インターネットバンキングでFirefoxを使えるようにする3つの方法

Firefoxでインターネットバンキングを利用しようとすると、推奨環境にFirefoxが明記されていなかったり、「Firefoxでは利用できない」とサービス提供を拒否される事がある。そんな時に試してほしい3つの方法*1。

1.拡張機能のUser Agent Switcherを導入する

Firefox用の拡張機能であるUser Agent Switcher*2はウェブサイト側のチェックを潜り抜けるのに有効な手段である。特に、ブラウザのUser Agentを見てスクリプトで振り分けているだけのサイトにおいて有効である。単にUser AgentをIEやNetscapeのものに書き換えるだけでよいからだ。特にNetscapeを推奨環境に挙げている銀行では、NetscapeのUser Agentに書き換えるだけで利用できるかもしれない。Firefoxでは、Netscapeと同じ系統のレンタリングエンジンであるGeckoを利用しているので、Netscapeで問題なく動作するのあれば使える可能性は高いからだ*3

ただ、上記の方法では銀行が明記する推奨ブラウザ*4の範囲から逸脱しているに変わりないので、あくまで推奨環境に則した方法で利用したいのであれば以下の方法を選択することになる。

2.Firefoxで利用できる銀行に乗り換える

世の中にはFirefoxを推奨環境に明記していたり*5、明記しなくとも問題なく使える銀行*6はたくさん存在している。乗り換える時に前銀行から乗換理由を聞かれたら、「Mozilla Firefoxで使えないから」と回答してあげるのがよいだろう。乗換理由のランキング上位にFirefox未対応問題が入ってくると、そのうちFirefoxにも対応してくれるかもしれない。

3.銀行に「Firefoxに対応してほしい」と頼み込む

一番時間がかかるが、口座を変更したくないのであれば、一番確実な方法でもある。なお、頼み込む際にはFirefoxに対応すべき理由*7を面倒でも詳細に挙げるべきであろう。ろくに理由もないのに対応するほど銀行はひまではないからだ。しかしながら検討に値する理由が存在しているのであれば、それを明示しない手はないだろう。まれにInternet Explorerにのみ対応となっている銀行も存在するが、そういった銀行には代替手段としてのセカンドブラウザの必要性も説くのがよいだろう*8。


いかがだろうか。上から下に行くに従い、順にお手軽から銀行側に努力してもらう方法に並べてみた。もっとも、本来は銀行側での努力があるべきなので、銀行側の努力不足だと感じたら積極的に意見を伝えることをおすすめしたい。意外と「急がば回れ」が有効かもしれないのだから。

*1:この文章はFPN-文章をスムーズに書くための3つのポイントに触発されて書いてみた。

*2:導入はUser Agent Switcher :: Firefox Add-onsから。

*3:なお、User Agent書き換えではなくブラウザのレンタリングエンジンを切り替えるタイプの拡張機能を利用する方法も存在しており、IE Tab等がそれにあたる。しかし、このタイプの拡張機能ではIEコンポーネントのレンタリングエンジンを利用しているので、純粋なFirefox利用とは異なる。IEに起因する脆弱性を回避する目的でFirefoxを利用するのであればIE Tabは使うべきでないので、Firefoxを使えるようにする方法としては推奨できない。

*4:推奨ブラウザがどのようにあるべきか等は推奨ブラウザ - Wikipediaなどを参照のこと。

*5:詳細は「 Firefox ×?=!」を考えてみる、ブログ。 - 推奨環境にFirefoxを明記する銀行が急激に増えている理由を参照。

*6:詳細はMozilla Firefox でのインターネットバンキング対応状況を参照。

*7:対応すべき理由については「 Firefox ×?=!」を考えてみる、ブログ。 - NetscapeユーザーがWebブラウザを乗り換えた方がよい10の理由や、推奨ブラウザ - Wikipediaを参照。

*8:関連:「 Firefox ×?=!」を考えてみる、ブログ。 - セカンドブラウザが必要な理由。