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斉木楠雄

さいきくすお

斉木楠雄とは、漫画「斉木楠雄のΨ難」の主人公。
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「僕の名前は斉木楠雄。超能力者だ」

「面倒なやつらだ、全く…」

公式プロフィール編集

身長167cm(可変可能)
体重52kg(可変可能)
誕生日8月16日(獅子座)
血液型不明
好きな食べ物スイーツ
オーラ直径200mの光の塊
備考超能力者
声優VOMIC・Flash・ゲーム・ジャンプスーパーアニメツアー2013:浅沼晋太郎、アニメ版:神谷浩史、VOMIC / 幼少時代:田中あいみ
実写版山﨑賢人

(単行本1巻記載)


※ちなみに誕生日の8月16日は、「斉木楠雄のΨ難」が、2010年に初めてジャンプNEXTに掲載された日でもある。


概要編集

本作の主人公。クラス内で目立たず影の薄い存在。良くてクール、悪くて根暗といった印象の高校生。

しかしその正体はほとんど無敵の超能力者である。

名前の由来はサイキックス(超能力者)から。


外見編集

マゼンタピンクの髪に、頭には謎のアーケードゲームジョイスティックのようなアンテナが2本ついている(周囲にはヘアピンで通している)。

緑のレンズの眼鏡をかけているが、これはおもちゃの眼鏡で、自動で発動する石化能力を封じるためのもの(詳細は後述)。

容姿に関しては、クラスメイトの中では基本的に地味で目立たない存在と認識されているため、あまり高評価を受けることはなく本人も特に意識はしていないが、割と整った顔立ちをしている。


人物編集

様々な超能力(後述)を持つがゆえに万能かつ無敵。いわば強くてニューゲーム状態のチートだが、斉木本人にとってはそんな万能状態は逆に苦痛なものでしかなく、最早種が違うといってもいいくらい常人とかけ離れているせいか、何事にも批判的・厭世的な態度が目立つ。


自分のことを、努力することも全力を出すこともできない、「生まれつき全てを奪われた人間」と自称し、喜怒哀楽を出すこともほとんどない。


また、作中では一部しか取り上げられていないが、幼少期には超能力が原因で様々な騒動を起こしており、上記の価値観とも相まって、「普通の人間ではないこと」へのコンプレックスが強く、とにかく目立たず普通の人間に見えるようにふるまっている。

こうした、ひたすら目立ちたくないと言う思いから、“目に見える「普通」の基準”と言える平均値には並々ならぬこだわりがあり、試験や体力測定では超能力の限りを尽くして平均値を取るよう点数調整を行っており、「普通の人間」の権化であるような佐藤広にはストーカーともいえるほど注目している。

そのせいか作中では最終回のたった一度を除いて、フキダシの描写がなく、彼の心境は全てモノローグで語られているが、心中ではかなり饒舌で、周りの人間に容赦なくツッコミまくっている。

作者曰く、一応コマ外ではたまに喋っているらしい。実写版では表現が難しいという事情もあって、普通に仲間達と会話している。


口癖は「やれやれ」。まるでやれやれ系主人公のようだが彼の周りには本当にやれやれと言いたくなるようなことがたくさん起きるので仕方ない。ちなみにこのやれやれは周りからも口癖として理解されており、終盤にて鳥束が超能力を使って斉木のフリをさせられていた時に、正体がバレかけるもやれやれを連呼するだけで誤魔化せた


普段は基本的に常識人ポジションで専らツッコミ役だが、好物のスイーツや佐藤広が絡むと周りから突っ込まれるくらいにボケをかます。

また、父親が何かに嵌まっているのを見るたびに、批判や否定を行うが、いざ始めると周りの人が驚くぐらいに嵌まる現金さを持っている。作中ではタブレット端末やVRゲームを勧められて、のめり込んでいていた。


他にも内心プライドはかなり高く、平均値への拘りから平均値をとるためにカンニングをした結果、よりにもよって燃堂に試験で後れを取った(父親の霊の助力によって燃堂が平均以上の点をとってしまったため)際には、ショックで無表情の彼が顔を引きつらせ、空気を読むのが苦手な海藤灰呂ですらも心情を察して慰めの言葉をかけるほどであった。

他にも、余りの美少女ぶりに見る人全員が「おっふ」と歓声を上げる照橋には、影武者を立てて「おっふ」と言わせたり、船酔いした際は絶対に船酔いと認めようとせず、指摘されるたびに「原因不明の病」と言い張っていた。


一方で、友人や知人が困っているときにはこっそり助けたり、通りすがりの他人や、動物が相手であっても、困っているのならばなんやかんや言いつつ手を差し伸べる優しさを持っている。

また、家族・友人等の親しい間柄であっても最低限の礼儀は守る生真面目さを持っており、彼らを必要以上に侮辱したり危害を加える相手には、静かに激怒して超能力で制裁を加える。

心中であれこれ理由をつけながらも、陰ながら能力を使用して人助けをし、その結果自分自身に何らかの災難が降りかかってくるのが恒例となっている。結局のところお人よしで素直になれない少年である。


幼少期から目が死んでいるのだが、周囲の人物の想像などに登場する際は目が死んでおらず、年相応な純情少年として描かれる(ほぼキャラ崩壊していることも多い)。ごく稀に大きく感情が揺れ動いた時などに目にハイライトが入ることも。


人間関係編集

超能力者であることを隠すため、他人と関わり合いになることを避け、クラスではできるだけ空気な存在でいるように心がけている。

超能力を隠す意味合いも含め、燃堂を始めとする自分に関わる人間から距離を取り、時にぞんざいに扱うことも多い。

だが、そんな彼の周りには、一癖も二癖もある様な人が沢山集まってきてしまう。

作中での彼の災難の大半が、この人たちが原因である。

だが燃堂や海藤達の性根の真っ直ぐさは認めており、彼らが困っている時は結局助け船を出すので、何となく友情は育まれている。

斉木が「孤独な神」にならずに済んでいるのも、彼らの人間臭さのおかげであろう。


また、基本的にはテレパシーで他人の心の声が聞こえ放題であるため、正直な善人を好む反面、外面だけが良く本性が腹黒い人間を嫌っている。照橋はその典型であるが、「完璧美少女でいようとする努力」は彼なりに評価はしている。ただし、目立つことを嫌う斉木の主義に反する上、「おっふ」という反応そのものに相当な屈辱を感じているので、結局扱いそのものは燃堂らとほとんど大差なかったりする。それどころか恋愛感情を抱かれるのが苦手(詳細は後述)なので露骨に距離を取ったり嫌われようとすることも。しかし内心では彼なりに思うところがあるようで、彼女の外見だけしか見ない者に静かに怒りを露わにしたことも。


そもそも燃堂達と距離を取ろうとするのも彼らを嫌っているからではなく、良くも悪くも目立つ人物ばかりであり、一緒にいると嫌でも自分まで目立ってしまうのでそれを避けるためというのが大きい。むしろテレパシーの影響で根の善良さや本心から自分を友達だと思ってくれているのを知っているので、内心では気にかけている。


幼少期は友人がいないことに寂しさを強く感じていたこともあり、それ故に当時自分に何かと話しかけてきていた明智に自分が超能力者だと教えたこともある。しかし、当時いじめに会っていた明智は精神的に追い詰められた結果約束を破ってしまい、斉木が超能力者であることをバラしてしまった。後に歴史を改変したことでその事実は無かったことになったのだが、この一件は斉木に深い心の傷をつけ、更に人と距離を置く原因となってしまった。


自分の同族を探そうと言う意識はないようで、鳥束と会うまでは自分以外の超能力の存在を知らなかった。後に相卜を含めたPK学園サイキッカーズを結成した(というより勝手にされた)。


家族に対しては超能力者であることは明かしており(というより赤子の頃から使っているので普通に知っている)、関係は普通に良い。

天然な母親には呆れたりすることはあるが、「この人がいなければダークサイドに落ちていたかもしれない」と思うぐらいには感謝しており、間抜けでだらしない部分の多い父親に対しても、普段はぞんざいに扱いつつもなんだかんだで心配して力を貸している。両親もそんな優しい息子を超能力関係なく愛しており、1人の人間として大切に育てている。兄である空助に対しても何かと一方的にライバル視して挑んでくることや実はドM であることから苦手意識は持っているが、それでも本気で怒ったりすることは滅多になく挑まれた勝負に応じたり、いざという時には頼ったりしている。空助の方も彼との本気の戦いを楽しみつつも弟の役に立つ発明品を開発しており、内心では可愛い弟として見ている。


というより、心が読める斉木からすれば家族の悪感情などはすぐに見抜くことが可能であり、それにもかかわらず心を閉ざしもその力を振るいもせずに普通に円満な家庭でいられる辺り凄まじく良好な家族関係である。本人も家族に恵まれたことを自覚している様子が見られる。


趣味編集

趣味はミステリを始めとする創作物の観賞で、これは作者や出演者などの意図が読めず、常人と同じ楽しみ方ができるからである。しかしながらTV放送などの場合、テレパシーで近くにいる別の視聴者のネタバレが聞こえてきたりするため、細心の注意を払う必要がある。

チャンピオンの存在を認識する程度には漫画好き。言うまでもなくジャンプ関係には特に詳しいが、これは掲載誌であること以上に本編がやたらと関連ゲームやイベントとのコラボ(告知)回をやらかしていることに起因する部分が大きいと思われる。ただし、父《國春》が編集者を務める「週刊少年コニャック」の存在は全く知らなかった。

また、ゲーム、特にストーリーがあるタイプのRPGなども好んでいるが、ストーリーのネタバレを回避する為に、基本的には在庫一掃セールで取り扱っているクソゲーをプレイする。


好きなものと嫌いなもの編集

好物はスイーツ。スイーツを食する時だけは、日頃の無表情が嘘のように、幸せそうな笑顔でモニュモニュと食べている。特にコーヒーゼリーが好きで、これに関しては理性をなくすレベル。月の小遣いのほとんどをコーヒーゼリーにあてており、店でセール品のゼリーを多く買うか、ちょっと高いゼリーを買うかで悩み続けるほどの好物である。和菓子も好きで、作中オリジナルの和菓子「いるまんじゅう」(作中世界の埼玉県入間市の銘菓)はお気に入りの1つ。

また、好きなものを「嫌いじゃない」という言い方をする(小説1巻では「嫌いじゃない」と言った後すぐ「大好き」と訂正していた)。

嫌いなものは昆虫類で、これはテレパシーが通じず、動きが読めない不気味さと姿かたちへの嫌悪感から来ている。家にゴキブリが出た時は思わずテキサス州のエル・パソまで逃げ出した。虫と同じようにテレパシーの通じない燃堂が出た時も、ロシアのサンクトペテルブルクまで逃げていた。


恋愛観編集

テレパシーによって人の心の声が無差別に聞こえてしまうため、そもそもが人間不信気味であり、これは斉木の恋愛観にも大きく影響している。

他人の恋愛に対してはともかく、自分自身の恋愛に関してはかなり淡白で、一生誰とも恋をすることはないだろうと思っており、恋愛感情を向けられること自体を嫌う。

その為、基本的には自分に恋愛感情を抱く女子に対しては、徹底的に避けたり、好感度を下げることでいわゆる恋愛フラグを叩き折ることに集中しており、実際に作中ではその内の2名のフラグを折ることに成功している。

ただし、恋愛に関して完全に興味が無いというわけではなく、完璧な美少女である照橋心美には女性として一目置いており、自分と同じく能力者の相卜命には心を開いている。


超能力編集

幼少期のころから

・赤ん坊の頃、高い高いをしたら7分間天井に着くまで浮いていた

・初めての会話はテレパシー

・初めてのおつかいはテレポート

などと遺憾なく力を発揮していた。超能力を用いてなのか、素の身体能力も高く、走って時速1kmから1200kmまで出すことが可能な程。各種超能力をマスターしており、テレパシーサイコキネシスはもちろんのこと瞬間移動から幽体離脱までできる。ただし何かと制約が多く、能力によっては使いどころが難しいものも多い。


斉木の超能力は体と共に成長を続けており、小学校5年で一端ピークを迎えてからというもの、頭のスティック状の制御装置でその暴走を抑えている。この時点でテレパシーの範囲は日本全土、念力で六本木ヒルズを持ち上げるほどで、能力を制御しきれず寝がえりで家を破壊することもあった。装置を外すと押さえていた能力が一気に解放され、世界各国で異常事態として観測される。暴走した時のことは本人にも予測がつかないレベルだとか。すぐつけ直せば問題ないようだが、しばらくの間は能力が制御しきれず、日常生活に支障をきたす。

精神・魂のレベルからして特別なために、人物の精神力を表すオーラも辺り一面を覆い尽くすほどの規模に達している。


彼が全力を出せば、3日で世界を滅ぼせる。そしてその世界ですら、斉木の幼い頃に都合の良いように調整されているという壮大さ。間違いなくジャンプ主人公トップレベルの力の持ち主である。


そんな恐ろしい超能力だが、現在は極めて平和的に有効活用しているようで、今までに6度世界を救ったことがあり、描写から見るに隕石接近や火山爆発、爆弾解除やテロリスト鎮圧、1999年の大予言2000年問題も解決している。

最近ではマヤ文明のなんたらも解決してくれたらしい。


…もう全部こいつだけでいいんじゃないかな。


そんな超能力で万能である事に辟易した様子を見せているが、逆に超能力に依存している節もある。超能力を完全に使えない状態になった時、普通人と同じ生活を満喫しようとしたが、些細な事でトラブルを予感し、能力がない事で対応しきれなくて困惑すると言うネガティブな発想に取り憑かれてしまった。


本誌の最終話では、の発明によって一度完全に超能力を喪失したが、兄曰く「楠雄は生まれついての超能力者である為に、脳や体が超能力に耐えられるように進化してしまった」らしく、関わってきた友人達に全てを打ち明けようと決意した矢先に結局は元通りの超能力者に戻ってしまった。


扱える超能力編集

基本的に何でもできる。

ただしオフが効かず常に発動し続けるものや、時間的制約のあるものも多く、決して便利なだけの能力ではない。また肉体・精神状態によってもブレが出るため、極度に焦っているときや病気の時、また睡眠時中にはリミッターが振り切れ大事になることもある。


基本的にオンオフが効かず、常に半径200mに入った他人の思考が頭に流れる。自分や他者の思考を第三者に送信することも出来る。送信可能な人数は極めて多い。なぜかゲルマニウム製のものに触れていると抑えることができる。

人間以外の動物の思考も読み取れるが、昆虫などは体が小さすぎるため行動が読めない。思考と行動をほとんど同時におこなう、燃堂のようなバカも行動が読めないので苦手。

受信と違い、送信はオンオフが可能なようで、上手く使うことにより他者にサブリミナル的に働きかけたりできる。

全能力の内もっとも汎用性が高いが、常日頃斉木の悩みの種となっている一番の能力でもある。

制御装置が破壊された際は効果範囲が半径200mから地球全体へとなった


「不自然な事」を「自然な事」と他人に思い込ませる事ができ、さらに人の生態まで変えてしまう能力。制御装置を外さないと使用できず、また使用の際は多少消耗する。

幼少期の斉木はこの能力で、ピンクや赤、青、銀など様々な髪が地毛になる」「怪我の治りが異常に早く、壊された建物が簡単に復元する」「首の裏を『トン』とやっただけで気絶する」「服の大事な所はなかなか破けないなどが常識となる世界に改変してしまっている。

意識操作より現実改変に近く、それでいて逆の現象は起こせない(空助の超能力封印装置を装着しても元に戻せない。空助曰く「死後に強まる"念"の様な物」だかららしい)。

楠雄自身も特に危険視している能力で、大規模な改変は避けているが、PK学園の校則を変えるぐらいなら問題ないらしい。

ちなみにこの能力で、斉木は自らの配色をごまかし、アンテナをヘアピンと思わせている。


  • 虫の知らせ

バグ・ニュース。人間の予感というのを暗示によって思い込ませ、ある程度言動を誘導できる。


  • 好感度パラメータ

テレパシー能力の応用。自らに対する好感度を0から100までの数値で知ることができる。

42あたりで、「消しゴムを落としても拾ってくれないレベルの好感度」との事。

好感度は対象との関係や、その人間性次第だが、下がる時は一気に下がる。


自分以外の誰かを別の人物に思い込ませる能力。


斉木曰く「制御に非常に疲れる」能力。精密な動作が不得手で、割と大雑把な使い方しかできない。しかし操作する対象を壊してもよいのなら容易く発動でき、人間をアスファルトにめり込ませ、壁を破壊するほどである。最近では本を浮かせて椅子を作り、読書をするなどの精密な挙動が行えるようになっている。

読み切りでは発動の度に鼻血から始まって大量出血、不定期連載時では通常の32倍の疲労を覚えていたが、週刊連載時にある程度楽に扱えるように設定された模様。


  • 透視 (英名:クレヤボイヤンス)

対象を見続けることで物体が透けて見える能力。

スイッチのオフがなく自動的に発動し、見続ける時間が長いほど物体が透けていく。

人間相手なら3秒で全裸を目視できるが、5秒もたつと服どころか肉まで透けてしまう。まばたきや目線をずらすことでリセットされる。

斉木は幼い頃から否応なく透視し続けたことにより、女性の裸体には3歳で見飽きて何も感じなくなってしまった。

制御装置が破壊された際は、裸を挟まず直に骨が見えるようになる。


手で触れたものの残留思念を読み取ることができる。読み取るもの(たとえば便器や食物など)によっては相当な精神的ダメージを負う。

人間に触れると、その人物の五感で感じていることがストリーミング再生のようにわかる。

斉木曰く「最もいらない最低最悪の能力」で、普段は極薄の透明な手袋をすることで封印している。

また、他人に直接触れることで他人の感覚を共有することも出来、この能力を用いることで鳥束を通して本来見る事が出来ない幽霊を視認することができる。


  • 逆探知

サイコメトリーの応用能力。通話中の電話機に使うことで、通信先を特定することが出来る。


自分の意志では発動できず、突発的に頭痛と共に起きる。

その上、予知する出来事は情景を一瞬写す程度のことが情報しかないことが多く、いつ起きることなのかも分からないという、斉木曰く「駄目な能力」。

夢を見ている時に、頭痛と共に発動した場合、その夢を100%現実にしてしまう恐ろしさがある。しかしながらその後の行動次第でトラブル回避なども可能なようだ。

だが斉木が常に夢見ている願望「超能力の使えない自分になる」だけは叶えられない。


一度見たところのある自らの好きな場所へ瞬時に移動できる。一度も出向いたことのない場所(本誌ではテキサスなど)にも移動できる。斉木だけでなく斉木に触れていれば他人も移動可能。

ただし3分(アニメでは1分)のインターバルを得てからでないと再使用できない。また、斉木がパニックに陥ったりすると無意識に発動し、とんでもないところ(例としてGを見た際はロシアサンクトペテルブルク、無人島回では斉木曰く『FFだったらアルテマウェポンナイツオブラウンドが眠って居そうな地図の果ての絶海の孤島』)に飛ばされたりする。

制御装置を外すとインターバル無しで使用可能になる。


  • 記憶消去

対象者の頭を「バールのようなもの(アニメではナナナ)」で殴り約1分間の記憶を消す能力。本当は消すと同時に衝撃で頭を物理的に破壊してしまうので復元能力で即座に回復する事で活用しており、消去された記憶の代わりにどんな記憶になるかは、その人物に再び会いテレパシーで思考を読まない限り斉木にも分からない。小学生の頃はパワーが強く約3分間の記憶が消せていた。


空中を自由自在に浮遊できる能力。自分だけでなく物にも応用できる。


テレポートが送信、アポートが受信。別々の能力だが、なぜか同時に発動されてしまう困った能力。

具体的には、金銭的に等価値の物の位置を瞬時に入れ換える能力。瞬間移動と類似しているが、そちらには金銭価値の縛りはない。完全な等価交換というわけではなく、例えば100円なら90円から110円までの価値のものと交換できるなど、金額の10%は誤差の範囲内に入る。

なお、この能力において人間そのものは無価値として扱われ、身につけているもので価値を測れる。


離れたところにいる対象や、その身の回りの出来事などを観察できる。

必ず一度は目にした場所や人物でないと見ることができない。

また、発動中は常に寄り目になる。


  • 幽体離脱 (英名:アストラルコントロール)

他人と精神を交換する。

人間から魂を取り出すと、44秒で死んでしまうため、出しっぱなしなどはできず、自然交換という形になる。

相手が意識を失っている時にしか使えず、自身の精神を入れた肉体が目覚めると、自然と元に戻る。

……どう見ても霊能力寄りの能力だが、超能力として扱われている。


物質の分子運動を活発化させ、温度を上昇させる。さらに加熱すると発火する。

応用すると自らの体温を上げて、体内のウイルスなどの病原体を殺すという医療目的でも使用可能。

また、逆に熱を冷やす方向に使えば、自分の周囲に氷の壁を作ることもできる。

灰呂は熱血漢過ぎて、この領域に近づきつつある。


  • 念写 (英名:スコトグラフ)

強く念じた未知のものを手元の紙に写す能力。

映した風景は写真そのものになるので、何らかの物的証拠が欲しいときに使う能力。

念写を成功させるには1分間写したい物をイメージし続けなければならず、一瞬でも雑念が混ざると失敗し、その雑念を写してしまう。


  • 復元能力

対象の時間を一日前に戻す能力。一つの対象に対して一日一回しか使うことができない。

家具や壁などの大きなものから、テレビの不調までリセットできるが、あまりにも細かいものだと難しい模様。またあくまで「時間を戻す」能力であるため、機械類の故障に対しては、故障する一日前に戻すだけなので、根本的解決にならない。位置も同時に一日前に戻すこともできる。

人間相手に使った場合、体力や気力などが24時間前の状態にリセットされるものの、また24時間たつと解除される模様。ただし記憶は戻らず連続性を保ったままであり、また死人を生き返らせることはできない。

制御装置が破壊された際は、7年前に戻す事を一日三度まで可能になったが、余計使いにくくなっただけである。

また、作中世界はサザエさん時空であることが語られているが、これは斉木が地球ごと時間を巻き戻しているため。


実は、この世界の日本は4月10日に忍舞県の御割山という火山の噴火で滅びることになっており、その日になる度に斉木が時間を戻して日本を救っている。このことを認知しているのは、斉木の両親と予知能力者の相卜命だけで、いつか噴火を抑えられるほどに超能力が成長するまで、何度でもやり直すつもりでいる。4回目でやっと噴火を抑えることができた。

(1回目)

リミッター解除による押さえ込みを試みたが、失敗。

(2回目)

上記と同じく、失敗。

(3回目)

大きく話が進んだのはこの回。

斉木は後記の分身能力と、相卜命の自分より長けている予知能力を駆使して、噴火を直接押さえ込むのではなく、海底にまで移動させることで、被害を最小限に抑える事を考えていた。

しかし、途中までは上手くいっていたものの、ここで、分身能力の欠点である分身体を管理することがてきない事が仇となり、分身体の一人が途中でおはぎを食べてしまい、失敗してしまった。

(4回目)

この回でやっと噴火を抑えることに成功。

夢原が提案した旅行で忍舞県に行き、噴火当日には鳥束を催眠で斉木と思わせアリバイを作り、他のメンバーをうまく撒いた。その間斉木は、空助の提案で分身を使い御割山の最初の噴火場所と他の噴火場所に分身を配置。噴火のエネルギーを分身した分に分け、噴火の際のマグマを宇宙空間へテレポートし噴火を抑えることに成功。時を進めることができた。


姿を完全に消す。透明になるだけで実体はあるので物に触れることも可能。

だが透明になるまでに1分かかり、10分すると元に戻ってしまう。

また他人に触れられても解除される他、霊能力者である鳥束に対しては視認されてしまうなど、かなりリスキーな能力。

変身能力の際は制御装置のみ透明化する(キャラクターガイドブックより)。


  • 変身能力(トランスフォーメーション)

自由に肉体を変化させることができ、性別や種族も思いのままの能力。完成度は高いが、完了までに二時間はかかる上、実在する個体にはなれないという欠点もある。

服も変化させることができるらしく、斉木楠子に変身する際は、見慣れた女子の制服を着ている状態。

胎児の状態より獲得していた能力であり、誕生直後の性別は女子だったらしい。

くすくす


変身能力を利用し、動物の姿を取る。しかしこの能力を使用する際は能力の制御が難しくなる。作中では雄ネコの「サイ」に変化。


変身能力を利用し、体は子供、頭脳は大人的な五歳児になれる。


  • 縮小化・巨大化 (英名:シュリンク / ギガンティック)

自分の体を服ごと縮小する。変身の一種に思えるがこちらは瞬時に発動できる。

そのかわり元の大きさに戻るのに1時間かかるなど、基本的には別の能力となっている。

縮小中は縮小率に応じてパワーも大きく減ってしまうようだが、100分の1サイズでも人類を駆逐できるレベルの能力を有しているらしい。

しかし当然のことながらミニサイズのため、ただでさえ苦手なアレがさらに……。


実は元に戻る能力はゆっくり巨大化していくという別の能力であり、通常元に戻ろうとする意識さえあれば普通に戻るだけだが、うっかり80mサイズに~などと考えていると、念写と同じくそちらが優先されてしまい、目標数値に達するまで巨大化し続けてしまう。


テレパシー、透視と同じく常時発動能力。所謂魔眼に近い。

裸眼の状態で目を合わせた相手を、一日の間だけ石にしてしまう能力。

24時間経過すれば元に戻るが、当然相手にはその間の記憶がなく、周囲の人間に不在を怪しまれるので、うっかり燃堂と海藤を石化してしまった際は、鳥束と相卜を動員してアリバイ工作に奔走する羽目になった。

普段はおもちゃの色眼鏡をかけることで封印しているが、基本眼鏡ならなんでもかまわないようだ。


触れた者の相手の将来を不幸にする能力らしい。

呪いの種類は斉木の気分次第で変更可能らしいが、指先一つで三か月後全身の毛穴から血を噴き出して死ぬレベルまで出来てしまう(解除も可能)。


第124xにて、就寝中20年前の過去に跳躍した。

通算20年前後しか過去へ移動出来ず、過去で何かをするたびに「スタート」になる時間は進む。

その時、下手に歴史に介入するようなことを行うと、バタフライ効果によって世界滅亡レベルの取り返しのつかない異常事態が起こる。斉木自身は改変の影響を受けない模様。改変後に起こった記憶は自動的にアップデートされる。

この経験以降、ある程度はこの能力を使いこなせるようになったようで、斉木にとって都合の悪い過去を改変できるようになった。

但し、この能力はやはり斉木にとってもリスキーな能力であり、下手に過去を変えようとすると途端に世紀末そのものの世界になってしまう上に、最悪の場合、斉木が死んでしまう未来まで発生してしまう

その為、歴史介入は慎重に行わなければならず、基本的には過去の人間に何かしら大きな干渉をすると世界が滅亡するので、「ランドセルを放り投げる」「下駄箱の中の靴を上下逆さに入れる」程度の、些細で意味不明な行動をとらなければならず、それでも必ずしも斉木の望み通りに過去を変えられるわけではない。

また、同じ人間が同じ世界に2人存在していることを誰かに気付かれた瞬間、過去の世界から現在の世界に強制的に戻ってしまうため、変身能力で姿を変えておく必要がある。現在に帰る時は過去に滞在した分の時間が進んだ時点に戻る。


  • ループ

タイムリープをきっかけに備わった能力。

予知と同じく突発的に自力で発動出来ない現象。頻度はしゃっくり並みとのこと。

発動すると一定時間内の出来事をリピートし、斉木自身が心を「無」(つまりは何も考えないでいること)にしない限り解除できない。

ループ時間は数十秒程度だが、その間事故災害など、急速な対応が必要な事項が繰り返している場合、対処は困難を極める。現に斉木は数秒間の事故を回避するために数万回程度やり直しており、常人ならば発狂・絶望しかねない状況に追い込まれることだろう。


実体のないものを相手に見せる能力。一瞬しか出す事は出来ないが、弱っている相手への追い打ちには効果が有る。

作中では鳥束の断食修行にて、上記の燃堂の石化のアリバイ作りの際の借りの返済として食料を供給して欲しいと懇願した鳥束に対し、本作の1~21巻を3日間読み返し確認した結果、どう見ても斉木が鳥束を助けた回数が多かった事や、鳥束本人も貸し借り以前に人として問題が多過ぎる事から、根性を鍛え直すべく(自身は上記の1~21巻とアポートした食料を鳥束の目の前で出して全部食べながら)大量のパンツ一丁のマッチョマンの幻覚を出した。


  • 分身(バイロケーション)

同一の人間を同時に別の場所に出現させる能力。

多大なパワーを行使する為、発動には制御装置を外す必要が有る。分身は本人(以下、本体と記述)と同等の力を扱えるが見た目や性格が微妙に変わる。一度に出せる分身は1人につき1体までで、分身が更に分身することは可能だが、分身するにつれて見た目や性格、嗜好などは毎回ランダムに劣化し、制御が利かなくなってくる(制御装置や眼鏡すらも無くなる場合もある)。

例として、第241χで分身の性能をコンビニへのお使いも兼ねてテストした際は、4体目は本体とほぼ瓜二つ(ただし好物は苺大福で、歯が汚く下品な性格。歩き方も内股気味)だが、7体目はオッサンだったり、10体目で老人になったり、20体目で某六つ子の四男ぽくなったり、25体目くらいで全くの別人になったり、30体目くらいで人外になり、37体目で遂に人の形を保てなくなる。本体が受けるダメージは分身にもフィードバックするが、分身がダメージを受けても本体にはダメージはフィードバックされない。本体を含め分身の思考は全員がテレパシーで共有しており、消す時は一瞬で消す事が可能。


その他、毒蛇を一撃で黒こげにする発電能力(ヴォルトキネシス)や、自由に汗をかく発汗能力平行世界への移動も持っているものと見られる。小説では相手を夢の世界に閉じ込める能力なども使っていた。

また独白から、眼鏡の曇りを取ったり、カラオケの演奏を中止する演奏中止レーザーを出したりと、日常生活で使えるようなものから紙を鋼鉄のように固くしたりする人体をそうと知らせずに操るあのテロップを出して皆の注意を逸らすなどの超能力もある模様。

制御装置が何か変な感じになった時は、マトリョーシカが出てくる、父のコレクションが砂になる、パソコンをWindows10にアップグレードするビームを放つなどさまざまな超(無駄)能力が発動したが、その中で無から物質を形成する能力だけは「全然無駄じゃない」と評していた。


他作品のゲーム出演編集

Jスターズビクトリーバーサスで、プレイアブルキャラとしてまさかの出演。

キャストはアニメ化前のため、VOMIC版の浅沼晋太郎氏。

こちらでも一切セリフを口にせず、心象描写のみ。

基本性能などは高くないが、周囲に岩石を纏う必殺技が圧倒的な防御性能を誇り、これ一本で最上位キャラとして君臨している。

超必殺技「制限解除サイコキネシス」では悪い笑顔が見られる。

ちなみにJアドベンチャー終盤のサブイベントでは声に出して喋る描写が1つあったりする。

更にもう一つ、ジャンプ作品の参戦したメインキャラクターにはキャラクター紹介のPVがある中、唯一斉木楠雄だけ出されていない。


太鼓の達人 ドコドン!ミステリーアドベンチャー』では、超人気アニメパックを購入することにより、ストーリーモードで斉木楠雄を仲間に出来る。


関連イラスト編集

水彩楽しいくーちゃん

くーちゃんお誕生日おめでとう僕が女体化したに


血縁者編集

斉木國春:父親

斉木久留美:母親

斉木空助:兄

斉木栗子:妹…だが実は……

斉木熊五郎:母方の祖父

斉木久美:母方の祖母


関連タグ編集

斉木楠雄のΨ難 週刊少年ジャンプ

斉木楠子

くーデレ クーデレ ツンデレ 能ある鷹は爪を隠す チートキャラ

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