概要
艦船の沈没時の状態を示す用語で、敵の攻撃を受けた艦船が短時間のうちに沈没する事を意味する。旧日本海軍の基準ではおおよそ1分以内で沈没した場合を指したが、それ以上の時間でも轟沈とされる場合もあった。
太平洋戦争期にはマレー沖海戦の大本営発表で用いられて以降多用され、後述の記録映画のタイトルにもなったとされる。
よく「撃沈(げきちん)」と混同される。
「轟沈」は「船が沈む」事で自動詞であるのに対し、「撃沈」は「船を沈める」事で他動詞である。
pixivでは主に『艦これ』の艦娘(かんむす)が敵の攻撃によって命を落とす事を指し、全提督の心に深い傷を負わす(轟沈前提で進撃を繰り返す「捨て艦」を行うような提督に関しては話は別だが)。
『艦これ』における轟沈
艦娘は、敵の攻撃によって体力が0になると、最後に切ない言葉を遺して海の藻屑と消え、二度と戻らない。救済処置無しのキャラロストシステムは、ブラウザ・ソーシャルゲームにおいては結構稀な要素だったりする。
それどころか、艦これがサービスインした2013年にはあの高名な「手強いシミュレーション」ですらユニットロストなしのモードが搭載されていた。
とはいっても基本的に
- 旗艦(どの艦隊にいるかは問わない。連合艦隊においても第2艦隊旗艦の轟沈事例は報告されていない)は大破しても絶対に轟沈しない(旗艦大破時は戦闘終了、次マスへと進めず強制的に母港へ帰還させられる。ただし、ダメコンを搭載していた場合、それを消費して進軍するかどうか選択肢が出る)。これは旗艦大破進軍ができた2013年8月26日以前の仕様だと、所有艦娘が0になってしまった場合、開発資材が尽きていると課金しない限り脱出不可能なハマりに陥り、ゲームプレイに多大な支障が出てしまう為。
- 旗艦以外の艦も大破状態で戦闘に突入しない限り、ステージ最初の戦闘で死ぬ事はない。また「昼間」で大破し「夜戦」に突入しても、戦果画面が出るまでは「ひとつ」の戦闘として扱われるため、轟沈はしない(「夜戦」→「昼間」も同様)。
- 稀に「中破状態で戦闘ターンに突入し轟沈した」という報告が出ているが、再現はされていない。バグ、仕様変更の可能性があると主張する例もあるが、中破轟沈説が主流だった時期のものを含めて生放送のタイムシフト等の確たる証拠が存在している例は一つもなく、下記のような勘違いの産物、もしくは着任自体が困難だった時期でもあるためエアプ勢による偽申告、乃至アンチによるネガティブキャンペーンの可能性が高い。
- なお、小破以下からの一発大破ならともかく、ひとたび中破になって演出が流れると、その後追撃を受けて「大破」へと変化した際にはボイス一つ流れないという仕様がある。見落として次の戦闘へ進んでしまう危険があり、実際のプレイヤーが中破で轟沈したと主張している例はこれが原因とみなされている。
- 疲労度やマイナスフィット(過積載状態に当たる)、回避や装甲を減少させる効果のある装備など、被害状況以外の要素により轟沈条件が変わることはない
- 戦闘終了後は提督の判断で撤退が可能。
- 戦闘終了後の戦果画面において、じっくりと艦娘の状態を確認することができる。
という仕様である。すなわち、大破艦がいる状態で進撃ボタンを押し、次の戦闘に突入するという一点のみ回避していれば確実に轟沈は避けられるため、ちゃんと気を配っていればそんな機会に遭遇する事はないのだが、
「大破してるけど、十分避けられるはずだ」
「後一戦だけ…」
といった提督の慢心や、たとえ撤退するつもり全開でも間違えて「進撃」を命令してしまったその瞬間、大切な娘は命を落とす事となる。
なお、この命令選択、夜戦突入時は左が「追撃せず」で右が「夜戦突入」であるのに対し、進撃確認時は左が「進撃」で右が「撤退」になっているが、サービス開始当初は「配置がちぐはぐであり、罠になりえる」という批評があった。
この件については、「“判断を要する特殊な行動”と“ベーシックな行動”で配置したつもり」と田中氏が自ら語っており、『夜戦をせず戦力を温存したまま進撃』もしくは『何らかの理由でこれ以上進撃しないので夜戦をしてわずかでも経験値や任務の進行度合いを伸ばして撤退』という組み合わせであることを意識したと考えられる。実際、現在ではこのようなプレイングが主流であるため、概ね配置に関する疑問は生じていない。
一方でサービス開始当初は序盤海域の難易度の緩さやレベリングの関係から全マス夜戦を敢行する提督も多く、また「中破轟沈がある」「夜戦突入でも轟沈する」という見方が強かった。そのため、むしろプレイヤー側が『被害が軽微なので夜戦して進撃するか、中破以上が出たので夜戦をせずに撤退』という、現在の提督や運営サイドなど仕様を把握している者から見ればちぐはぐな行動を取っていた面は少なからずあるだろう。
また、轟沈艦が1隻でも出た場合はたとえ敵艦隊を全滅させてもS勝利はおろかA勝利すら取れない(最大でもB勝利となる)。新艦やレア艦のドロップはS勝利限定、乃至A勝利以上を条件とすることが多く、ドロップ目的の周回で轟沈を出すのは本当にただただ無駄でしかないので気を付けよう。
ちなみに、この轟沈がきっかけで今まで関心が薄かった艦娘への愛着が強くなったという妙なケースもある。失って初めて気づいた、とかそういうタイプだろうか。
また艦これのサービス動作条件(WindowsNT系(※1)または Mac OS X(※2)で、ブラウザはInternetExplorer、Safari、FireFox(※3)、Chrome(※3))以外でログインする行為(公式アプリを介さないAndroid端末(※4)やiOS端末、運営側では現在チート行為としている初期の非公式専用ブラウザ、APIハックなど)をやっていると轟沈抑止が働かなくなるという報告がされている。これがバグなのか運営側の意図したものなのかは不明
(PIXIV百科事典 泣ける艦これの記事内より引用)
- ※1:サービスイン時はWindowsXp、Windows7、Windows8、Windows8.1が対象。CPUの基本アーキテクチャがx86-32及びx64(x86-64)以外のバージョンはすべて非対応。後、Windows10に対応する一方、WindowsXpはMicrosoftのサポート終了に伴い2014年5月でサポート環境から外された。
- ※2:PowerPC版には非対応。
- ※3:FireFox、Chromeについては、派生ビルド(WaterFoxなど)でも現在のところ問題は報告されていない。
- ※4:Android用公式アプリは正式稼働中。
極めてグレーな手段ではあるがうっかり「進撃」を選択しても次の戦闘マスに到達して陣形を選択する前であれば「ブラウザを閉じる」「ブラウザの再読み込みをする」等、何らかの手段でゲームを再起動して母港画面へ戻す事で緊急避難的に撤退させる事が出来る。
これは艦これのゲームシステム上、陣形を選択した時点で戦闘結果が演算されることと、後の戦闘シーンは演出に過ぎないためである。逆に言えば、轟沈を確認した時点でブラウザを落とす等で緊急撤退しても手遅れである。
また、艦娘がロストするのは戦闘が確定して経験値が決定したタイミングであるから陣形を選択してしまって昼戦で轟沈しても夜戦に突入せず、同じくブラウザを落とす等で経験値を確定させずに撤退すればセーフとの話もあるが、こちらは結局轟沈を避けられなかったとする事例も報告されているほか、そもそも昼で敵艦隊を全滅させてしまった場合は問答無用のアウトとなるため確実ではない。
なお、そういう点では『夜戦突入』という選択肢そのものが無く、ひとたび戦闘が始まれば結果画面まで一直線の航空戦/空襲マスや夜戦マス、陣形選択という最終安全装置すら与えられないレーダー射撃マスに大破艦がいる状態で突っ込むのは極めて危険であると言える。
他には、轟沈した海域情報が消えてしまうことでロスト判定がすっ飛ばされるのか、イベント海域で轟沈した後、戦闘結果を確定せずにブラウザを落とし、そのままイベント終了まで待ってから再ログインすることでサルベージが成功するとの話もある。もっとも、この場合肝心のイベント攻略や堀は諦めることとなるが…
いずれにせよ、これらは『回線が切断された場合は強制的に母港へ戻す』という、いわば何らかの事故や不具合に対する対応を逆手に取った物であり、意図して多用すれば悪質なユーザーとしてアカウント停止措置が行われる可能性も有りうる。
実際、目的は違うがリザルト画面に入る前に強制撤退を行うことで航空機に甚大な被害が出ても熟練度を維持できるという裏技に対して幾度か警告が行われており、BANされたプレイヤーからも『これを多用した以外に心当たりがない』とする報告が上がっていたりする。
また、装備アイテムで一度だけ耐久度が0になった時に発動し轟沈を防いでくれる「応急修理要員」「応急修理女神」(通称ダメコン)も存在するが、装備の有無は母港でしか確認出来ない為、このダメコンを装備し忘れている事に気付かず「ダメコンがあるから、一度だけなら轟沈しても大丈夫だろう」という気持ちで「進撃」し、艦娘を轟沈させてしまったケースも多い。
出撃前の装備品の確認は絶対忘れない事。
(なお、こちらは夜戦突入によっても轟沈フラグが立つとされていた時期の作品であり、上記にあるように実際は昼に大破艦が出ても夜戦突入で轟沈フラグが立つことはないため、轟沈防止という点では夜戦を回避する理由がない点には気を付ける必要がある)
もう少しで海域を突破できてたかもしれない? 「帰ろう、帰ればまた来られるから」
(木村昌福提督、キスカ島撤退作戦で1度目の突入を断念した際の言葉)
なお、演習では相手艦隊に撃沈判定を出すことができるが、こちらも敢えて大破状態で演習を行うことにより轟沈判定を出すことができる。あくまでも演習における判定ということなのか相手と同じくロストすることはなく、HPも1だけ残るが、これも相手と同様一切の行動をとらなくなる。この際ダメコンは発動せず轟沈ボイスも流れない。戦果報告でもロストしたものと扱われ、評価が下がる。もちろん轟沈扱いの艦娘に経験値は入らない。
史実においては演習で喪失した艦が国内外問わずものの、あくまで模擬戦闘であるということなのだと推測できるが、演出だけを見ると断末魔の叫びを上げることも辞世の句を読むことも許されず、見かけ上はHP1で大破のまま一切行動しなくなる。ダメコンを積んでいても演習が終わるまでは復活すらできないので、ある意味死亡の上位状態となってしまうとの見方もある。
無論故意に行わない限りこのような事態にはならず、何のメリットもないため「大破の状態で演習に出さないように」というメッセージなのかもしれない。
逆にこの轟沈を前提とした戦術が捨て艦である。特に決戦!鉄底海峡を抜けて!では多用され、多くの低練度の艦娘が三式弾を持つ高速戦艦(ルート固定要員)の囮としてアイアンボトムサウンドに沈んでいったという。「キャラクターを駒として使い捨てる行為」と解釈される事もあり、嫌う人も多い。
もっとも、現在では駆逐艦にも防空や対潜といった明確な役割が与えられている他、ボス前を中心に装備値が優位な索敵等「主力艦だけでは稼ぎにくく、脱落艦が増えるほど不利になる」システムでルート制御を行う例もあるため、攻略の手段としてはほぼ見られなくなっている。
一方で、このロストシステムを当て付けとして使い「艦これのファンやその艦娘のファンを激怒させる事を目的として、(特にイベント報酬等の貴重な)艦娘をわざと轟沈させる」「引退の際、憂いを残さない為に秘書艦を除く全艦娘を轟沈させる」(此方は轟沈させる事自体が目的なので、前述の捨て艦ですらない)等の行為も古くから存在している。
悪質なものになると、その様子をファンや運営に送りつけたり、動画投稿サイトやSNSに投稿して衆目に晒すという事例も見られる。
露悪趣味と見られても仕方がない行為なので、たとえそのような事をしていたとしても他言は避けたい。
なお、アーケードにおいてはロスト仕様が不評だった為か、あるいはゲーム性の問題か、轟沈してもロストはせず、条件付きで復活が可能な仕様になった。(詳しくは後述)
なお、ダメコンなどで回避はできてもロストしてしまうと二度と復活しないが、接続障害などでデータの巻き戻しが発生した場合、轟沈した艦娘が元に戻ることがある。
2018年7月20日21時頃、ラバウル泊地サーバーにて接続障害が発生し、その影響でデータに深刻なエラーが発生。20日4時ごろのデータに急遽差し戻されたが、この間に沈んでしまった艦娘たちが復活する事例が発生している。
ただし、言うまでもなくレア中のレアケースなので絶対にあてにしないように。
慢心、ダメ、絶対。
アニメ・メディアミックスでは
ただし、先述してきた仕様はブラウザゲーム・艦これ改での話であり、メディアミックスではリアリティを重視する為にこの設定が取り入れられていないケースが多い。
特にアニメでは、大破していなくとも油断していれば一撃で轟沈することが明確に判明している。実際、第3話にて、ある艦娘が一瞬の隙を突かれ、敵艦載機の生き残りの特攻により、無傷の状態から轟沈してしまった。→リンク先閲覧注意!
そして、アニメにおける轟沈は指揮官である提督の慢心やミスによって起こるものではなく、艦娘の慢心・油断によって起こるものとして描かれており、第四水雷戦隊の旗艦は責を取って謹慎処分となってしまっている。
艦これアーケードでは
こちらでの轟沈は「出撃不可」になるだけでキャラロストにはならない、RPGで言うところの「戦闘不能」といった扱いである。
2クレジット払う事でできる「復活」か、司令部と艦娘のレベルダウンと引き換えに行う「復帰」によって再び出撃できるようになる。ただしGP制限+交代制の台が多い関係で「復活」は現実的ではない所が多く、司令部レベルも備蓄資源の最大値に大きく関わるためレベルダウンすると開発や建造に支障をきたすことになる。加えて、轟沈時演出もブラウザ版より格段に凝っているため、心が折れる提督もいるという。
よって、轟沈を極力避ける事がセオリーである事に変わりはない。
GP購入制限が店舗ルールとして設けられている場合は、次回のプレイを開始する前に店員に轟沈艦娘がいる事を報告する事で救済措置を取ってもらえる店舗もある。
この仕様について『ブラウザ版においてロストが不評だったからでは』という声も時折聞こえるが、そもそも『戦闘結果を排出カードの条件分岐に紐づけられないので、ボス完全S勝利だろうが途中撤退だろうが景品カードのドロップテーブルが同じ(カード1枚1枚に100円を支払う都合上、遊戯結果により景品の内容を操作すると景表法に抵触するためと言われている)』等アーケードならではの事情を抱えた仕様がいくつか存在する。
艦娘に関しては『現実に存在するカードを読み込む』という仕様やカードの個体を識別できないという関係からレベルだけを保存して読み込んだ艦娘をカードの種類や枚数に応じた状態で出力するシステムを取っており、レベル1の最終改造艦が存在する一方でサブ艦という概念が存在しないというブラウザ版の提督からは不思議な仕様となっている。
このため、ロストさせた場合同艦娘の他カードまで含めて二度と使えなくなってしまう、または一度有料の報酬として与えたカードをゲームシステム側で使用不能にすると景表法に引っかかる故の措置であると考えられる。
また、厳密には轟沈とは言えないものの、カードをリアルでロストしてしまう事例もあるのでご注意を。
プレイを重ねる毎にカードは増えていくので、専用の保管用ケースなどを買っておくと紛失の危険性は下がる。基本的に艦娘カードは買い戻せばダメージは少ないがレア艦や新艦、改二カードは高価であるため失くしてしまうと目も当てられない。ゲーム終了時に不要カードを譲渡スペースへ提供してから去る習慣のある提督は特に気を付けよう。
ケッコンカッコカリカードは再発行すら効かないので要注意。
また、話が少し逸れるがもっと根本的に重要なカードをうっかり紛失して装備をすべて失うわ艦娘も司令部もレベルがリセットされるわ、要するに所持艦娘以外すべてを新しく始める羽目になったケースもある。
用法
pixivでは轟沈してしまった艦娘の供養や、他の提督に同じ思いをさせない為のイラストがあるほか、提督によって夜戦(意味深)で轟沈(意味深)させられてしまうイラスト(稀に提督が撃沈されている)や、轟沈後の娘がどうなってしまうか等の絵もあったりする。
ちなみに、轟沈した艦娘をドロップなどで再入手する事を、俗にサルベージと呼ぶ。
ただし、当然轟沈した艦娘を引き上げる救済措置でなくレベルや改造/改修状況、ケッコン状況はもちろんのこと、当時所有していた装備、近年のものでは増設穴に海色リボンや白タスキといったものは全てさらっぴんにリセット…要するに、完全に新しい艦娘をお迎えするのと何ら変わらない状態である。
このため、『再入手してもその艦娘は以前失った艦娘と同一ではない』という事実がかえって浮き彫りになっており、『失った艦娘はもう二度と戻ってこない』という喪失感に拍車をかける結果にもなっている。
また、轟沈させた場合同名艦のドロップ率が一定期間極端に低下する噂も存在する。ペナルティか、あるいは喪に服せということなのだろうか。一応、そもそも所持制限がかかっているような一部レア艦については、装備目的の解体掘りを制限する目的で解体や近代化回収の餌も含めた除籍によるドロップ制限が設けられていることも実証されている。
コモン艦については噂の域を出ないものの、いずれにせよ膨大なコモン艦の中からお目当ての艦娘をピンポイントで引き当てるのはある意味レア艦を引きに行くより難しく、轟沈させた艦娘と再度出会うのは思った以上に手間と時間のかかるものである。
昨今では特効艦の存在が攻略上非常に重要になっていることもあり、コモン艦だからといって安易に轟沈させないよう気を付けたいものである。
軍歌・映画の『轟沈』
映画『轟沈』は大本営が1944年に作らせた記録映画。
正式な題名は「印度洋潜水艦作戦記録」で日本映画社が製作した。
ペナンを本拠地に活動していた「伊号第十潜水艦」に報道班員が乗艦、1943年の9月2日〜10月20日までの哨戒に同行して撮影が行われた。
この哨戒ではノルウェータンカー「ブラモラ」(Bramora、6,361トン)、貨物船「ストルヴィクセン」(Storviken、4,836トン)、英貨物船「コンゲラ」(Congella、4,533トン)、米輸送船「エリアス・ハウ」(Elias Howe、7,176トン)の4隻を撃沈している。
故に作中で炎上する敵船も、主砲の操砲や夜戦での発砲シーンも、魚雷発射管室や司令塔での描写も特撮や演技ではなく紛う事なき本物の戦闘である。
更に捕虜の尋問シーンもある。
これは後日撮影の可能性もあるが先述したストルヴィクセンの撃沈時には乗組員2名を捕虜とした事が記録されており、この際に撮影された可能性も否定できない。
ただし機密保持のためか潜水艦の外観が写るカットについては伊十ではない別の潜水艦(海大5型とみられる外観であり、同時期に同じくペナンを本拠地に活動していた伊号第百六十六潜水艦ではないかと言われている)が使用されている。
伊十が属する巡潜甲型潜水艦は零式小型水上偵察機1機を搭載しており、艦首に射出機を装備していること、そして唯一伊十らしき外観が写るカットが艦尾側であることからその防諜上の可能性が高い。
なかなか本格的なので、潜水艦乗りに興味を持った人にオススメ。
2019年には同作を撮影したカメラマンを主人公にした戦記小説『轟沈日誌』(鈴木聡司)が発行された。
軍歌『轟沈』は本作の主題歌である。
レコードは1944(昭和19)年4月10日にニッチクレコード(日本コロムビア)より発売された。
- A面「轟沈」
作詞:米山忠雄
作曲:江口夜詩
歌唱:楠木繁夫、日蓄合唱団
- B面「海底万里」
作詞:高橋掬太郎
作曲:江口夜詩
歌唱:伊藤久男、日蓄合唱団
「轟沈」にはクレジットされていない女声パートがあるが、三原純子ではないかと言われている。
関連タグ
刀剣破壊…こちらは刀剣男士のキャラロストである。