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「貴方は尊敬に値するヒューマンだ」

「私はいつもやり過ぎてしまう」

「友人を助ける事が恥だと言うのなら、いくらでも甘んじましょう」

概要

酒場『豊穣の女主人』で働くエルフの女性店員。かつては【アストレア・ファミリア】に所属しており、【疾風】の二つ名で呼ばれる凄腕の冒険者だった。本編開始時はLv.4だったが、【フレイヤ・ファミリア】との『派閥大戦』の前に、Lv.4からLv.6へと『連続昇華』するという前代未聞の大偉業を遂げる。

引退した現在も実力は衰えていないので、ヘルメスからは【ヘスティア・ファミリア】や【ヘルメス・ファミリア】が関わる有事の際には助っ人として度々駆り出されていたが、【フレイヤ・ファミリア】との『派閥大戦』終結後、遂に【ヘスティア・ファミリア】へ正式に入団する。

作中屈指の人気キャラで出番や活躍も多く、事実上アイズヘスティアに並ぶ三人目のメインヒロインと言える。また、外伝作品の方でも活躍が多く、本編から7年前の物語である『アストレア・レコード』とファミリアクロニクル『episodeリュー』では主役を担っている。

人物像

容姿

エルフらしい整った顔立ちと、空色の瞳と薄緑色のショートボブヘアをしている。とてもスレンダーな体型をしており、本人はあまり自分の体に自信がない。ちなみに現在の薄緑色の髪は、後述の一件で素性を隠すために染めたもので、【アストレア・ファミリア】時代は金髪のロングヘアだった。

性格

謹厳で実直な性格をしており、口調も厳しめだが気を許した相手には若干柔らかい態度になる。基本的に無表情で必要以上に喋らないが、実はかなりの激情家で敵対者には容赦のない一面を持つ。心根は優しく正義感が強い女性で、人助けの為に自分から厄介事に首を突っ込む事がよくある。

戦闘以外は基本的に不器用で、料理をすれば炭化し、ベルとの朝稽古の際は気を失うまで叩きのめすなど、加減を知らず行動がやりすぎてしまう事がよくあり、本人も自覚している。この不器用さと真面目さが重なってポンコツ行動を起こす事がよくあるので、周囲からはよくポンコツエルフと呼ばれている。

後述にあるように故郷のエルフの排他的かつ他種族への蔑視に嫌悪感を抱き故郷を飛び出したリューだが、自分もその風習が少なからず染みついてしまっている事から、故郷のエルフと変わらない醜いエルフと自嘲することもある。もっともエルフとしてはかなり柔軟な方で、かつて多くのエルフの森を焼き払った「クロッゾの魔剣」に対する忌避感なども持っていない。

エルフは自身が認めた者以外との肌の接触を極端に嫌う傾向があり、リューも例に漏れずいきなり触れられようとすると反射的に手を弾いてしまう癖が染みついており、彼女の手を初見で握れたのは、今は亡き親友のアリーゼ、恩人のシル、主人公のベルの3人だけ。そしてこの3人がリューに居場所を与える事になる

恋愛観

恋愛に関してはかなりこじらせ気味で、「男女が付き合うときはまず、誰もいない夜の森で、二人の永遠の愛を月に誓うべきだ」「婚姻の約束を結び、妖精の森で誓いを立てるその時まで手すら繋いではいけない」と大真面目に語るなど、もはや貞潔と潔癖の意味を履き違えているレベルでの頭でっかち振りを見せている。

ちなみにリューのこの考えは同胞のエルフから見てもドン引きもので、『メモリア・フレーゼ』のイベント『真夏の夜の恋宴(ミッドナイト・ラブ・サバト)』では、同じエルフのアリシアもリューの恋愛観を聞いて「彼女は同じエルフの中でもかなり希少」と呆れていた。

もっともこんな恋愛観を抱いている癖に、作中ではベルと裸で温めあったり、本作のラスボスの一角との戦いの最中にオラリオ中が見ている中でベルに告白するなど、自分の恋愛観とかけ離れた事を色々‎しているが。

本編序盤からシルの想い人であるベルの事を気にかけ、駆け出しの冒険者である彼によくアドバイスをしていたが、【アポロン・ファミリア】との『戦争遊戯』後は、時折ベルと朝稽古をするようになる。

元々アリーゼに「もし、あんたの手を握れる男がいたらそれが運命の相手だから絶対逃がしちゃだめよ」と言われていた事や、ベルの純粋な人柄に触れるうちに少なからず好感を持っていたが、自分を救ってくれたシルへの恩義から彼女の恋を応援し、自身は一歩引いた立ち位置を貫いていた。

しかし、深層での死地を共にしてから彼に対する感情は大きく変化していき、深層脱出後のベルの一言でついに明確な好意を抱くようになり、彼への呼び方も常に「ベル」へと変わる(それまではベルの事は「クラネルさん」と呼んでおり、彼が窮地に立った時などは咄嗟に「ベル」と叫んでいた)。ベルに恋愛感情を抱いて以降は、ベルが絡むこととなると普段のクールさとは打って変わって、ポンコツ行動を起こすようになってしまった。

ポンコツ行動の例を挙げると

  • ベルの顔をまともに見れなくなり、彼と目が合うと顔どころか身体ごと目線を逸らす。
  • ベルから話し掛けられると一方的に会話して、すぐに離れようとする。
  • ベルに後ろから声を掛けられたら、動揺のあまり手刀をお見舞いする。
  • ベルに手を掴まれた途端、恥ずかしくなって思い切り地面に叩きつける。
  • 気絶したベルをお姫様抱っこして逃走する(ベル・クラネル初のお姫様抱っこされる側)。
  • ベルを介抱しようと回復魔法やら何やら色々試すが、最終的に膝枕に行き着く。
  • Lv.7級の怪人(クリーチャー)が目の前にいるのに、ベルが近くにいると聞いた途端何もない所ですっ転ぶ。
  • Lv.6の冒険者と対峙している最中だというのに、ベルの事を気にするアイズを見て激しく取り乱す。
  • 【ヘスティア・ファミリア】での冒険者名に思わず「リュー・クラネル」を希望して主神のヘスティアをブチ切れさせる。
  • ベルを巡って修羅場が起きている最中に、空気を読まずベルに「『派閥大戦』の時にした告白の返事はまだか」と火に油を注ぐような発言をする。
  • ベルに告白した姿がオラリオ中に中継されていたという事実に遅まきながら気づき、顔を真っ赤にしながら蹲って悶える。

と言った具合で、そのポンコツっぷりは加速する一方である

人間関係

リューの手を最初に握ることが出来た人物。彼女の誘いを受けてリューは【アストレア・ファミリア】に入団する事を決める。明るく前向きな彼女の姿は、リューにとって自分を導いてくれる『太陽』のような存在だった。

【アストレア・ファミリア】時代の仲間。徹底的な現実主義者である彼女の言葉に反発してよく喧嘩をしていたが、相性自体は非常に良く、切磋琢磨の過程で互いの技を学び合うライバル兼戦友のような関係だった。彼女の技や口癖の一部などは、リューに受け継がれている。

【アストレア・ファミリア】時代の仲間。ファミリア内では一番の切れ者で、リューは彼女の教えを参考にする事が多かった。彼女から教わった「知識を知恵に変えろ」という言葉は、後にリューを通してベルにも伝わる事になる。

敬愛すべき主神。ファミリア壊滅時に彼女から投げかけられた「正義を捨てなさい」の意味を誤解してしまい長らく関係を断ってしまっていた。派閥大戦編では再開し関係を取り戻すがこれ以上彼女に甘えてはいけないという気持ちと自身の希望から改宗する。

【アストレア・ファミリア】時代の友人で、派閥こそ違ったが大変親しかった。彼女の教えてくれた『正義は巡る』という言葉は今でも心の支えとして残っており、リューがLv.5ランクアップ時に発現したスキル【正義継承(アストラエ・ヴァルマス)】は、彼女のこの言葉が影響したものではないかとリューは推測している。

リューの手を握る事が出来た二人目の人物。復讐を終えて死を待つだけだった自分の心を救ってくれた恩人で、彼女に恩を返すためにリューは『豊穣の女主人』で働く事を決める。現在は親友と呼べる関係で、彼女の正体を知っても友情や態度が変わることはなかった。

『豊穣の女主人』の店主。本来エルフとドワーフは相性が非常に悪いのだが、ミアの器の大きさもあって、リューは彼女の事を「ミア母さん」と呼び慕っている。

『豊穣の女主人』の同僚。自分と違い不真面目な彼女たちに制裁を加える事もあるが、気の置けない大切な仲間だと思っている。

オラリオの『暗黒期』に出会い、共に『闇派閥』相手に戦った他派閥の友人。古い知己である彼女たちからは、かつての自分の通り名である「リオン」と呼ばれている。

新たな主神。主神となる前からいろいろと世話になっていたので信頼されていたがなんだかんで彼女もベルを恋愛的に狙ってることが明らかになった為、当たりがキツくなった。まぁいつもの事である。

自分と共通点が何かと多い女性。幾度も戦場で巡り合っており、全力で交戦したこともあれば、強敵相手に共闘したこともある。また、自分同様ベルを導く役割も担っており、不思議な縁を感じさせる人物。

神時代最強と謳われた【ヘラ・ファミリア】の元幹部にして、自身の想い人であるベルの伯母に当たる女性。本編から7年前の暗黒期の戦い『正邪の決戦』にて激突し、死闘の果てに彼女から希望と未来を託される。彼女が最期に教えてくれた言葉はリューの心に大きな影響を与えた。

作中の活躍

本編開始前

元々は故郷『リュミルアの森』の大聖樹を守護する『守り人』の一族として生まれ、幼い頃から戦士としての教育を受けていたが、故郷のエルフの排他的かつ他種族への蔑視に嫌悪感を抱き、11歳の時に故郷を飛び出し、他種族の仲間を求めてオラリオへ向かう。

そこで出会ったアリーゼに勧誘されて、【アストレア・ファミリア】に入団。『闇派閥』との抗争が激しい時代で、偉業の経験を積みやすいという環境もあったとはいえ、わずか3年でLv.4に至るという凄まじい速度で成長していき、当時は【剣姫】と事あるごとに比較されていた。

しかし、5年前に『闇派閥』である【ルドラ・ファミリア】がダンジョン内で起こした大規模な破壊行動が引き金となって誕生してしまった『ジャガーノート』の強襲によって、ファミリアは自分だけを残して全滅。生き残ったリューは主神のアストレアを都市外へ逃がし、『闇派閥』への復讐を敢行する。

皮肉にも彼女のこの復讐で『闇派閥』は壊滅し、オラリオの暗黒期は終わる事となったが、その際に『闇派閥』と癒着していた疑いのあるファミリア・商会・ギルド職員にまで及んだ事で、賞金首として『ギルド』のブラックリストに載り、冒険者の権利を剥奪されてしまう。もっとも、【アストレア・ファミリア】がオラリオに多大な貢献をしてきた事もあって、『ギルド』の主神であるウラノスが、ジャガーノートにまつわる情報を口外しなければリューを罪には問わないと決めたので、『ギルド』から追われる事はなかった{ブラックリスト登録などの最低限の義務は残ったが}。

その後、重傷を負って倒れていた所をシルに拾われ、そのままむりやり『豊穣の女主人』で働かされることになる(髪も、この時に少しでも正体がバレにくくする為にと、無理やり染められた)。『豊穣の女主人』で働き始めた当初は、仲間を失った事や帰る場所もない事から生きる気力を失っていたが、シルの言葉で前向きになり、亡くなった仲間達の分までオラリオを見守る決意をする。

仲間の墓を、アリーゼたちが好きだと言ったダンジョン中層18階層「迷宮の楽園(アンダー・リゾート)」に建てており、彼女たちの墓参りのために定期的にダンジョンに行っている。

本編

『豊穣の女主人』にベルが来るようになり、恩人であるシルの想い人という事もあって彼の事を何かと気にかけるようになる。

ベル達が中層で『怪物進呈(パス・パレード)』を受け、行方しれずとなった際は彼らを救出するためにヘルメス達に同行。無事ベルを発見して18階層「迷宮の楽園(アンダー・リゾート)」に到達した後は、【アストレア・ファミリア】の仲間達の墓参りを行い、そこでベルに自身の身の上話を教える。その後、『闇派閥』と極彩色のモンスターに襲われ万事休すになっていたベルとレフィーヤを救出し、『闇派閥』のメンバーを尋問する。この時、たまたま入手した『ダイダロス・オーブ』が、後に『異端児(ゼノス)』を巡る騒動でベルの役に立つ事になる。

モルド達がベルへの逆恨みから暴行を働いた際は、彼らを止める為に動くが、その場はヘスティアが神威を放ったことで場は収まる。しかし、彼女の神威を感じ取ったダンジョンが『漆黒のゴライアス』を産み落としてしまい、ダンジョン18階層にいる者全員に危機が陥ってしまう。『漆黒のゴライアス』を止める為に、リヴィラの街の住人達やベルと共に交戦を開始。周りが苦戦する中、Lv.4として頭一つ抜けた立ち回りを発揮し、単騎で押さえ込むという大奮戦を見せる。

【ヘスティア・ファミリア】が【アポロン・ファミリア】と『戦争遊戯』する事になった際は、ヘルメスから都市外からの助っ人と言う名目で助力を頼まれ、シルの頼みもあってか参戦を決意する。『戦争遊戯』では、ヴェルフから渡された『クロッゾの魔剣』を使用して【アポロン・ファミリア】の団員半数以上を自身に引きつけ、小隊長のリッソスを難なく倒すなど活躍する。

『異端児』騒動の際は、店に訪れたベルにやった事は理解しかねるが、自身が決めた事なら挫けてはいけないと、一度復讐に身を堕とし、過ちを冒した彼女だからこそ強く響く励ましをした。攻防戦の際は、アスフィから『闇派閥』の情報提供を条件に協力を仰がれ、ベルに力を貸す事を選ぶ。彼の頼みでアイズの足止めを受け持つ事になり、春姫の『階位昇華(レベル・ブースト)』で一時的にLv.5の力を得て彼女に挑むが、Lv.と経験の差もあって敗北する。

『異端児』を巡る騒動が一段落した後は、【ロキ・ファミリア】率いる派閥連合による第一次クノッソス侵攻作戦時に【ヘルメス・ファミリア】の援軍として同行するが、そこで生き残っていたかつての仇敵であるジュラ・ハルマーを発見し、逃げる彼を追いかけて第一次クノッソス侵攻作戦から離脱。

ジュラを追ってダンジョン下層に向かうが、彼の策略で殺人犯の濡れ衣を着せられてしまい、リヴィラの街の住人から追われてしまう。ジュラを発見した際は鬼神の如き形相で襲いかかり、その場に居合わせた街の討伐隊とついに衝突してしまう。Lv.3も混ざった冒険者達を瞬く間に突破し、ジュラを追い詰めるが、自分を心配して追ってきたベルと遭遇し、彼を巻き込まないようにと遠ざけようとする。

しかし、事態を把握したベルはリューにと共に戦う事を選び、我を見失っていた自分を信じてくれたベルに感謝と謝罪を述べ、彼と共にジュラと対峙する。ジュラが操る『大蛇の井戸(ワーム・ウェール)』を打ちのめし、ジュラを追い詰める事に成功するが、土壇場でジュラの仲間がダンジョンで大爆発を起こした事によって、かつて自分から仲間を奪った厄災の使徒『ジャガーノート』が再び産み落とされてしまう。ジュラの目的は、圧倒的強さを持つジャガーノートをマジックアイテムでコントロールする事だった。

あまりの恐怖から、かつて見た事ないほど取り乱し、ベルだけでも逃がそうとしたが時すでに遅く、討伐隊を追ってジャガーノートがついに自分たちの前に姿を現す。ジャガーノートはその場にいた冒険者を次々と蹂躙していき、ベルも首に尾の一撃を叩き込まれて致命傷を追ってしまう。生き残ったボールスを何とか逃がそうとジャガーノートに立ち向かうが、圧倒的な強さに追い込まれ、ここまでかと諦めかけたその時、マリィの血で全快したベルがジャガーノートに戦いを挑む。

死闘の中でベルが【聖火の英斬(アルゴ・ウェスタ)】を叩き込み、ジャガーノートを追い詰めるが、隠れて戦いを眺めていたジュラが隙をついてマジックアイテムをジャガーノートに装着させてしまう。念願だったジャガーノートを手に入れたジュラは手始めにベルとリューを殺せと命令を出すが、ジャガーノートはマジックアイテムの力をもってしても制御できず、逆にジュラを殺害する。あっけないジュラの死にベルとリューは呆然とする中、ベルとリューを殺せという命令をまだ生きていたワーム・ウェールが聞いてしまい、二人を飲み込み深層まで移動してしまう。

【アストレア・ファミリア】時代に何度も深層での探索をこなした経験を生かし、ベルと共に決死行を行う事になるが、『ホワイトパレス』の闘技場にて自分の命を諦め、ベルだけでも逃がそうと彼を闘技場の外まで飛ばし、自身はそこを死に場所としようとする。しかし、そんな行動をベルが許すわけもなく、彼女を助ける為に火炎石で闘技場ごとモンスターを爆破し、その衝撃で床が抜けて生還する。そして、この行動によって奇しくも今まで発見されていなかったセーフティーポイントを発見し、二人は休息を取る事に成功する。

体力がある程度回復した後は、地上への帰還を目指して決死行を再開するが、自分達を待ち構えていたジャガーノートが再び立ちはだかり、ジャガーノートと最後の戦いを行うことになる。戦いの中で恐怖と疲弊のあまり、リューは意識を失ってしまうが、夢の中で【アストレア・ファミリア】の仲間達と最後の邂逅を果たしたリューは、彼女たちの会話で生きる気力を取り戻し、少年と怪物が最後の激闘を繰り広げる戦場に自分も駆けつける。最終的に五年前の教訓を生かして、ついにトラウマの象徴であったジャガーノートを討ち滅ぼすことに成功する。その後、救援に駆けつけた異端児達によって命を救われ、ベルと共に地上に帰還した。

地上に帰還して数日後、クノッソス攻略の第二侵攻では、ルルネに連れられ、アスフィ、アイシャ、春姫と共にレフィーヤ、ベートらの援軍として駆け付け、アスフィ達と共に怪人エインと戦う。

『女神祭』でシルがベルとデートする事になった際は、ベルへの恋愛感情が芽生えてしまった事を自覚するが、葛藤しながらも変わらず彼女を応援しようとする。しかし、ベルに振られた事でシルは、もう一つの姿である美の神フレイヤとして動き始め、暴走を開始する。

ベルの元を訪れて、シルの告白を断ったと聞いた時は思わず詰め寄って問い質したが、彼も憧憬への想いがあるため、責めるのは筋違いと納得した。そしてベルと共にシルを探しに行くが、そこにフレイヤの命が下ったオッタルが立ち塞がり、彼に一蹴されて気を失ってしまう。

フレイヤがオラリオ中に『魅了』を施こそうとした際は、アスフィに抱えられ脱出した事で、彼女の『魅了』の支配から逃れる事が出来た。都市から離れたアグリスの町で意識を取り戻し、アスフィから事情を聞いた後は、調査のためオラリオに潜入するが、対面したフレイヤにシルの正体は自分であると明かされ愕然とする。彼女から自分達を助けたのはただの気まぐれ・神の娯楽と断言され、そのままシルから「ベルを一緒に独占しよう」等と甘言されるが彼女を拒絶。そのまま意識を奪われ、魅了は施されず本拠へ連行されて、地下室へ閉じ込められる。

室内で不自由なく過ごせる代わりに、呪詛(カース)の枷で脱走できない状態になってしまうが、閉じ込められて一週間程経った夜にヘルンが現れ、『出来るだけ本拠の東側で騒ぎを起こすこと』を条件に、脱獄を手引きされる。当初は不信感を抱いていたが、ヘルンからシルの雰囲気を感じた事で彼女を信じ、騒ぎを起こしながら脱走。団員達相手に孤軍奮闘するも、ヘグニに追い詰められてしまうが、『魅了』が解除されたアイズに助けられる。

【ヘスティア・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の『派閥大戦』が決まった際は、自分もベルの力になる為、シルの暴走を止める為、『剣製都市ゾーリンゲン』に住んでいる主神アストレアの所に向かい、ステイタスの更新をしてもらう事を決断。ゾーリンゲンに辿り着いたリューは、【アストレア・ファミリア】の新たな本拠『星休む宿』へ赴き、遂にアストレアと再会。リューが「旅を終えた」事を悟ったアストレアに温かく迎えられた。

その夜、アストレアにステイタスを更新してもらうと、無事Lv.5へ昇格する。リューはすぐにオラリオに戻ろうとするが、アストレアに止められてゾーリンゲンで準備を整えるようにと諫められる。さらにあえて発現可能な魔法を刻んでいないことを明かされ、当初は彼女に抗議しようとするも、アストレアを信じてゾーリンゲンに留まる。

それから『調整』の度にステイタスは不自然に上昇し続け、同時に後輩であるセシル達と関わる事で『先輩』の立場を自覚する。また、リューの為の専用装備(オーダーメイド)を上手く作れず苦しむセシルを見て、かつての自分と同じ様に必死に迷って考えた末に答えを見つけるようにと諭す。

ゾーリンゲンに滞在して数日後、ヘルメスから『派閥大戦』の日程が決まった事を知らされ、最後のステイタス更新が行われる。その際、アストレアに実は最初のステイタス更新でLv.4からLv.6に『連続昇華』できるほど【経験値(エクセリア)】を溜め込んでいた事を明かされる(大幅に上昇するステイタスも、これが原因)。いきなりLv.6昇華させなかったのは、段階を踏まなければ心身の『ズレ』を解消するのに一ヶ月以上かかると予想された事と、急激な『器』の拡大に耐え切れず、手足が少なくても一本失う危険性があったと説明される。そして、ゾーリンゲンの鍛錬とセシルたちの交流で心身ともに準備が出来たリューにアストレアはLv.6に昇華させると同時に、継承魔法【アストレア・レコード】を刻む。また、ステイタス更新後は、自分の止まっていた時間が動き出した証として、背中にかかる程に伸びた髪をアストレアに頼んで金髪へと戻してもらった

セシルから用意された戦闘衣(バトルクロス)と新たな武器《アルヴス・ユースティティア》を受け取ると、アストレア達と共に『派閥大戦』が実施される『オルザの都市遺跡』へ向かう。この道中の様子が書かれたショートストーリー『決戦前風』で、アストレアに自分の元から巣立ち、新たな居場所へ行く事を提案される。リューも亡き友たちの言葉、そして7年前に戦った灰髪の魔女の事を思い出し、これを承諾する。

『派閥大戦』に遅れて参戦すると、Lv.6のステイタスと新魔法【アストレア・レコード】を駆使して、自分を二度にわたって打ち負かしたヘグニに雪辱を果たす。その後、ベルとミア、そして派閥連合に寝返ったヘディンと共にオッタルに戦いを挑み、死闘の果てにオッタルを戦闘不能にまで追い込む。こうして『派閥大戦』で【ヘスティア・ファミリア】の勝利に大いに貢献した。なお、オッタルと戦う直前に、シルと対等な条件になる為にとベルに自分の想いを伝えている

『派閥大戦』が終結して【フレイヤ・ファミリア】が解体後、オラリオを去ろうとするフレイヤの前にアーニャたちと共に現れる。自分たちに謝罪を告げ、そのまま自分たちの前から姿を消そうとする彼女に対して、思い切り頬を張り飛ばした後に、「謝るくらいで許すと思うか!!! 一生、許すものか!!! ずっと私達と一緒にいなさい!!!!」と涙ながらに叫び、ベルもシルが二度と間違わないようずっと側で見守り続ける事を誓う。シルもそんな彼女たちの言葉に遂に本心を見せ、「私は女神をやめたい!!みんなの側でシルでいたい!!」と本当の望みを叫び、『豊穣の女主人』に残る事を決意する。こうしてシルの心を救う事に成功し、彼女とこれからも一緒にいる事を約束した。

アストレアと二代目【アストレア・ファミリア】を剣製都市ゾーリンゲンまで送り届けた後、オラリオに戻って『豊穣の女主人』で行われた祝勝会に途中参加。そんな中、話がしたいとベルと一緒に店を抜け出し、アストレアとはこれからも連絡を取り合うがファミリアからは離れる事を決め、彼に【ヘスティア・ファミリア】への入団を希望する。

翌日、ヘスティア達にも入団の意志を伝え、彼女達からも快く迎えられて改宗し、正式に【ヘスティア・ファミリア】入団。同時に、正式に仲間になったという事で、リリたちの事も敬称を付けずに呼び捨てで呼ぶようになる。また、ギルドもリューが『暗黒期』の鎮圧に貢献した事や、超貴重なLv.6を遊ばせておく理由はないということから、彼女の冒険者復帰を認めている。

もっとも表向き『疾風のリオン』は死んだ事になっており、ギルドから登録する冒険者名だけでも変えてほしいと要望を受けたので、偽名を考える事になったが、ベルを一瞥すると頬を染めて思わず、「リュー・クラネル」を希望するが、当然ヘスティアがそんなの承認するわけもなく、思いっきりサンダルで頭を引っ叩かれる。本人は「神の名を拝借するのは畏れ多いから、団長の名を借りるべきでは」と苦しい言い訳をしたが、そんな嘘が通じるわけもなく大荒れとなる。

結局、元主神であるアストレアの名前を借りて、「リュー・アストレア」という名前で新人冒険者として再出発する事が決定する。このように正体を隠す気ゼロなので、リューに恨みを抱いている悪党たちも定期的に現れているのだが、派閥大戦終了後にフレイヤがヘスティアの『従属神』という形で収まり、それと同時に【フレイヤ・ファミリア】はシルの頼みで【ヘスティア・ファミリア】の護衛を担う事となったので、リューを狙う悪党たちは全て彼らに撲滅されている。

ちなみに、リューにとって『豊穣の女主人』も大切な場所なので、【ヘスティア・ファミリア】に入団した後も迷宮探索を始めとした【ファミリア】の活動がない場合、『豊穣の女主人』の臨時お手伝い(ヘルプ)に入ることになっている。

『都市競技祭典(オラリオピアード)』の第四回戦『三人一組水上戦』では、代表選手としてアスフィ、アイシャと共に出場し、学区教師陣に圧勝した。

能力

戦闘スタイルは『魔法剣士』で、白兵戦では木刀や二刀の小太刀を使う。高速戦闘で相手を翻弄しつつ並行詠唱で長文詠唱の攻撃魔法を行使する移動砲台であり、回復魔法も使えるオールラウンダー。並行詠唱の技術は非常に洗練されており、都市最強の魔導士のリヴェリア以上ではないかと評される程。ステイタスもかなり優秀で、『器用』『敏捷』『魔力』のアビリティに至ってはSの領域まで辿り着く。

幼少期からエルフの戦士として教育を受けていた事や、オラリオの暗黒期を戦い抜いた経験もあって高い戦闘技術を有しており、第一級冒険者となったベルでも、彼女の技と駆け引きには未だ及ばない。その才能はオラリオ最強の女剣士であるアイズに匹敵する程高く、作者曰くガチャキャラに例えるとリューとアイズの二人はSSSRランクであるとの事。

Lv.6へのランクアップと同時に、アストレアの眷族たちの魔法を全て使える継承魔法【アストレア・レコード】を獲得し、付与魔法、攻撃魔法、回復魔法、防御魔法等、多岐にわたって使用可能となり、万能性に更に磨きがかかった。また、新たに獲得したスキル【正義継巡】は同神血の眷族のスキルと魔法を強化するので、彼女がいるだけで【ヘスティア・ファミリア】は強化される事になる。

ステイタス

Lv3(最終判明ステイタス)

耐久器用敏捷魔力
D504F373S902 S904A800
狩人耐異常
HI

Lv4(最終ステイタス)

耐久器用敏捷魔力
D587D501S935S954S900
狩人耐異常魔防
GGI

Lv5(最終ステイタス)

耐久器用敏捷魔力
G288G201E494D507E457
狩人耐異常魔防魔導
GGII

Lv6(18巻時点)

耐久器用敏捷魔力
I45I25I97H100I71
狩人耐異常魔防魔導連攻
GGIII

※Lv.5はアビリティの熟練度を限界まで上げずにランクアップしたので、Lv.4の最終ステイタスに比べてかなり低めとなっている。

スキル

  • 妖精星唱(フェアリー・セレナード)

魔法の効果を増幅するスキル。夜の間は強化補正が増幅される。

  • 精神装填(マインド・ロード)

攻撃時に精神力(マインド)を消費することで、力のアビリティを強化するスキル。精神力の消費量を含め、任意で発動できる。

  • 疾風奮迅(エアロ・マナ)

疾走時、速度が上昇すればするほど攻撃力に補正がかかる。

  • 正義継巡(アストラエ・ヴァルマス)

リューの一定範囲内に存在する同じ神血(イコル)を持つ眷族の『スキル』効果増幅と『魔力』及び精神力(マインド)加算、神の全眷族に精神汚染に対する中抵抗(レジスト)を付与。

増幅値及び加算値及び付与率及び効果範囲は、リューの階位(レベル)反映。ちなみに自身も強化対象となっている。

発展アビリティ

  • 狩人

Lv. 2ランクアップ時にのみ会得可能なアビリティ。一度交戦し、経験値を獲得したことのあるモンスターとの戦闘時に、能力値が強化される。

  • 耐異常

状態異常の症状を防ぐ事の出来るアビリティ。

  • 魔防

作中で詳しい効果が説明されていないが、名称からして魔法攻撃に対する耐性が強化されるアビリティかと思われる。

  • 魔導

魔法威力強化、効果範囲拡大、精神力効率化といった魔法効果が向上する魔法円の展開が可能となる。このアビリティの発現によってリューは正式に『魔法剣士』と名乗れるようになった。

  • 連攻

連続して攻撃を加えると、威力が向上するという攻撃系の発展アビリティ。

魔法

  • ルミノス・ウィンド

詠唱式:【今は遠き森の空。無窮の夜天に鏤(ちりば)む無限の星々。愚かな我が声に応じ、今一度星火(せいか)の加護を。汝を見捨てし者に光の慈悲を。来れ、さすらう風、流浪の旅人(ともがら)。空を渡り荒野を駆け、何物よりも疾(と)く走れ——星屑の光を宿し敵を討て

風・光の属性を持つ、広域攻撃魔法。緑風を纏った無数の大光玉を生みだし、広範囲に放つ事が出来る。

ジャガーノート戦では靴底に魔法を放ち、その爆発力で宙に舞い上がり、更に空中でも同様に魔法を使用することで『空中機動』、『高速跳躍』を可能にした。しかし、とても無茶な戦闘方法な為、相当に体を酷使することとなる。

  • ノア・ヒール

詠唱式:【今は遠き森の歌。懐かしき生命(いのち)の調べ。汝を求めし者に、どうか癒しの慈悲を

回復魔法。地形効果があり、使う場所が森林地帯の場合、回復効果に強力な補正がかかる。体力の回復と並行して傷さえ塞ぐが、効果が高い反面、ポーションのように即効性は無く、消費する精神力(マインド)も効率は悪い。

詠唱式:【使命は果たされ、天秤は正される。秩序の砦、清廉の王冠、破邪の灯火。女神の名のもとに、天空を駆けるが如く、この大地に星の足跡を綴る。正義は巡る

Lv.6への昇華時に発現した魔法。能力は『正義継承』で、自分と同じアストレアの神血(イコル)を宿した眷族達の魔法を行使できるというもの。甚だしいイレギュラーであり、未知であり、果たされた正義の剣と翼の誓い。

アリーゼ達の声が心から失われると、『継承』の効果は半減する。リューの精神状態次第で、出力が左右される。

装備

  • アルヴス・ルミナ

本編から7年前の闇派閥との『大抗争』の際に、亡き友アーディ・ヴァルマから姉のシャクティ・ヴァルマを経てリューの手に渡った故郷『リュミルアの森』の大聖樹の枝を素材にした、愛用の木刀。【ゴブニュ・ファミリア】に作ってもらったオーダーメイドで高い攻撃力と頑丈さを持ち、魔法の効果を増長させる魔力効果を持つ。銘の意味は『妖精の星光(ひかり)』。本編13巻で、ジャガーノートにより破壊されてしまった。

  • アルヴス・ユースティティア

彼女の新装備。上記の壊されたアルヴス・ルミナの欠片を素材としている。アストレアが現在、在住している剣製都市ゾーリンゲンにて、いつか正義の答えを見つけたリューが訪ねてきた際、渡せるようにセシルに作らせていた。正義の星乙女の名を冠する星剣。

  • 双葉(ふたば)

二刀の小太刀で、第二等級武装の中でも優れた業物。【アストレア・ファミリア】の戦友であり、好敵手でもあったゴジョウノ・輝夜の遺品。彼女の遺言もあって墓に返さず、使い続けることを選ぶ。

妖精の枝史

アニメ4期深章厄災篇Blu-ray初回購入特典で、本編途中でベルとリューが結ばれたIFストーリー『妖精の枝史』が発表される。理想郷譚(web版)の続編であり、GA文庫版とは平行世界にあたる枝史では、初期の設定通りリューが師範のまま進行。本編14巻の深層でベルと結ばれ、憧憬一途の物語を終え、急成長をしないベルが英雄になる「枝史の先」のもう一つの冒険譚に続く引きで、幕を下ろす。『妖精の枝史』試し読み

「これが人を好きになるってことなんだと思います。」

枝史では、リューがミノタウロス戦前から師範である以外の展開はGA文庫版と同じ。すれ違いながら惹かれ合っていたベルとリューが回想を経て結ばれ、シルはリューがベルの隣ならいいと、己の名に誓って愛する者達を祝福し、『派閥大戦』は起こらない。

ベルとは、【ヘスティア・ファミリア】と『豊穣の女主人』公認の交際を続け、Lv.5になったベルと二人でアストレアの元を訪れ、ゆっくりと時間をかけてLv.6に到達。この帰路、妖精の園に訪れ、まだ不安を抱えるリューに、後悔なんかしていない、貴女に一途であると伝え、「誰よりも何よりも大好きです」と永遠に至る愛を誓い合う。

この先の物語は、まだ記されていない。終末が産声をあげ、世界に苦難が紡がれる。二人は引き裂かれるかもしれないが、英雄となったリューと英雄にならなければならないベルは、枝史の先で必ず再会を果たすと締めくくられている。

  • 理想郷譚及び枝史は、1か月ほどリューへの師事が先行している。この「妖精との時間」をベルが得た点以外は、14巻深層で肌を寄せ合いリューが振り向くまで、GA文庫版と同様に展開する。
  • 理想郷譚で繰り広げられたスパルタ稽古は、【アストレア・ファミリア】でヤヴァイ修行時代を送っていたからだった。ボロ雑巾、サンドバッグとはベルの代名詞。
  • 深層では、光の彼岸シーンの間、現実のベルとリューが手を繋いでいたり、ベルが戦闘中に告白、ジャガーノートに対して「「 勝負だ 」」と二人で共闘する等、展開が異なる。
  • 「私はベルさんも好きだけど、リューのことも大好きなんだよ?」「二人が幸せに暮らして、リューがいなくなった後、ベルさんの隣を貰うね」シル編は、リュー不在時に違った形で延期かもしれない。
  • ベルが一人の女性を選び愛するまでを描き、憧れとは異なる愛を覚えた少年の物語となっている。
  • 憧憬一途は沈黙し、もう起動することはない。高嶺に咲く花は、もう見えない。「たとえそれを失っても、僕、強くなりたいです。」子供ではなくなった、少しだけ大人びた顔をして。

前世

『メモリア・フレーゼ』の2周年イベント『アルゴノゥト』で、リューと容姿がよく似たリュールゥというエルフが登場するが、恐らく彼女の前世と思われる。

世界を旅する吟遊詩人で、新たなる英雄の誕生とその栄光を歌にして世界に伝える事を使命としている。現代では英雄たちの偉業を世界に伝えた『古代三大詩人』の一人『歌い手のウィーシェ』として名を残す。

人気とヒロイン力の高さ

元々メインヒロインの一人であるアイズに匹敵する人気を持っていたリューだが、彼女にスポットライトが当たった本編14巻以降、作者も驚く程の人気キャラとなる。また、ヒロイン力も非常に高く、メインヒロインであるアイズやヘスティア以上にヒロインっぽい出来事が多い。作者も本編14巻のあとがきで「妖精ヒロインのトゥルーエンドに突入したい気分になってしまった」と述べている。(詳しくはベルリューの項目を参照)

ちなみに「エルフ」「金髪」「長髪」というのがベルの女性の好みで、作者によると【アストレア・ファミリア】時代のリューに最初に遭遇していれば、ベルは胸を撃ち抜かれていたとの事だが、【フレイヤ・ファミリア】との『派閥大戦』の前に伸びた髪を金髪へと戻したので、リューの外見はベルの好みにドストライクとなった

概要にもあるように出番と活躍の多さから、事実上アイズやヘスティアに並ぶ三人目のメインヒロインとも言えるリューだが、ベルにとって自分を前から導いてくれるのがアイズで、後ろから支えてくれるのがヘスティアなら、隣で苦楽を共にするのがリューといったところ。

余談

  • アイズとの共通点について

上述にもある通り何かと縁のあるリューとアイズだが、二人の特徴を並べると

  • 機動力と瞬発火力に長けた戦闘スタイルで、扱う魔法が風属性。
  • 『器用』『敏捷』『魔力』に特化したステイタス。
  • 作中でも最上位の才能の持ち主で、ランクアップが凄まじく速い。
  • 心根は優しいが、怒りで我を忘れやすい一面がある。
  • 戦闘以外は基本的に不器用で口下手。
  • 復讐心に支配されて、自分を見失っていた時期がある。
  • の様に慕っている人物が、世界最強クラスの実力者。
  • 深層37階層での冒険を経て、Lv.6へのランクアップが可能になる。
  • ベルとの出会いがきっかけで、トラウマが癒されていく。
  • 髪の色が金髪。
  • 担当声優の下の名前が沙織。

とこのように共通点が本当に多い。ちなみに、二人ともベルの修行相手を務めているという共通点もあるが、お互いベルに戦い方を教えていると知った時は、自分こそがベルの『師匠』を名乗るのに相応しいと火花を散らしながら主張し合った事もある。

二人の出会いは本編より7年前のオラリオ暗黒期まで遡り、些細な誤解と諍いから二人は戦う事となるが、アイズのお目付け役であるリヴェリアが現れたため勝負は中断し、結局この時は勝敗がつく事はなかった。異端児編でも二人は戦う事となるが、この時のアイズはLv.6なのに対し、リューは春姫の『階位昇華(レベル・ブースト)』を加味してもLv.5相当、Lv.の差は如何ともしがたく、軍配はアイズに上がることになる。ちなみに、作者曰く二人の戦いは『正妻戦争』との事。

リューが『豊穣の女主人』にいた頃は、自分の正体を知られたくないという思いからアイズとなるべく接触をしなかったが、【ヘスティア・ファミリア】に入団して以降は素性を隠す必要もなくなったのでアイズに自分の正体を明かし、互いのこれまでの旅路を教え合っている。この時、初めて二人は戦いとは無縁の場所で言葉を交わすことが出来た。

  • 理想郷譚(web版)のリュー

理想郷譚ではベルがリューに師事し、戦闘の指導を受けている。

GA文庫版ではアイズがリューの指導シーンとセリフをほぼそのまま転用して指導しているが、枝史はこの部分が復刻加筆されている。

茶色に染めたショートヘアを、稽古中は後ろに束ねている。年齢は十と少し。容姿年齢等はGA文庫版の設定に合わせ、枝史でもその他の諸設定と共に書き直されている。

ちなみに本編でも、理想郷譚の世界線を示唆する地の文と二人の会話が存在している。

内容は本編5巻付近までの連載で、だから全くヒロインポジではない。でも、ベルはリューのことばかり考えてる。もう、お前ら枝史いっちゃえよ。『理想郷譚 第34話』『理想郷譚 第45話』

  • 予告

アニメシリーズでは、一部を除いてWeb予告のタイトルコールを担当している。1回目はいいのだが、2回目からはタイトルに正しさを求めるのは間違っているとでも言わんばかりに、毎回間違ったタイトルを読み上げている(サブタイの方はちゃんと正しい)。

3期以降では、毎度のごとく間違ったタイトルを読み上げるのに加えて、サブタイの当て字とサブタイを同時に読み上げ、それを2回繰り返すという、さらにシュールなものと化している。

(例「片翼と書いてモンスター、片翼と書いてモンスター」

TVアニメ『ダンまち』 WEB予告映像集 第2話~13話

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