墓地の置石:ユダヤ人の墓の場合(@Marx_hakaseのツイタからのまとめ)
まあね、ユダヤんの埋葬式に数日前に行ったわけだが、早速、墓標の上に石ころを載せて帰っていく人がいた。どうして? と思うだろ。( 思わなくてもよろしい。そりゃ、諸君の勝手だから。)
ユダヤ人の墓、とくに縦型でなくて寝棺型の墓地は、どの国に行っても石ころが置かれているのを目にするだろう。エルサレムは特にの中の特にな。(写真は余の友人であるエルサレム在住アラブ人の住いの近くから余が撮ったもの。拡大しないと石ころが載ってるのは見えないか。)
人類は大昔から死者を埋葬した所に花を添える習慣があったことはわかっている。イヌでさえ亡くなった主人の墓に何かしらを捧げてくるという話はめずらしくないんだから、人間なら自然にするわな。
ところが、ユダヤ人は基本、墓に花束は置かない。(とは、言うが、実際は花を置いてくユダヤんもいることはいる。)花はしぼむからだ。(イザヤ40:8)
それはわかった。では、どうして石ころなんだ、ということへの明確な答を、余は実は知らない。(なんだよ、知らないくせにツイタしたのか?)しかし、納得できる説明の一つくらいは聞いたことがあるよ。
石ころを積む習慣なら、ユダヤんに限らない。ほら、日本の恐山(青森県)だってどこだって・・・ねっ。私はここにあなたを思って来ましたよ。誰かが訪れる場所だから、荒らさないでね。大事な所の目印よ。とか、とか、・・・。
ユダヤんにとって、石は祭壇。ほら、創世記の28章を読んでご覧。ヤコブは石枕に油を注いでべテル(神の家)としたよ。つまり、ベイト+エルだけど、墓地のことをベイト・オーラム(永遠の住処)って言うんだ。だから、石ころを積むんだね。迷信? まあまあ、そう言っちゃ何もかもお終いよ。