Rails Girls Gathering Japan 2021でLT登壇しました
はじめに
こんにちは。2021年8月28日(土)にオンライン上で行われたRails Girls Gathering Japan 2021でLT登壇をしたので、登壇の感想についてまとめようと思います。
発表内容については下記のブログにまとめました!
もくじ
登壇を決めたきっかけ
7月の終わり頃、所属するフィヨルドブートキャンプのアドバイザーの@June29さんと、ランチ会という形でお話をする機会をいただきました(自分は1on1は緊張すると思って一緒に付いてきてくれる2人を誘って4人でお話しました)。
その中で、JuneさんがYouTubeをアップし続けるモチベーションについて伺ってみたところ、「老後見返したらめちゃくちゃ面白いコンテンツになっているはず」と言う、説得力がありつつ変化球な回答をいただき衝撃を受けました。
その翌日、前日の衝撃冷めやらぬまま、自分も老後のためのコンテンツ作らねば…!と、その時募集中だったRails GirlsのLT登壇に勢いで申し込んでいたというのが経緯になります。
準備について
話す内容
最初は技術的な話をしようと思い、何かをRubyで作って作る過程や機能について発表しようと考えていました。
実は先日紹介したDiscord BotはLT発表用に作ったものでしたが、ブログにまとめたら完全に満足してしまい、わざわざ語り直す必要性を感じなくなってしまいました。
また、私自身はDiscord Botやdiscordrbの専門家ではないので、語れることはかなり限られています。 100知っていることについて1話すのと、1しか知らないことについて1話すのでは全然面白みが違うだろうなと思い、もっと情熱を持って語れることを題材にする方がいいと考えなおしました。
そこで、Rails Girlsってどういったイベントなんだろう、という基本に立ち返り想定視聴者を考えました。
私がプログラミングの学習を始めたのはコロナ禍以後なので、Rails Girlsのオンサイトのイベントに参加したことはなく、イベントの理念を理解できているか自信がなかったため、Rails Girls Japanの江森真由美さんのインタビューを読みました。
女性のなかには技術やITへの苦手意識を強く持っている人がいます。これは育った環境の影響もあります。苦手意識を克服するには、まずは女性コミュニティで敷居を下げ、成功体験してもらう必要があると思います。
江森さんの仰っていることは、今までの人生で私自身も感じてきましたし、Waffleでの活動を通じて日々考えていることだったので、何らかの理由でunderrepresentedな立場に置かれつつプログラミングに興味を持つ人向けに、普段考えていることややってることを話してみようと思い、LTの枠組みを考えはじめました。
発表資料づくり
LT登壇に申し込んだ時点から、輪読会のことを話すことは決めていたので、自分の経験より普遍的な話にできないかなとあれこれ話の構造から考えまくりました。
結果的にこれはよくなくて、何日も無駄にしてしまいました!
具体的なエピソードをどんどん書き出して、話の構成をあれこれ組み立て、結論を見出していくのが1番近道だなと思いました。
このような進め方って、地図を持たずに知らない道を歩くような怖さがありますが、今後LTを作る際には最初から完璧なものを作っていこうと思わず、荒削りなプロトタイプを洗練させていく方法を取ろうと思います。
発表練習
前回LTをした際は通し練習を15~20回もしていたらしいです😳
人生初のLTだったから粗相のないように気を張っていたんですが、発表の録画を輪読会仲間でおなじみのいっしー (id:isshi-hasegawa)さんに見てもらったところ「発表としては問題ないけど、トミーさんのよさは出ていない」という感想をいただきました…!ほぼ毎日喋ってる人に言われると納得度がやばい。
いっしーさんがLTされたときは、台本なしでスライドを見ながら即興で話していたらしいです。
めちゃくちゃグルーヴ感のある素晴らしい発表だったので、私も真似しよ…!とやってみたら、何度読んでもしどろもどろで聞き苦しくダラダラ話してしまうため、一旦これは自分には無理だと諦めました。
LTに対する私のスタンスは「時間厳守」なので、5分をきっちり守ることだけをとりあえず目標にして、余裕があればフリースタイルにも挑戦しようと考え直しました。
リハーサル
最初通し練習をしたときは8分で、練習しながらどんどん削っていって発表前日には5分20秒まで縮めることができました。 あと20秒(できれば30秒)削りたいな〜と思って練習してみるものの、何度やっても20秒前後オーバーしてしまいました。
前回のフィヨルドでのLT同様、別に20秒オーバーしたからと言ってその場で切られるわけではないことは知っていたんですが、5分という形式が決まっている以上オーバーするのは自分の趣味に反するので頭を悩ませていました。
そこで、輪読会メンバーで暇のある人に声をかけて発表を聞いてもらい、意見をもらうことにしました。
通しで聞いてもらった直後は皆「これ以上削るところはなさそう」という感想だったのですが、スライドと原稿を細かく見てもらうと無駄なところが浮き彫りになってきて、「輪読会やDiscordそのものについては説明なしでも誰にでも通じるでしょ」と言われ、わざわざ説明しなくても自明のことについては削除する方向で検討を始めていました。
そんな中、実際にRails Girlsにプログラミング未経験の状態で参加されたことのあるぺろ(id:mosshu0703) さんが、「大多数の人には通じるかも知れないけど、過去の私みたいな全くの未経験の人もRails Girlsには来るから、そういう人を置き去りにしないようにしてほしい」と仰ってくださり、とても深い感銘を受けました。
自分が満足できる発表をすることも大事だけど、それ以上にRails Girlsというイベントの目的も忘れないようにしなくちゃと気付かされた瞬間でした。
その他の皆の意見を参考にしつつ、それまで自分の体験をただ列挙しているだけの発表だったのですが、「何かを主催したいけど勇気が出ない人」を励ますような視点に変えて、発表当日の朝に原稿とスライドを書き換えました。 練習してみたら5分を若干切るくらいになったので、これで行くことにしました。
本番当日
準備
Zoomの背景をきれいに映すために100均で緑色のフェルトを2枚買ってクローゼットに貼りました。 微妙に長さが足りなくて右上の方は壁が映ってましたが、まあ細かいことはいいでしょう。
あとは以前Juneさんとのランチ会用にSUZURIで作ったTシャツを着ておきました。 ランチ会当日には届かなかったので、この機会にお披露目できてよかったです。
suzuri.jp
11時に登壇者向けの画面共有のリハーサル時間が設けられていて、参加しました。 Zoomで画面共有をしたことが1回しかないのでかなり緊張しましたが、運営のみなさんがとても優しくて「まあちょっとモタモタしてもいいか」と思えたので、ありがたかったです。
発表
私は5人のLT登壇者のうち4番目で、かなり緊張してしまい他の方の発表は聞いているものの全然頭に入ってこない状態でした。 前回のフィヨルドのLT同様、iPhoneとMacを同期してiPhoneからスライドを動かす方式でやったので、何度もスライドが開けるか確認していました。 あとiPhoneでやる場合、本番中はTwitterの通知は切っておくのがおすすめです!
いざ自分の発表の番になったら、そこまで緊張せずに話すことができました。 着てるTシャツが位置的に見えないのはリハーサルのときに知っていたので、立ちあがって見せてみました。(これはTシャツを自慢したいというより、私がこのTシャツを着てることを知ってる人向けのサービス)
原稿を当日に書き直したため、思いがけず即興で話さなくてはいけない箇所もあり、結果的にいっしーさんのアドバイス通りにできたかなと思います。
本番を終えた感想
楽しかったー!!録画は公開されないので老後見る機会はないかもしれないけど、とてもいい思い出になりました!
前日のリハーサルを聞いてくれたいっしーさんが「スライドもプレゼンも前日より進化していて驚いた」と仰ってくれたり、Saki (id:Saki-Htr)さんが1月の自分のLTを覚えていて成長に気づいてくださったのもめちゃくちゃ嬉しかったです!こう見ると圧倒的成長…💪😤🔥
トミーさん、1月のLTでは「主催する勇気が出ないので、ひとり輪読会を行っている」と仰ってたのに、この約3ヶ月後には輪読会を主催されて、DiscordBotも開発されて、成長速度がハンパない...!!
— Saki (@QDR0sxrM5AhtJO9) August 28, 2021
私もがんばらねば💪🔥https://t.co/vBEclqYXa6
#rg_gathering_jp #fjordbootcamp
5月末に輪読会を始めて、7月にランチ会とTシャツ作りをして、8月はBotを作ってLTの準備をしていたので、このLTが今年の夏の集大成になった気がします。
コロナ禍2年目で、友達にも会えないし旅行にも行けないし将来も見えないし、いま置かれている状況に絶望することもあるんですが、やっぱり何かしら行動して自分の人生を良い方に変えていく努力はやめないようにしようと改めて思いました。何か行動してるからこんな状況でも最高の夏になったので!
Rails Girls Gathering Japan 2021の運営の皆様、登壇者の皆様、視聴者の皆様、楽しい時間を本当にありがとうございました〜〜!!!