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篠ノ井線

しののいせん

長野県内を走るJR東日本の鉄道路線の1つ。
目次 [非表示]

路線データ編集

路線名篠ノ井線
路線区間
  • 篠ノ井 - 塩尻間(正式区間)
  • 長野 - 塩尻間(運行系統)
ラインカラーダークオレンジ
路線距離66.7km
軌間1,067mm
駅数
  • 15駅(正式区間)
  • 19駅(運行系統)
信号場数2ヶ所
最高速度
  • 130km/h(特急)
  • 110km/h(普通)
電化区間全線(直流1,500V)
複線区間
  • 明科 - 田沢間
  • 松本 - 塩尻間
単線区間
  • 篠ノ井 - 明科間
  • 田沢 - 松本間
閉塞方式
  • 複線自動閉塞式:複線区間
  • 単線自動閉塞式:単線区間
保安装置
  • ATS-SN:姥捨・桑ノ原信号場構内
  • ATS-P:上記以外
運転指令所長野総合指令室(CTC)
大都市近郊区間東京近郊区間:松本 - 塩尻間
ICカード乗車券エリアSuica首都圏エリア:松本 - 塩尻間
第1種鉄道事業者東日本旅客鉄道JR東日本
第2種鉄道事業者日本貨物鉄道JR貨物


概要編集

篠ノ井長野県長野市)から松本松本市)を経由、塩尻塩尻市)まで結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の路線。全線に渡り貨物列車が走行するため、日本貨物鉄道(JR貨物)が第2種鉄道事業者となっている。

篠ノ井を経由する列車は全て信越本線長野(長野市)まで乗入れるため、運営者系統上の区間は長野 - 塩尻間である。


鉄道要覧』上は篠ノ井を起点とするが、運行系統上は中央東線西線共通の下り線として機能しており、列車番号は全て塩尻から篠ノ井・長野行が下りとして付けられているほか、0kmポストも塩尻に所在する。


以下、運行系統・旅客案内上の表示に従い、篠ノ井・長野方面を下り、塩尻方面を上りと表記する。


塩尻駅で接続する中央本線から松本・長野方面への特急等が乗り入れてきており、長野県と各地を結ぶ客貨両面での重要路線である。


また、首都圏や中京圏から臨時列車が設定されることも多く、一部は松本から大糸線に直通するものも存在する。

過去には「シュプール号」等のスキー列車も設定されていた。


なお、松本 - 篠ノ井間は単線であるが、トンネルを始めとして大部分の区間では複線化用地が確保されている。


塩尻 - 松本間は大都市近郊区間「東京近郊区間」及び交通系ICカード乗車券Suica」首都圏エリアに設定されている。なお、2025年令和7年)には松本 - 長野間も東京近郊区間・「Suica」首都圏エリアに組込まれる予定であり、これに伴い、信越本線区間含め、全線で「Suica」が利用可能になる。



沿革編集

1900年明治33年)11月1日に篠ノ井 - 西条駅間が開通したことが始まり。1902年(明治35年)12月15日に松本 - 塩尻間が延伸されたことが全通した。なお、当初は中央東線の一部として計画されたため、1909年(明治42年)10月12日の国鉄線路名称制定時は篠ノ井線区間も含めて中央東線と命名された。しかし1911年(明治44年)5月1日篠ノ井線として分離されている。


1973年昭和48年)3月28日に篠ノ井 - 松本間が直流電化され、全線電化を達成した。


1987年(昭和62年)4月1日国鉄民営化され、JR東日本が第1種鉄道事業者、JR貨物が第1種鉄道事業者として継承した。


2013年平成25年)3月16日からは一部列車でワンマン運転を開始した。


2014年(平成26年)4月1日には松本 - 塩尻間が東京近郊区間及び「Suica」首都圏エリアに設定された。この時は松本・塩尻は一部機能のみ利用可能であったが、2017年(平成29年)4月1日に途中駅でも利用可能となると、松本・塩尻では全機能が利用可能となった。

なお前述の通り、2025年春には全線で利用可能となる予定である。



運行形態編集

特急編集

篠ノ井線内では首都圏発着「あずさ」が塩尻 - 松本間、名古屋発着「しなの」が全線で運行されている。一部「あずさ」及び臨時「しなの」のは松本より大糸線に乗入れる。

塩尻 - 松本間は両者が毎時1本程度運行されている。

また、2023年令和5年)3月18日ダイヤ改正以降、平日に臨時列車扱いで「信州」が朝に塩尻発長野行、夜に長野発松本行として運行されている。なお前年の2022年(令和4年)には諏訪大社御柱祭及び善光寺御開帳の同時開催に伴い、同名の特急が中央東線茅野駅〜長野駅間で運行された。


繁忙期には前述の「あずさ」や「しなの」の臨時便が設定される他、かつては甲府発着「かいじ」が松本まで延長されたり、週末に横浜鎌倉から臨時特急「はまかいじ」が設定されていた。


快速編集

定期列車は上諏訪・松本発長野行・大糸線信濃大町発上諏訪行・長野発松本行、松本発飯田線直通飯田行「みすず」(篠ノ井線内各停)が設定されている。

また、臨時扱いで平日運行塩尻発長野行が朝に1本設定されている。この列車は2019年平成31年(3月16日ダイヤ改正まで運行された「おはようライナー」をき換えたもので、停車駅はライナー時代と同じ。なお、2024年(令和6年)3月16日ダイヤ改正で「信州」の運行時間が変更されるたえ、この臨時快速は廃止される予定。


臨時列車としては毎週土休日及び繁忙期に長野駅〜大糸線南小谷駅間で「リゾートビューふるさと」、5月末〜9月土曜日夜間に長野駅〜姨捨駅間で「ナイトビュー姨捨」、繁忙期に長野 - 中央東線富士見間で「リゾートビュー諏訪湖」がそれぞれ1往復ずつ運行される。

また過去には中央快速線新宿発大糸線白馬行臨時夜行快速「ムーンライト信州」が設定されていた。


普通編集

一部列車を除き松本駅を運転上の境界としている。また線内で完結する列車は少なく、中央本線又は信越本線のどちらか、或いは両方に直通する列車が多い。


松本以南の列車は一部は塩尻駅発着であるが、大部分が中央東線に直通する。日中でも毎時1 - 3本設定されている。また、一部は中央本線を経由、飯田線に直通する列車(下り1本は飯田線内快速・岡谷から普通「みすず」)や、みどり湖駅ではなく辰野経由で運行される列車も存在する。


中央西線へ直通する列車は最長で中津川駅まで直通するが、特急に比べて本数が少なく2時間以上列車間隔が開く時間帯が存在する。


松本駅以北の列車は基本的に毎時1本設定されている。夜間の下り塩尻発明科行、朝の上り明科発中央東線甲府行、聖高原発松本行以外は全て長野駅まで直通する。


貨物列車編集

全線で運行されている。主に首都圏や中京圏から石油を搭載した列車が走行し、一部は高速貨物列車として運行される。篠ノ井線内では南松本駅に停車する。


急行編集

国鉄時代は各地を結ぶ急行が運行されていたが、いずれも廃止または特急や快速に変更されている。

国鉄分割民営化後に飯田線直通「かもしか」が快速「みすず」に統一された際に昼行急行は全廃。2000年代まで新宿発着「アルプス」、大阪発着「ちくま」といった夜行急行や繁忙期には大阪 - 信濃森上間に「くろよん」、スキーシーズンには前述の「シュプール号」が設定されていた。

2005年(平成17年)10月7日運転分をもって臨時「ちくま」が廃止され、篠ノ井線から急行が消滅した。



駅一覧編集

信越本線篠ノ井 - 長野間含む。

●:停車 ○:一部のみ停車 ▲:臨時列車のみ停車

△:一部通過 レ:通過


駅名特急快速乗換路線備考
--
  1. 中央東線高尾まで直通
  2. 中央本線辰野支線岡谷まで直通
  3. JR東海中央西線中津川まで直通
塩尻
  1. 中央本線(中央東線)東京方面
  2. 中央本線辰野支線
  3. JR東海中央本線(中央西線)名古屋方面
当駅発着あり
広丘--
村井--
平田--
南松本--
松本
  1. 大糸線
  2. アルピコ交通上高地線(AK-01)
運行系統上の境界。ここまで「Suica」首都圏対応エリア
平瀬信号場--
田沢--
明科-当駅発着あり
西条--
坂北--
聖高原-当駅始発あり
冠着--
姨捨-当駅発着あり
桑ノ原信号場--
稲荷山--
篠ノ井しなの鉄道しなの鉄道線-
今井--
川中島--
安茂里--
長野
  1. 北陸新幹線
  2. 飯山線
  3. しなの鉄道北しなの線
  4. 長野電鉄長電長野線(N1)
-


使用車両編集

現在の使用車両編集

自社車両編集

Remake E353

松本車両センター所属の特急形電車

特急「あずさ」及び臨時特急「信州」(付属編成のみ)で使用。また2019年(平成31年)〜2020年(令和2年)に運行された「かいじ54・55号(信州かいじ)」にも充当された。


SWITCH-BACK

長野総合車両センター所属のハイブリッド気動車

臨時快速「リゾートビューふるさと」「リゾートビュー諏訪湖」「ナイトビュー姨捨」で使用される。


211系0番台 長野色

長野総合車両センター所属の近郊形電車。

「みすず」を含む快速・普通で使用。JR東海直通列車でも運用される。

松本車両センター所属の電車。

主にワンマン運転列車で使用。JR東海には直通しない。


JR東海所属

特急 しなの

神領車両区所属の特急形電車。特急「しなの」で使用。かつては急行「ちくま」でも使用された。


戻らない幼き時

1300番台は中央西線用で神領車両区、1700番台は飯田線用で大垣車両区所属。塩尻〜松本間で運用。大垣車はかつて快速「みすず」でも運用され、長野まで乗り入れていた。


JR貨物所属編集

  • EF64形1000番台(メイン画像の機関車)

愛知機関区所属のELEH200形への置換が進んでいる。

客車時代の急行「ちくま」を名古屋 - 長野間で牽引した。


  • EH200形

ブルサン

高崎機関区所属EL。現在の篠ノ井線貨物列車の主力機関車。EF64形を順次置き換えている。


過去の使用車両編集

国鉄民営化後の車両のみ記載。


自社車両編集

惜別N102編成

長野総合車両センター・旧・習志野電車区所属特急形電車。

長野車は特急「あずさ」・臨時特急「かいじ」「はまかいじ2・3号」(ATC搭載車のみ)・急行「アルプス」・臨時快速「ムーンライト信州」で使用された。

習志野車は長野車と共に臨時急行「シュプール白馬山麓」「シュプール白馬」「アルペン白馬」で使用された。


JR東日本 特急はまかいじ

田町電車区(現・東京総合車両センター田町センター)→大宮総合車両センター東大宮センター所属。

臨時特急「はまかいじ」(ATC搭載車のみ)や臨時急行「シュプール白馬」で使用された。


短時間挑戦 2562

勝田電車区(現・勝田車両センター)所属ジョイフルトレイン

臨時急行「シュプールゆう白馬」で使用された。


松本車両センター所属の特急形電車。

特急「あずさ」として塩尻 - 松本間、間合運用の快速として松本 - 長野間で運用された。


特急スーパーあずさ

松本車両センター所属の特急形電車。

特急「スーパーあずさ」として塩尻〜松本間で運用された。


鉄面画 JR東日本169系長野色

長野運転所(現・長野総合車両センター)・松本運転所(現・松本車両センター)所属急行形電車。

国鉄時代は急行、民営化後は主に普通列車や臨時急行「白山山麓スキー号」で運行された。

169系のうち長野車は急行「かもしか」、松本車は快速「みすず」でも運用された。


JR 115系電車

長野総合車両センター所属近郊形電車。

普通列車で使用され、JR東海直通運用にも就いた。


国鉄 123系

松本車両センター所属。中央本線辰野支線用の車両で、出入庫の為塩尻〜松本間で運用された。


JR東海所属編集

鉄面画 JR東海381系しなの

神領車両区所属特急形電車。

特急「しなの」や臨時化後の急行「ちくま」、「シュプールつがいけ」「シュプール栂池・八方」で使用された。


  • 165系

鉄面画 国鉄165系急行型電車

神領電車区(現・神領車両区)所属。中央西線直通列車で使用された。


  • 115系

快速 みすず

神領車両区・静岡車両区所属。

神領車は中央西線直通、静岡車(画像)は飯田線直通列車で使用された。


JR西日本所属編集

  • 381系

はんわライナー

旧・日根野電車区・出雲鉄道部(現・後藤総合車両所出雲支所(所属の特急形電車。

日根野車(画像)は特急「くろしお」用、出雲車は特急「やくも」用車両で、臨時急行「くろよん」(日根野車)、「シュプール白馬アルプス」で使用された。


【HD国電_新11-3】集約臨の主役【167系】

宮原電車区(現・網干総合車両所宮原支所)所属。

臨時急行「ちくま」「くろよん」や団体列車で使用された。


  • 1214系(座席車)・同15形(メイン画像の客車)

宮原運転所(現・網干総合車両所宮原支所)所属。

急行「ちくま」が電車化されるまで運用された。


関連タグ編集

信越本線 中央本線 中央東線 中央西線 大糸線 飯田線



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