夜桜六美
よざくらむつみ
「大丈夫 私はいなくなったりしないよ」
彼女は代々超人を生み出してきた夜桜家において、超常的な力を持たない代わりに確実に超人を産む「当主」である。
そのため多くの人間から命を狙われており、太陽と兄弟たち(主に長兄であるシスコン)は常に彼女を守るよう気を配っている。
しかし、数年前に「ソメイニン」(当主の心臓に存在する人間を超人化させる特殊なたんぱく質)奪取目的にタンポポに拉致される。さらに心臓を奪われかけており、その際につけられた傷が現在も胸部に残っている。
他の兄弟の名前にマイナスなイメージの漢字が当てられているのに対し、彼女だけは「美」という良い印象の漢字が当てられている。
超人的な力を持たない故に、戦闘能力は皆無。外から見れば正真正銘の一般人にして凡人。性格も戦闘向きではない。
だが、その真価は当主に相応しい圧倒的なカリスマ性と卓越した指揮官としての資質。そして何よりも作戦時における頭の回転率の尋常ではない早さ。尚且つ、他の兄妹全員を動かす程の圧倒的な権限と、その一癖も二癖もある彼らを統率させる程の当主として相応しいカリスマ性があってこそなのである。
スパイ一家の当主という非常に重い立場にいるのも関わらず、コミュ障になった太陽に長年話しかけ続け、太陽の命を狙う者であってもその根源が好意ならば危険から身を挺して庇うなど、朗らかで優しい性格(…なのだが長兄の狂気じみた愛にはさすがに頭を痛めている)。
幼馴染である太陽の存在は、六美にとっては本来「普通(表)の世界での居場所」であったが、「六美の身を狙う者たち(ぽぽっぽ本舗・タンポポ)」の活動が活発化した事から居場所を奪われかけてしまい、結果として長兄の暴走を招いた。
そのため、この騒動を機に太陽と「桜の指輪の交換と共有」を行い、夜桜家のしきたりに基づく夫婦になっている。つまり太陽の嫁。
この事はシスコン以外には、おおむね好意的に受け入れられている。
上述プロフィールにあるように歌(を歌うこと)が苦手。彼女の歌唱は実の兄姉弟(例によって長兄を除く)がガチで怯えて耳を塞ぎ、おそらく日本で最も有名なオノマトペで表現されるレベル。その歌唱が披露される時は、いわば伝説が再演されるに等しい。本人も自覚があるため人前では歌いたがらない。……まぁ自覚がある分あの方々よりかはマシ(常識的)ではあるが。
嫁として太陽を支えたい思いが暴走する事も多々あるが、その際の思考回路はよりによって自分が頭を悩ませている長兄のそれと瓜二つ(長兄に抑圧されていたものが一気に解放されたのだろうか)。
大掃除にて発見された段ボール箱にしまいきれないほど入った手作りの太陽グッズ(箱の数も他のメンツより遥かに多い)や後述の5年後(下手するとそれ以前にもやっていた可能性あり)にわざわざ正体を隠して行っていた新興宗教「たいよーらぶ教」運営がその最たるもので、いずれも何らかの形で太陽や家族全員の目の前でバレて大恥をかいている。
幸い太陽からは自分が長兄にするように拒絶されず、むしろ公認されており、前述のことが発覚した際にもドンびかれるどころかむしろ喜ばれている(おまけページでは太陽の等身大フィギュアを自室に飾るべく彼に採寸をお願いしていた。それを見ていた二刃は「色々心配」とコメントしている)。もっとも、凶一郎や百に隠れがちなだけで他の兄弟も大概重いのだが…。
また息子が開花で夫(父親)の死を予知してしまった際には、そのショックで精神崩壊しかけている。さらに、夫から「俺がいなくてもみんながしっかり子供達を育ててくれる」と言われて益々の追い討ちを食らってしまった。
新婚旅行は安全面から我慢していたらしい。
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お待たせしました!!!!!!!!!!!漸く書き上げました!!!!!!!!!!! 待ってくださった方、ありがとうございます!!!!!!!!! 更新頻度は亀ですが、完結出来るように頑張ります。2,194文字pixiv小説作品