概要
数秘術(すうひじゅつ、英: Numerology)とは、数字で運勢を占う占術。東洋占星術では風水や姓名判断で占う方法が代表的であり、西洋占星術ではピタゴラス式・カバラ・ゲマトリアなどが代表的である。数秘学ともいう。
数秘術では、生まれた日付や名前に関連する数字を一定のルールで計算することで個人の性格や才能、運命を占うことができる。また、人間関係の改善や将来の方向性を見つけるためにも利用できる。
占いの方法
東洋占星術では風水や姓名判断を用いて占う。風水では8が最大吉数であり、他には15・24・31・32・52が最大吉数である。世界規模では168・358が最大吉数とされている。
(ただし東洋占術における数秘術は、五行思想を重視した姓名判断などにおける判断では五行についての考慮(四柱推命や紫微斗数等における先天命式との相性)も必要である。一般的な吉数であってもその数字を使用する者の先天命式との相性次第では吉とはならない場合もあるため注意が必要)。
「8」は無限大「∞」を意味し、最高の吉数とされている。八卦は古代中国から伝わる易経における8つの基本図像であり、九星では中央を除いた方位の合計は8方位となる。日本でも八百万の神・八咫鏡・八咫烏など8は重要な数字とされている習わしが存在する。
168は東洋占星術だけではなく世界規模で大吉数とされている。
数秘術の数の法則の中心にあるのは、1から9までの一桁の自然数。数秘術では、これを「ルート・ナンバー」と呼び、すべての数の基本となる数だと考える。ルート・ナンバーには、それぞれ固有の数秘術的な意味がある。
1 はじまり。独立。革新。リーダーシップ。男性原理。
2 調和。結合。人間関係。協力。女性原理。
3 真実を語る。イマジネーション。楽観主義。陽気。クリエイティヴな表現。
4 建設する。形づくる。ハード・ワーク。持久力。まじめ。実際的。
5 変化。移行。進歩的な考え。機知に富む。自由。多才。増進。
6 バランス。育てる。奉仕。責任と義務。家族の力。結婚と別れの数。家庭と仕事の問題。
7 分析。リサーチ。科学。テクノロジー。孤独。叡智。スピリチュアルな力。調査。神秘主義的。形而上学的。
8 権威。力。財力。ビジネス。成功。物質的価値。組織。自己制御。
9 終わり。ヴィジョン。寛大。変容。スピリチュアルな意識。宇宙。教え。全体性意識。完全性。
数秘術の発想の中で特徴的なのは、二桁以上の自然数が、すべて上記の1から9までのルート・ナンバーに、ある独特の仕方で関連させられ意味づけられていることである。たとえば、23という数は5、あるいは18という数は9と関連づけられる。
現代の数秘術のもう一つの重要な原則は、すべてのローマ文字のアルファベットは数価を持っているという考えである。 数秘術では、アルファベットと数の対応に基づき、アルファベットを数に変換する。それによって、あらゆる事物の名前(人の名前をも含む)は、数の法則に基づいて、その本質的な意味を探っていくことが可能となる。