大橋駅
おおはしえき
- 福岡県福岡市南区にある西日本鉄道天神大牟田線の駅。
- 長崎県長崎市松山町にある長崎電気軌道本線の停留場。
- 東京都目黒区大橋1丁目にあった東急電鉄(廃止時は、東京急行電鉄)玉川線の停留場。現在の東急田園都市線池尻大橋駅の前身。
- 茨城県日立市にあった日立電鉄の駅。路線廃線にともない廃止。
本記事では1~3について扱う(池尻大橋駅については当該記事へ)。
駅番号はT05。
2017年(平成29年)8月26日のダイヤ改正より特急停車駅に昇格。西鉄福岡(天神)を出発してから、初めての待避設備ありの駅となっており、ほとんどの急行・特急が当駅で普通との緩急接続を行う。
2024年3月16日ダイヤ変更で平日朝ラッシュの急行の一部が当駅から福岡駅まで各駅停車となった。当該便は当駅での普通との緩急接続が廃止されており、急行への乗客集中を抑える分散乗車の促進にもなっている。
また、駅東口のバスターミナルは福岡市南区内各所だけでなく那珂川市方面への乗り継ぎターミナルとしての機能を果たしている。以前は那珂川市からのバスは当駅を通り越して天神・博多駅方面へ直通していたが、今は当駅で系統を分割して乗り継ぎを行うようにしている(博多駅系統は現在もそのまま直通している)。また、2017年から当駅から福岡空港国際線ターミナル行きのバス(一部は那珂川営業所発着)が運行され、福岡市南区や那珂川市から空港へのアクセスが格段と向上した。
前述の特急停車はバスとの乗継利用の利便性向上だけでなく、従来の福岡・薬院の降車客を当駅にも分散させる分散乗車ならぬ分散降車に役立っている。
駅構造
島式2面4線の高架駅。
余談
1978年(昭和53年)に高架化される前は現在位置よりも300mほど南にあった。高架化の際に南区役所により近い位置に移転した。
天神大牟田線の車両には普段は使用されない当駅行きの方向幕が用意されており、事故や災害時に実際に使用されたことがある。
福岡市内では早期に高架化されたため、同時に高架化された隣の高宮駅と共に12両編成対応のホーム有効長となった。
(のちに高架化された駅は最長10両編成対応)
利用状況
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は、38,622人である。
- 西鉄の駅では西鉄福岡(天神)駅、薬院駅に次いで3位。
- なお、ふくおかの統計(月報)の24年6月号~12月号(24年4月~10月)によると1日平均乗降人員は46,160人となっている。
年度別
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 34,510人 |
2009年(平成21年)度 | 34,309人 |
2010年(平成22年)度 | 34,563人 |
2011年(平成23年)度 | 34,120人 |
2012年(平成24年)度 | 34,400人 |
2013年(平成25年)度 | 35,162人 |
2014年(平成26年)度 | 34,470人 |
2015年(平成27年)度 | 35,355人 |
2016年(平成28年)度 | 35,680人 |
2017年(平成29年)度 | 36,635人 |
2018年(平成30年)度 | 37,921人 |
2019年(令和元年)度 | 39,102人 |
2020年(令和2年)度 | 31,491人 |
2021年(令和3年)度 | 34,073人 |
2022年(令和4年)度 | 37,294人 |
2023年(令和5年)度 | 38,622人 |
1933年、本線(現在は赤迫停留場~崇福寺停留場)の北側の起点として開業。
1950年9月14日までは、車庫が隣接していた。この大橋車庫は、1945年8月9日の原爆投下にともない全焼し、1年9か月かかって漸く復旧。その後、現在の浦上車庫に移転されるまで車両基地として機能していた。大橋車庫跡地は現在、長崎自動車(長崎バス)大橋営業所として使用されている。
1907年開業。1969年5月11日に廃止になった。
長崎の大橋停留場と同様、車両基地が隣接していたが、かつて阪神電気鉄道国道線(1975年廃止)に存在した浜田車庫と同タイプの、一極集中型の車両基地である(長崎には蛍茶屋車庫もある)。こちらもやはり大橋車庫と称し、玉川線の廃止後には東急バス(玉川線廃止当時は、東急電鉄バス)大橋営業所、さらに統廃合でこれが廃止されたあとは首都高速道路のジャンクションとインターチェンジになり現在に至っている。ちなみに東急バスの本社が近辺に所在する。
廃止時のホームは相対式2面2線。
なお、戦時中の『大東急』時代に下高井戸駅を介して京王線(旧・京王電気軌道)の貨物電車が旧京王の桜上水工場から旧玉電の大橋車庫まで乗り入れていた事があった。