京都から、お座布団文化を世界に発信!?


こんばんわ、ミヤマグチです!
とても気になっていたイベント「見て触れてそうぞう(創造・想像)して、座を楽しむ1日」に
さっそくミヤマグチが行ってきましたよ!


会場は黒門通り高辻上ルの京町家・山内家。


このイベントを主催されているのはお座布団の老舗・洛中高岡屋さん。
“快適で、感性豊かなライフスタイル”を提案され、
お座布団を通していろいろな取り組みをされています。


◆洛中高岡屋
http://www.takaoka-kyoto.jp/


今でもお座布団に座るリラックスタイムが大好きな私。
どうやってお座布団ができあがっていくのか、興味津々。
まずはじめのイベント【座布団のわた入れ体験会】を見学させていただきました。


職人さんたちの実演を見ながら、参加者の皆さま自身で綿を詰められます。

本来の製作工程は「生地の裁断」→「縫製」→「綿入れ」→「仕上げ」。
今回は、この「綿入れ」が体験できるんですね。


ひとつの小さなお座布団を作るのに、こんなに大量の綿が!


それを小さくして、生地に詰めます。


高岡屋さんでは全てが手づくり。
綿を詰め、端を縫い、そして真ん中の「綴じ」を取り付ける。
すべての作業が職人さんの手でなされます。


端を縫い付けます。


真ん中の「綴じ」を入れます。

全国的には「十字型」なのですが、
京都のお座布団は「人の字」型の“三方綴じ”。
これは、正面と後がすぐに分かるようになっていて、
京都人ならではのおもてなしの心が込められているのですね。


◆詳しくは高岡屋さんのサイトで解説されています
http://www.takaoka-kyoto.jp/omotenashi.html


機械で作るものと比べても、
やっぱり“ふわふわ感”が違うんですって。
座ったときの心地よさが、たまりません。


参加者の皆さんからは、出来上がったお座布団をさわりながら、
「早くウチに帰って、これに座ってくつろぎたい!」との声が。
ふわふわで気持ちいいだろうな〜!


うー、私も手づくり体験に参加すればよかった!と少し後悔。


そして、その次に始まったのは【えいご落語の会】
落語家の小夜姫さんが高座で座るのが、
高岡屋さんのお座布団なんですって!


そんなご縁で、今日のイベントに駆けつけられました。
もちろん、落語を聴きながら座るのは皆、いろんな形のお座布団。
座り心地も最高!
そして落語もおもしろい!会場は笑いの渦に巻き込まれました^^



最後はメインイベント!
「新しい床座や椅子座の道具・モノ」コンペの審査発表会!


このコンペ、「生地とわたで作られた新しい床座や椅子座の道具・モノ」をテーマに、
デザイン・アイデアを募集されていたのです。


日本はもちろんのこと、海外からの応募もあり、
斬新なデザインから、新しいライフスタイルの提案につながるような
素晴らしく、魅力的な作品ばかり!


どれもいい作品ばかりで、審査にも熱が入ります。

高岡社長、クリップ島田氏、京都女子大の出井教授、渡邉准教授が審査を担当されます。


どれが最優秀に選ばれるか、ドキドキしながら審査結果を待ちました。
その結果!


まずは優秀賞。
アイディア部門で選ばれたのは


ヨムヨム

この斬新なデザイン!
「ヨムヨム」は「読む読む」の意味。
そう、本を読むときのお座布団として考えられているんですね。


お座布団は決して座るためだけの道具ではない、
新らしい「くつろぎ」のスタイル提案です。
本当に、日常生活を豊かにしてくれる、そんな作品だと感じました。
読書が大好きな私としてはぜひ、使ってみたい!と思いましたね。


そしてテキスタイル部門で選ばれたのは「かざぐるま」

こちらは、高岡屋さんオリジナルのお手玉(おじゃみ)型の
「おじゃみ座ぶとん」のデザイン案です。


◆おじゃみ座ぶとん
http://www.takaoka-kyoto.jp/products_page/iroiro_ojyami.html


その名の通り、このデザインが「おじゃみ座ぶとん」になると、
昔懐かしいかざぐるまのイメージになるんですね。
その完成度に審査員一堂が「海外でもイケる!」と。
いろんなカラーバリエーションも見てみたくなりますね。


そして、最優秀に選ばれたのは!多摩美術大学の小川さんの作品「円座布団」!

ひとつひとつをつなげると、円形になるデザインで、
“絆、人と人とのつながり”が生まれるという、
かなり心にグっとくるコンセプト。


私も、自分の仲間とこの「円座布団」に座りながら語り合いたい!
そう思わせるような作品でした。


最後は高岡社長からも「ぜひ、商品化していきたい!と思った」と!


さらには「日本人のライフスタイルを見直し、そして日本人らしいくつろぎを考え抜き、
これからも新しいコト・モノを提案していきます」とのコメントも。


こうやって、斬新、かつ素晴らしいアイディアが集まり、
そこから新しい商品が生まれ、
そしてきっと、それがまた新しい価値を生む。


そんなひとつのコンセプト誕生の瞬間に立ち会えた気がして
なんだかドキドキしてしまいました。


来年の開催も、楽しみにしています!


◆見て触れてそうぞう(創造・想像)して、座を楽しむ1日
http://www.digistyle-kyoto.com/event/cat436/1_4.html