「伊達さん…一緒に戦って下さい!」
演:君嶋麻耶
CV:斉藤壮馬(ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』)
変身する仮面ライダー
概要
鴻上ファウンデーション所属の、ライドベンダー第1小隊の隊長を務める青年。22歳。
かつては警察のエリートだったが、「世界を守る」という決意のもと、現在の職場に転職した。
ファンからの愛称は「5103(ごとうさん)」。
ネットムービーでのイメージアニマルはデンキウナギ。
完結編の『復活のコアメダル』では33歳になっており、妻子がいる。
そちらでは古代オーズ相手にレジスタンス活動を行なっている。なお、前日譚の『バースX誕生秘話』では装着実験の最中にパラレルワールドに飛ばされる経験をしている。
物語の途中から2号ライダーになった彼だが、シリーズ完結後の客演作品によっては伊達明の変身するバースが2号として登場する事がある(『バトライド・ウォー』や『NEXT_TIME_ゲイツ、マジェスティ』など)。
『MOVIE大戦アルティメイタム』や『ライダージェネレーション』シリーズ、『KAMEN RIDER memory of heroez』など後藤バースが登場する作品も無くは無いのだが…。
彼の災難
しかし、そんな彼に待っていたのは厳しい現実であった。
第1話冒頭、グリード復活の報を聞き部下を引き連れ颯爽と出撃。
敢然とグリードに立ち向かうもショットガンではまったく歯が立たず、第1小隊は後藤を残し全滅してしまった。
その後もヤミーやグリードと直接交戦を望みながらも、映司に会長からの「プレゼント」を届ける役目に甘んじ鬱屈を募らせたり、オーズにロケットランチャーを誤射、トライドベンダーに轢かれかける、アゲハヤミーに歯が立たなかったりと恵まれない場面が目立つ。
また、第28話での鴻上ファウンデーションの自主製作映画『仮面ライダーオーズ対ショッカー』では、ショッカーの科学者や大幹部『死神大使』の役だったが、まじめすぎる性格が災いして棒読みになったり、タイミングも掴めずセリフを言えなかったために役を降ろされていた(後任は前者は白石知世子、後者は真木清人が務めた)。
人物・活躍
物語序盤の彼は、世界を守りたいのに戦闘に向かえず後方支援に徹する自身の立場に不満を持ち、また仮面ライダーオーズである火野映司にも、鴻上光生の人間でないことや掴み所がないように見える性格、アンクをコントロールできていない状況から難色を示していた(周囲には頭が硬いと評されている)。ゆえに当初は映司の名前を呼んでおらず、業務報告等の必要最低限時にしか彼の名前を発していない(それもフルネーム)。
第11・12話で映司の人となりを知り、かつ「世界を守ることを掲げながら、結果に繋がる行動を取れていない」と自覚してからは多少態度も軟化し、映司を「火野」と呼ぶようになった(第13話以降)。
また、我欲に忠実となってプライドを捨てることを良しとせず、鴻上からもその点を指摘されているが欲望を理性で抑えてでも己の矜持を貫く意を示しており、欲に忠実な面々ばかりの本作の登場人物としては異彩を放っている。
また、その境遇上戦うための力を当初から欲していたものの、セルメダルの輸送車に泉比奈を監禁するという犯罪行為に及んだ真木清人を糾弾した際、完成したばかりの仮面ライダーバースで懐柔されかけた際には真っ向から固辞している。
しかし戦うための手段を放したことへの未練は残り、かといって真木に迎合することは己の矜持上許せることでもなかった。後藤は自己嫌悪に陥って己を虐め抜いた末、行き倒れた先のクスクシエで「一度死んだつもり」でバイトを始めるようになる。ちなみに年配の女性客にしかもてなかった映司とは対照的に、イケメンゆえ若い女性客に大人気となった。
最初のうちは沈んだ面持ちで過ごしていたが、様子を見かねた伊達明にバースバスターを貸し出される。伊達が軽々使いこなすバスターに後藤は耐えきれず、如何なる選択でも現状ではバースとして戦えない、後悔に苛まれていても現状が変わることはないという現実を思い知らされることとなった。
その後はクスクシエで働きつつ、伊達から受け取ったバースバスターの使用に耐えられるレベルまで特訓、戦闘でも伊達のアシストをするなど徐々に活躍が増えていく。
また、バッタヤミーの回ではヤミーの親の息子の相談に乗り、真意に気づかせるなど、人間としても大きく成長していく。伊達のジョークをうまく返したり、ユーモアも現れてきたようだ。
更にオーズやグリードの情報を得る為ファウンデーションに復職、自身の目的の為なら土下座すらする覚悟を見せる、オウムヤミーの生成者をアンクと疑っていたことを目を合わせないながらも詫びるなど、従来の頭の硬さやプライドの高さに改善が見られた。(しかし、サポートに落ち着いた故に欲望も減ったと会長には評されている)
第35話から頭痛による苦戦が目立ってきた伊達バースを心配し戦いをやめるよう進言するも反対され衝突、更に敵対してしまう。だが、成長を見せた後藤の姿を見て伊達は本来の計画(真木のグリード化を止める)を明かし、敵側より離反するも致命傷を負う。そして…
意志を受け継いだ後藤は覚悟を決め、仮面ライダーバースへ変身する。
その後もバースが壊れた際はバース・プロトタイプに変身したりしながらも2号ライダーとして映司と共にヤミー、グリード達と戦ってゆく。終盤でアンクと離別し孤立した映司に最後まで協力し、支えとなった。
最終回では大量に出現するヤミーの群れを伊達、里中と共に殲滅。また全てを終わらせ、空より落下する映司に「もうなんでも一人で背負い込むのはやめろ!俺たちがいる!俺たちの手を掴め!」と言い、彼を助ける。かつて辛く映司にあたっていた後藤は変わり、命の恩人となったのだった。
また、本人が石頭な性格なのか、第28話では本当に頭が石化し、カザリにダメージを与えた。
『ネット版 仮面ライダーOOO ALL STARS 21の主役とコアメダル』では里中エリカにバースを取られた上にサポート役に回された事からガチ泣きしていた。
服装
初期はライドベンダー隊の黒尽くめ衣装だったが、中盤で伊達に弟子入りしてからは私服に変わり、クスクシエでバイトをしていた時期は様々なコスプレを纏った。
正式にバースに変身してからは専用の戦闘服ジャケットを着用するようになった。グローブには変身用のセルメダルが装填されており、変身の際には取り出す。
仮面ライダーバース
映画『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』では、本編に先行して仮面ライダーバースの装着者となり活躍。仮面ライダーアクセルと共闘した。
しかしTV本編では長いことバースの装着者にはなれず、最初は生身用にチューニングされたバースバスターも使いこなせない有様であった。
なお、両作品で2代目のバースとなったという点では共通している。
だが伊達明の指導の賜物か、次第にバースバスターの扱いに慣れていった様子。
戦闘においても後方支援に徹することが多い。
第28話ではアンク曰く「石頭」でカザリを伊達から引き離し、バースCLAWSサソリによるカザリ撤退につなげた。
第33話ではヤミー撃破後のオーズプトティラコンボを伊達からカザリに標的を変更させ、オーズのエネルギー切れまで持たせた。
続く34話では変身前の映司に襲い掛かるフクロウヤミーに向け、ターザンロープを利用したキックで体重118㎏のフクロウヤミーを温室のガラス窓をぶち破って吹っ飛ばした。鍛えてますから
そしてついに第38話、バースに変身。カッターウイング等の装備をフルに使ってグリードを圧倒したが、伊達とは対照的な荒っぽい戦闘スタイルだったためアンクからは「伊達よりひどい」と評された。以降、一億円を入手したことで引退した伊達さんに代わって、バースとして闘うことになる。
ちなみにこの回で、バースに仕掛けられていた自爆装置を外していたことを真木清人にドヤ顔で言い放った際「俺はマニュアルが大好きなんだ」という迷言を残している。
その後鴻上光生会長から正式にバース装着者に認定され、里中エリカのサポートを受け戦うようになるが、どのような非常事態にもマイペースを貫き通す彼女に振り回され気味である。
しかし戦闘での活躍は多く、軍鶏ヤミーの自在に動く布をカッターウイングで切りオーズを助ける、オーズすら苦戦した恐竜ヤミーであるアンキロサウルスヤミーをブレストキャノンで撃破したり伊達のバース・プロトタイプと共に(恐竜グリードの致命傷のせいでもあるが)ガメルを消滅させるなど、2号ライダーの名に恥じない戦績を見せている。
『MOVIE大戦MEGAMAX』にて、最終決戦後は警視庁に復職した事が判明。つまりは泉信吾の(広義での)同僚に戻った。
未来からの仮面ライダーポセイドン襲来を受け、一時バースとして戦う。
ゲーム『ライダーレボリューション』でも頭の硬さとマニュアル好きは健在であり、魔法を操る白い魔法使いに対しては対策方法がないならただ倒す事だけを考えるという脳筋っぷりを見せており、彼からは「魔法対策マニュアルが無いからか?」と皮肉られていた。
関連タグ
仮面ライダーOOO 仮面ライダーバース 仮面ライダーバース・プロトタイプ
鴻上ファウンデーション 鴻上光生 里中エリカ 真木清人 伊達明
関連・類似キャラクター
- ノブナガ:『MOVIE大戦CORE』における初代バース。彼の後にバースに変身し仮面ライダーアクセルと共闘した。
2号ライダー変身者