概要
1978年11月26日生まれ、大阪府高槻市出身（出生地は広島県福山市）。
6月18日生まれの兄がいる。
青二塾大阪校卒業。デビュー当初は青二プロダクションジュニアであり、1999年に退所。
その後、ぷろだくしょんバオバブ（1999年 - 2011年）を経て、森川智之に同行する形でアクセルワン(2018年3月31日に退所)に移籍。
2018年4月1日付けで、バオバブ→アクセルワンで同じ時期に在籍していた立花慎之介と共に声優事務所『BLACKSHIP』を設立。レコード事務所は『ポニーキャニオン』に所属。
BLACKSHIPでは立花慎之介と代表取締役(CEO)を務めている。
声優・ナレーション業の傍ら、キャラクターソングの歌唱がきっかけで個人名義での音楽活動にも積極的であり、これまでに朗読を含めたアルバムをフライングドッグからリリースしている。2017年からはポニーキャニオンに移籍し、同年2月15日に1stシングル「KEEP GOING ON!」のリリースが発表されている。
受賞歴
2006年7月、日本アニカン大賞・男性声優賞を受賞。
同年に文化放送Event「アニメグランプリ2006」最優秀男性声優賞を受賞。
同年に「まんがベストテン2006」声優賞を受賞。
2007年に初代声優アワード主演男優賞を受賞した。
同年に日本アニカン大賞・男性声優賞を2年連続を受賞。
2008年にアニメージュ第30回アニメグランプリ声優部門においてグランプリを受賞。
同年に日本アニカン大賞男性声優部門において5回連続で1位を獲得（声優部門初の記録）。
2009年に「東京国際アニメフェア2009」声優賞、
第3回声優アワード海外ファン賞を受賞（史上初の賞を設立）。
アニメージュ第31回アニメグランプリ声優部門において2年連続でグランプリを受賞。
2013年には台湾の年明けイベントに出演するなど、日本国外での認知度も高い。
2016年にアニメージュ第38回アニメグランプリ声優部門において3度目となるグランプリを受賞。
人物
上述の通り、名字と生まれ故郷が同じ「福山」という事からネタにされる事がある。
声優を志したきっかけは、一目惚れした同じクラスの女の子が「声優になりたい」と言っていたため、「声優になれば仲良くなれるかもしれない」と思い、一緒に事務所のオーディションを受けたこと。ちなみに、養成所に行くための学費は、高校時代に柔道部と並行して行っていた新聞配達のアルバイトで貯めたお金から捻出したという。
ちなみに女の子もオーディションに受かり養成所に一緒に通っていたが、その後パン屋のオーナーと結婚し、今は別の道に進んでいると語っている。
1997年に「月刊Asuka」ラジオCMのナレーションで、18歳でデビューを果たす。
「無敵王トライゼノン」にて主人公の神威章役で初主演に抜擢、2001年には「大乱闘スマッシュブラザーズDX」でロイ役にも起用された。
今までの出演アニメ作品数が男性声優の中で最多を誇る、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気声優の一人となり、一年に10作品以上の出演作があることもザラ。
同業で名前のよく似た福島潤と間違われる事が多い。所属事務所は異なるものの、世代も近く、演じる役柄も爽やかな少年・青年役が多いという共通点がある。
かつてはファンの間で「（名前が紛らわしくなるためか）共演NGか？」思われており、実際に長いキャリアにおいて共演が無かったことから噂が真実味を帯びていたが、2021年に「Vivy-FluoriteEye'sSong-」にて遂に共演を果たした。
声優仲間からは「潤」「潤君」と言われる事が多いが、ファンからは「じゅんじゅん」と愛をこめて呼ばれている（森川智之も「じゅんじゅん」と呼んでいる）。また、野島健児からは「ふくじゅん」と呼ばれており、これを真似て「福潤」と呼ぶファンもかつては多かったが、先述の福島潤との混同を避けるためあまり使われなくなっている。
同じ1978年生まれの声優である近藤孝行、菅沼久義、立花慎之介、小野大輔、日野聡、間島淳司らと自主的に「DABA」というユニットを組んでいる。
体を鍛えるのが好きなことから、2015年には自身の名を冠し顔出し出演したスポーツトレーニングバラエティ『福山ッスル！』という番組も作られている。
ラジオやイベントなどでダジャレをよく言う。しかし、小清水亜美にはスルーされていた。
仕事におけるスタンスとして、アドリブは良しとしない。「（する作品は）やれって言われてるからやってるだけで、俺は台本を一語一句変えたくない」とも発言している。しかし、『ストレンジプラス』のドラマCDでは森川と一緒にアドリブ全開にした挙句「全部台本通りです」と澄ました顔で言いきったらしい。
私服が派手らしく、たびたび職務質問を受けることがあるとラジオやブログで言及している。かつては制服のように時期に応じて同じ服を何枚か持って着回していたが、顔出しで各種メディアに出演することが増えたこともあって色々な服を着るようになり、次第にファッションが趣味になっていったと、女性誌のインタビューで回答している。
利き手は主に左利きだが、ペンを持つときは右のこともある（両利き）と語っている。
昔から福山氏と付き合いがあり、近藤孝行など彼のかつての人となりを知る人は、揃って「若い頃は尖っていた」と語っている。特に27～8歳だった2005年頃は、本人曰く「（自分の性格の）尖り具合が頂点に達していた頃」で、その頃に運悪く福山と初めて『クラスターエッジ』で一緒に仕事をした後輩声優の下野紘や、『地獄少女』で共演した声優業を始めてまだ間もなかった子役出身の豊永利行は、しばらく福山に怯えていたという。豊永もこの経験がもとで「声優って怖い人が多いんだな」と感じたとのこと。しかし、豊永氏はその5年後の2010年に『デュラララ!!』で再び福山と共演した際に、以前のような威圧感がどこにもなく「あれ？この人こんなに物腰穏やかな人だったっけ！？」と、あまりの変わり具合にビックリしたと語っている。
現在も、若手と一緒に仕事をする機会が多く、共演した若手声優からは「優しくて温厚な先輩」と口を揃えて福山を評するが、本人曰く「若手の子達は、昔の尖ってた頃の俺を知らないから」と供述している。
主な役柄、声質
声域はテノール。
富樫勇太や四月一日君尋のように、高めの声を用いて主人公格の青少年を多く演じる一方、ルルーシュや一松のように、低音ボイスを用いてクールな男性役や悪役もこなす。
ドラルクのようなクセの強い、ぶっ飛んだ性格のキャラを演じる機会も多い。一時期は変態役を多く演じていて、持ち役の半分が変態な時期もあったとか。
そして現在も、主人公を演じる時に限っては闇属性だったり謎に満ちた人物だったり、とかく王道から外れた主人公像である場合が多い。
貴族や王族といった、高貴な生まれのキャラクターを演じる機会が比較的多い。
元々、声が低い方ではなく、『コードギアス 反逆のルルーシュ』では、ルルーシュを演じる際、監督から「出せる限りで一番低い声で」と言われ、必死に低い声を作っていた。
しかしその後、ルルーシュに似た低い声の悪党を演じる機会が増え、以後（一松など悪党でないものも含めて）低音のキャラクターが持ち味になるレベルに。2018年にコードギアスの映画のアフレコをしたときには、「（テレビアニメ版と比べて）声が低すぎる」と言われるほど、低音が出やすくなったと語っている。
中性的な役柄を演じる際など、普段の演技よりも高めの声を用いて「女声」を披露している。例としてマリアンデール（※厳密にはニューハーフである）や、河野亨の「姫」時の演技などが挙げられる。
『巌窟王』の前田真宏監督は「福山さんの声は元々どこか上品でみずみずしいと思っていたので」とその声質について形容している。
また、いかなる役のツッコミの台詞や多重人格なキャラにも定評がある。漫画家の硝音あやにはその演じ分けから、「変化自在（へんげんじざい）」と形容されている。
一部の役では関西弁も披露している。
主な出演作
アニメ
＊1 ダンジョントラベラーズでは梶裕貴が担当。
イラスト未確認
| ゾロリ(幼少期、幼体化時)＠かいけつゾロリ | カストール・バルガス＠現実主義勇者の王国再建記 | 小林虎太郎＠エンジェリックレイヤー |
| 一ノ瀬昌＠異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する | ジル・ドゥ・ロンフェール＠地獄少女（第20話） | クッキー第2形態＠真剣で私に恋しなさい! |
| デン＠未来スイッチ | 大地カケル＠アキカン! | 伊集院好雄＠恋愛フロップス |
| エイサップ・鈴木＠リーンの翼 | ジェルマン・ゴベール＠境界戦機 | 山野剛史＠老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます |
| 朽木学＠げんしけん二代目 | 佐野優大＠おとなりに銀河 | 月見里直輝＠Opus.COLORs |
| 薪田太平＠AYAKA-あやか- | ルドルフ・ランチェスター＠暴食のベルセルク | 幸来の父＠デキる猫は今日も憂鬱 |
| アドニス王子＠佐々木とピーちゃん | トラヴィス＠UnnamedMemory | ショーイン・ジンジャー＠アストロノオト |
| キャリオット・インスティア・ワイズマン＠杖と剣のウィストリア | 闇の精霊＠ダンジョンの中のひと | F・太郎丸＠真夜中ぱんチ |
ゲーム
![[メイプルストーリー] アーク](https://i.pximg.net/c/150x150/img-master/img/2018/05/16/01/53/27/68768276_p0_master1200.jpg)
＊2 かつて、富士急ハイランドにあったガンダムとのコラボアトラクション。
イラスト未確認
特撮
また、「劇場版仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」では一般公募された一万人のエキストラのうちの1人として出演している。
ドラマCD
| 三月ウサギ＠Are you Alice? | 吉原詩郎＠艶漢 | ルック＠幻想水滸伝 |
 |  |  |
| 篠弓弦＠セブンデイズ | 志萬安吾＠ZONE-00 | 神崎エレキ＠beatmaniaIIDX ROOTS26 S［suite］ |
 |  |  |
| 花寺啓介＠百合男子 | 黒須藍＠キラメキ☆銀河町商店街 | |
 |  |
その他
| かげむしゃむしゃ＠Let's天才てれびくん | IV(Full_Throttle4) |
 |  |
ナレーション
- ゲオ｢ゲオ お盆セール、ゲオの買取キャンペーン、ゲオ クリスマスセール&初売りセール｣2018年度のみ、TVCMのナレーション。
高槻市定住促進プロモーションアニメ・ボイスドラマ
高槻市営バスの一部路線の車内放送
＊3 ヤングジャンプ公式によるコミックス2巻発売記念PVでの配役。
関連イラスト
