リストと残響

本・食・思・暴

2024年12月前半に読んだ本

・月刊「秘伝」の歩法関係の記事を再編集した本のようだ。

・興味ある分野でもあるけど、本当に記事の再編集なので、まとまりがあまりなく、自分フックに引っかかる部分は少なかった。モノクロの小さい画像なので、実際にやってみようという感じにもならず、本当に読み物として読んだだけ。

・著者両名とも知らなかったけど、本文とあとがきに稲川義貴の名前が出てきてたので、タイトル通りに特殊部隊を作ったすごい人達なんだろうけど、同じくらい胡乱な感じがある。

・そもそも、この人達の現在の立ち位置が分からないので、言っていることも素直に読めない。辞めたとは言ってるけど、自衛隊とまだ繋がりあるんじゃないの? そういう作戦(オペレーション)とかでなく? みたいな疑問が常にあって面白い(面白くはない)。

・QEDシリーズの高田崇史の別シリーズ(小余綾シリーズ)の1作目で、当然の歴史モノ。実はQEDシリーズの他には毒草師とかカンナくらいしか読んでいない。

・今まで、高田崇史の話に、取ってつけたようなこじつけ殺人事件(ミステリ要素)いらねーんじゃねえかと思っていたが、そんなことなかった。この作品を読んで、大事な要素だったんだなと思った。殺人事件がないと、本当に歴史の諸説と解釈の話が列挙されるだけでほーんとなることを知った。

 

 

 

 

 

2024年11月後半に読んだ本

・自炊しようと思って、その勢い付けになればと思って読んでみた。全体的に理屈(作り方)とコスパ(美味しさ)に重きが置かれていて、現代の料理本という感じ。

・肉魚料理とかは、美味しそうだし、なるほどなるほど作ってみようかなという気にはさせるけど、レシピよく読むと割と手間と時間がかかりそうな面倒くささはある。そんなこと言うなよ。でも紹介されているのは家で作って食べる範囲のレシピであって、美味しいものを食べたければ、素材のパワーか手間暇かけろという作者の思想を暗に感じる。

・野菜料理の所で、違和感を認識した。タイトルとミスマッチなんだよな。野菜はスーパーじゃなくて八百屋で買おうっていきなり言っているしね。

・古典作読もう月間なので読んでみた。

・FGOで多くの人が認知されているベオウルフ。面白い。面白いが故にFGOはデタラメすぎると再認識。まあいいけど。バーサーカーはどれもセイバー足りうるよなあ、自分の最推しサーヴァントであるスパルタクス然り。

・意外とキリスト教わ意識しているなと感じた。カインの末裔のグレンデルやドラゴン殺しとかは、そのまんまだけど、13人の従者(1人だけ忠義者)のモチーフとか。

・カイロ大学すごい。小池百合子も本当にこんな所に通っていたのかと驚くレベルの混沌がある。

・現在のカイロ大学の位置付けとかの解説というよりかは、元在学者の歴史紹介とキャンパス案内みたいなニュアンス。

・3巻目はバーサーカー回。巽のキャラ造形は、やはり奈須きのこみを感じる。

・バトルシーンもほぼなくて、割と平坦な語り口で始まり終わった。

・80年代から10年代までのインターネットを10年刻みで語るという内容。2017年の本。コンテンツやテックというよりかは、思想とか当時提唱されていた宣言や期待や夢を主眼にして人文系的にまとめていて、そういう側面ではまとまっている気はする。年代や立ち位置が違うのか、理解8割の共感2割くらい。

・まず、インターネットを語ることの難しさがあって、自分のインターネット史(コンテンツとかテックの思い出)とはやはり違うので、自分なりにインターネットを語ってみたい気はする。

2024年11月前半に読んだ本

・笠井潔の探偵小説論の再録集的な新書。意図としては序文にあるように「本書を手にした新世代の探偵小説読者から、二一世紀探偵小説論が提起されることを期待している。」の通りなのだろう。過去に読んだことのあるのは「模倣における逸脱」くらいしかないけど、そこから理論が発展しているのは感じる。

・最近の星海社は清涼院流水とか、こういう昔のメフィスト好き・ミステリ好きを相手にする路線になってる気がする。講談社ノベルスも講談社BOX(という名の物語シリーズ専用レーベル)も下火になったので、星海社が引き受けたというか責任を取ろうとしているのかもしれない。自分も完全にターゲットになっているのだけど、3年~5年くらいは続くだろうか、どうだろう。

・清涼院流水の新作。下手したら著作読むの十数年ぶりレベルな気がしている。

・今までの作風からは世界観とかキャラ設定のブッ飛びは抑えられているけど、そもそもテーマが聖書で神探偵がキリストなので自分の感覚がマヒしているのだろう。

・面白くなかったかと言えば面白かったけど(やや説教・教科書くささはあるが)、あとがきで書いているようにあと4作もあるのかよ、という気持ちはある。

【ブックオフ巡礼No66】BOOKOFF 亀戸駅東口店

【ブックオフ都内巡礼No66】BOOKOFF 亀戸駅東口店

【規模】中型店舗(2フロア、1F・2F)※公式では小型店舗

【割合】本8:その他2(トレカ・プラモ等)

【特徴】全体的に新しい店舗な印象を受けた。基本的には本で構成されているんだけど、1階にトレカ、2階にプラモデルがあった。中2階にも話題作などが壁と棚に陳列されていた。話題の本とかもポイント押さえた棚な印象。あと大した話ではないけど、アダルトコーナーがやたらと奥まった所にあったのが印象に残った。

【その他】最寄り駅は亀戸駅(JR総武線)で、東口からは徒歩1分以内、西口からでも3分程度。西口から行ったら、ネットで有名なキッチンDIVEがあった。

2024年10月後半に読んだ本

・夢枕獏先生の作品。ついに読んだ。

・超長編時代小説(未完)「大菩薩峠」を下敷きにしているので、原作読んでから読もうと思ったけど、途中で挫折してそのままだった(大体「龍神の巻」くらいまで)。しかし、どうやらそのくらいまで読んでいれば大丈夫な気がするという判断でついに手をつけた。

・机竜之介はゲーム「LIVE A LIVE」の幕末編でもパロった隠しボス(魔神竜之介)がいたなと思い出した。

・下巻。土方歳三が主人公なんだけど、沖田総司が今までの沖田総司にない味わいで面白い。二言目には人を斬りたい、いいなあ人を斬りたいしか言っていない色気のないウザキャラで、会話の終わりは大体「総司、うるせえぞ」って言われている。

・久々に読んだからか、今作の獏文体はどちらかと言うと文字量多めな印象。原典リスペクトもあるのか、丁寧に描写しようとしている感じはあるけど、テンポは少し悪い気はする。それでも面白いのは流石のストーリーテリング。

・あとがきを読んで、獏先生も「大菩薩峠」に何度か挫折していたらしくて共感があった。

・フラヌールシリーズ三部作の最終巻。表紙が黒神めだかっぽい。

・最終巻だけ名前だけなんだ、巡回とか退転とかつかないんだと思った。

・1作目と2作目に比べてふわっとした感じで終わった。不完全燃焼感はあるけど西尾維新らしいと言えばそう。最近の作風は結婚とか出産とか多い気がする。

・シリーズ2作目。初めて読むけどFGOのおかげで異常な既視感のパラケルスス。

・なんとなく各マスターのチュートリアルを読んでいる気分。残り3巻もこんな感じなのだろうか。バトルとか展開に起伏があってもいいんだぜ?

【ブックオフ巡礼No65】BOOKOFF 西台高島通り店

【ブックオフ都内巡礼No65】BOOKOFF 西台高島通り店

【規模】中型店舗(3フロア、1F~3F)

【割合】本7:その他3(トレカ・アミューズトイ・プラモ等)

【特徴】駅近の店舗で中型なのは今ではあまりない気がするので嬉しい。店内はオーソドックスな感じで1・2Fは本がメインで、中2階にも陳列があった。1Fレジ周辺の床のデコボコ感は年季を感じる。3Fはトレカオンリーで、専用のレジカウンターとデュエルスペースがあって大会も頻繁に開催しているようだった。3Fへの階段だけひっそりと細く、監視カメラもついていて、店舗内で独立して営業しているような感じで不思議な印象。

【その他】最寄り駅は西台駅(都営三田線)で、西口からは徒歩3分以内。

【ブックオフ巡礼No64】BOOKOFF 中原街道長原店

【ブックオフ都内巡礼No64】BOOKOFF 中原街道長原店

【規模】小型店舗(1フロア)

【割合】本8:その他2(キッズおもちゃ・プラモ・プラレール等)

【特徴】店内は小さめで3列の通路(棚)で構成。本以外の商品が割と珍しいチョイスで絞られていて、地域の需要や客層が感じられて面白い。店舗の奥がレジで、その脇の通路(棚)の突き当りがスタッフルームなんだけど、その前にカーテン(のれん)があり、向かい合わせの2棚がアダルトコーナーになっていた。店員さんはスタッフルーム入る時にはアダルトコーナーを必ず通らないといけないのか大丈夫なのかと思った。

【その他】最寄り駅は長原駅(東急池上線)で、改札出て徒歩3分以内。隣の旗の台駅からでも歩いて5分くらいで行けるので、乗り換えを考えているならそっちの方が楽。