続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

札幌旅行①お寿司おいしすぎ編

某日

旅行の計画を立てているLINEで旅程を完全に1週間間違えていることに気づく。休みの予定などが一気にずれるのでなんとか計画を立て直す。

某日

朝5時に起きる。旅行の日はなんだか目が冴えている気がするが一時的な興奮だろう。最後の持ち物チェックをし、夜明け前の街を自転車で走る。空港に向かう早朝バス乗り場にはすでに幾人か並んでいる人がいた。当然こういう時にはくるりの『ハイウェイ』を聴く。バスが来る。予約しているのでスムーズに乗れたが、予約していない人もいた。朝5時半のバスに予約せず来るの胆力がすごい。席に着きすぐ爆睡。アラームで起きるとバスが羽田空港に着く。下車。通常なら寒い外気も雪国に向かう我々には涼風のごとし。友人と合流し、もう一人の友人を待つ。まだ店が1店も空いていない人がまばらな出発ターミナルにも、始発電車に乗ってかみるみるうちに人が増える。その波に乗って友人も登場。さっさと出発ゲートをくぐる。この時間にも沖縄、宮崎、北海道…様々な便が出ている。

飛行機まではまだ時間があるのでお腹に何か入れようとするが早朝過ぎてゲート内の蕎麦屋やスタバは長蛇の列。万世のカツサンドを買う。800円なんて物価に慄いてはいけない。そしてカツサンドはうまい。搭乗が始まるので乗り込む。やった!ポケモンジェットだ!ここでおわかりだろうが、今回は北海道に向かう。飛行機にはバックモニターもない。座るや否やまた爆睡。目が覚めると当機はすでに着陸態勢に入っていた。リンゴジュースを頂き、到着の衝撃を楽しむ。ぞろぞろと飛行機を降りると空港の中でさえキンとする寒さを感じる。北の大地に来たのだ。ガランとした到着口を進む。あまり予定も詰まってないので、新千歳空港を見てやるかと二階へ。

二階の出発口前フロアには到着口とは比較にならない巨大なお土産屋ゾーンが広がっている。越谷レイクタウンかと思った。まだ朝九時前だが、行列をなしている店がある。しかも複数ある。始発の飛行機では間に合わないはずなのでおそらく市内から普通に空港に買いに来ている。恐るべし北海道。出遅れたのでとりあえず練り物を食べる。1個200円ほど。めっちゃ美味しい。じゃがチーズの練り物なんて北海道スターターセットみたいなものじゃないか。端っから格の違いを見せつけられ、めまいがしたのでとりあえず空港を出ることにする。フリーきっぷを買い小樽へ。1時間半ほど電車に揺られるが結構な乗車率。小樽が近づくと雄大な海岸線が車窓から見えてテンションが上がる。終点小樽に着く。

駅すぐのバスターミナルでバスに乗り換える。流石に空気が冷たい。小樽はまだ長崎屋がドンキと拮抗している。早速ガラナを飲みバスが来るのを待つ。ニセコ行きのバスなんかも通ったりしてインバウンドの力に思いをはせる。バスに乗り込んで向かうのはおたる水族館だ。道中気づいたが、おたる水族館は今週末で冬季休館に入るらしい。だからか、小高い土地に立つ水族館は結構人が入っていた。

こういう雰囲気

そもそも水族館に来るのが割合久しぶりなのでゆっくりと中を見て回る。いい感じに古い施設、ひなびた館内のサインや看板。そして水槽の中の魚たち。ゆるく組み合った要素がなんだかチルい。ふらふらと進むと、トドのショーが寸前に始まったことに気づく。どうやらショーは館の外のプールでやっているらしい。それは見なきゃと館を飛び出して外のプールに向かおうとした時の光景がこれである。

青と白のしましまの屋根があるところにトドがいる

北の大地を舐めてはいけない。外のプールというのはこれくらい遠いのだ。トドを見るために走って坂を下るも、トドが魚をもらいながら胸ビレを叩くショーはプールに着く寸前に終わってしまった。しかしこんなスケール感とは思わないよ。他にもペンギンやアシカたちを見ていると(ペンギンはどこの水族館に行っても一眼レフを構えるガチ勢がいるのが凄い)とつぜんヒョウが降ってくる。痛い!と叫びつつイルカプールに避難する。ショーをやっていないイルカプールはなんだか荘厳な雰囲気があり、誰もいない客席を前にしてすーっとイルカが泳ぐ様は神秘的ですらあった。イルカ、身体の使い方が普通に綺麗でいい。

なんだかんだ2時間弱楽しんでまたバスで小樽へ。駅付近でスープカレーを食べる。当然おいしい。スープカレーはカレーでありながら素材の味を活かしたものなのですべての素材が美味い北海道では当然美味い。エビをバリバリ食べる。スープカレーにおけるレンコンのありがたさよ。

具だくさん

身体がほかほかしたので観光地巡り。運河沿いをぶらつき、古い町並みを通ってお菓子屋さんへ。しかし腹痛でほぼ薬局にいた。なんでよ。でもテイクアウトしたシュークリームは目を見開くうまさ。こりゃ人も殺到するわ。

結局徒歩で駅まで戻り、そのまま電車で札幌へ。これまたたまたま見つけたミュンヘンクリスマス市に向かう。いわゆるクリスマスマーケットだ。大通公園を彩るイルミネーションをくぐると、なかなかに混んでいるクリスマス市の会場に着く。雑貨の店や食べ物の店などがひしめく場内でお土産を買ったりホットワインを飲んだりソーセージを食べたりする。鹿肉のソーセージが美味しかった。あと寒い中人混みで食べる飯というのはなんだか良いものだ。昨年横浜赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットにも行ったが、あそこは海沿いで風が強くしかもテントもない野ざらしだったのに比べ、札幌のクリスマスマーケットはテントにストーブもあり風もなく静かに雪がちらつくという最高のクリスマスマーケットだった。適度に酔って札幌で寿司を食おうと町中をうろつくもどこも混んでいる。結局すすきのからバスで宿に向かう。ちょっと郊外のバス停で降りるとそこはもう雪景色。とりあえず宿に急ぎチェックイン。寿司欲を満たすため近くの回転寿司屋に向かう。

結果的にここが旅行のハイライトで、とにかくすべてのネタが美味しかった。大抵地方に行くと魚は美味しいが、明らかに一段格上の旨さ。マグロでさえただの赤身がトロを超えており、中トロはさらにそれを超えてきていた。『トップガン』の続編が『トップガンマーヴェリック』だった驚きと喜びをまさか寿司で得られるとは。あと本土では見ない銀鱈の寿司が大変なことになっており、一人が頼んでそのリアクションを見て他の人も次々頼むという最高の寿司エコーチェンバーが発生していた。函館漁火という回転寿司屋さんです。あと名前的に本店が函館何かと思ったらここにしかないお店らしい。なんでよ。でもぜひ皆さん行ってください。往復飛行機代の価値がある味です。

オレンジの皿が銀ダラ

雪が降りしきる中帰りがけにセイコーマートに寄る。雪が降る景色の中ではコンビニもなんだかエモく見える。様々なオリジナル商品を買い込みホテルに戻る。大浴場で温まりサウナからの外気浴で凍えたりする。部屋でさらっと酒盛りをして就寝。

降りしきる



某日

チェックアウト間際…ではないがそこそこ遅く起きる。ちんたら支度をしてギリギリにチェックアウト。バスで市内まで向かう。とりあえずパンを食べようと地下街を闊歩しパン屋へ。クロックムッシュがやたらうまい!どうなっていたら普通にチェーンで都内にもたくさん店舗があった。だがおいしい事実は変わらないし。午前中なのに近くの回転寿司屋さんは30人ほど待っていた。お次は…スイーツだ!と昨日小樽で見かけた六花楼へ。札幌店は歴史ある建物にお店を構えており、二階がカフェになっている。カフェは埋まっていたのでシュークリームをテイクアウトし地下街で食べる。札幌の地下街はとにかく広くて座る場所がたくさんある。店舗の前の机で勉強していたり寝ていたりしている人も空間に許されている。東京の何も許さない空間とはえらい違いだ。東京の地下街は全員が購入資金を持っており購買意欲がある前提で、店舗間をいかに滑らかに魅力的に移動させるかという装置に過ぎない。札幌の地下街はその空間での自由が許されている感じがある。いい都市…。シュークリームは抜群にうまい。クリームの甘さが重たくなくスイスイと食べれてしまう。これで350円。驚きだ。シュークリームを食べながらなんと我々は海鮮丼のことを考えている。脳内の食い合わせなどリアルの美味しさの前では二の次だ。海鮮丼屋へ向かう。行きがけにリゾット専門店があり大いに惹かれるが繁盛していたので次の機会に。海鮮丼屋はご飯の量を選べて観光客に優しかった。いくら、うめぇ〜。何度かの満腹感を得てすすきののビルに物見遊山で向かう。地下のお土産やをうろうろして飲むヨーグルトを飲む。これまた旨し。

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