経済学の専門用語に、外部経済という言葉があります。
市場を通さないで、ある経済主体の行動が他の経済主体の行動にプラスの効果をもたらすことです。 よく例に出されるのが、養蜂家と果樹園農家の関係です。 養蜂家は近くに果樹園があることで蜂蜜の原料を手に入れることが出来ます。 一方、果樹園農家は蜂が受粉してくれるおかげで人間が受粉する手が省けるというのです。 函館の地域経済にもあてはまります。 函館の十字街からどっくに向かいますと、旧丸井今井百貨店あたりからタイプスリップした世界が広がります。 このワクワク感をお伝え出来ないのが残念です。 例えて言うならば、子供がディズニーランドの門から会場に入っていく気分のようです。 ところが、二十間坂と交わるあたりの左手にコープの大きな看板が見えてまいります。 写真を撮ろうとすると、この大きな看板が入ってしまい絵になりません。 (実は、ここに至るまでの水道局の建物も興醒めな概観をしています。) こういう場合は、マイナスの効果がありますので外部不経済と言います。 弥生小学校は、その洒落た形と存在感の大きさからランドマークになっていました。 その中世ヨーロッパ的な概観からメルセデスベンツのCMにも使われていました。 残念ながら弥生小学校は意図的に低く見積もられた耐震診断から、旧函館西警察署のように見た目だけ再現された建物となるようです。 旧函館西警察署が持っていたオーラを現在の建物が失ってしまったのと同様に、弥生小学校も同じ道を辿ることになるのが残念です。
by ever_green_essay
| 2009-02-26 17:26
| 街の話
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