低気圧と頭痛

天気がよいと気分が良く、やる気も出ます。逆に、雨の日はしょんぼりし、動くのもおっくうです。このような誰でも経験するあたりまえのことが、病気とも関係してくるのです。天気がよいということは、その地域が高気圧になっていることです。高気圧は空気が濃く重く、上昇気流ができない状態ですから、雲ができず晴れるわけです。そして、この濃い空気は酸素も多いので、この多い酸素を吸うことによって活発な体調になるのです。
 逆に、曇りや雨の日は低気圧になっています。空気は軽く上昇気流を生じ、雲ができ天気が悪くなります。そして、この軽い空気には酸素が少なめなので、少ない酸素を吸ってゆったりした体調になるのです。
 大気圧は950hpaから1030hpaの間を変動していますので、酸素濃度の変化はたかだか3〜8%くらいのものですが、体調を変えるのには充分なのでしょう。低気圧の極限は台風(熱帯低気圧)ですが、この間中体調はだるくなります。
私たちの脈拍は、自律神経系によって調節されています。活動を起こすときには、交感神経が働きアドレナリンなどが出て、脈拍を速くし呼吸も速くします。逆に、休息したり食事を摂るときは、副交感神経が働きアセチルコリンが出て、脈拍や呼吸をゆっくりにします。消化管の働きは高まります。腸が動き出し消化液が分泌されます。

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頭が鈍重とすると感じるときは常に梅雨に入る前触れだ。日本列島縦断状態となった990hpの低気圧群がいつ出て行ってくれるのかわからない中、停滞したままとなっている(30k/h)。首と後頭部の付近がちりちりと圧迫されている。低気圧――特に季節の入れ替わり時期になると血流が滞り、低気圧によるアセチルコリン分泌減退により、姿勢が意識的に制御できない状態となり、その部分から血流が悪くなる。運動したとしても、運動している感覚が覚束ない。肩がいつのまにか凝っている、と感じやすくなるのもこの季節である。

骨格筋や心筋、内臓筋の筋繊維のアセチルコリンの受容体に結合すると収縮を促進する。自律神経の内、副交感神経を刺激し、脈拍を遅くし、唾液の産生を促す活性がある。
アセチルコリン酵素コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)によってコリンとアセチルCoAから作られる。有機水銀はスルフヒドリル基と親和性が高く、これによりこの酵素の機能が阻害され、アセチルコリン濃度が低下し、運動障害を生じさせる。

wikipedia - アセチルコリン

アセチルコリン受容体が阻害、または分泌が少ないと、天気の変動による影響に敏感であったり、その影響を受けやすい。免疫力も低下するため、普段なら罹らない感染症にもかかりやすくなる。