大門五郎
だいもんごろうーーきゅういんりょくのかわらないただひとりのじゅうどうか
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」ドゴーン!(効果音)
「うむ・・・!」
名前が示すとおりに五男坊で、一番上から下まで八人兄弟という超大家族で生まれ育つ。
一度は柔道で世界を制するものの、柔道の限界を感じ取った大門は自ら柔道の世界から身を引き、単身山籠りでの修行を積むことで打撃技も体得した。
KOF97後は柔道界に戻り、日本選手団の監督兼選手として日本柔道の威信回復に務めている。
性格
性格は温厚、寡黙で口数が少ないタイプの努力家である。
ゲーム内での彼はとにかく口数は少なく、勝利メッセージも非常にシンプル。
試合中は余計な台詞は吐かず只ひたすら「ふん!むおああああ!!」などと叫ぶのみと非常に硬派な漢…
…だったが、2003以降は試合中でも少し喋るようになった。
人付き合いや面倒見の良い人物でもあり、2003でごたごたに巻き込まれた真吾の保護者として出ていたり、恩師の頼みをきちんと引き受けたり、敗北したチームに対して思いやる心を持っている、親父チームの方々を尊敬(特にタクマ・サカザキを師範と呼んでおり慕っている)していたりとかなりの人格者である。
虎五郎(息子)
当初は独身という設定であったが、『2001』にて既に結婚したことが明かされた。
更に一子(虎五郎)を授かっていた。
父親ソックリ!(さすがに2002UMではかわいらしい子供の絵に差し替えられたが。)
ちなみのこの虎五郎、生後9カ月にして前方回転受け身をマスターしている。
一般的に生後9ヵ月の子供は歩くことすらままならないはずなのだが…
大門の奥さん(?)
ちなみに気になる大門の奥さんだが、ナンバリングタイトルでは明確にされていないものの、ファンの間では、アドベンチャーゲーム『KOF京』での大門のサブシナリオに登場した大学の美人助教授(本名は不明)ではないかと専らの噂である。
彼女は大門が柔道を教えている大学の同僚であり、当時独身だった大門は一目惚れしてしまう。ちなみに大門がその事を京と真吾に相談した際、京曰く「大門は柔道一筋30年の人生を歩んできたし、下手をすると女と喋るのも今回が初めてかもしれない」と語っており、真吾からは相手が本当に人間かどうか疑われていた。
そして彼女の方も大門を気にしている……と思いきや「あなたが本気で戦っている時の脳波を調べたい」など、当初はモルモット的な意味で大門に興味津々だったのだが、オロチ一族が彼女の研究内容を狙って襲撃してきた際、大門が激昂して彼女を守るため戦ったことで、満更でもない雰囲気になっていたようである。
草薙京、二階堂紅丸とはKOF94の前年に開かれた「全日本異種格闘技戦」で出会う。
その準決勝で草薙京に敗れて以降、京や紅丸とはライバルかつ戦友となり長い付き合いとなっている。
二人から信頼されており、京からは「紅丸と大門と一緒なら安心して闘える」とコメントしている。
『KOFキャラクターズ94~97 全キャラ設定資料完全収録』では、「チーム内では、ケンカっぱやい京と紅丸の仲裁役をもっぱら務めていたようだ。彼がいなければこのチームはとっくに解散しているだろう」とまで評されている。
高校を留年している京の事を気遣っている。「早く卒業せぇよ・・・」
自身を時代遅れのアナクロである事は自覚しているが(山籠りでの修行、大量の食事による体づくりなどを敢行)、時としてそれを他人に強要する事は無自覚で、京や二階堂紅丸は主たる被害者となっている。
作中において大学の柔道部顧問を務めている事も手伝って、作中及びファンからは「大門先生」「先生」と呼ばれる。または名前から「ゴローちゃん」、もしくはゴローさんとも。またKOFXIVでも日本チームEDでは二人からごろちゃんと呼ばれており、コミック版ではゴローちゃんと呼ばれていた。
走るときのカツカツカツカツという下駄の音も特徴的で、彼自身のぶっ壊れた性能も相まって下駄の音だけでプレイヤーによっては恐怖の対象ととらえられることも多い。
2m越えという日本人離れした巨体で更に下駄を履いているので相当迫力があると思われる。
開発者の間では「下駄を履いたまま戦うのはおかしい!」という意見が出たそうだが、企画者がどうしても譲れないと押し切って現在のスタイルができ上がったそうな。
今となっては下駄あっての大門というぐらいのシンボルアイテムになっている。
下駄でバイクに乗らざるを得ない猛者といい煎餅爺といい、SNKと下駄の関係は存外に深い。(その下駄でバイク乗ってた奴と五郎さんの中の人が同じなのは言うまでもない。)
KOF'98では下段蹴りである遠Bなどの判定が非常に強く、牽制として強力な技であるため、
しばしば「大門の足 の先に付いてる物体が強すぎる 」などと言われたりもする。
まず投げキャラではあるがそもそも基本的に通常技が優秀である。
歴代のゲームキャラと違い、コマンド投げを連続技に組み込める(と言うか、これがKOFの特徴)事から基本的に弱キャラとなった事は一度としてない。チャン・コーハン(「98」ではラルフ・ジョーンズも)以外のキャラを得意としている。とはいっても、プレイヤーによっては全キャラでも。
・・・と言うか本来の攻撃力の高さが手伝って、火力だけなら歴代KOFキャラの中でもボスキャラを除いてトップクラス。
特に全体的に攻撃力が高めでパワーMAX時には攻撃力アップ防御力低下効果が大きい95においては
お互いパワーMAXなら強攻撃一発で約4割【ジャンプ強攻撃→地上強攻撃→必殺技】の3コンボで
ボス以外即死という恐ろしい攻撃力を誇った。
反面、機動力は乏しいがそれまでの投げキャラと比べれば致命的というほどでも無くダッシュは早めで自身の恐ろしく判定の強い各種通常技を使い強気に攻める事も可能。さらに「動作速い」「対打撃無敵長い」と良いことずくめの移動技「超受け身」で更にフォローできる。
飛び道具に対しては避け動作や「地雷震」で交わすなりつぶすなりで対応可能。
なお、この地雷震、待機中のキャラも振動で吹っ飛んでしまい、94のみ京と紅丸も吹っ飛んでいる。ただし家庭用版では一貫して背景キャラは吹っ飛ぶ事なく立ちっぱなしである。
こうやってジリジリと間合いを詰めて、一発でも打撃を叩き込めばノーゲージで2~3割は当たり前。ゲージを使用(超必殺技)すれば、最低5割は見込める。
94ではコマンド投げを通常技キャンセルやジャンプ攻撃ヒット後の連続技に組み込むと、投げた後にフロントステップで相手に接近し、そこにコマンド投げを重ねるとダウン中の相手を投げてしまえるという永久機関が可能だった(大門の「天地返し」は投げ硬直が短いのでこれが非常にやりやすい)。
また投げキャラらしく投げ間合いも広いので、名前の響きが似ている事から某掃除機になぞらえて、「吸引力の変わらないただ一人のDAIMON(大門、柔道家)」と呼ばれる。
2002で追加されたMAX2「風林火山」はチートとも思える性能で、シリーズ中のMAX2の中でも屈指の攻撃力を誇り、最大で相手の体力の実に9割を持っていくという恐ろしい技。単発火力の低下が進む近年の格闘ゲームでこの威力は驚異的である。
さらにこの初段の攻撃判定が地雷震と同じ設定なので大変素敵な事態に。つまり、上の地雷震バグがこの技でも成立してしまう。
コマンドが難しく状況も限定されるためそう簡単には決まらないが、この連携は大会では大抵禁止されている。
家庭版2002UMにおいても火力の強化や風林火山の性能変化(威力は5割ほどに落ちたものの発生が早くなり、さらに 暗転後回避不能 )、どこキャンの仕様変化により地雷震にキャンセルがかけられるようになり、ゲージが無くなるまで地雷震をヒットさせ続けることで生まれる凄まじい火力、そして超受け身がいつでも必殺技でキャンセルできるという意味不明な仕様に代表される超強化が目立ち、一人だけ調整を間違えたと言われるほど強かった(流石にあれやこれや2003ほどではなかったが)。
さすがにAC版においては超受け身から無敵が削除されるというこれまた意味不明な調整により死に技になってしまったが、それでもキャラランク的には中堅~上位くらいをキープしている。自重してください先生。
KOF2003では再びコンセプト通りの「足が遅いが超火力」ポジションに戻されるも、足が速くゲージ回収率が高いデュオロンと組ませることでその欠点がほとんど解消され、この2人を組ませる「DDコンビ」なるものがプレイヤーの間で横行、最終的にはそこにコンボキャラの庵を加えた「DD庵」なる編成が猛威を振るった。
KOFスタッフ曰く、どう調整しても結局「吸引力の変わらない~」が出来上がってしまうので、バランス調整の為に最終手段としてリストラされているが、(リストラといってもプレイヤーキャラとしてであり99と2000ではストライカーとして登場している)2001からプレイヤーキャラとして復帰している。
事実、大門は紅丸がいないチームと組んだ事がない。そして紅丸が別チームの場合それは大門が未登場のタイトルである。現にⅩⅤでは柔道連盟の仕事が忙しいことを理由に欠場が決まっている。
仮面ライダーBlack(漫画)にも同姓同名のキャラクターが存在しており、おそらく名前の由来と思われる。
新たなる戦場、メタルスラッグディフェンス
2015年2月にKOF20周年コラボで、同シリーズと同じくSNKのブランドゲームであるメタルスラッグのタワーディフェンスゲーム、メタルスラッグディフェンスにて京、紅丸とともに参戦。性能としては体力は歩兵ユニットの中では高い方で移動速度は普通、生産は遅めである。攻撃面に関しては通常攻撃の顔蹴りの範囲は狭いものの戦車などの陸上兵器にも対応できる。しかし、なんといっても魅力なのは特殊攻撃の地雷震である。攻撃範囲はかなり広いうえに陸上兵器をノックバックさせるほどである。
・・・戦場でも彼は強かったのである。
KOF for GIRLS
格闘家達が集まるトレーニング道場を管理をしている格闘家であり頼れるサブキャラクターとして登場している。
人手が足りなかったため応募していたところ住む場所と職を失った主人公(プレイヤー)を住み込みの管理人として雇った。敷地内に自宅があり妻と子供と暮らしている。
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【kof】ヒト【庵メイン?!の初代主人公チーム+真吾】
コツコツと無機質な音が響くアスファルトを進んでいく。外套が足元を月明かりよりも強く照らしてはいるが、数メートル先に人がいても顔を判別することができるほどではない。 もっとも、八神庵にとっては、日中であろうとそうでなかろうと見える見えない以前に、他人に興味がないのでどちらも同じことではあった。 唯一、興味の対象である男は漆黒の闇に塗りつぶされた空間であったとしても、瞬時に判別をすることが可能だと自負している。ゆえに、庵にとって街灯の明かりは存在をしようがしまいが同じことであった。 だが、ふとマンションに帰り着き、見上げた自分の部屋から明かりが漏れている事には、怪訝そうに片目をわずかに細めた。 鼻から小さく息を吐き、先ほどまでと変わらぬ様子でマンションに入って鍵を取り出そうとし、その手を止めてドアノブへ移動させる。ひねると、鍵がかかっていた。 「……」 鍵を取出し、改めてドアを開ける。バラエティ番組でも観ているのだろうか。複数人の笑い声が聞こえた。 玄関にある靴を一瞥し、リビングに入るとソファですっかりくつろいだ風情の男が振り返った。 「おう、おかえり」 合わせた目をすぐに外し、部屋に向かおうとする庵の背中に声がかかる。 「台所に鳥買ってきてあるから、食えよ」 顔を向けると、赤と白の大きなバスケットに、白いひげを蓄えた柔和な笑顔が描かれているものがあった。肩からベースのハードケースをおろし、近づく。 「おまえん家、いっつも何も無ぇからさ」 大きな独り言のようにも、話しかけているようにも聞こえる声を聞きながら蓋をあける。ぎっしりと、フライドチキンが詰まっていた。手に取ってみる。すっかり冷たくなっていた。 「もう冷めてるだろ。チンして食えよ」 面倒くさく、従う気にもなれず、そのまま齧る。冷え切った肉が歯にあたる感覚に、何の感慨も示さず食いちぎると、背後から覗きこまれた。 「あぁ、やっぱり。温めて食えっつったろ」 ほら貸せよと庵の手からバスケットを奪うと、大きな皿の上に鶏肉を乗せ、電子レンジに突っ込んでボタンを押す。電子レンジは暖かそうな色を発し、肉を温め始めた。 「ワイン、持ってきてるからさ。ソファ行っとけよ」 「――貴様、何しに来た」 「聞くの、遅くねぇ?」4,891文字pixiv小説作品 - DARKSOULS・京
DS・京roundEX FighterIntheAbyss 4
京って結構王道なヒーロータイプだと思うのです。なんだかんだで仲間を大切にしたり、オロチ編の最後でなんだかんだで世界を救ったり。そんな王道ヒーローなところも、京の魅力の一つ。SNKの顔はテリーだリョウだと言われていますが、自分はやっぱり京だと思います。 そんなところで、ダクソ京roundEX、開幕です!今回で遂にroundEXは終わりです。京の前に立ちはだかる深淵の主、マヌス。マヌスの強大な闇の力に、京は苦戦を強いられます。そこへなんと!意外な白霊が現れます!!それではダクソ京roundEXfinal、お楽しみください!9,933文字pixiv小説作品