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古手梨花

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ふるでりか

古手梨花とは、「07th Expansion」制作の同人ゲーム、「ひぐらしのなく頃に」およびその関連作品、メディアミックス作品、および「雛見沢停留所」に登場するキャラクター。

以下には、「ひぐらしのなく頃に」の重要なネタばれを含みます。注意して閲覧してください。

CV:田村ゆかり

容姿・服装

外見は、小学校高学年ぐらいの少女である。紺色ストレート長髪で、前髪はおかっぱに切りそろえている。

(ただし、原作者によればこの作品のキャラ達の髪色は、生まれつき茶髪や金髪・染めているわけではなく、キャラクターを区別するための配色であり、キャラクター本人が金髪や茶髪ではないとのこと。)

服装は、肩紐型のライトグリーンのワンピースで、胸元にスリットが入っている。

制服は、白いカッターシャツサスペンダーのついたプリーツスカート、胸元にはピンクリボンをつけている。

非常に愛くるしい外見をしているが、それを自分で自覚している節があり、それを利用した凶事に及ぶ事もしばしばである。

また、両手を後ろ手に組んでいる事が多く、その手に何が握られているか図れない所がある。

時折その手をほどき、誰かの頭をなでる事がある。

しかし、彼女が誰かをなでるのは、その人が失敗や敗北、惨事に巻き込まれた際に慰める意味でしか行われない。

猫耳尻尾を付けられた姿が印象的。

07thExpansionの主要メンバーであった、BTのお気に入りのキャラクターでもある。

性格

口癖は語尾に「~です。」「~なのです。」、「みー」「み~み~」「にぱー☆」等、全体的におっとりとした、可愛らしいイメージのキャラクター。

親友であり、同居している北条沙都子のやんちゃかつ生意気で活発な印象とは対照的である。

羽入の影響で一人称は「僕」「私」、二人称は「あなた」か呼び捨てになることが多い。「~です。」「~なのです。」という語尾も羽入の影響である。

唯一の多重世界の経験者。故に、精神年齢と肉体年齢が合致していない。

そのため、内面はその年齢に似合わず非常に狡猾で腹黒い。

自分の容姿の可愛らしさで他人の思考に影響を与えたり、媚びた態度で男性(時に女性)を籠絡して利用したりする。

また、物語の舞台である雛見沢村で絶対的権力を誇る、御三家の一角で神事を司る古手家の現当主として、神聖視されている事を利用するそぶりも見られる。

そんな性格を知っている仲間達には時折逆襲される。

そんな時は、色仕掛けもぶりっこも効かない。

なお、普段の喋り方はキャラ作りらしく、一人になった時や羽入と会話するとき、本性を見せたとき等には、妙に大人びた雰囲気・口調になり、妙に含蓄のある言葉やミステリアスな言動をとったりする。(「にぱー☆」や「みー」ということもない。)

突然そのような態度・雰囲気の豹変を見せる事を、仲間たちも訝しがる事がある、不思議な少女である。

あるキャラクターは、昔は沙都子と同じくらい活発な少女であった事を回想している。

辛く特殊な経験を繰り返すうち、このような二面性のある性格が形成されたのだという。

このような、ミステリアスな雰囲気を醸し出す裏人格の梨花を、俗に黒梨花と呼ぶ。

そんな彼女も、仲間たちを強く愛している。

彼女はどんなことよりも、誰一人欠けることない仲間たちと一緒に、当たり前に幸せな日常が続く事を、ただ望んでいる。

しかし、余りにも辛く異常な繰り返しを経験した為か、普通の日常というのは酷く脆く、注意していないと小さな切っ掛けで容易く崩れてしまう事は知らないようだ。

余談

梨花は、07thExpansionでプログラム等を中心的に担当していたBTのお気に入りのキャラクターで、各作品におまけシナリオとして付属していたミニゲーム、「お散歩☆梨花ちゃん」は彼の手によるもの。

しかし、2009年10月、公式サイトの竜騎士07の日記において、同年7月に彼が急逝していた事が報告された。

その際、ファン達からは追悼の意を込め、主に古手梨花のイラストが多く描かれた。

のちに「お散歩☆梨花ちゃん」は株式会社タイトーによってiアプリ版として配信されている。

なお、「~なのです。」という喋り方は、上海アリス幻樂団のオリジナル同人STG、『東方Project』の熱烈なファンである竜騎士07による、同作品に登場する「里香」という同音の名前を持つキャラクターのオマージュである可能性がある。

「里香」も、同じく「~なのです。」という特徴的な語尾を用いる。

後ろに手を組んでいるのは「時折手に持った人形と会話する癖がある」という初期設定の名残である。

物語を一通り知っている人なら某キャラクターの伏線である事は明白といえる。

ちなみに、昼壊し編などのコメディ編では、黒梨花は意外と怒りっぽい一面があるらしい。

羽入がケチをつけたり、わがままを言ったりすると、キムチを食べる。

羽入とは、感覚が通じており、羽入は辛いものが苦手。

彼女が時たまに飲んでいるワイン「ベルンカステル=クース」の産地は、ニコラウス・クザーヌスという人物の生誕の地でもある。

彼は哲学者、神学者、数学者とも知られ、宗教による対立が激しかった中世ヨーロッパにおいても、他宗教・多民族、それぞれの立場の違いに理解を示し、寛容的な人物だったとされる。

知ある無知」や「反対の一致」といった独創的な思想を唱えた。

雛見沢停留所」の梨花

舞台版演者:青木志貴

『ひぐらしのなく頃に奉』にて停留所が新シナリオとして追加された際のCVも担当。

コミカライズ作画担当「ともぞ」氏本人のイラスト

竜騎士07氏は「ひぐらしのなく頃に」の発表前に「ひぐらしのなく頃に」の元になったという「戯曲『雛見沢停留所』」を発表しており、その中にも梨花が出ている。

「雛見沢停留所」内での梨花は女子高生であり、園崎魅音の先輩である。

ビッグガンガン公式サイトでの作品紹介

名言

ベルンカステルの詩も参照。

以下名言は原作・旧版アニメ・コミック・ゲームから抜粋

  • 私は生きたい。大好きな友人に囲まれて、楽しく日々を過ごしたい。それだけなの。それ以上は、何も望んでいないの。
  • …死んだ方は気楽よね。勝手に献身美徳に酔って成仏できる。でもね、殺した方はその十字架を背負ってずっと生きていくのよ。
  • ニパに乗れ。でなければ東京へ帰れ。
  • 消え失せろ、三流が‼︎その程度で私を邪魔立てできると思うな‼︎
  • あなたは本当の強さを何もわかってない‼︎耐えることが強さだと思っているようだけど、それが昔とどう違うの?…悟史はね、あなたのように怯えてただけじゃない。あの恐ろしい叔母に真っ向から戦った!あなたを救うために!それこそが強さなのよ‼︎……沙都子、あなたの後ろに鉄平がいるんでしょ?さあ、その怖くて醜悪な顔を見なさい。もしあなたが悟史に対する罪を贖(あがな)おうとするならば、恐ろしさに立ち向かった悟史の勇敢さに気付きなさい‼︎奥歯が震える?足がすくむ?背中の生毛がぞわぞわする?その感触すべてが、あなたを庇おうとする度に悟史が感じていたもの…そして分かって。悟史があなたに何を期待していたか、何を見習ってほしかったか!それが分からなかったらあなたは永遠に強くなんかなれない‼︎…悟史のような勇気を今こそあなたの胸に宿しなさい!……沙都子、これから受話器を相談所の人に戻す。あなたの口で伝えなさい。あなたの勇気を見てるから。
  • 圭一を許しましょう。圭一は自分で自分の罪に気づきましたのです。でも誰も、圭一の罪は誰にもわからない。許してあげることも出来ませんのです。でも、ボクはソレを許すことが出来ます。圭一の凄さもわかるのです。私にはこれが奇跡であることがわかる…”別の世界の自分の罪”に気付くなんて、絶対にありえない事だもの。
  • 罪は許しを得るために打ち明けなくてはならない。だけど、打ち明けて許された罪はもう打ち明ける必要はないのですよ。
  • 誰一人、輪の中で指をくわえなくてもいい。誰一人、罪を背負い込んで泣かなくていい。全員が手を取り合い罪を赦せる世界。人が生きる以上、垢が湧くように罪も湧く。大切なのは罪を沸かせない事じゃない。罪を赦すことなのだ。罪を受け入れよう。そして、みんなで赦そう。
  • ……そう…それこそが、とても簡単で、とても身近なところにある、万能の鍵だった…お互いを許し合い、約束し合うことで、疑心暗鬼に打ち勝ち、すべての惨劇を解決できる…魔法の鍵のはずだった…だが、その鍵だけでは開けられない謎がまだ、この雛見沢には残っている…
  • 『打ち明けなくていいこと』と『打ち明けなければならないこと』は違いですのます。
  • 圭一、今のあなたなら分かるはず。今の竜宮レナがどういう状況にあるのかを。
  • ずっと秘密にしておこうと思ったこと、あなたには打ち明けます。だから、救い出してくれますか?この無限に続く地獄の輪廻の監獄から、私と、大切な仲間たちを。
  • あなたの優しさが、怖くて、信じられなくて、疑いの目で見てしまって。ごめんなさい…。ごめんなさい…っ!!
  • …あなたが『冷静で落ち着きある選択』をしようとも、『勇敢で男らしい選択』をしようとも。私はあなたを讃えましょう。それが、あなたの『悩みぬいた選択』である限り。
  • あなたは決して屈しなかった。そして、泥にまみれながらも今日という日を掴み取っている。そんなあなたを、どうして私は認めずにいられるのか?私は逃れられない不幸の迷宮に呑まれ、堕落する心地よさを知っている…だからこそ、屈することなく戦い続けたあなたの強さを理解できる。私も圭一と同じ、あなたの罪を許す。だからあなたも、私の罪を許してほしい。
  • 戦おうとする意志がこんなにも美しく神々しくて、運命さえ覆すほどの力があることを、私は初めて知った…だから私は、あなたと共に戦おう、何度で戦おう!その先の未来に辿り着くまで!
  • はじめましょう。この日のために、100年もの時間をかけたのだから。
  • 私は逃げない。運命なんて金魚すくいの網よりも薄いってことを知っているから!!!
  • あの時、ボクにもう少し勇気があれば……この私が死を恐れるとでも?幾百の死の山脈を越えてきたこの私が、今更何を恐れるというのか。おいで、鉈女ッ‼︎遊んであげるわ‼︎
  • どんなに苦難があったにせよ、もしもそれを乗り越えられたなら、もっともっと輝くカケラになるでしょう。
  • 薬は人の心から生み出される。⋯自分の身から滴り落ちる雫で人を救いたいという気持ちが人の病を癒してくれる。私は自分の体を他でもない沙都子の為に差し出す。そこから命の本当の重さを知り、日々後悔と自責を忘れないあなたが何かを抽出してくれたなら⋯それが沙都子に効かない訳がない。私はあなたになら、私と沙都子を託せるわ。
  • ここにいる全員が思っている。誰かにこの弾が当たるくらいなら、どうか私にと。そして、私はさらにその上を願う。この弾が誰にも当たらないことを。誰にも当たらず、誰も傷つかない世界。誰にも当てず、鷹野も傷つかない世界。
  • にぱー!
  • 惨劇なんて無かった。あったのは悲劇と喜劇。
  • あんたと学んできたじゃない。みんなが信じれば…みんなが願えば、奇跡は起こるってこと。
  • 私たちは、ババ抜きなんてやらないわ。ジジ抜きしかやらない。ババ抜きは調和のとれた52枚のトランプに、ジョーカーという不調和を1枚混ぜて、それを押し付け合う。これは同じようで、全然違うゲームなのよ。同じ1枚のカードを押し付け合うゲームだけど、押し付け合うものの意味が、あまりにもちがう。ジジ抜きは欠けた1枚のカードが足されたら、敗者の出ないゲーム­になる。(あなたが物語にいれば、コマは揃う)…敗者なんか、この世界にいらない。…これが、古手梨花が奇跡を求めた千年の旅の最後に、辿り着いた答えよ。
  • 居場所があればいいのです。それがある場所を、家族といったり、仲間といったり、呼び方が少し変わるだけなのです。
  • 人を憎み続けるというのは、とても辛いこと。そして、憎む人がいなくなるというのは、とてもとても幸せで、気持ちいいことなのですよ。

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ひぐらしのなく頃に業

梨花に再び訪れた昭和58年の雛見沢。その中で彼女は……?

過去作と異なり梨花が死をもって世界を『繰り返す者』であることが視聴者にはすぐ分かる様にされている。各編は基本的には圭一がメインであるものの、かつてとは異なる惨劇に挑む今作の主人公と言ってもいい存在。

部活メンバーに対する振る舞いは基本的に同じだが、羽入に対する言動や祭具殿へ入った圭一への反応など、再び昭和58年へと戻されたことで精神的に不安定である様な様子が多い。

また、鬼騙し・綿騙し等で圭一に助言をしたりとかつての惨劇のルールを知ることを活かしている。

漫画版ではかつての経験から仲間への信頼と絆をより重要視しており、アニメ版以上の虐殺に対しても強く心を保とうとしている。

各編の内容は個別記事参照。ネタバレとなる内容がある為閲覧の際は注意。

鬼騙し編

綿騙し編

祟騙し編

猫騙し編

梨花を襲った新たな惨劇。その真相は……?

郷壊し編

『業』の確信的なネタバレ注意!!

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