※該当チャンネルが削除されました。本意でない結末で残念です。よってこの記事の役目は終えましたが他の解説系動画制作者さんへ「出典の重要性」を周知する一助となればと思い残すことにします。拡散にご協力いただいた皆さんに感謝申し上げます。（2023/10/15追記）

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◆スーパーマリオの左右論◆

先日、たまたまYoutubeで流れてきた動画を見てたんですよ。内容は「なぜ左スクロールゲームは無くなったのか」というテーマをピンクと緑のキャラクターが解説するというものでした。

私オロチは以前「スーパーマリオの左右論」という記事でなぜスーパーマリオは右（→）へ進むのかというテーマを「インターフェイス由来説」「言語・科学的プローチ」「物語としてのロジック」「その他諸説」と4章に渡って徹底的に掘り下げたことがあったので、非常に興味深いテーマだなあと思って好意的に見てたんです。

「スーパーマリオの左右論」は私が数十年レトロゲーム界隈で培ってきた知識＋図書館へ行ってゲームだけじゃなく科学的文化的な左右論に関する本をごっそり借りまくって読みまくったり、WEB上で展開されていた過去の偉大なる先人たちの研究（もちろん私の記事では出典を明記しています）を勉強しまくって書きました。あえて結論は出さず世の中に流布している説をできるだけ紹介するスタイルで、私のオリジナル見解もふんだんに盛り込んだ意欲的エントリーだったんです。

私はそんな６年前の年末のことを懐かしく思いながら動画を見ていました。すると動画が進むにつれ「おや！？」と思うところがあったんです。まずこれ。



これは人類に右利きが多いとした上で「なぜ利き腕である右手のほうがボタンで、左手に操作レバーがあるのか」というくだりの一場面です。

一方、スーパーマリオの左右論でも同じように冒頭で利き腕について論を展開しており、以下のように述べていました。

　はたして操作レバーは本当に利き手側のほうが良かったのだろうか。その答えは楽器が奏でてくれるかもしれない。（中略）
　同様にボタンを連射するという動作は、レバーを操作するという動作よりもよっぽど複雑なのかもしれない。ゲームの歴史よりもはるかに長いギターの歴史が、そう物語っているのである。（それもたまたまなのか？）

ギターで例えるところや歴史というワードが一致します。

これは私がバンドをやっていて音楽が身近にあったということもあり思いついたもので、過去の文献や研究では出てこない例なんです。だからちょっとムズムズしましたが「まあ、同じことを考えるひともいるだろう」ということで、このときはあまり気にせず動画を進めました。




◆決定的な証拠◆

しかし次にこんなくだりが出てきました。



インサイドとアウトサイドの関係性だって！？

はい。こちら。



インサイド、アウトサイドって名称は私がサッカーをやっていた経験からインサイドキックのほうがアウトサイドキックより蹴りやすかったのでそう呼びました。つまり人間は内側の動きのほうが得意なんじゃないかってことです。

つづいてこんなくだりが......。



おいおい。

２Pのほうが昇龍拳が出しにくいってのも私が頭をひねって考えだした例じゃないか。これは私が高校時代から格ゲーマーだったこともあり、一般的に「2P側のほうが技が出しにくい」と言われていることを知っていたので思いついた例です。



ただ、これに関しては2P側のほうがやりやすいひともいることも知っており、あくまでも例のひとつでした。なぜこうまでピンポイントに一致するのでしょうか！？。

でも。まだわかりませんよ。疑わしいってだけで勝手にパクリ扱いしてはいけない。きっと前世が親戚だったんだよ。だから似たような考えになっちゃうんだ。

単なる偶然さ......。

そんな私の淡い望みも次の場面に打ち砕かれることになります。



！？
！？
！？



わしがエクセルでつくった図が
そのまま出てきとるやないかいッ！！！

このずんだ野郎めッ！！！



◆動画主とのやりとり◆

私はさっそく動画主さんに連絡を試みました。さいわいこの方は最近XをはじめたそうでDMが閉じていたので私は直接リプライをすることにしました。この方は概要欄にこのようなことを記載しておられたので「きっと話せばわかる」と思ったんです。

万が一、動画の内容に問題がある場合は、各権利所有者様本人からご連絡頂ければ確認の上、
誠意を持って迅速かつ適切な対応をさせていただきます。

「誠意をもって迅速に」ですよ。

さっそく動画主さんから連絡が来たのですが内容は以下のようなものでした。やむを得ない事情によりスクリーンショット＋リンクという形で失礼します。



えらい他人事ですね。笑。

しかも記事を読んだことを認めたうえにギターでなく弓と矢で迷ったそうですよ。へーえ。そうなんですかあ。弓と矢にしておけばバレなかったのにねえ。なんて言うと思う！？。これどういう種類の弁解なん！？！？。

挙句の果てに謎の友人まで登場。
全部そいつが悪い（要約）そうです。



ここで私は動画主さん自身が概要欄でリンクしていた文化庁のページの「（注5）引用における注意事項」を改めて読んでもらえるようお願いしました。すると決して迅速でなかったですがレスポンスが返ってきました。動画主さんは改めて「私の記事を参考にした」と認め、ガイドラインの遵守もすると言ってくれました。

ありがとうございます！。
出典を明記してくれるってことですね。

そこで私は動画の公開を停止したうえで、無断借用に対する謝罪と出典元を動画内と概要欄に明記するようお願いして、それをもって不問とさせてもらうことをお伝えしました。つまり画像やアイデアの流用を許可したのです。また、先方さんの動画のイメージも考え「謝罪はポップなもので構わない」と付け加えました。湿っぽいのは嫌いなのでどうせならそれすらネタにしてもいいっすよという気持ちを込めてそう言ったのです。どうですかこの懐の広さ。（自分で言うな）

私はむしろ「これを期に彼らと仲良くなっていつかコラボ動画をつくってもらおう」まで考えてましたよ。



すると返ってきたこたえはこのようなものでした。もう修正してくれたのかと驚きましたが、あくまでも他人事スタイルは変わらず。しかも「同内容の権利主張をする人が出てきております」と意味深な発言をしてくるじゃないですか......。

私は決して読解力がよいほうではないのですが、これについては本当に意味がわかりませんでした。どういうことなん！？。私、脅されてる！？。

その後、舞台はDMにうつるのですが基本的にレスポンスがおそく、何を聞いてものらりくらり。アイドルかよ。さらに「最初からDMで連絡してほしかった」と言われてしまいました。いやいや。DM閉じてたのそっちでしょーが！。

挙句の果てがこれです。



出たー！
逃げ足だけは早えーっ！。
はぐれメタルかよ！！！。笑。

しかも不審者扱いですよ。Xをスクリーンショット+リンクにした理由がこれだったんです。いつ消えてもおかしくない状態なので仕方なかったんです。（※この記事をアップしたあと無事、消えた模様）



◆何より許せないこと◆

結局、動画主さんは「動画を修正しました」と言い残して音信不通（私の問いかけに答えてくれない状態）になってしまいました。でも該当動画は公開停止した様子はないし概要欄にも出典元「スーパーマリオの左右論」の追記はありません。自分で「参考にした」と認めてるのにですよ！？。

「ガイドラインの件、承りました」って言ってくれましたよね。
あれはいったい何だったのですか！？。
まるで煙に巻かれたような気分です。

するととあるフォロワーさんから「該当部分にぼかしが入ってる」という情報をいただき、さっそく確認してみたところ......。



いやいやいや。
そういうことじゃないやんっ！

画像使わなきゃいいんだろってそういうことじゃないですやん。私が頭がハゲるくらい考えてひねりだしたアイデアの数々。そして何より、先人たちが研究に研究をかさねて組み立てた論説の数々。君らはそれを蔑ろにしてるって話なんだよ！。

先人たちへのリスペクト大事。
先行研究があっての私らでしょーが！。

調べたところどうやらYoutubeは公開停止をしなくても「トリミング」や「ぼかし入れ」編集ができるらしい。つまりこの動画主はいかにも私の要求を飲むような素振りをしつつ謝罪もせず出典元も明記せず、ただぼかしを入れただけで「修正した」と言ってばっくれやがったんですよ。もう記事にするしかないじゃない。

だがそんなことはどうでもいいくらい私には許せないことがあったんですよ。これだ。



ファミコン版『北斗の拳』は名作だろ。
いい加減にしろ！。

ファミコン版『北斗の拳』は私が小学6年生のときに親に買ってもらったファミコンソフトで、ずっとずっとやり込みまくった思い出深いゲームなんだよ。正攻法ではクリアできなかったけど、あるとき偶然カセットをずらして電源入れたらバグって無敵になっててラオウ倒せちゃったもんだから次の日「クリアした！」って小学校の友達に自慢したという、それはそれは思い出深いゲームなんだよ。それをクソゲー。クソゲーって。どうせゲームカタログ@Wikiとか後世にかたまった評価を聞きかじってそう言ってるだけだろ！。

しかもなあ。ファミコン版『北斗の拳』は実質両スクロールであって、厳密な意味での「純粋左スクロール」じゃねえんだよ！。そんなことも知らないってことは、さてはプレイすらしてねえなあ？。エアプ勢ってやつか？。どっちにせよ大した思い入れもねえくせにクソゲー。クソゲーって......。

はっ。すみません。
取り乱しました。笑。




◆現在進行系の問題◆

※10月15日未明。該当チャンネルは削除されました。

現在、この該当動画は10万再生を超える勢いで回っています。動画主さんとしてはせっかく勢いに乗っているこの動画を消したくないのでしょう。初期対応次第では私はべつに概要欄に追記だけでも良かったんですよ？。出典さえ明記してくれれば別に使ってくれてよかったんです。でも、こんな塩対応されたらもうちゃんときっちりやってもらうしかないじゃないですか。

したがって私は動画主さんにちゃんと対処してもらうために記事を書きました。それ以外は望みません。この記事を読んでいただいた皆さんの力を借りて彼らにこの声を届けたい。そしてちゃんと対応していただきたい。だからどうか皆さんにお願いです。この記事を拡散してください。私の願いは彼らにちゃんと対応してもらうこと。それだけです！。

関連記事：「スーパーマリオの左右論」

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