あずまと申します。エッセイを読むのも書くのも好きです。
「エッセイ Advent Calendar 2024」に参加中ですー!
カバン、というアイテムへの愛について書きたくなりました。
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社会人になり、ぼちぼちと収支も安定しはじめた頃から数えて6~7年ほどの間、私はカバンを求めてさまよった。
まわりの女性たちがブランドバッグを持っているので、私も素敵なブランドバッグをさがしていた。(飛び去ってしまったお金の額面を数えると、ちょっとした積み立てに匹敵する金額になるのではないですかネ)
私がほしがったものは何だったのか。
前触れなく、「どんなバッグをもっているお相手とも、『あなたのバッグもかわいいね。ウチのバッグはこの子だよ~』って愛おしく紹介しあえるのがいいな」と、しっくりくる価値観が稲妻のように降りてきた。これが降りてくるまで何年もかかった。
言語化の瞬間ですね。
愛おしいバッグたちが、半年もしないうちに集まってきた。
A4キャンパス素材のトート売り場の前を通りがかるたびに足を止めて、選手をヘッドハントしてサッカーチームを作っていく監督みたいに、ウチにきてほしいバッグをすらすらと選んでいった。
デートにもっていくための、厚手のビッグサイズ・トート。
厚手でビッグだけど、シュッとしている洒落モノの子です。
まさに「女優」。
ブサイクカワイイ薄手の猫バッグ。A(新聞読んでる猫)とB(ネコ缶に入っている猫)。
ブサイクという単語は普段それほど口にしない。
でも、この子は確かにブサイクでカワイイ。
マツネコさんです。
パンダ。
パンダのバッグが最高なんですね。
オーソドックスな白のキャンパス地に、黒のプリントで描かれたパンダ。
「モノトーンデザイン」の制約があっても、パンダのイラストは色を減らさずに制作できる。
いや、逆なのだ。 モノトーンのデザインにはまっているときに、パンダのイラストは一番パンダらしく感じられますよネ。
だから一目見てこれは最高だと思いました。
シロフクロウ。
黒のキャンパス地にシロフクロウ。パンダのきれいな反転ですね。
ゆるくてごろんとしているパンダの相方になるのが、クールなシロフクロウというのも、あなた達よいバディだね、と声をかけたくなります。
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パンダバッグに感激した瞬間のことを語りたくて、書きはじめたエッセイでした。