モフ力を研ぐ為の4つの心得

こんにゃちわ、モフモフ療法を専攻しているどらこです。ほとんどブタなネコですが、モフモフに関してはプロフェッショナル。今回は、モフモフ力を磨く為の4つの心得を皆さんにお教えしたいと思うモフ。

1.しなやかに歩み寄り上目遣いに見つめた後、眼を細めて「なぁ〜お」と鳴く
これは自分の容姿に自信のあるネコが用いると良いでしょう。下僕が他のモノに夢中になっているときに、わざとらしく尻尾をたたきつけ、こちらに振り向かせたときにすかさず、「ウルウル」とさせ、「なぁ〜お」とやれば下僕は「どうしたんだい、お腹がすいたの?」と謂うでしょう。そこで、「分かっているでしょ、モンペチちょうだい、ごろごろにゃぁ〜ん」と謂いましょう。だいたいの下僕はアナタをモフモフしないと気が済まなくなる習性がありますので、顎をちょっとくらい触らせてやっても良いでしょう。すかさず調子に乗って、てをさしのべてくるでしょう。空気を読めない下僕は顎を軽く触らせた後もしつこくモフろうとすると思いますので、その場合はカプしてあげましょう。


2.あえてふてぶてしく歩み寄り、ドスンと横たわりこれ見よがしに腹毛を見せる
容姿に自信の無いふとっちょモフさんも諦めちゃダメです。「このドラネコめ」とか「うわっ、むっちゃデブ」とか思われるような不貞不貞しいモフでも、その腹毛には驚くべき吸引力を持っているんですよ。だらしなく横たわった後にモフモフの腹毛をこれ見よがしにみせつければ、そのモフモフ魔力に抗うチカラは下僕にはありません。



3.とりあえず下僕には「ゴロゴロ♪」と謂っておく
背中をモフモフさせた後に下僕がモフにする事といえば、膝に乗せたり顎をなでさすったりしてゴロゴロさせようとするばかりです。でもそこで簡単に「きもちいいにゃぁ〜」とか「ごろにゃぁ〜ん」とかやってしまうと、下僕は俺が居ないとダメなんだな、と勘違いしてしまいます。厭くまで気持ちの良い顔を見せてやってあげているのです。そのためには全身全霊をかけてモフモフゴロゴロさせなければならないのです。パソコンやテレビを見ながら片手間にモフモフをするようなら、カプしてやりましょう。そうするとすかさず、テレビを消して此方に集中するはずです。下僕にとってはモフ様のご機嫌を伺うのがこの上のない幸せなのです。
ですが、あまりにもツンツンしてばかりでは下僕も落ち込んでしまいます。偶にはこの上もない程の極上トロン顔を見せてやりましょう。下僕のボクじゃなきゃだめなんだよね優越感を満たしてあげるのも大切です。
 

4.狭いところに体を押し込め、ちょこんと顔だけ出しておけ
狭いところに体を入れる事の出来る柔軟さもモフの魅力の一つです。鍋にすっぽり収まるだけで、下僕どもは「きゃー」とか「キュンキュンキュン!」とか 「ぷんぷくり〜ん」など、それはもう大騒ぎです。それだけでも大騒ぎなのにソレよりも上級テクがあるとすればどうなってしまうかは賢明なモフの皆様はもうおわかりになるでしょう。壁に掛けてあるリュックサックに入り込み、顔だけ出して下僕を待ちます。下僕がこちらに気がついた瞬間がチャンスです。これ以上ないくらいに瞳孔を開いてまん丸お目々を見せつけてやりましょう。きっと下僕は、「……だって、……だって、リュックから顔を出しているだけでもう、お漏らししちゃうくらいにカワイイのに、さらにまん丸お目々で見つめられたらもぅ、下僕が死んじゃうじゃないですかぁっ!」
と、身もだえするでしょう。そうやって下僕の心を完全につかんだらもう、アナタは何をしても大丈夫です。ストーブの風を全部遮ってもよし、障子を破って天井に上り詰めてもよし。「昔はもっとおとなしかったのに」と謂われても「にゃあ!」と謂っておけば大丈夫です。

え、オムライス?何の事だかさっぱりわからにゃあです。