ポーランド

ぽーらんど

ヨーロッパに位置する平原の国。

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目次 [非表示]

1 概要

2 地理

3 歴史

3.1 成立

3.2 繁栄

3.3 没落

3.4 再出発

3.5 近代化

4 政治

5 社会

5.1 文化

5.2 経済

5.3 スポーツ

6 pixivでは

7 関連人物

7.1 関連キャラクター

7.2 空港

8 関連タグ

概要

首都	ワルシャワ
面積	31万2696平方キロメートル
人口	3817万9800人（2021年4月）
建国	1918年11月11日（ロシア帝国より）
国歌	ドンブロフスキのマズルカ
通貨	ズウォティ
国花	パンジー・赤いヒナゲシ
公用語	ポーランド語
国家元首(職)	大統領
政体	議院内閣制共和国

ポーランド共和国（ポーランドきょうわこく、ポーランド語：Rzeczpospolita Polska、英語：Republic of Poland、通称：ポーランド、漢字表記：波蘭）は、中欧または東欧に位置する共和国。

地理

国土は31万2696平方キロメートルで、日本の九州と四国を除いた大きさに相当する。北にはバルト海が広がり、北東はロシアの飛び地であるカリーニングラード州とリトアニア・東ではベラルーシとウクライナ・南ではチェコとスロバキア・西ではドイツと接する。国土の大半が平原であり、国名は「平原（pole）の国」を意味する。主要都市としては首都のワルシャワ・南部の古都のクラクフ・北部の港町のグダニスク・東部のポズナン・南西部のヴロツラフなどがある。

バルト海に面するシュテッティンは、1946年3月に行われたイギリスのウィンストン・チャーチル元首相による「鉄のカーテン」演説にて起点として持ち出された。その事から米ソ冷戦を象徴する街として有名となったが、1949年10月にドイツ民主共和国（東ドイツ）が成立してカーテンの境界から外れる事となった。

歴史

成立

1025年4月にポーランド王国が成立し、ドイツ人とは植民による文化・技術を受け入れつつも、北部のドイツ騎士団（後のプロイセン王国領）の侵攻・略奪に悩まされる状態であった。同じくこの被害を受けていたリトアニアとの同盟関係が深化し、そしてついにドイツ騎士団を合同で打倒して同君連合を形成したのを機にリトアニアはキリスト教に改宗した。

繁栄

1569年7月にリトアニア大公国と正式に合同してポーランド・リトアニア共和国を構成し、現在のポーランド中部と東部・リトアニア・ラトビア南部・ベラルーシ・ウクライナの大半に跨がる広大な国土を持ち、穀物の輸出を中心にした経済の力でスペイン王国・神聖ローマ帝国に引けを取らない栄華を誇った。

没落

当時国民の10パーセントを占めたという地主貴族に参政権があったのだが、「1人でも反対すれば法案や決議が成立しない」というとんでもない条項があった。これは現代の国連安保理で拒否権が5大国（米中英仏露）にしか付与されていないことをみればいかに無茶かが理解できるだろう（現在の国連も常任五ヶ国のいずれかの国の拒否権発動で停滞するのがしばしばだが、かつての国際連盟はポーランド・リトアニア共和国議会同様の全会一致方式であったため、国連の比ではない程に急速に停滞・無力化して短命に終わっている）。この為に国政は停滞、更に主産業の穀物輸出がアメリカ大陸からもたらされるようになった安価な穀物に売り負けるようになったためポーランド経済は衰退の一途をたどった。これによって経済的に困窮するようになった地主貴族達は金権政治に奔るようになり国の衰退が一気に進み、1795年10月に帝政ロシア・プロイセン・オーストリアの三国によって3度にわたる国土分割を受けてしまい、ポーランド・リトアニア共和国は名実共に崩壊した。

再出発

1807年6月に三国と対立したナポレオンの支持でワルシャワ大公国が復活するが、1815年6月にナポレオンの敗北を受けて再度三国によって分割された。三国の帝政が軒並み崩壊した第一次大戦後の1918年11月にベルサイユ条約で独立が承認されてポーランド共和国が成立するが、第二次世界大戦でソ連とドイツに分割された。大戦後は事実上ソ連陣営(共産圏)に組み込まれ、国土は戦前と比べて全体的に西にずれた。（東部の一部をソ連に割譲。その代わりとしてドイツの東部の一部が新領土としてポーランド西部に編入された）

近代化

1952年7月にポーランド人民共和国が成立し、ワルシャワ条約機構の一端を担った。1989年12月に民主化を果たし、現在の第三共和国が成立した。2004年5月にヨーロッパ連合に加盟し、西ヨーロッパからの資本を受け入れて工業国として発展している。

政治

政体は議院内閣制の共和国で、大統領を国家元首とする。議会は上院（セナト)・下院（セイム）から構成される両院制である。

2015年11月に右派ポピュリスト政権に替わってからはEUの異端児と称され、司法・報道機関の介入といった強権的な政治はドイツを筆頭にEU諸国の首脳から懸念を示されている。2020年10月に中絶が基本的に禁止され、レイプによる妊娠・近親姦による妊娠・胎児もしくは母体の生命に重篤な可能性がある場合でしか中絶を実施出来ない。

2022年2月に勃発したロシアによるウクライナ侵攻では早い段階でウクライナに対して武器を供与するなど積極的な協力を申し出ている。その一方でウクライナの安価な穀物が自国の農業を脅かすとして輸入制限もしており、ウクライナと対立することもある。

社会

文化

ヨーロッパの中でも独自の保守性を残す国であり、自国の文化とアイデンティティを守っている。宗教に敬虔な国民が多く、ほとんどがカトリックである。また家庭料理を大切にし、ラードやバターを使用した料理が多く、ポーランド人は味の濃い料理を好むという。

ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団は1901年11月にポーランドの貴族・財界人の主導のもとに設立された楽団で、日本の映画・アニメ・ゲームなど数多くの作品に楽曲を提供している。

経済

1人当たりのGDPは1万8506ドル（名目）で、西ヨーロッパ諸国に比べると低い一方、東ヨーロッパの中では高い部類。ヨーロッパにおける重要な工業国であり、自動車・鉄道車両・パソコン・テレビの組み立てが産業の基幹となっている。低廉な人件費を背景にドイツ系の企業が盛んに進出している。

低賃金ゆえにドイツ・イギリスに働きに出るポーランド人は多い。一方でポーランドは外国人労働者・留学生を多数受け入れており、アジア諸国・ウクライナ・ロシアからの労働力に流入がある。EU加盟国のポーランドで学位・勤務実績を持てば、他のEU諸国でも労働許可証が下りやすくなるので、ポーランドを足掛かりに高賃金のドイツ・フランス・オランダを目指す人も多い。しかし、ポーランドは移民の国内定着を防ぐため、短期間の労働者・留学生は受け入れても、無条件での移民の受け入れは原則として拒否している。