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Microsoft、HDRキャリブレーションツールをWindows 11向けに提供開始

HDR認証のないディスプレイでの輝度・彩度調整に

Microsoft、「Windows HDR Calibration」アプリの提供を開始

 米Microsoftは9月20日(現地時間)、「Windows HDR Calibration」アプリの提供を開始した。今年2月にリリースが予告されていたアプリだ。

 「Windows HDR Calibration」アプリは、3つのテストパターンでHDRディスプレイをキャリブレーション(正確に出力できるように調整すること)し、そのディスプレイにあった輝度の最小値と最大値、彩度レベルで新しいカラープロファイルを作成する。つまり、「Auto HDR」を含むHDR対応ゲームやそのほかのHDRコンテンツへモニターを最適化することが可能。

 HDR認証のないディスプレイでは表示されるコンテンツがディスプレイの最大サポート輝度よりも明るくなったり、サポートされている最小輝度よりも暗くなったりすることがあるが、そうした問題の解決に役立つ。

 「Windows HDR Calibration」はWindows 11に対応しており、現在「Microsoft Store」から無償でダウンロード可能。ただし、動作にはHDR対応のディスプレイ、「WDDM 2.7」以降に対応するディスプレイドライバーなどが必要となる。また、彩度の調整を正しく機能させるには以下のGPUが必要となる。

  • NVIDIA:GTX 10シリーズ(Pascalアーキテクチャー)以降
  • AMD:AMD RX 400シリーズ以降、Radeonを搭載したAMD Ryzenプロセッサー
  • Intel:CPU内蔵の場合第11世代(Ice Lake)以降、内蔵以外の場合Intel DG1およびそれ以降
「Microsoft Store」から無償でダウンロード可能