土星
どせい
太陽からの距離 | 14億2,670万km |
---|---|
直径 | 12,0536km |
表面積 | 438億km² |
質量 | 5,688垓t |
重力 | 0.93(地球を1とする) |
公転周期 | 29.5年 |
自転周期 | 0.43日 |
表面温度 | −140℃ |
分類 | ガス惑星(木星型) |
衛星の数 | 277(うち3つは存在が不確実) |
太陽系の第6惑星。直径約120,000km(赤道面。地球の約9.4倍)、太陽からの距離は約14億km。鎮星または填星とも呼ばれる。太陽を公転する周期は29.5年とされている。自転軸は約27度傾いている。
太陽系内では木星の次に大きな惑星であるが、ほとんどがガスからなるため密度が太陽系の惑星では一番低く地球上での水の密度よりも低いことから「土星をプールに放り込んだら浮かぶ」などと形容される。
外観としては倍率の低い望遠鏡でも十分確認できるほどの大きく美しい環と全体が上下に潰れた楕円形(赤道面と両極面での直径が1割も違う)であることが特徴。
また、大気には木星と同様に縞模様がみられるが、木星に比べてぼんやりとしている。これまた木星に比べぼんやりしているが、大白斑という白い渦もみられる。
太陽系のガス惑星には環があると言う特徴がある。土星も例に漏れないが、特に土星の環は有名であり、代名詞的な存在である。土星のイメージと環は切っても切れないものと言える。
その外観だが、見た目は板のように見える。しかし、実際は氷などの粒でできている。厚さは数百mほどしかなく、地球から見て真横になると見えなくなってしまう。この事象を「消失現象」と呼ぶ。
また、環は目視出来るもの以外にもさらに広がっており、それを含めると、極めて広大な構造物である。
環にはいくつかの隙間があり、最も大きなものは発見者にちなみ「カッシーニ間隙」と呼ばれ、他にも「エンケ間隙」などもある。こうした隙間には小さな衛星があることが多く、これが間隙を維持していると考えられている。
なお、土星の環は氷の雨となって土星に降り注いでおり、億単位という気が遠くなる未来に土星の環は消滅するだろうと言われている。
起源
この土星の環だが、その起源はよくわかっていない。最も有力な説では、数十億年前に、強い引力でガスや氷の粒が引き寄せられ、取り込まれなかったもののうち氷の粒が残り、環となったと考えられている。
時期としては土星が出来た頃で、微惑星か近くを通過した惑星サイズの天体が砕けたものが材料になったとされる。
しかし、近年の研究でもっと新しい時期に出来たのではないかと言われはじめている。
カッシーニの観測データから推定される、土星外由来の塵の堆積量から4億年未満ではないかという研究もある。
しかし、土星が形成されたときに比べ、微惑星や彗星が少ないそんな時期にどのようにして、あの巨大な環が形成されたのか。
それを説明する仮説として、“蝶の蛹”の意の仮説上の天体「クリサリス」が土星の環になったという「クリサリス起源説」が唱えられている。太古に存在した土星の衛星クリサリスが不安定な軌道に入ってしまい、砕け散って土星の環となったという。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- タイタンの宇宙女子K
【ウソ番組】衛星タイタンの教育番組「初歩からの太陽系~第3惑星の世界」
土星の衛星タイタンは、太陽系の衛星では唯一濃い大気を持ち、マイナス180℃前後の酷寒の世界ながら、メタンを中心に炭化水素の海・雲・雨が存在して、その海の中に生命が存在する可能性も指摘されています。 この文章は、そのタイタンに地球の人類と同様の知的生命体が存在し、Eテレや放送大学にあたる教育番組のなかで、太陽系第3惑星すなわち地球が紹介されている、という想定で、担当講師と、地球(日本)の黒田有彩嬢に似たアシスタント、仮名K嬢とのやり取りを想像したものです。 文中「地球」とはタイタン人が自らの住む星=タイタンに対して使っている呼び名で、私たちの地球は彼らの神話にちなみ「水神星(すいじんせい)」と呼ばれています。「人間」「人類」という表現も原則として同様ですが、彼らタイタン人が、水神星の知的生命体(つまり私たち地球人)を、比喩的にそう呼んでいる箇所もあります。 太陽はそのまま「太陽」としましたが、タイタンの主星である土星は、地球(漢字文化圏)での月の別称である「太陰」を用いました。水星は地球の呼び名「水神星」とかぶるので「銀星」としましたが、それ以上オリジナルの名前を考えるのもめんどくさいので(苦笑)、その他の天体は地球での呼称を流用しています(そこだけ地球語への翻訳機能が作動したと考えてください!)。またタイタン人は惑星のことを、「自分たちの星タイタンのように他の星を周回せず、単独で太陽の周りを公転している天体」という意味で、「自走星」と呼んでいます。 またタイタン人は、自分たちの生命のゆりかごであるメタンの融点(-183℃)を「0度」としていると設定しました。よって文中の温度は、摂氏温度に183足したものです。実を言うとメタンの沸点が-162℃ですので、これを100度として間の21度を100分割したほうが、タイタン人の温度目盛りとしてはよりリアルかとも思いましたし、気圧によって物質の融点・沸点も変わってきますが(タイタンは地球に比べて若干気圧が高い)、計算がややこしいのでやめました(苦笑)。いずれにせよ、タイタン人から見れば地球は、気温200度を超える灼熱地獄ということになります。 同様の流れで、文中2人のタイタン人が言う「氷」「水」「水蒸気」も、それぞれメタンの固体・液体・気体状態を指します。地球人にとっての「水」は、オリジナルの元素名を考えるのがめんどくさかったので(苦笑)、便宜上「H²O」としました。 長さと重量はメートル・キログラム法に、年代は西暦に換算して表しました。また時間の長さ(秒~日~年)も、タイタンないし土星の自転・公転周期に準じて作るとややこしいので、地球の単位をそのまま用いています。35,320文字pixiv小説作品 雪の日に
イスファーンが火星を土星を拾った時のネタ。二部ネタバレなので、未読の方はご注意ください。 確定申告やらなにやらやってたら、前回投稿からずいぶん経ってしまいました。いくつか並行して書いて、書きあがったものからあげていっております。 月山さまの「アルスラーン戦記30thお題」から「兄と弟」で書かせていただきました。アル戦には結構兄弟多くて、「そういえばこの人たち兄弟だったな」と思い出してびっくりしたり(某王族)。そんな中でも、シャプールさんはキングオブお兄ちゃんと思っております。 今回はキャラも多めに出まして、途中まとまりがつかなくなったりしましたが、書いていて楽しかったです。初書きのダリューンとギーヴとナルサスがこんなで申し訳ありません。ファランギースとアルフリードとエラムが暴走気味です。 2022/8/16 ブックマーク100件!まことにありがとうございます!通知見てびっくりしました。コミカライズもいよいよ佳境に入ってきていて、続きが楽しみです(特にナルサスとダリューンとジムサのシーン)17,685文字pixiv小説作品- メシア・サポーター 番外編 〜オールヤマト
あのときの 土方さんと古代くんたち 「島、艦(ふね)をキープしろ」+「ダメだ、操縦不能!」
なんだ、これ(・_・; 『宇宙戦艦ヤマト2』の中でも一番好きな場面の前半部分ですが、ある映像につけられた字幕に爆死、もとい、爆笑してしまいました🙇♂️ 艦長代理の古代くんより昇格扱いされてる徳川機関長✨ 島くんが😅 この場面では艦ではなく船扱いされてるヤマト😭3,902文字pixiv小説作品 - タイタンの宇宙女子K
衛星タイタンの教育番組「初歩からの太陽系」放送予定
土星の衛星タイタンにもEテレや放送大学にあたる教育番組があり、その中の太陽系について学習する、全15回シリーズの放送リスト。放送大学の場合番組=大学の講義ですので、全15回の講義内容を紹介する「シラバス」でもありますね。 先に投稿した https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11624375#1 は、この番組シリーズの1回分(第4回)の授業内容という設定で書いたものです。ただ単発の投稿のつもりでしたので、いろいろな要素を詰め込みすぎ、けっこう冗長なものになってしまいました。とはいえ、自分にとっては宇宙ネタで書いた最初の作品でもあり、あれはあれでそのまま保存しながら、内容を他の回に振り分け、地球をあつかう回については、もう少し地球プロパーの内容に絞り込んだ別バージョンを書こうと考えています。 各回の内容を書き、投稿し次第、このページの該当箇所からリンクしていくつもりですが、前もってお断りしておきますと、実際に投稿・リンクするのはタイタン人の天体観測と宇宙進出の歴史に触れる第1回、地球をあつかう回、それから彼らが「太陰系」とよぶ土星とその衛星をあつかった回だけになると思います。他の回(天体)については地球人が見てもタイタン人が見ても大差ありませんし、正直面倒ですし(苦笑)。 さて、リンク先の文中も含め、このシリーズでは、「地球」とは彼らが住む星タイタンの事を、「地球人」「人間」「人類」も原則彼ら自身の事を指します。私たちの地球は「水神星」と呼ばれています。その他水星は「銀星」、タイタンの主星である土星は「太陰」としましたが、その他の天体は地球での呼称に準じました。 また「水」「海」その他は液体のメタンを指し、私たちの言う「水」は「H²O」としています。 文中の温度はメタンの融点(-183℃)を0度とし、摂氏温度に183足したものです。気圧も、タイタンの1.5気圧を1気圧としています。 他方長さ・質量はメートル・グラムで、時間も地球の秒~日で表し、年代も西暦に準じました。172文字pixiv小説作品 - タイタン
タイタン #2タイタンに潜む虫
SFです。『タイタン』第2話。密航者が襲われたことで、アロマたちはタイタン内に彼が邪魔な人物がいることに気づきます。密航者と看護オートマトン“アリス”を保護したアロマとルシウは密かに捜査を開始。“アリス”をたどって“虫”の正体に近づこうとします…。 SFテイストは変わりません。 なにか書いてみると会話が我ながら攻殻っぽい…。STAND ALONE COMPLEXおもしろかったし…とするとアロマの声は田中敦子さん?いやいやwwwwオソレオオイww ザナドゥは土星の衛星タイタンの大陸の名前です。実在します。桃源郷の意味です。寒すぎるけど…タイタンの平均気温はマイナス180℃位だそうです。オートマトン(自動人形)たちはタイタンの生活に欠かせません。3,669文字pixiv小説作品 逆アレシボメッセージ
天体観測をこよなく愛する菅野愛稀(かんの あき)25歳。幸せとは人数ではないッ!をモットーに独りの時間を楽しんでいた。 そんなある日、友人から合コンに誘われて渋々行くことに…。合コン翌日は土星が最も地球に近づく日であった為、その土星観測を心の糧にしながら乗り気でない合コンに参加した愛稀。土星が地球に一番近づいた日、愛稀は転機を迎える。 愛稀の価値観を変えた、程よい甘さの物語。10,461文字pixiv小説作品