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超克の時空へ

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ちょうこくのじくうへ

『超克の時空へ』とは劇場版ポケットモンスターの第12作である。正式名称は『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』。なお、本記事のタイトルは正式タイトル発表前のものである。

概要

2009年7月18日公開。『ダイヤモンド&パール』シリーズでの劇場版第3作であり、前々作『ディアルガVSパルキアVSダークライ』及び前作『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』から繋がる「神々の戦い三部作」の完結編となっている。

前作同様、劇中タイトルには「プラチナ」が追加されている。

脚本は園田英樹氏、監督は湯山邦彦氏が担当している。

前売り券では色違いのすがたであるピカチュウカラーのピチューが、来場者特典ではアルセウスがそれぞれ配信された。これらを『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』へ連れていくと特殊イベントが発生するようになる。

ギザみみピチューの初登場作品であり、本作のPRとして「もえよ ギザみみピチュー!」が本編のエンディングテーマに採用されたりアニメ放送中にギザみみピチューが登場するキャンペーンも行われたが、ゲームでは残念なことに固有データとして扱われているためか、『ハートゴールド・ソウルシルバー』に永久幽閉されてしまう事に…。

なお、公開時の来年度の映画予告では、「ホウオウルギアが登場する」というサトシの物語のクライマックスを予感させるものだったが、結局『幻影の覇者 ゾロアーク』という、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』の宣伝を兼ねた内容となっていた。もしかするとサトシの続投などについて内部でも協議されたのかもしれない。

アバンでは三鳥三犬ルギアホウオウカイオーガグラードンマナフィが登場しているが、これは『ハートゴールド・ソウルシルバー』の宣伝を兼ねていたものと思われる(マナフィ以外は『ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場している)。

ポケットモンスター(第7シリーズ)』の特別編である「神とよばれしアルセウス」を視聴する前に本作を見ておくことを推奨する。

ストーリー

何千年もの昔、人間に裏切られたアルセウス。そのアルセウスが、人間に復讐するために激しい怒りとともに現代へと現れ、サトシたちがたどり着いた町・ミチーナを攻撃する。その時、サトシたちを助けるため、アラモスタウンで壮絶なバトルを繰り広げたディアルガパルキアが空間を切り裂いて現れる。さらに、そのバトルによって反転世界を汚され、ディアルガを追ってきたギラティナまでもが姿を現し、かつてない神々の戦いがはじまった!この壮絶バトルの先にあるものは・・・?

神と呼ばれしポケモンたちとの戦いに終止符がうたれるとき、この世界の謎がついに明かされる!

(公式サイトより引用)

ゲストキャラクター

シーナ北乃きい
ダモス高嶋政宏
ギシン山寺宏一
カコ真堂圭
ケビン岸祐二
タップ藤本譲
カンタくまいもとこ

ロバートの3人(山本博秋山竜次馬場裕之)も名前のないモブキャラのゲスト声優として出演した。

用語

  • ミチーナ

シンオウ地方にある古代ギリシャ風の街。

モデルはギリシャのメテオラ。

かつては緑の少ない荒地であった事からアルセウスから借り受けた「命の宝玉」で大地を肥やし、現在の自然豊かな土地となった。

シーナとケビンはこの地にある遺跡で「時空義」(時空の異変を観測する装置)を観測しながら、守り人を務めていた。

  • 「超克せよ、時空の運命を」

意味はそのまま「運命を乗り越えろ」

ダモスとシーナが持つ対象と心を通じ合わせる特殊能力を発動させる際に行う詠唱の事。

ただし、相手の心が怒りに満ちている場合、この能力は通用しない。

  • 命の宝玉

アルセウスが己にある「水・地面・草・雷・竜」(ゲームにおけるしずくのプレート、だいちのプレート、みどりのプレート、いかづちプレート、りゅうのプレートのこと)の力を結集させて誕生させた生命の根源を司る宝玉のこと。

だが、代償にアルセウスはこの5つのタイプの力を失ったためにでんきタイプの攻撃に弱くなってしまった。

時が来ればダモスから返却される事になっていたが、ミチーナの大地が荒れ果てる事を危惧したギシンがアルセウスを罠に掛けた為、返却されず、現代まで因縁が引きずられてしまっただけでなく、前作前々作の事件を引き起こす遠因となってしまった。

やがて過去世界に飛んだサトシたちの活躍で宝玉は無事に返却され、人々の努力によってミチーナは豊かな自然を取り戻した。

  • 銀の水

ギシン一派がアルセウスを捕らえるために使った銀色の液体。

普段は流体だが、時間が経てば硬化してしまう。水銀なのか、それともポケモン世界特有の金属なのかは不明。

これで捕らえられてしまう創造神ってなんなの?とか色々ツッコミたいことはあるだろうが、気にしてはいけない。というかアニメ世界はDPt編に絞ってもこんなのとかあんなのとか超絶技術だらけなのでツッコむだけ無粋である。

  • 魔獣

古代でのポケモンを指す言葉で、人に使役される魔獣は『ミュウと波導の勇者 ルカリオ』の軍勢と同様に拘束具のような鎧「魔獣装具」を装着している。

ギシンはドータクンヒードランを使役しており、砦ではチコリータヒノアラシワニノコが料理番をさせられていた。

勘違いされがちだが、あくまでもこの呼称はアニメ独自の設定であって、原作に還元されているわけではない。

少なくとも原作ゲームの前史に当たる『Pokémon LEGENDS アルセウス』時点では「ポケモン」呼びが定着している。

主題歌

オープニングテーマ「ハイタッチ!2009

作詞戸田昭吾
作曲たなかひろかず
編曲依田和夫
Brass&Stringsアレンジコーニッシュ
サトシ(松本梨香)&ヒカリ(豊口めぐみ)

エンディングテーマ「心のアンテナ-Haruomi Hosono Original Mix-

作詞松本隆
作曲・編曲細野晴臣
中川翔子

キッズステーションではアニメPVが放送されており、内容は「夢の国のプリンセス」が悪夢の帝国と戦う内容で、ポケモン要素は皆無である。

関連タグ

劇場版ポケットモンスター 神々の戦い三部作

ディアルガVSパルキアVSダークライ ギラティナと氷空の花束 シェイミ

ポケモン☆サンデー

ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃三体の神荒ぶる一体の神に挑み、コテンパンに敗北する怪獣映画繋がり。さらに本作に登場する神たちの鳴き声はこちらの作品の神たちの鳴き声を一部流用している。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ:本作から10年後に公開された怪獣映画。「4怪獣が主役」「人間の愚かなエゴが元凶」という点で共通している。

ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒:こちらは逆に10年前に公開された怪獣映画で、三部作最終章繋がり。ディアルガ達と同様、こちらの主役もまた、過ちを犯した古代人達の尻ぬぐいをさせられた哀れな怪獣である。

モスラ3 キングギドラ来襲:本作から11年前に公開された怪獣映画で、同じく三部作最終章繋がり。本作と同様、タイムスリップ要素がある。

遊戯王ZEXAL機動戦士ガンダムAGE:どちらも親の憎しみに巻き込まれた子供たちの不幸が描かれた作品。奇しくも前者の作品に登場するのイメージカラーは、ディアルガ・パルキア・ギラティナと同じである。

氷空の花束超克の時空へ幻影の覇者

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