思いついたきっかけ:ガリレオ・ガリレイ“それでも地球は回っている”

まあ,ほんとに本稿を書こうと思ったのは“はじめに”で書いたことが直接的なきっかけなんですけど.
もうひとつあって...今でも思い出すとフユカイなので,ここが当人に見られてあーだこーだ言われるとさらにアレなので相変わらずぼんやりとした言い方になってしまうのですが...
あるサイトで複雑系の話になって

  • Me: 〇〇はあやしい.一次的証拠がないから
  • Him: 世界的な権威のある http://チョメチョメを見れば明らかである.一次的証拠である.怪しいというのであればそれを否定している権威のある情報源を示せ
  • Me: 測定例としては http:// ☓☓ をみると違って見えるし,そもそもhttp://チョメチョメがおかしいこと言ってるじゃないの
  • Him: いやいや, YOU の言っていることが正しいのであれば,権威のある雑誌のはぁはぁとかびんびんコンソーシアムが発表すると思うから.そういうのが出てこないんなら,ネットでデマ流すのやめてね.おつかれ!

まあ,そういうわけでその人は国際的権威であるコンソーシアムだか学術雑誌であるチョメチョメのサイトの結論がしかじかであるから正しい.という調子だったので,そういう流れで私が証拠を積み上げていっても基地外的(ある意味正しいけど)なので早々に退散したわけです.
要するにこの He はかつてのガリレオ・ガリレイが“地球が回っている”と言ったら“教会が回っていないって言ってるんだよ,おつかれ!”と言うだろう*1.ということなわけです.*2

*1:現代だったら“政府が言ってるから回ってる”,“ネットで言われているから回ってない”とかね

*2:もう一つ,私が学生の時厳しく仕込んでくれたボスがいまして,その方が今ある分野で“権威ある”雑誌のレフェリーをしていて話したのですが.ある方がその雑誌に論文を投稿して色々やりとりをしたのだけども,決着がつかないか何かで,“そういう意見もあって然るべきでまずは雑誌に載せて議論を待とう”としたら,その彼の方は雑誌に載ったのだから正しいと主張してその後歩んでいったとか.これも情報に加えられる摂動を利用したというか利用された例なわけです. Physical Review Letters ってのは物理界では“権威ある”雑誌ってことになってますけど,実際にあの雑誌が来るともちろんレビューを通った論文(レター?)も来るわけですが,巻末には Re: って感じで随分反論・反証みたいのが載っていた覚えがあります