カピターノ
かぴたーの
それでも、俺たちが歩みを止めることはない。
名前 | カピターノ(英:Il Capitano/中:卡皮塔诺) |
---|---|
称号 | 「隊長」(英:The Captain/中:队长) |
国/所属 | スネージナヤ/ファデュイ |
種族 | 人間 |
階位 | 第一位 |
使用武器 | 片手剣 |
元素力 | 氷 |
週ボス | 未実装 |
CV | 成田剣 |
原神の登場キャラクターで、ファデュイ執行官(ファトゥス)序列一位の階位を持つ。コードネームは「隊長」。
PV「冬夜の戯劇」で一斉に登場したメンバーの一人。軍帽と一体化した仮面で顔を覆う軍人で、声で辛うじて男性とわかる。
PVの葬儀では「ローエファルタのとった手段は栄光を傷つけたとはいえ、彼女の犠牲は惜しい」と評価していた。また「散兵」の失踪についても知っているようで、彼と神の心について「博士」に尋ねていた。
二つ名の通り「軍隊としてのファデュイ」を統率する立場に就いており、タルタリヤが新兵だった頃、彼の部隊を指揮したその戦いは極めて勇猛なものだったという。
ファデュイ内部でも「剛直で硬骨な『隊長』」「公正で果敢な『隊長』」「功績の豊富な『隊長』」と称される等、一般構成員からの人望が非常に厚い。
事実、卑劣な権謀術数を得意とするファデュイの中では異例の武人気質であり、侵攻も真正面から正々堂々とやるタイプ。「戦いとはただ勝てばよいという訳ではない」と語り、本人は弱った相手の虚を突くような真似は一度もしていないという。
遠征中に偶然遭遇・休戦になる羽目となったモンドのファルカ隊長も、警戒はすれど戦士としては高く評価している。そのファルカによると、彼はナタへ向かう任務を命じられた模様。
第五章の舞台であるナタにて正式に登場。
あるアクシデントによって機能不全に陥った聖火競技場に、任務に出た旅人達と入れ替わりで現れ、炎神マーヴィカと真正面から相対。
今のナタが抱える問題をほぼ同レベルで把握している様子を見せ、彼女の救国計画が難航していることを踏まえ、"破滅という代償"を伴うが確実らしい別のプランを提唱する。
無論肉体言語で話し合うことになるが、最強の執行官として、神の領域の実力に相応しいぶつかり合いを繰り広げ、互角ゆえの痛撃を貰うが、オロルンが発生させた煙幕によって撤退した。
隊長は当初シトラリを探しており、オロルンは偶々人訪ねで声をかけた後、怪しんで尾行してきた若者に過ぎず、気づいても放置していた。しかし隊長に"救国の意志"を感じたオロルンはつい助けてしまい、撤退後シトラリの関係者であることを明かした彼と、目的と信念の一致から互いに手を組むことになる。
二人は「ナタの問題を解決するには弱った地脈を再構築するしかない」と結論付け、部下に実行のカギとなる「秘源装置」を探させるが、その方法は仮に成功したとしても根治にならず、ナタの人々や土地から一切の記憶・歴史が消えてなくなるという諸刃の剣だった。
マーヴィカ自身も似た策を「神の心」の力で実行可能ではあったが、損失が大きすぎるため代替案にすらしなかったのである。
マーヴィカ達は二人を止めるべく秘源装置が保管されている遺跡に潜入。オロルンは装置を起動させるが、その余波の影響で隊長のかつての部下に憑依される。犠牲を良しとしない隊長がオロルンを庇ったことで手薄になった制御装置を旅人たちが奪取し、地脈の再構築計画は失敗に終わる。
ナタがナタではなくなる形の救済に意味はないというマーヴィカに対し、どんな手段でも命の存続を優先させるべきだと語気を強め訴えるカピターノ。そんな悲観的主張に違和感を覚えた旅人は理由を尋ねると、彼は自身の素性を語り出した。
自分も500年前に滅びたカーンルイアの生存者であり、自身の計画はナタが故郷と同じ運命をたどるのを防ぐためのものだと。
その昔、滅亡したカーンルイアからナタに逃げ延びた彼と僅かに生き残った部下は、当時の謎煙の主族長・アイズをはじめとするナタ人に温かく迎え入れられ、共にアビスを迎え撃った。彼が謎煙の主の巫術を使えるのもアイズの師事を受けたため。
その恩義とナタで起きたアビスとの壮絶な戦争を彼は「執行官」となった今も忘れておらず、もう一つの故郷と言うべきナタを自分なりに救おうとしていたのだった。
だが、装置を巡る争いの際にオロルンが自身の苦痛に打ち勝ち「古名の継承者」に選ばれた事で、マーヴィカ側の計画が最終段階に入る。
また、装置の起動によって目覚めた「夜神」からの情報で、マーヴィカの策が失敗した後でも「最後の手段」を実行する余地が残されていると判明した事から、隊長は根本の部分では相容れないと前置きしつつも彼女の計画(継承者探し)に同意し、アビスの軍勢を壊滅させるまでの協力体制を結ぶ。
それを知り大規模攻勢を仕掛けてきたアビスの撃退を部隊を率いて支援したが、彼の部下も人々を守るために多くの戦死者を出した。その後、マーヴィカ主催の勝利の宴に個人名義で出席し、ファデュイの支援に感謝を述べた炎神に対し敬意を表した。
後日、アビスとの最終決戦を控えたマーヴィカは、彼がナタの救済とは別に目的を隠していると旅人との会談で指摘する。
その晩「夜神」のもとを密かに訪れた彼は、炎神に貸与された「死の執政ロノヴァ」の絶大な力とその代償を看破。それを承知で「最後の強敵との戦い」に勝つため、とある密約を交わす。
- 仮面で顔の全面を覆っているように見えるが、仮面は金属部品の外枠のみであり、被ると顔の部分が黒くなり見えなくなる仕組みになっている模様。目くらいは外から見える様で、彼と遭遇した西風騎士団のミカによると青い瞳をしているらしい。
- ボイスも「冬夜の戯劇」では仮面越しを強調する籠った声色だったが、ナタ編からはハッキリした音質で喋るようになった。
- 同郷のダインスレイヴとは、カーンルイア騎士団時代に名前を聞いた程度の関係で、祖国崩壊後に一度だけ旅人の双子の兄妹と共に旅をしていた所に会い、彼の背負う責務の重さを感じたという。
- 自身も不死の呪いを受けているが、死なないだけでその肉体は緩やかに朽ちて行っており、今の自分が旅人の片割れに会ったとしても誰だか分からないだろうと言うほどに顔立ちも当時の面影を残していないらしい。
- 執行官の仮面はこの顔を隠す役割も持っている。旅人とパイモンの前で仮面を外した際は素顔を見た二人が絶句しており、最早人の体裁すら保っているか怪しいレベルまで朽ち果てている事がうかがえる。
- 本来カメラワークでプレイヤーには見えないが、マルチプレイを利用することで無理やり見ようとする事は可能。ただしやはりそもそもテクスチャが用意されていない模様。
- 身体能力も昔と比べてかなり落ちているが、手合わせしたマーヴィカは「今でも人類の頂点に達している」とその実力を評価し、500年前の全盛期に全力でやり合える機会が無かった事を互いに残念がっていた。
- アビスとの戦争中にもその能力の一端を垣間見ることができるが、まず移動速度が尋常ではなく、まさしく縦横無尽に戦場を駆け回っている。また、部下からの援護要請に応えて放った攻撃は200m先のアビスの軍勢を一撃で全滅させ、さらに部下には目立った被害を与えていない。
- これで全盛期には程遠いというのだから、全盛期かつ全力でマーヴィカと激突出来ていたならば、想像を絶する爪痕が残ったことだろう。
- 彼が行おうとした「地脈の再構築」は、元々500年前にアイズが神の心の秘密を解き明かして立案した計画であったがマーヴィカに却下され、将来使う可能性があると隊長に託したもの。
- 彼の率いる軍隊は規律がある上に練度も高く、各所に登場するファデュイは相応に強く、特に遊撃兵のヴァシリ、前鋒軍のノモンコノフ、重衛士のシドレンコで編成される強敵「異色三連星」は編成などを見誤ると即全滅に陥るほど。十分に対策を練ってから挑戦してもらいたい。
- 長身男性キャラであるオロルンと比較すると明らかに体格が大きく、プレイアブル化しないのではと言われている(原神のプレイアブルキャラは男性2種、女性3種の体格モデルが用意されており必ずこれに則っている)。何らかの形で縮みでもしない限り、少なくとも現在の外見のまま実装される可能性は低いと思われる。
※ここから先は隊長の真の目的と魔神任務第5章の結末に関する重大なネタバレが含まれます。未プレイの方はブラウザバックを推奨します。
第五章第五幕「灼烈の反魂の詩」において
旅人と共にアビスを討ち果たしたマーヴィカは、早々に灰燼の都オシカ・ナタでロノヴァと夜神を呼び出し、彼女の力を使用した代償「死」を、自らが夜神と一体化し延命させる薪になる形で払うと取り決める。
追いついたシトラリ達の静止を振り切り実行しようとした矢先、夜神とオロルンの手引きにより隊長が現れる。
彼は「平和を迎えたからこそ、未来ある指導者としてここで死ぬべきでない」とマーヴィカを諭すと、自身がその代償を引き受けると述べ遂に真の目的を明かす。
「天柱騎士 スラーイン」の肩書と本名を持つ彼は、当時カーンルイアの技術によって自身の心臓を「地脈の記憶と魂を知識に変える装置」にする改造手術を受けていた。
上記の通り漆黒の厄災後はナタの大戦に参加するも、多くの同胞やナタ人が戦死、更にその魂はナタ特有の問題により、以降どの地脈にも還れず摩耗して消えるしかない状態になってしまう。
そんな悲劇を断じて許容できなかったスラーインは、心臓の機能を転用し、数多の魂を自らの中に受け入れ保存するという手段を取った。
その後同郷だった道化に誘われ共にファトゥスになった後も、彼らを元の地脈に帰す方法を探していたが見つからず、永い時間が経過していく中、数多の魂がもたらす壮絶な負担により眠る事も出来ない彼の肉体は、不死であってもダインや道化より激しく朽ち果て、いつ崩壊してもおかしくない状態となっていた。
それが遠因となりマーヴィカとの決闘に敗北。第1位の執行官として責任を重く受け止めた彼は、任務の辞退を氷の女皇に申請し、承諾を得て今に至る。
夜神との密約も全ては帰るべき場所のない同胞の魂に安らぎを与えるため、そして何も知らぬ無辜のカーンルイア人にまで不死の罰を与えた天理への復讐を果たすためだった。
千載一遇の機会をモノにした隊長は、天理に命令され不死の呪いを実行したロノヴァに対し
どちらかを代償として支払うよう宣戦布告を告げる。
最早自身の力では隊長を止めても止めなくても、どちらかは確実に実現する事を理解したロノヴァは嘆息し、後者を選んで夜神と魂を一体化し悲願を果たす事を承諾する。
そして最後はマーヴィカや旅人達に見送られ、そして数多の同胞達の魂の感謝と敬礼を受け、源炎の玉座に座し、永い眠りについた。
不死の呪いは健在なため隊長自身は仮死状態に陥るが、死にかけていた夜神は隊長の魂と一体化した事で永遠の命を手に入れ、完全復活を果たして地脈を修復。同時に受け入れる魂の制限も無くなり、彼の500年にも及ぶ長き旅路は終焉を迎えたのである。
氷の女皇もまた彼の真意と献身を受け止め、喪に服す形で「炎神の心」の奪取を一時的に中断。ファトゥス第一位は永久欠番としておく事を決定した。
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