概要
全ての小世界を内包する、途方もない程に広大な領域であり、銀水で満たされている。銀海とも呼ばれる。
秩序
魔力も、秩序も、火露も、全てが浅きから深きへ流れゆくのが銀海の理で、その流れは、遡航術式などの極一部の例外を除いて決して逆らうことができないものであり、それは大魔王ジニア・シーヴァヘルドですら変えられない絶対不変の秩序である。
また、銀海の秩序は完全なる輪廻を認めていないため、転生が存在しない。
そのため、長きに渡り君臨する強者とて、いつかは全てが無となり、泡のように消え去る運命(さだめ)となっている。
しかし、その秩序は二律僭主ノアによって覆された。以降、「転生魔法」は転生世界ミリティアの限定魔法として存在できるようになった。
銀水
銀海に満ちるものであり、無尽蔵に魔力を吸い上げる死の水。
そのため、生命は銀水を遮断する銀泡の中でしか暮らすことができず、生身で銀海を渡ることができる者は数少ない。
また、銀泡の外から魔法砲撃を行うと、その魔力を銀水が吸収してしまうため、威力が大幅に減衰する。
しかし、銀滅魔法は例外である。
起源
どうやって銀海が成立したのかは不明だが、少なくとも自然発生したとは考えにくいため、何者かが銀海を創造したのではないかと推察される。
考察
読者の間では、銀海の秩序は機械を連想させるような冷たいものであるため、絡繰世界デボロスタが、かつての銀海の秩序を今の冷たい秩序に書き換えたのではないかと推測されている。