うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

零士メーター。

 

 今年2月に逝去された漫画家の松本零士氏。「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」や「宇宙海賊キャプテンハーロック」など誰もが識る数多の名作を遺した偉大な創作者です。だんなは氏の描く戦艦や戦闘機が大好きで、取り分け「零士メーター」と謂われる独特の計器類が所狭しと配置された操縦席や内部構造に心を奪われました。

 氏が23歳の時、全財産の5万円を懐に銀座の天賞堂を訪い、ブライトリングのナビタイマーを4万5千円で購ったそうです。以往、手巻きのクロノグラフを特に好んで帯していたとか。

 

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 はてなブログの今週のお題は「30万円あったら」。ううむ、悩ましい。実はだんなは自分で時計を購ったことがありません。おくさんからの贈り物、祖父の形見、父の形見と何台かあるものの、自分の財布尻を叩いた時計は一台もないのです。

 ブライトリングの「航空計算尺」はとても有用で、航空機の計器類が凡て壊れてもナビタイマーが一台あれば帰還できると謂われています。文字盤上の細かい目盛や数字は、印刷では無く鍍金です。加うるに、零士メーターを彷彿とさせる佇まい。オタク心を擽る要素満載です。

 残念ながら30万円では予算を賄えませんし、これ以上時計を増やす心組みもありませんが、 ブライトリングの腕時計は武骨で誠実な古武士のようでとても好もしい。ロレックスの様に実売価格が定価を大きく上回ったり、中古価格が高騰することはないでしょうが、そこがいい。転売屋の実利や犯罪者の金的に成り下がるより、いざという時に余人を以て代え難い実力を発揮する物がいいんです。でもそんな傑物を操縦するなぞはとてもだんなの手に負えない。ために、30万円は大事に取り置くと致しましょう。

 

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