概要
日本のYouTuber兼、お笑いタレント。東京都八王子市出身。
本名は「不破遥香」。11月26日生で、年齢は非公開(元は公開していたが、本人の意向で伏せている)。
東洋大学文学部中国哲学文学科卒業。一年間留年したことを明かしている。また、在学中にワタナベコメディスクールに在籍していた。
非常に自由奔放で明るいキャラクターで知られている。
メディアに出演する際は基本的に原色のスポブラにミニスカート、レッグウォーマーなどのスポーティかつデコラティブなファッションである。本人はこれについて篠原ともえ(シノラーファッション)に大きな影響を受けているとしているが、特徴的なお団子頭はビビアン・スーから着想を得たとのこと。
服装のメーカーはNIKE、adidas等バラバラであり、統一性は気にしていない様子。そのため、欅坂46(現櫻坂46)の冠番組である『欅って、書けない?』にゲスト出演した際には、メンバーの1人である小林由依から「NIKEとadidasとFILAがケンカしてる。」と言われていた。
人物
自身の性格については、フワちゃん自ら「マジで真っ当な人気者タイプで、超明るかった」と語っており、マイペースでフリーダムな人柄である。映像用のキャラ付けというわけではなく、同級生や学校の教師たちからも「昔と全く変わらない、あのままの人物」と称されている。
もともとはごく普通の子供であったが、小学2年生から小学4年生までアメリカに居住しており、日本に帰国した際には「アメリカナイズされた」今の性格に変わっていたことが同級生から証言されている。
大学の学科を決めた理由は、哲学とギャルの考えに類似性を見出したことだと公式ファンブックにて語っている。卒業論文のテーマは『芥川版「杜子春」と原典「杜子春伝」の比較研究』。
帰国子女であることから英語を、大学の専攻の関係で中国語を話すことができ、海外ロケでも英語圏や中国語圏ならほぼ通訳なしで現地の人と会話している。
運動神経がよく、中学生のころはバスケットボール部に所属していた。高校で自分の脚の速さに気付き、陸上部(中・長距離走)に転向した経歴を持つ。
『炎の体育会TV』の企画として、オードリーの春日俊彰と共にエアロビクス大会に挑戦している。
基本的に誰に対しても呼び捨て、タメ口キャラ(「友達として」のタメ口であり、敬意が全くない不遜な態度というわけではない)だが、高嶋ちさ子、アンミカ、デヴィ夫人に対しては呼び捨てはしない。
アンミカのことは「アンミカさん」と呼んでおり、敬意を示しつつ友人として仲良くしている。このタメ口キャラについては、中学時代の教師の教育方針によるようで、本人はこの教師のことを恩師として非常に慕っている。
子供の頃から笑いすぎると失禁してしまう癖があるようで、SNSなどでも度々報告している。
2020年の『24時間テレビ』に出演した際には生放送中に失禁してしまい途中で映像がストップした。
テレビ番組でフワちゃんを見た医師からは尿失禁症ではないかと指摘されており、笑うことで腹圧がかかり膀胱が圧迫されてしまう「腹圧性尿失禁」や、過活動膀胱の一種である「笑い尿失禁」の可能性が示されている。
芸風
失礼ギリギリのラインを攻めるという、彼女以外にはまず出来なさそうな芸風が特徴。
飴玉を口に含んだままスタジオに出る、スタジオにスマホを持ち込む、遅刻の常習犯、上下関係の厳しい芸能界でありながら先輩をあだ名呼ばわりetc...と、あまりに自由過ぎるタレント性が持ち味。
あの長寿番組『徹子の部屋』で黒柳徹子に「帰りたくない」とゴネたのは後にも先にもおそらく彼女だけであろう。
YouTuberとしては出かけた先の一般市民(外国人も含む)に「ダル絡み」して笑いを誘うようなハイテンションかつ親しみやすいトークを持ち味としており、テレビでも年上の大物芸能人にタメ口で話しかけ、番組撮影中に自撮り棒を装着したスマホで撮影を始めるなど、型にはまらない言動で人気を博している。
本人は自身の活動スタイルについて「賞レースやバラエティからでなく、YouTube発祥の新しいタイプの芸人」と言及している。
観ていてハラハラするような芸風だが、アドリブの効きにくい小道具を使ったボケを織り交ぜていることから、おそらくは破天荒な素だけではなく「破天荒な振る舞いを咎められるキャラ」というキャラ作りも一環としていると思われる。
NHK教育『太田光のつぶやき英語』に出演した際、解説役の鳥飼玖美子から叱られ(フワちゃん本人は「ブチ切れられた」と表現)、収録中「地獄みたいな空気」が流れたと発言したことで話題となった。
フワちゃんが番組演出上の指示で、いつも通りフレンドリーな会話スタイルで話しかけたところ、鳥飼も演出の一つとして「応戦」する形で手厳しい対応を行い、これがフワちゃんからすれば「ブチ切れられた」と感じすれ違う結果になったという。番組制作側の不手際であり、後にお互い事情を説明した上で和解しており、このエピソードからも「考えなしに失礼な絡み方をしているわけではない」ということがうかがえる。
『徹子の部屋』に出演した際にもいつも通りのテンションで徹子に絡みに行ったが徹子からはピンとこなかったのか徹子のノリは悪く彼女に塩対応を取っていた。
交友関係
「みんなと仲良しでいることがハッピーの秘訣」が信条で交友関係がかなり広く、芸能界に多くの友達がいると公言している。
先に述べたアンミカや指原莉乃、青山テルマ、滝沢カレンとは親友であるとのこと。他にもクリス松村、Aマッソ(とくに加納)、トンツカタン・森本晋太郎などと仲が良い。ミキ・亜生を筆頭とする「亜生軍団」の一人で、軍団のEXIT・兼近や3時のヒロイン・ゆめっちともよくつるんでいる。意外なところでは笑福亭鶴瓶とも頻繁に連絡を取り合っているとのこと。
声優の佐倉綾音とは、当時部活もクラスも違ったが、小学校・中学校の同窓生である。ただし、2人とも当初同窓生だとは気づいておらず、2020年7月15日の『あいつ今何してる?』にて、以下のような経緯が語られている。
佐倉はもともと個人的にフワちゃんの動画を見てファンになっており『くりぃむクイズミラクル9』にフワちゃんが回答者、佐倉がVTRナレーションとして出演した際には「間接的に共演できた」と喜んでいた。
ある時『Mステ』の(ナレーションの)収録をした際に、たまたまマネージャーから「フワちゃんの同級生なの?」と質問するLINEが来て、初めて同窓生だと気づいたという。
なお、当時のフワちゃんについては「多分、学年でヤバイ子がいたのは覚えている」「ヤンチャで目立つ。台風の暴風域みたいな感じの」という印象だったことを明かしている。
伊沢拓司(QuizKnock)とはYouTuberとしての注目時期やタレントとしての共演が多い事から親交が深く、一時期交際報道が流れたほどである。
経歴
かつてはワタナベエンターテインメント所属で、ワタナベコメディスクール18期生だった。
スクール在学中は同期とコンビ「ランボランチ」、「SF世紀宇宙の子」で活動したがどちらも解散(「SF世紀宇宙の子」でスクールを2014年3月に卒業後事務所所属)、2017年には事務所を解雇された(※本人が語るところによれば、かねてよりの問題児ぶりに加え「偉い人の後ろ姿に向かって、見えないと思って中指を立てたら鏡に反射していたのでバレて激怒された」ためとしている)。以降はフリーランスで活動している。
YouTuberとしては、もともとInstagramなどでSNS活動はしていたが、ワタナベ時代にSunSetTV(静岡朝日テレビ内のYouTubeチャンネル)『Aマッソのゲラニチョビ』に出演したことをきっかけにテレビ朝日のディレクターに誘われてYouTubeチャンネル『フワちゃんのウーウー』を立ち上げたのが始まりとなっている。その後、事務所退社後に仲の良い放送作家の長﨑周成の勧めで個人チャンネル『フワちゃんTV/FUWACHAN TV』を立ち上げ、精力的に動画投稿を行っていた。
なお、2020年になって、さらば青春の光の事務所「ザ・森東」への入所を「ギャラの割合は10:0(つまりギャラの取り分は全てフワちゃん)」の条件で打診されたものの断っている。本人曰く「自分はどうせ変なことをやるので、(もし所属していたら所属先から)怒られそうだし、だけど怒られるのは無理だから、それなら自分でやった方がいい」とのこと。
2022年10月期よりGoogle PixelのCMキャラクターに就任。CMで発した「消しゴムマジックで消してやるのさ!」というフレーズが2023年に入ってから話題となり、以降本人も持ちネタとしている。ちなみにCM自体が台本なしで、セリフも本人のアドリブであるとのこと。元々iPhoneユーザーであったが、CM出演後は私生活でPixelも使用している。
2022年10月23日に、女子プロレスラーの葉月とのタッグマッチでプロレスデビュー。師匠でもある葉月がデビュー戦のパートナーを務めた。
2024年4月から拠点を海外に移すことをSNSで発表。今後も定期的に帰国して芸能活動を行うことを明らかにした。
2024年8月11日、後述する炎上事件により当面の活動を休止。休止期間は発表されていない。
炎上
2024年8月4日14時43分ごろ、X(Twitter)上においてやす子のパリオリンピックに絡めたポジティブなポストに対し、「おまえは偉くないので、死んでくださーい(苦笑の絵文字)予選敗退でーす(拍手の絵文字)」と引用リポストで投稿し、大問題となった。
当人はすぐさま問題のポストを削除したが、削除後もスクリーンショット等で投稿が拡散され続け、被害者のやす子は同日23時18分ごろに自身のX(Twitter)へ「とっても悲しい」と投稿。相次ぐ批判や失望の声で事態の収拾がつかなくなったところで、同日23時41分ごろに「本人に直接謝罪する」といった弁解のポストを投稿した。
該当ポストのスクリーンショット(外部リンク/閲覧注意)
その内容がネタの一線を超えた中傷的表現であったため、裏アカウントへの誤爆説が囁かれたが、後日フワちゃんの所属事務所は「投稿時点では、既に凍結されていたアカウントを除き、X(Twitter)の別のアカウントはございません」と否定している。
さらに、やす子に対する誹謗中傷を投稿した約3時間後に自身のInstagramを更新していた事が判明。
その内容も「友人のAマッソ加納、森本晋太郎と旅行先で海水浴を満喫している」といったものであったため、さらに問題視された。
これにより企業側も対応に追われた。
- 毎週月曜夜27時(正確に言うと火曜3時)にパーソナリティを務めていたラジオ番組『フワちゃんのオールナイトニッポン0』は、8月5日27時(8月6日3時)からの放送を急遽休止した後に、正式に降板を発表した。
- フワちゃんをCMキャラクターとして起用していたGoogle Pixelは、8月6日未明にフワちゃんの出演しているCM動画を全て非公開とし、関連するSNSの投稿を全て削除した。
- レギュラーを務めていた『行列のできる相談所』は、9日夜までに同番組公式サイトの番組情報のレギュラー欄からフワちゃんの顔写真を削除し、8月11日放送分もフワちゃんのトーク部分は全てカットとなった。
- 教科書会社「開隆堂出版」が発行する25年版中学校の教科書の「衣生活」に関する項目で、自分らしさや個性を表す服装例としてフワちゃんの写真を掲載予定だったが、この件を受けて掲載中止となった。(なお、教科書の本文ではフワちゃんに触れておらず、印刷前であった。)
- 自身のYouTubeチャンネル『フワちゃんTV /FUWACHAN TV』のコメント欄が8月8日までに閉鎖された。
- 9月8日、フジテレビの特番である「有吉の夏休み」ではフワちゃんの出演シーンは全て削除され、番宣CMの画像も元からいなかったかのように編集されていた。視聴者からは「ガチの消しゴムマジック」や、「綺麗に切られ過ぎてて逆に不自然」との声もあった。
そして炎上から4日後の8月8日、ついに自身のX(Twitter)アカウントで本人の口から真相が語られる事となったが、「偶然目にしたやす子さんのポストにアンチコメントが付くなら、といった遊びをしていて画面を友人に見せたところ誤って投稿してしまった」といった内容であり、さらに火に油を注ぐ結果となってしまった。
この"友人"はInstagramで一緒に映っていた加納、森本ではないかとの憶測も駆け巡り、加納がフワちゃんを焚き付けたことによるものであるとする説もある(参考1、参考2)が、フワちゃんは「加納も森本も今回の投稿には無関係」であるとしている。
謝罪のポスト(外部リンク)
8月11日、フワちゃん自身のX(Twitter)アカウントにて、改めての謝罪と、当面の活動休止が発表された。2024年8月現在、休止期間は発表されていない。
活動休止発表のポスト(外部リンク)
これにて事態は収拾したかと思われたが、活動休止の発表前にX(Twitter)のサブスクリプション限定で自身が発した「まじみんなごめんねホント(中略)あのラジオでやってるヤフコメのノリです…アホだよな…」「フワは誹謗中傷マジ余裕タイプの芸能人!」というポストを取り沙汰され、再炎上する羽目となった。
問題のポストのスクリーンショット(外部リンク)
ちなみに、親友の一人である指原莉乃は彼女の本質を見抜いていたのか、ムック本『フワちゃん完全攻略本』の対談の際に「絶妙なラインで生きている子だなって思った(笑)。英語を話せたり、気を使えたりと常識もあるんだけど、本質的にどこか欠けている部分があるから、いつか大炎上して終わると思う」とコメントしていた。
『徹子の部屋』に出演した際は「機嫌が悪いとすぐ友達に当たるが機嫌が直ったら謝ってすぐチャラにする」と言い徹子からは「あなたはチャラになったと思っても向こうはそうじゃないかもしてない」と発言し彼女の我儘さに忠告してた。
外部リンク
※各SNSでなりすましが頻発しているため注意が必要。
フワちゃんTV /FUWACHAN TV(YouTubeチャンネル)
フワちゃんFLIX(YouTubeサブチャンネル)