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ジン(MS)

じん

『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ(MS)、ZGMF-1017 ジン。
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ミゲル・アイマンフン!いくら装甲が良かろうがぁ!


機体データ編集

機体名ジン(GINN)
型式番号ZGMF-1017
所属ザフト
開発プラント・ザフト(ハインライン設計局)
全高21.43m
重量78.5t
動力源バッテリー
パイロットザフト一般兵

概要編集

C.E.67年頃にプラントザフトのハインライン設計局により開発され、ザフトに配備された初代制式主力機にして、コズミック・イラにおける世界初の汎用量産型モビルスーツ(MS)。


直系の前駆であるジョージ・グレンの宇宙船に搭載された外骨格・補助動力装置の宇宙作業服「モビルスーツ」の機構を受け継ぎ、神経接合による操作や、機体各部に点在させたモーターを分散同期させ動作する電力駆動方式、人間を忠実にもした構造による多彩な兵装運用など、後のモビルスーツの基礎となる部分はこの段階で完成している。なお、叩き台として1人乗り(1人使い)のモビルスーツが選ばれたのは、プラントの人口が地球に比べて圧倒的に少なかったため、兵士のサバイバビリティを優先した兵器戦略の結果である。

他方で、機体の基幹となるボーンフレームとソフトウェアを除けば、工業部品は世界規格の有り触れたもので固めてあり(そもそも開発したザフトを擁するプラント自体が地球に工業製品を輸出する工場だった都合上、使用部品が同じだった)、解体すれば地球各国でもコピーモデルが簡単に作れるほど古典的な作りをしている。


一方、その操縦系統は高度な反射神経・運動能力・判断力・認識力が必要とされ、制御用ソフトウェアにはコーディネイターの神経接合しか想定していない扱いの難しいM.O.S.を採用する事により、コーディネイターにしか操縦出来ないという図式を作り上げ、戦争序盤においては敵対勢力へのMSの普及を回避した上で優位性を勝ち得ていた。しかし、このOSも地球連合軍やその依頼を受けたオーブ連合首長国(モルゲンレーテ社)により解析・改良が行われ、戦争後半(C.E.71年6月頃)にはそれを元に地球国家が各々の方法でナチュラル用OSとそれを搭載する量産型MSが多数開発され、さらにMS用のビーム兵器開発で地球連合よりも実用化が遅れたことも拍車を掛け、優位性がことごとく失われている。辛うじて残った利点は「同じOSであればコーディネイターの方が有利」くらいである。ちなみに、地球連合軍初のMSである初期GAT-Xシリーズには本機のOSをナチュラル用に中途半端に改造したものが搭載されていたが、使い物にならなかったことに加えてコーディネイターがパイロットになったから総じてコーディネイター用に再調整された。


その機体コンセプトは戦法が成熟される以前のものだったため、装甲・火力・機動性を両立した全領域兵器としてあらゆる戦局に対応する汎用性を付加されており、オプション無しで即時対応できる。当時連合軍のMBTにおける主兵装となっていたリニアガンさえも至近距離でないと受け付けない防御性能を誇り、加えて運動性では圧倒しつつ各種装備は連合製の在来兵器を容易く葬る攻撃力を持ち得ていた。

その性能は「戦艦に匹敵する火力」「戦車に匹敵する装甲」「戦闘機に匹敵する機動性」とも形容され、開戦当時は地球連合軍のMAメビウスと1:3、ともすれば1:5(乗り手の技能によっては更にこれ以上)の戦力比を発揮し、G兵器が登場するまでシグーバクゥと共に猛威を振るい、連合軍を一気に不利へ追い込んだ。また、整備状態が不十分かつパイロットが未熟であっても、モビルスーツが配備されてない都市であれば単機でも危機に陥れることができる。


ザフト製MSとしては第一期の機体にあたり、プロトタイプの完成後1年足らずで開発され、応用機械工学やロボット工学を管轄するプラントのマイウス市にてC.E.67年から69年にかけて秘密裏に量産されていた。そして、C.E.69年のL5宙域の戦いにて軍事組織としてのザフトの公表と共に世界へ公開、実戦に初投入された。その戦闘にて前述した戦果をあげたことから、連合軍の准将であるデュエイン・ハルバートンにその有用性を見抜かれ、G兵器の開発計画が持ち上がった。


当初は、地球侵攻やアップデート機種もこの機体をベースとしたバリエーションで賄うよう試案されていた。地上戦用のジンオーカーや装甲強化型のジンアサルトはその好例である。特に、偵察仕様や水中哨戒型といった派生機は一線で運用が続けられた。

もっとも、単一機種を流用することでの性能限界から、オペレーション・ウロボロスの折に発表された第二期のモビルスーツ群(次期主力のシグー、地上戦用バクゥザウート、水陸両用機グーン、制空戦闘機ディン)は新規設計の機体となっている。なお、グーンとディンについては本機のバリエーション機が叩き台となっている。


その後のジンの扱い編集

『SEED』の時点では、第1次連合・プラント大戦の開戦から1年が経過し、第二期のMS群の一つとしてジンの上位機種・指揮官機であるシグーが発表されている。さらに、大戦の終盤(C.E.71年7月以降)ではザフトにおけるビーム兵器の実装に伴い主力機ゲイツが開発され、旧式化が進んでいく。その流れに対抗して、近代化改修を施して性能を上昇させたジンハイマニューバなどのバリエーション機やアサルトシュラウドなどの追加オプションが作られ延命策が施されたが、結局は制式な量産はされる事無く計画には至ら無かったとされる。

戦後であるC.E.72年時点(『ECLIPSE』)において、シグーやディンと共にテロリストやレジスタンスへ横流しされているなど「前大戦のそれも初期の旧型機」と呼ばれて扱いは散々たるもの。しかし、ジンのバリエーション機に関しては「汎用性を捨て、特定の性能に特化したジンは別物」と恐れられている。

C.E.73年時点では、第1次連合・プラント大戦による消耗とユニウス条約の「機体保有制限」による影響が大きく、2年程度ではザフトの正規軍が保有する主力機をゲイツ、ゲイツRもしくはザクシリーズへ置き換えきることは叶わず(C.E.73年前期に正式採用機が完成したザクウォーリアは特に)、大西洋連邦のサンディエゴにあるザフト軍施設の警備隊など、転換が進んでいない部隊も多く存在する。また、同年11月から始まった第2次連合・プラント大戦(『DESTINY』)ではプラントの防衛隊の中に本機が数機配備、特にD型装備を中心に運用されており、共に旧式となったシグーも出撃している(PHASE-09『驕れる牙』参照)。また、同じ頃を舞台とするOVA『C.E.73 STARGAZER』のエピソード2において、バクゥやガズウートと共に地球連合軍の施設を攻撃しているザフトの正規部隊が登場し、施設の救援に駆けつけたファントムペインに始末されている。

続くC.E.75時点(『FREEDOM』)でも、ジンシリーズはさらに旧式化が進んでおり、ファウンデーション王国をはじめ他国へと売却される骨董品の扱いになる。それでも第2次連合・プラント大戦の疲弊によりザクウォーリアの生産が追いついておらず、プラントの経済特区の警備に運用されている他、同作の最終決戦においてクーデターを起こしたジャガンナート率いる反乱軍の中でもジンが使用されている。

シリーズを通して主力の座を降りたことは一貫しているが、主力機であったC.E.67年から71年上旬までの間にその生産性の良さも相まって大量に生産された(他の主力機は開発スパンの速さの割りを食って長期的・継続的な量産が行えていない)ため数合わせとして最適な機体とされ、退役に関してはまるで話が無かったかのようにこき使われている。結果的に、C.E.69年に配備されてからC.E.75年まで引っ張りだこなC.E.のロングセラーモビルスーツと言える。


機体構成編集

頭部編集

メインカメラはモノアイとなっており、センサーアレイ(後述)の基部にもカメラが設置されている。さらに、標準でLLLTV(low light level TV:低光量テレビ)も有しており、これらによりパイロットは戦場の情報をリアルタイムで把握可能としている。

また、プロトタイプにあったモノアイを防護する支柱は取り除かれ、より精巧に戦場を映し出すことができる。


センサーアレイとしてトサカ状の頭部センサーを採用しており、そこには多数のレーダーやセンサーが内蔵されている。この頭部アンテナはC.E.70年から71年のザフト機において多く搭載されたシステムだったが、C.E.73年以降の最新鋭主力量産機であるザクウォーリアにおいてはニュートロンジャマー下の有視界戦闘においてカメラアイによる視界性が重視されたため撤廃されている。その後、再評価されたのか、C.E.75年頃に開発されたザクウォーリアの後継機となるゲルググメナースでは復活している。また、類似システムはジャスティスおよびインフィニットジャスティスセイバーにも採用されていたが、その後のジャスティス系列では基部にセンサー類を集約する設計となった。


胸部編集

コックピットが備えられており、ハッチは耐久性を重視した外部装甲と防御壁の二重構造となっており同方向に展開される。この構造はプロトタイプから継承したものだがシンプルになっている。


コックピット編集

モニターは3面だが、前期GAT-Xシリーズと異なり近接させた配置になっており視線の移動は少なくて済み、計器類やスイッチもメインモニターの上下に配置している。右側のモニターとコンソールは機体制御と航法情報用、左側のモニターとコンソールは攻撃と兵器管理用に振り分けられている。また、頭上のコンソールには生命維持に関する装置がまとめられており、直感的にパイロットが操作できるようになっている。その他、正面モニターの映像が頭部のカメラアイと連動しており高画質の映像を提供する。

ガングリップ型の操縦桿や2枚のフットペダルなどはモビルアーマーや戦闘機などから進化させた操縦系統となっている。


こうしたコックピット構造により高い戦闘力を実現しつつパイロットの生還率を高めることに成功し、その優れた機能性と耐久性が実証されたことにより標準化され、ザフトの量産機全般に採用された他、他陣営も参考にしていた。しかし、むき出しのハーネスなど、後発の機体と比べて全体的に未洗練な部分があり、C.E.73年に開発されたザクウォーリアにて更新された。

また、コックピットハッチには爆発ボルトが使用されており、機体が機能不全に陥っても閉じ込められることは無い。


肩部編集

補助センサーを有するが、プロトタイプと比較して小型化されている。


背部編集

蛇腹のようなノズルとパドルにより自由度の高い機動を実現するバックパック(ウィングバインダー)を主推進器として接続している。その出力の高さにより宇宙・地上双方で高い機動性を発揮する。

ケーブル用コネクタが存在しており、出撃時には充電とリアルタイムの情報通信を兼ねたケーブルで母艦と接続される。


装甲編集

戦車に匹敵する装甲を持ち、75mm口径のイーゲルシュテルンや近距離でなければリニアガンにも耐えられるほどである。

また、後期に開発された中にはフェイズシフト装甲を導入した試験型モデルも存在する。


フレーム編集

フレーム構造自体は持っているが、パワーローダーから直接的な進化を遂げた機体なため、後続の連合製GATシリーズのようにモビルスーツ用の本格的なフレーム構造は持たない。また、脚部等の末端部が破壊された際は関節ごと切り離すによるダメージコントロールを可能としている。そのため、脚部のような末端部を破壊されたとしても致命傷にはならないが、推進剤を積載する胴部などが破壊された際は誘爆を引き起こすリスクは残っている。


ハードポイント編集

腰部両側や脚部外側に設置されており、マニピュレーターと共に各種装備を換装することで各戦闘に対応するできる。


脚部編集

脹脛に比較的大型のスラスターを、側部にも小型スラスターを内蔵している。

足裏はコロニー内の舗装された未知であれば何の問題も無く行動できる踏破能力を持つ。しかし、砂漠や湿地、森林などで運用した場合、その踏破能力は低減する。

また、爪先と踵に一基ずつ小型のスラスターを内蔵している。


その他編集

戦争初期に後継機であるシグーの生産と配備が間に合わなかったことから、エースパイロットを中心に量産部品の中から精度の高いパーツを選別してチューンナップを行い、機動性を向上させた機体を配備していた。しかし、パーツ寿命を早めるという問題があり、シグーの後継機となるゲイツの生産と配備が整うまでの繋ぎとするため近代化改修が行われることとなった


武装編集

最初期のモビルスーツということもあり、これらにはGATシリーズ等に見られる認証コネクタなどの安全装置が施されていない。そのため、他の機体の武装として流用されるのみならず、戦場で敵に奪われ使用されるといった事態が多発している。

また、仮想敵がメビウスであり、その主武装であるリニアガンは装甲で十分対応可能だったためか、防御兵装は採用されていない。一方、モビルスーツ用のシールド自体は存在しており、一部のパイロットが持ち出したことはある。


MA-M3 重斬刀編集

ローラシア級の外装技術を転用した超硬度の刃を持つブロードソード状の剣。

プラントの兵器メーカー「マティウス・アーセナリー社」の持つ優れた分子加工技術によって高い切断能力を誇り、メビウスストライクダガーの装甲を簡単に切断できる。この性能に着目した地球連合軍により対艦刀が開発されている。

一方、モビルスーツ黎明期の装備なためその刀身に耐ビームコーティング等は施されておらず、ビームライフルを受け止めたりビームサーベルと切り結んだりすることはできない。しかし「切り開く」「楔の如く打ち込む」といったビームサーベルにはできない使い方が可能であり、ストライクアーマーシュナイダーの採用にも影響を与えた。

未使用時は主に腰部左側のハードポイントにマウントされる。また、パイロットによっては右側にもマウントしていることがある。


MMI-M8A3 76mm重突撃機銃編集

ストック部にも機関部を持つブルパップ方式のアサルトライフル。マティウス・アーセナリー社と肩を並べる兵器メーカー「マイウス・ミリタリー・インダストリー社」製であり、本体と同じくプラントのマイウス市にて開発された。

76mmの高初速徹甲弾を高速連射することが可能であり、本体の高機動性を活かすため標準装備となっている。精密射撃用のセミオートと連射用のフルオートを切り替え可能であり、中距離戦に適している。

未使用時は腰部後面にマウントされ、予備弾倉も腰部側面にマウントすることができる。また、ライフルを腰部後面にマウントする形式は後のザフト製汎用モビルスーツの多くに引き継がれている。


M68キャットゥス 500mm無反動砲編集

対艦戦用のバズーカ式の無反動砲。「キャットゥス」とはラテン語で「ネコ」を意味する。

弾頭は着脱式ボックスマガジンで供給されるため任意で弾種変更でき、水中にて魚雷を発射することもできる。その汎用性からビーム系火器が主流となったC.E.73年以降も本機のみならずザフトで制式採用された汎用機で使用されており、傭兵部隊「サーペントテール」の叢雲劾アストレイ ブルーフレームにて愛用している。


M66キャニス 短距離誘導弾発射筒編集

携行式のミサイルランチャー。要塞攻略用装備、通称「D(DESTRUC-TION:破壊)装備」に分類される。「キャニス」とはラテン語で「イヌ」を意味する。

大小2×2発のミサイルを備えた発射器を片手で保持する形式であり、多くは両腕一対にて運用される。キャットゥスと同じく汎用性があり、C.E.73年末にザクファントムが装備して運用したケースもある。


M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒編集

脚部外側にある円形状ハードポイントに装着される3連装ミサイルポッド。キャニスと同じくD装備に分類され、セット運用されることが多い。「パルデュス」とはラテン語で「ヒョウ」を意味する。

発射されるミサイルは本体のレーダーと連動してある程度の誘導性を持つ。

本装備の手持ち用アタッチメントも存在するとされる。


M69バルルス改 特火重粒子砲編集

ザフトが開発した最初期のモビルスーツ用ビーム砲。キャニスと同じくD装備に分類されるが携行兵器なためキャニスとは選択になる。「バルルス」とはラテン語で「ゾウ」を意味する。

連合側の第1期GAT-Xシリーズに採用された高エネルギービームライフルよりも先行して開発された兵装であり、エネルギー供給は銃尻に設置されたカートリッジ(武器用のバッテリー)から行われる。ビーム兵器の小型化に難航した結果、キャットゥスよりも大型化しており、両手で保持しつつ肩越しで抱えて撃たなければならないなど、機動戦闘用としては取り回しが悪い。さらに、発射回数も三発程度しかなく、威力も第1期GAT-Xシリーズの高エネルギービームライフルと大して変わらず対ビームコーテイングを施したシールドに直撃を完全に防がれる程度である。それでもビーム故の弾速と熱エネルギーはあるため、D装備として要塞や砦を攻略する目的で使用される。


ザフトにおいてはビーム砲の小型化の基礎研究もなされていたものの、モビルスーツ用の後期携行装備としてはレールガン(後述)が予定されていたために先送りとなり、その間にザフトのビーム兵器研究資料が連合側に漏洩してGAT-Xシリーズのビームライフルが実用化される。これにより、モビルスーツ用小型ビーム兵器の実装においては連合の後塵を拝すこととなった。もっとも、GAT-Xシリーズ強奪によりすぐに技術差を埋めた他、バルルスで培われた技術やノウハウもジャスティスのフォルティスプロヴィデンスのユーキディウムに用いられており無駄になることは無かった。


115mmレールガン シヴァ編集

後期機体用の携行装備として開発されたレールガン。「シヴァ」はヒンドゥー教における主神の一柱の名前である。

C.E.71年1月時点にて一部の部隊に搬入されており、デュエル用のアサルトシュラウドにも組み込まれている。しかし、GAT-Xシリーズ強奪によりビームライフル実用化の目途が立ったことから制式採用には至らなかった。


スナイパーライフル編集

長距離狙撃用の銃火器。ジン長距離強行偵察複座型と同型。

長い砲身と高い照準能力が特徴だが、本体に搭載された高精度センサーとの連動により更に高い命中精度を実現する設計なため、本機よりセンサーの多い複座型ほどの命中精度は出ない。

威力も低く、非戦闘用モビルアーマーであるミストラルや運搬物資に直撃させても破壊できない程度だったため、使用するパイロットは非常に少ない(オペレーション・スピットブレイクにて数機確認できる程度)。


自爆装置編集

コックピットシート右側にあるレバーを引くと起動する自爆装置。自爆までの時間は60秒

ミゲル・アイマンが機体が動作不能になったために使用した。


バリエーション編集

ザフト編集

C.E.65年に黄道同盟によって開発されたMSの試作一号機。後述するプロトジンの原型。

開発自体はC.E.63年から開始されており完成に2年の歳月を費やしている。

また、同年に黄道同盟がザフトに改名したことからその名を冠している。


設定のみの機体であり、明示的なデザインは存在しない。


YMF-01B プロトジン編集

C.E.67年にザフトが上述した試作一号機(ザフト)を改良する形で開発した史上初の実用モビルスーツ。別名「プロトタイプジン」。詳細はリンク先参照。


TMF/S-3 ジンオーカー編集

砂漠戦用の改修機。砂漠戦に特化させたため仕様は外見以上に原型機と異なる。詳細はリンク先参照。


UWMF/S-1 ジンワスプ編集

水圏適合索敵哨戒型として水中環境でも運用可能にした改装機。詳細はリンク先参照。


UWMF/S-1 ジンワスプ改

ジンワスプのマイナーチェンジ機。水中用探査装置であるロレンツィーニ・センサーを最新型に換装している。


ZGMF-1017AS ジンアサルト編集

増加装甲『アサルトシュラウド』装備型。詳細はリンク先参照。


ZGMF-1017M ジンハイマニューバ編集

近代化改修機。詳細はリンク先参照。


ZGMF-1017M2 ジンハイマニューバ2型

格闘戦を主眼としてジンハイマニューバを再設計した機体。系列機では唯一シールドが制式採用されている。詳細はリンク先参照。


ZGMF-LRR704B ジン長距離強行偵察複座型編集

偵察及び索敵能力を強化した機体。その用途から74年初頭まで第一線にて活躍している。詳細はリンク先参照。


ZGMF/TAR-X1 ジン戦術航空偵察タイプ編集

偵察用に飛行機能を付与した実験機。重力下を単独飛行可能な世界初のモビルスーツでありディンの原型になった他、世界初のミラージュコロイド・ステルス搭載機でもある。詳細はリンク先参照。


ZGMF-1017 ジン式典用装飾タイプ編集

儀仗兵仕様機。若干パーツや装飾が追加されて塗装も変わっているが、基本性能に違いはないためか、型式番号に変化はない。詳細はリンク先参照。


ZGMF-1017GR ジングラディエイター編集

大型実体剣による接近戦を想定した陸戦特化型。グラディエイターは「剣闘士」を意味する。詳細はリンク先参照。


YF-3A ジンフェムウス(プロトグーン)編集

後のグーンの原型になったザフト初の水陸両用MSかつ水中戦試作型。ジンをベースにしているが別名にプロトグーンとあるようにジン目では無くグーン目に属する。

詳細はリンク先を参照。


寒冷地用ジン編集

開発系譜に名前だけ登場しており詳細不明。


ZGMF-1017 ジン タイプインサージェント編集

OVA『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場するジンのバリエーション機。インサージェントは「反乱者」を意味する。詳細はリンク先を参照。


ZGMF/A-1018F ジン-F/ZGMF-1017Q ジン-R編集

映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するファウンデーション王国独自の改修機。Fは有人機、Rは無人機。詳細はリンク先を参照。


主な専用機編集

クルーゼ専用ジン編集

『SEED Re:』において、ラウ・ル・クルーゼシグー受領前に駆っていた専用機(原作では通常仕様やハイマニューバ)。

彼のパーソナルカラーである白系統のカラーリングに、肩部アーマーには撃墜数マークやザフトのロゴがペイントされている。

ムウ・ラ・フラガの駆るメビウス・ゼロとは幾度も交戦した。


ミゲル専用ジン編集

ミゲル・アイマンが駆っていた専用機。

彼が尊敬するハイネ・ヴェステンフルスにあやかり、オレンジ系統のカラーリングに染められている。

高品質のパーツを選りすぐって組み上げられているため、通常のジンを上回る性能を有する。ミゲルが『黄昏の魔弾』と呼ばれる由来となった数々の戦果はこの機体を用いて挙げたものである。


『SEED』序盤に当たるヘリオポリス襲撃作戦の前に叢雲劾との交戦して右腕を破損する。この修理が間に合わなかったため、ミゲルは本編では通常のジンで戦うことになった。


元々は『SEED』の本放送時に行われていたガンプラキャンペーン(1/144コレクションシリーズのバーコード複数をバンダイに送ると特別キットが貰える)として誕生したもので、そもそも「ジン テストカラー」というミゲルとは縁も所縁も無い機体だった(とは言え模型誌での告知時点で例のドクロなパーソナルマークは付いていた。尚、キャンペーンではこの他にレッドクリアーのイージスガンダムや、クリアカラーのランチャーストライクが用意されていた)。

その後ミゲルの中の人である西川貴教氏とのコラボイベント限定ガンプラや、ときた洸一先生の外伝コミックでミゲル・アイマン専用機という後付けが為されて行き、イベント限定キットの好評からSEED MSVシリーズの一般販売キットとして発売されるに至る。


2004年当時のSEED MSVでは西川氏の人気もあって看板機体の一角としてプッシュされており、テーマソングである「Zips」のPVに登場した他ゲーム『ガンダムSEED 終わらない明日へ』ではMSV編OPのタイトルバックも飾った。

余談ではあるが、この際に装備したシールドは『機動戦士ガンダムF91』に登場するダギ・イルスのデザインを流用している為、ガンプラでもちょっとした改造と塗装で再現出来たりする。

参考ポスト(旧ツイート)


後に2012年に制作されたHDリマスター版のOP1『INVOKE』で、レッドフレームと入れ替わる形で登場したが、何とメビウス・ゼロにやられている(2002年TV版では普通のジン)。


イライジャ専用ジン編集

イライジャ・キールが駆る専用のジン。青色のカラーリングに染められている。

性能は通常のジンと変わらないが、頭部のアンテナがバスターソードに換装されており、これを用いて接近戦で相手の意表を突く戦法が持ち味と為っている。

ただし、これは緊急避難的な戦法であり基礎設計レベルで想定されていない為、機体フレームやセンサー等の内部パーツに深刻なダメージを齎す。


イライジャ専用ジン改

グゥド・ヴェイアとの戦闘で損傷した機体を、後述のヴェイア専用ジンのパーツを用いて修理・改修したもの。

元々の青色のカラーリングとヴェイア専用ジンの赤色のカラーリングが継ぎ接ぎに為った機体色が特徴。

原型より性能は向上しているが、それに合わせて操縦も難しく成っている。

後にブルーフレームを庇ってグレネードの直撃を受けて大破した。


ヴェイア専用ジン編集

グゥド・ヴェイアが駆る専用のジン。赤色のカラーリングに左右でデザインの異なるショルダーアーマーが特徴。

『英雄』と謳われた天才的技量を持つヴェイアに合わせ、操縦性を無視した魔改造とも言える徹底した性能向上が図られており、ジン系列の機体では最強のスペックを誇る。


ガイ専用ジン(ガイズジン)編集

叢雲劾が自身のクセと好みに合わせ造り出したジンの改造機。

彼は任務ごとにジンを調達してはその都度これに改造していた為、明確に使われ続けた専用機とは言い難い。

ミゲル専用ジンと交戦したものは一言で言えば機動性と航続距離に特化した機体。

スラスターやプロペラントタンクを増設、更に至る所の装甲を外したり肉抜きしたりして徹底した軽量化を図っており、通常のジンを凌ぐ機動性と速力を有する。

反面、防御力の低さは正に紙装甲


ウン・ノウ専用ジン編集

廃コロニー「グレイブヤード」に住む老剣客の蘊・奥(ウン・ノウ)が略奪者を迎撃するため、世界樹攻防戦後に放棄されていたジンを修理したもの。

武装はMSサイズの大小の日本刀「ガーベラ・ストレート」と「タイガーピアス」のみ。

当然ながらOSはコーディネイター用のものとなっている。

パイロットの蘊・奥が凄腕の剣豪であることを加味してもナチュラルの民間人であるため精密な操縦など不可能で、お世辞にも十全な動きはできない。

そのため攻撃手段は「剣を振るモーション」を使用した斬りつけのみという、潔過ぎるものとなっている。

しかしこの最低限の機動と数種類の斬撃動作しかできないこの機体で度重なる敵襲を追い返してきた実績は事実であり、驚嘆に値すると言えるだろう。

立体物編集

1/144コレクションシリーズ、HG SEED1/144にて「モビルジン」としてラインナップされている。何れも重斬刀と突撃銃が付属しているが、HG版ではバルデュスも付属している。

バリエーション機「ジンハイマニューバ」、「ジンハイマニューバ2型」、「モビルジン(ミゲル・アイマン専用機)」、「ジン タイプインサージェント」はHG1/144シリーズにラインナップされている。タイプインサージェントには投光器が新規パーツとして追加されており、ジンの武装に加えてキャットゥスが付属している。

また、ミゲル・アイマン専用機のみ放送当時行われていたキャンペーンでコレクションシリーズにラインナップされており HG1/144は当時イベント限定販売の品物(パッケージはモビルジンのものをイベント用にしたもの)だったがSEED-MSVシリーズの第2弾として一般販売された。

D装備のキャニスは、B-CLUBの「ウェポンアクセサリー」、「HGカスタマイズキャンペーン2014 Summer」の限定ウェポンパーツEとして立体化されている。

2021年4月にはMGが発売されており、MGガナーザクウォーリアの内部フレーム「Z.A.F.T.フレーム」を流用しながらも高い完成度を誇る。また、バルデュスが手持ち火器として使用できる新たなギミックが組み込まれている。


余談編集

所謂ファーストで言うザクⅡポジションに当たるが、他シリーズの同ポジション量産機と違いガンダムにホイホイ撃墜されている描写が少なく、劇中を見てるとあまりザクっぽい印象は無い。

主役機のストライクは強豪のG4機を足止めや時間稼ぎの為に相手をしているシーンが多く、どちらかと言うとメビウスゼロに撃墜されているシーンの方が目立つ為である。加えてクルーゼの出撃が稀だった為、発展機のシグーの出番が少なかったのも大きい。

特に物語序盤のジンと言えばメビウスを次々と撃破しているかメビウスゼロに落とされるかのどちらかで、ガンダムのライバルというよりかはメビウス系のライバルと呼んだ方が正しいかもしれない。寧ろSEED、DESTINY共にガンダムの噛ませポジションに為っているのはジムポジションのストライクダガーウィンダムの方が多いというオチである。

更にDESTINYではザクⅡそのまんまの量産機まで登場してしまっている。


コズミック・イラにおける世界初の汎用量産型モビルスーツ」なのには偽りないが、試作機も含めたザフト製のモビルスーツとしては4機種目に当たる。本機の前には、世界初のモビルスーツであるザフト、その2年後に開発された世界初の実用モビルスーツであるプロトジン、本機とは別系統により開発された世界初の量産型モビルスーツであるザウートが存在する。


関連動画編集

関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE

ザフト ザフト製MS・戦艦 ZGMFシリーズ

シグー ゲイツ ザクウォーリア ザクファントム

ジンハイマニューバ

ザウート バクゥ グーン ディン

量産機


0ガンダム:(灰色の方の)ガンプラが簡易型モデルが非売品となり、HGが一般発売になるというミゲルジンと全く同じ待遇を受けている。

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