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超人オリオン

ちょうじんおりおん

『Fate/Grand Order』に登場するアーチャーのサーヴァント。
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人を超越してはいるが、それはそれとして欲は人間同様でな。

えーと、つまり……俺のことを好きな女の子とか、いる?


プロフィール編集

真名オリオン
クラスアーチャーグランドアーチャー
性別男性
身長230cm
体重187kg
出典ギリシャ神話
地域欧州
属性混沌・中庸・地
好きなもの狩り、ナンパ
嫌いなもの神サマ(アルテミスは例外)
設定担当東出祐一郎
ILLUSTI-IV
CV神奈延年

「現界した俺ちょっと童顔すぎない?カッコイイというより

 可愛いという感じになってない?なってない?全然大丈夫?そうかー」


概要編集

Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスサーヴァント。レアリティは☆5。

オリオン(という名のアルテミス)のマスコット・熊のオリべえ本来の姿で、筋骨隆々の大男。

第2部OPにおいて、三つ星のベルトを光らせる彼らしき姿が写っており、存在が示唆されていた。


今までは召喚に割り込んだアルテミスに力を持っていかれた変質召喚だったが、第2部5章前編『神代巨神海洋 アトランティス』で満を持して本格参戦と相成った。霊衣開放ではなく別サーヴァント扱いとして実装されており、あくまでストーリー召喚ではなく期間限定召喚なので、注意が必要。


ストーリー中や戦闘グラフィックでの名前は普通に「オリオン」となっているが、セイントグラフ上のサーヴァント名義は「超人オリオン」の名義となっている。恐らく同クラスかつ同レアリティに「完全に同名のサーヴァントが2人に増えてしまう」ことを防ぐための処置であると思われる。


同章におけるキーパーソンの1人で、窮地に陥った主人公とシャルロットの前に色んな意味で酷い登場を果たす。そしてある目的を果たす為に、仲間と共に大西洋の激闘を潜り抜けていく事になる。


真名編集

ギリシャ神話に登場する、世界有数の知名度を持つ星座の元となった狩人、オリオン

放尿するものという意味を持つ名前のオリオンは、海神ポセイドンとエウリュアレ(女神エウリュアレとは別人で、エウロペの孫にあたる人物。アステリオスとは異父兄弟)の間に生まれた息子。


どんな敵でも仕留めてみせる、と豪語した彼はある日女性関係のトラブルで、両目を奪われてしまう。ハンマーの音を頼りに小舟で海へとこぎ出し、知り合った暁の女神エーオースの伝手により視力を回復してもらった。この時点で、既に女神との危険なフラグを立てていることに注目したい。


アルテミスがオリオンと恋仲になったことに危機感を抱いた、彼女の双子の兄にして太陽神アポロンは「おまえは弓の名手だが、あのガンダオンという男を射てるかな?」と、海の中にいたオリオンを射つようにアルテミスを唆した。一説によれば「ここ最近オリオンとか言う奴と遊び回って狩りの腕が鈍ってるんじゃないのか?そうでないというならあの丸太を射って見ろ」と言ったとも。


それによってアルテミスは愛したオリオンを見事に射貫いてしまい、死体を抱き締めて嘆いたという。死人をも蘇らせるという甥のアスクレピオスに蘇らせて貰おうともしたが、その前に医神はゼウスの雷霆(らいてい)によって死んでしまった。仕方なく、アルテミスはオリオンを星に昇華した。冬になると、輝く三つ星(トライスター)が空に見える。それはオリオンのベルトだという。


人物編集

一人称は「俺」

前述の通り、アルテミスによって熊のマスコット化していた彼の本来の姿。そもそもアルテミスが熊に関連する権能(ニンフのカリストを熊へと変えた)を保有していたことも関係があったのだろうが、イメージそのままにマスコット化させたらクマの姿になった、という可能性も十分にある。


あちらとは姿形こそ変わっているが、実質変わっているのは戦闘力とスキル、外観程度。

つまり性格は相変わらず軟派でノリの軽い年頃の青年(?)のままで、浮気性も健在である。

古き良きラブコメの如く、他の女性に手を出そうとしてアルテミスに物理的に制裁されて、時にナンパ相手から思いっきり反撃を受けて泣きを見るのがお約束。でも最後には必ず元の鞘に収まる。


能力編集

戦闘では弓術と棍棒を駆使した遠近両用の戦法を駆使しており、従来の無力なクマ霊基から一変した、ギリシャ最高の狩人を自称するだけのトップサーヴァントに相応しい戦闘力を存分に発揮。


特筆すべきはヘラクレスに勝るとも劣らぬ全英霊屈指の剛強な肉体で、あらゆる獣を棍棒だろうが素手であろうが仕留めるだけの膂力を振るい、そのパワーが乗った弓の腕前も正確無比の一言である。またおちゃらけた普段の人柄に反して頭もキレる方であり、ここぞという時に見せる冷静な判断力は、彼の実力をより盤石なものにしている(第1部3章においても既にその片鱗を見せていた)。


モーション中では、丸太のような腕でぶん殴り、クリスタル(女神の加護の力によるもの)のような見た目の棍棒を叩き付けて、弩級の弓から『我が矢の届かぬ獣はあらじ』と思しい轟矢を放つ。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香AAB+CAEX

保有スキル編集

単独行動(EX)グランドアーチャーとしての資格を得たため。
海神の祝福(B)ポセイドンの子。「神性」の亜種スキル。海の上を走る事ができる他に、海の中でも永遠に活動することができる。更に自在に雨を呼び起こすこともでき、オリオンは「降りしきる雨を、普段陽気な男が泣いているかのように浴びている」というシチュエーションを多用、女性を虜にしようと策した(あまり上手くいかなかった模様)。
天蠍の呪い(D)オリオンの数ある死因の1つ(Fateでは採用されていない模様)。蠍が来ると星座のオリオンは引っ込む、という逸話がある程に彼は蠍が苦手である。
月女神の圧(EX)恋人(?)である月女神・アルテミスからの寵愛、という名の重圧を受けている。物凄い重圧+バフが掛かっており、自然と肉体が鍛えられてしまう。魔力と幸運を含む全ステータスがランクアップ、特に筋力は二段階ブーストが掛けられる。
獣性の豪腕(B+)獅子を絞め殺したという豪腕。その単純な暴力の前では、魔性のモノや魔獣たちでも怯えて逃げる。コインを引き千切るなどお手のもの、ケルベロスの顎すら砕く。まさに天下無双の腕力といえよう。
三星の狩人(A+)ギリシャ一の狩人とも謳われ、アルテミスの祝福もある彼の狩人としての技量は天下一。星座として三つ星(トライスター)の逸話を得たことで、違う時代を生きた英雄達をも上回る弓の腕を獲得した。……が。そこには致命的な落とし穴がある。即ち、この星に愛された者は神(特に女神)にも愛されるということに。彼の結末はこの時定まっていたのかもしれない、ない、ない……

宝具編集

月女神の無垢な愛(アルテミス・アグノス)編集

  • ランク:B
  • 種別:対軍(自身)宝具
  • レンジ:0
  • 最大捕捉:1人


「愛が……重い……」

「我が宿命、月女神に請い願う。肉体に剛力を、精神に冷徹を。そして我が運命を此処に定めよう。『月女神の無垢な愛(アルテミス・アグノス)』……充填完了!行くぞぉ!!」


アルテミスの愛が降り注ぎ、一時的にではあるが自身の大幅な強化を図る。演出としては空からアルテミスが現れ、オリオン座となった彼に力を与えるというもの。愛が重い、何か物理的に重い。


なぜ自身に作用するのに対軍なのかというと、この宝具は一人を一軍に匹敵するものへと変化させるほどの祝福だからだ。副作用として常人ならば爆散してしまうが、オリオンなら筋肉痛で済む。


詳細は該当記事を参照。


我が矢の届かぬ獣はあらじ(オリオン・オルコス)編集

  • ランク:B+
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:100
  • 最大捕捉:?

「宝具解放――『我が矢の届かぬ獣はあらじ(オリオン・オルコス)』!!」


世界最高位の狩人としての力を示す宝具。相手が魔性や魔獣の場合、防御系統のスキル・宝具などを全て無効化して攻撃を加える。特に霊基出力が最大の時に使用する場合、あらゆる獣を彼の手の届くものへと貶める追加効果を得、無限増殖するタイプの敵にも対応して、レンジ内に存在する限りは自動的に殺し続ける。明確な描写はないが名称の通りに、弓矢による攻撃であると思われる。


元ネタはおそらく「自分に敵う獣などこの世にはいない」と豪語したという逸話に由来か(事実、その言葉に見合った狩人だった)。その後、彼を討伐する為にヘラによって呼び出されたのが大蠍だったとも言われる(採用されていない模様)。彼でも倒せなかったとなると、ガイアの化け物だったのか?


なお「最大捕捉:?」は設定が無いのではなく、公式の記載通りである。


※ もう1つ隠された宝具があるものの、ネタバレのため後述する。


ゲーム上での性能編集

アーチャークラスきってのアタッカーでありATK偏重のステータスに、《Quick:1/Arts:1/Buster:3》バーサーカー型カード構成との容貌そのままのバスターヒグマ。スキル群がすべて自己強化に固まっているうえ、宝具も自己強化と、自身の肉体を最大の武器とする疑似単体アタッカーである。


しかし、このバフの山と潤沢なクリティカルスターが噛み合うと話が変わってくる。固有スキルである「三星の狩人(A+)」に付随している「Buster攻撃時のダメージ前に自身のクリティカル威力を大アップ(1T)」する状態を付与(3回/3T)発動中、クリティカルBuster攻撃が連続して重なると一撃につき約10万ダメージというそこらの単体宝具に迫るダメージを叩き出し、Buster&Braveチェインがクリティカルヒットで決まろうものなら、理論上は相性等倍の10万単位HPのボスさえ無残に撲殺せしめるバスタークリティカルゴジラと化す。宝具の無敵貫通も入れば、あらゆる防御強化をぶち抜いて確実に獲物を粉砕してみせる。アーチャーとは一体……クリティカル補正はQuick・Artsの両カード性能もアップさせるので、上手く回せば宝具の短期発動やスター生産の効率化に繋がる。


それだけにスキルをどこまで強化できるかによって、性能そのものに振れ幅が出てくるのが課題となる。なにより本領を発揮するには潤沢なクリティカルスターが必要であり、味方全体で常に多量のスターを供給し続けなければならず、編成や概念礼装に自然と制約ができやすくなってしまう。


自身の極め切ったバスターゴリラ性能そのものも弱点となっており、Breakゲージによる残機持ちのボス相手だとHPそのものが細分化されており、過剰にダメージを与えて「三星の狩人」の効果を無駄遣いしてしまうリスクが生じてくる。当然ながら周回要員にまったく向いておらず、ストーリーの単体ボスや高難易度の巨大エネミーの相手は得意なのだが、6体など多数の敵との3wave戦闘や短期周回に必要な複数への攻撃ができないので、戦闘に出す出番を選ばざるを得ないところがある。


それでも「雑に殴らせても十分に強く、環境を整えればだれにも止められない」という特性さえ掴んでおけば「超人」の肩書きに嘘偽りのない、神話級の狩人としての本質を見せてくれるだろう。


外見について編集

伝説で「背の高い偉丈夫で、稀に見る美貌の持ち主」とされている割に、素朴で愛嬌のある顔立ちをした熊のようなマッチョの大男という、人によっては肩透かしを食らいそうな姿をしている。ロボアニメファンなマスターからは、某戦闘重機ロボのドマンジュウ主人公を連想したという人も。


また、戦闘中やストーリー中にはマンガチックなクマっぽい顔になったりする。


キャラデザ担当のⅠ-Ⅳ氏曰く、

……とのこと。実際他作品でもギリシャ系のイケメンが漢らしさを強調させたハンサム顔で描かれる傾向は少なくない。ちなみに、顔は元々もうちょっとちゃんとワイルド系のイケメンというか野性的で目に傷ある感じだったそうだが生々しすぎて没になったそうな。ソシャゲですからね……


なお「どうせ☆1だから」というのは、5周年記念における奈須氏と武内社長へのインタビューで言及されているのだが、当初オリオンはコモン(☆1)バーサーカー予定のサーヴァントだったから。


ところが完成したデザインを見た奈須氏がそれを気に入ったことで、どんどん設定とデザイン調整を重ねていったところ、想定以上に良いキャラクターが出来上がったという。そして、後述のある設定をつけるにふさわしいと判断した奈須氏によって、☆5アーチャーでの参戦と相成ったらしい。


ある意味『FGO』サーヴァントの中で最も出世したキャラと言えるだろう。


関連人物編集

生前編集

アルテミス

最早、説明不要の生前の彼女。彼女からは「おっきいダーリン」と呼ばれている。

マッチングアプリを使ってもアルテミスしか表示されないぐらい執着されている。


アルテミスにくっついている熊

一目見た瞬間に「こいつと気が合わない筈がないって感じ」という感想を抱いていた。

だが、熊が自分自身だと気付くと「がんばれ俺がんばれー!」とエール(?)を送る。


ポセイドン

実の父親である、ギリシャ神話の海神。第2部5章において敵対した相手。

海神の息子としての加護が「水上を歩ける」事だけなのには不満がある。


アポロン

アルテミスの双子の兄にして、自分の死の原因となった相手。

当然ながら怯えており、後述するパリスにも警告をしていた。


トリトン

異母弟。同じ父親(ポセイドン)を持っており、あちらは純粋な神。

第2部5章での描写から、お互いに兄弟という認識はしているらしい。


アステリオス

実の叔父にあたる。お互いの性格的に気は合いそうだが、未だ絡みは無い。

また、自分の母親(こちらは人間)と同じ名前の女神と親しい関係である。


エウロペ

実の曽祖母。第2部5章ではニアミスしていた(実装時期は一緒だった)。

オリオンの性格的に身内へのナンパはアウトなのか、絡みはあまり無い。


Fate/Grand Order編集

藤丸立香

契約したマスター。距離感の近い友達のような関係で、互いに遠慮のない言動をしている。

曰く、バレンタインのチョコは彼/彼女からの物しかアルテミスが許可してくれないらしい。


マシュ・キリエライト

主人公から心配されているが、周囲が怖いから取るようなマネをするつもりはない。

そりゃあ先輩やカルデア職員以外にも、保護セコム達も山ほどいますし、うん。


パリス

第2部5章で共闘したアーチャー仲間。アポロンの加護を受けているが、人でなしの神様には変わらないから気をつけるように忠告した。そう言う当人が生前に文字通り痛いほど経験済みですから。


アキレウス

第2部5章で共闘した相手。マイルームにおいては「合コンで素早く女の子を持ち帰ることに定評がある」という、根も葉もない上に笑えない冗談を出したため激怒され、宝具の戦車で突撃された。


メドゥーサ

見た目は好みではあるが、姉神二人が怖いので口説くのは遠慮することにした。因みに、原典での家系図的には父親の元愛人(メドゥーサはポセイドンの元愛人な上、彼との逢瀬に纏わるトラブルが元から持っていた怪物化の素質を加速させた一因)でありトンデモない事になってしまう。しかも下姉様の方は先述した通り母親と同じ名前の女神なので、余計気まずくなったのかもしれない。


アストライアマルタ(裁)ケツァル・コアトル

オリオンのナンパの被害者のような加害者一同。なぜ肉弾系ルーラーにばかり手を出したのか……

因みに、マイルーム会話によると後者2人はオリオン側から声をかけた結果の反撃の模様だが、1人目のアストライアに至っては目を見た瞬間に「罪が重すぎますわ!!」と襲い掛かられたらしい。


アスクレピオス

死亡したオリオンを蘇生させようと、アルテミスが依頼をしようとした医神。

自身の幕間において、エネミーの呪詛で風邪を引いた際に診察してもらった。


余談編集

数あるアーチャークラスの中でも最高峰の実力を持つ本来の彼であるが、実は原典のギリシャ神話における伝説では弓を武器に戦った逸話は殆ど存在しない。むしろアルテミスの矢に射抜かれて死ぬ逸話の方が多く、どちらかといえば、バーサーカーランサー寄りの逸話の方が多い印象がある。


実際に上述した通りに、当初は☆5アーチャーではなく☆1のバーサーカーの予定だったのを設定変更したとのことなので、アーチャーらしい逸話や伝説が無いのは、やむを得ないのかもしれない。


仮に理屈をこねるとするならば、狩人だからアーチャークラスだと言われればそこまでだが、中学生時代の奈須きのこ氏が書いた『Fateシリーズ』のプロトタイプにおいては、アーチャークラスの枠が「ハンター」名義だったことがあり、これが元ネタになっているとも考えられる。その他にもかつて一問一答において「ヘラクレスはどのクラスになるのが一番実力を発揮できたでしょうか?」という質問をされた際には「意外なことにアーチャー、アーチャーはレンジャーでもあるので、数々の試練を知恵と機転で乗り越えた彼には馴染みのいいクラスなのです」(原文そのまま)というふうに、アーチャー=レンジャーと説明していることから、この設定は生きている模様である。


関連タグ編集

Fate/GrandOrder アーチャー(Fate) オリオン(Fate)

Cosmos_in_the_Lostbelt 神代巨神海洋アトランティス


各章のキーキャラクター編集




※ 以下、第2部5章前半『神代巨神海洋 アトランティス』のネタバレ注意!








































実はこの本来の姿であるオリオンこそ、冠位(グランド)の称号を得たグランドクラスのサーヴァントの一角「グランドアーチャー」であった。かの射手座の原型である・ケイローンの弓の師匠たる月女神のハートを射落として、恋人として並び立った伝説を持つ万夫不当の益荒男なのである。


作中では「異聞帯の月女神アルテミスを真に倒す」という事を選択した為、冠位を自ら返上し、その上で自身の霊基と引き換えに彼女を撃ち落として一万数千年に及ぶ宇宙での孤独から解放した。消滅する直前に主人公に「冠位が呼ばれたからにはそれ相応の本来の理由があった筈だ」と忠告して、これ以上力になれないことを申し訳なく思いながらも、楽しく過ごせたことを感謝し去った。


宝具(ネタバレ)編集

其は、女神を穿つ狩人(オルテュギュアー・アモーレ・ミオ)編集

  • ランク:EX
  • 種別:対神宝具
  • レンジ:無限大(アルテミスに届くまで)
  • 最大捕捉:1機

其は、女神を穿つ狩人


「孤高の空から落ちてこい、アルテミス!俺も、一緒に落ちてやるから。宝具、『其は、女神を穿つ狩人(オルテュギュアー・アモーレ・ミオ)』――!!」


本来、あってはならない特殊宝具。第五異聞帯で、冠位を捨ててまで獲得したアルテミスのためだけの宝具。自身の生命と引き換えに超強力な矢を放ち、機械の女神アルテミスを撃ち落とす。鍛冶の神へファイストスがアキレウスの鎧を加工して鍛造された神造の弓、アポロンの権能で矢へと転じたパリス、マスターの令呪(ブースト)、それら全てが合ーしてただ一度だけ放たれる矢である。


宝具名は自分をぬいぐるみに変えつつ、霊基を限界まで下げてまで着いていく事を願った恋人の宝具名である『月女神の愛矢恋矢』『汝、星を穿つ黄金』と酷似しており、自身を表す「三つ星(トライスター)」同様オルテギュアー、即ち恋人の生誕の地の名を冠する。それは、オリオン自身が根本でアルテミスに対して「重い愛」を抱いている愛の狩人である事を示した、何よりの証明である。


余談(ネタバレ)編集

先程の「奈須がつけるにふさわしいと判断したある設定」というのはこのグランドアーチャーの事だが、実はグランドアーチャーの人選についてはオリオンが出てくるまで相当悩んでいたという。


彼の宝具、スキルをよく見るとあるビーストを完封できる(第二宝具『我が矢の届かぬ獣はあらじ』は「全ての獣を問答無用で狩る」「全ての獣をオリオンの手の届く範囲に貶める」という効果があるために、力で打倒しようとすると無限に強くなり続ける獣や、構成物が獣の念である者では、全力のオリオンとマトモにやり合えない)ようになっている。元々、彼女対策に召喚されたのだろう。

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