CV：皆口裕子（旧作アニメ） / 藤井ゆきよ（Crystal）

「“人は 自分以外のもののために生きられるようになって はじめて生のスタートをきる”

　────アルベルト・アインシュタインの言葉よ」

プロフィール

概要

初登場時は無限学園小学部6年生。遺伝子工学の権威で無限学園理事長の土萠創一教授の一人娘。

ちびうさの親友。物静かで慎ましく、紫に近い黒髪のボブカットの可憐な美少女。

華奢で病弱だが、怪我を治療する不思議な能力を持っている。

訳あって真夏でも長袖の制服と黒タイツをずっと着ており、私服も黒いタートルネックと黒タイツにスカートを合わせた服装ばかり。

凶悪な異次元人集団デス・バスターズのミストレス9に寄生され、肉体の乗っ取りを狙われている。

ミストレス9の超能力で訳もわからないまま友達を傷つけてしまい、孤独に過ごしていた時にちびうさと出会った。

「目覚めたら世界を破壊する」と言われる破滅と誕生の戦士・セーラーサターンの生まれ変わりであるため、外部太陽系戦士に命を狙われる。

原作漫画版

第三部から登場。4年前のビル建設中の火災で母・土萠蛍子(CV:柿沼紫乃/Crystal)を失って生死の境をさまようが、人間と機械の融合を目指す創一の実験台としてサイボーグ化手術を受ける。

全身を覆う服は手術の傷跡と手足の機械パーツを隠すためである。

しかし、学会を見返そうとファラオ90と手を結んだ創一にミストレス9の卵を移植されてしまい、サイボーグ手術の完成も破棄されて余命は残りわずか。

発作が起きた時は、創一にもらったアミュレットのペンダントを握りしめるが、アミュレットの正体はデスバスターズの命の源「タイオロンクリスタル」だった。

ちびうさの幻の銀水晶を飲み込んだミストレス9に肉体を奪われ、残された魂は創一の本性を知ってしまう。

旧作アニメ版

Sの後半から登場。4年前、土萠研究所を見学中にデス・バスターズ飛来の火災に巻き込まれ、創一とファラオ90の交渉で救助された。

その代わりにミストレス9に寄生され、創一もゲルマトイドに寄生されている。

ミストレス9が寄生先を確保するためか、ほたるの身に危険が迫ると超能力で守られる。

世界の破滅を恐れたセーラーウラヌスとセーラーネプチューンに命を狙われるが、内部太陽系戦士に守られた。

しかし、終盤ではちびうさのピュアな心を飲み込んだミストレス9に肉体を奪われてしまう。

余談

• しばしば「土萌ほたる」と誤解される（“萠”は異体字の為、新聞のテレビ欄や雑誌では“萌”で代用されがち）。「萌えの語源」と言われることもあるが、諸説入り乱れる。
• 病弱と不幸な運命の中で他人を思いやって最後は運命に立ち向かう儚げな美少女像は爆発的な人気を獲得。その後のアニメキャラクターにも影響を与えた。
• 「るろうに剣心」の三条燕と原作者の夫の「HUNTER×HUNTER」に登場するカルト=ゾルディックは、ほたるをモデルにしたキャラクター。
• 偶然だが、ほたる登場前にアニメージュで記者にセーラーサターン予想図が描かれ、髪型はなんと黒髪おかっぱだった（その予想図では、名字は「土野」で、セーラーコスチュームは茶色で、顔は伏せられており、ほたるよりも高い年齢だった。実際にセーラーサターンの服装は初期設定では黄土色であり、公式版も胸元のリボンに茶色が使われている）。

関連イラスト

関連タグ

美少女戦士セーラームーン　セーラーサターン

外部太陽系戦士　ミストレス9　ほた誕祭

ほたちび　外部家族

黒髪紫眼　女子小学生

悲劇のヒロイン

その後の運命

以下、第三部終盤のネタバレ注意。

原作

「パパももういない。もうわたしはなにもない。なのにどうしてまだわたしに力が残っているの？わたしはこんなに強かったかしら」

ミストレス9に肉体を奪われたほたるは、魂の奥深くに眠るセーラーサターンの意思に従って幻の銀水晶と内部太陽系戦士の聖体を救出。ちびうさに別れを告げて消滅した。

しかし、セーラームーンの特攻に反応したタリスマンの共鳴でセーラーサターンに覚醒。観念したファラオ90を連れてタウ星系の最期を導くために姿を消し、タウ星系に繋がる時空の裂け目もセーラープルートに封印された。

その後はセーラームーンの幻の銀水晶の力を借りて赤子に再生し、冥王せつな、天王はるか、海王みちるに引き取られていった。

新しい家族と健康な体を手に入れて性格も明るくなり、通常の赤ん坊よりも速く成長する。

食事・栄養管理係のみちるを「みちるママ」、教育・しつけ係のせつなを「せつなママ」、そしておしめ変え・遊び相手のはるかを「はるかパパ」と呼ぶ。二人のママがいる上に性別不明なパパがいる。

黒以外の服や肌を露出させるノースリーブを着るようになる。一般相対性理論を理解し、イェイツの詩を暗唱するなど知能の発達も驚異的。

前世の自分自身であるセーラーサターンとの邂逅を経てスーパーセーラーサターンに再覚醒、育ててくれた三人にセーラークリスタルを授けて外部太陽系戦士に仲間入りした。太陽系のジオラマを作り出せる。

第五部ではちびうさと同じ区立十番小学校3年3組に転入。黒いセーラーワンピースとチョーカーの服装に着替えた。

ちびうさと手を繋いで登校し、月野うさぎに愚痴をこぼされて「じゃまもちゃんと手つなげば？」と言い返している。

微妙にじじむさい性格をしており、番外編では毒舌と若者言葉に付いていけない一面を見せた。

パラレル番外編『ぱられる せぇらぁむ～ん』では中学3年生の月野ちびうさの親友として登場。「官僚になってこの国を牛耳るの！」と野望を燃やす眼鏡っ娘となった。一応土萠姓だが、少なくとも本編よりはまともな環境で育っているようだ。

旧作アニメ

「嫌よ！絶対に嫌！私には、私には…大切な人たちがいるわ！」

ミストレス9に体を奪われるものの、正気に返った創一の説得で希望を取り戻し始める。

創一やちびうさを守るためにミストレス9に逆襲を始めたほたるは、遂にセーラーサターンに覚醒。ミストレス9を撃破し、眠り続けるちびうさにピュアな心の結晶を返して消滅。

滅びの戦士として覚醒するが、伝説の聖杯を失ったセーラームーンの代わりに世界を救うため、沈黙の鎌の力でファラオ90と滅んだ。

しかし、ピュアな心の力でパワーアップしたセーラームーンの力で赤子に再生して救われ、天王はるかと海王みちるを通して創一に託された。

その後、新たな戦いを予兆したせつなに預けられ、サターンの意思によって赤ん坊から小学生程度に成長。

はるか、みちる、せつなに新しい力を授け、三人で暮らすようになる。一般相対性理論を理解し、松尾芭蕉の詩を暗唱する。太陽系のジオラマを作れる。

親友のちびうさが未来に帰ってしまったこともあって、第5期セーラースターズでの登場は少なく、前半のネヘレニア戦と終盤のギャラクシア戦くらいでしか登場しなかった。

また、劇場版SuperSでも太陽系のセーラー戦士で唯一登場しない。