマンドはその場で実行できる

 なお、「Studio Assistant」の利用には「WordPress.com」アカウントが必要。無償で取得できる。無償アカウントの場合、利用できる「Studio Assistant」のプロンプトは月に200件までだ。

無償アカウントの場合、利用できる「Studio Assistant」のプロンプトは月に200件まで