ゴドー検事
ごどーけんじ
『逆転裁判3』に登場する、本作でのライバル検事。本名、年齢、経歴は一切不明。身長185cm。
白い髪と赤く発光するバイザーが入った仮面を着けた、素性の全てが謎に包まれた男性。『逆転』シリーズの弁護士と検事の中では珍しく、ジャケットを着用せずベスト姿でいる。髪色に合わせた白のネクタイ、緑のシャツを組み合わせて着こなす。長身痩躯の細身の筋肉質で『逆転』シリーズの男性キャラの中では、歴代トップクラスの高身長とモデル体型の持ち主。
何故か初対面の筈の成歩堂龍一を「まるほどう」と呼んで、歴代検事の中でも随一と言える位、一方的かつ強い敵意を向けている。第2話『盗まれた逆転』で初登場し、この話での裁判が検事としての初舞台にして、成歩堂との初対面及び初対決の場となった。
新人の筈なのだが、時として成歩堂に畏怖や憧憬すら抱かせるまでに、圧倒的な威圧感を放っている。ベテラン検事の様に裁判の流れを計算している様子も見せており、しばしば成歩堂を追い詰める程の高い実力を誇る。証人に不利な証言をさせない様に裏で示し合わせたり、重要な証拠を隠す等といった、自身にとって不利な物を揉み消す様な事はしない。一方で「法廷は証拠品が物を言う場であり、形に残らない証言等では物事を決定付けるのは甘い」と主張する姿勢で成歩堂に対抗して来る。こういった「高い力量に裏打ちされた、正攻法とも言える手段」に徹して、正々堂々と戦いを挑んで来るだけに「不正行為上等の他の検事達」とは異なる手強さを見せる。第2話と第3話の真犯人を一重に追い詰め切れないのも「決定的な証拠が無い点」をゴドーが揺さぶって来るからでもある。
度々ゴドーは成歩堂に「俺は一度死んだ男で、アンタと戦う為に地獄から舞い戻って来た」と語る。最終話である第5話では素性の一片を自ら明かし「身体はボロボロで、定期的に身体機能の精密検査、体内物質の補給や調整が必要なので通院している」と語った。実は盲目でバイザー付属の仮面も視力の補強器具であり、これが無ければ正面にいる人の顔を見るのも不可能な程、深刻な視覚障害を患っている。それに加えて「こんなでかいメガネをぶら下げていても、完全には見えねえ」との言葉通り、仮面を着けても「ある物」だけが見えない。実際、第3話の裁判の証拠品に対して、視覚障害が原因で大きな見落としをしており、後の伏線にもなっている。
ゴドー曰く「自分の死には成歩堂が関係していて、彼は自分が誰に殺されたのかを知っている筈の立場にいる」という。
カウボーイの様な刑事の如く、ハードボイルドでクールな性格、態度、言動が特徴。常日頃から外見も内面も男前で、何事を前にしても臆しない度胸も兼ね備える。相手が誰であろうとも大胆不敵な態度を貫く。誰に対しても常時やや尊大な態度を取るが、不快感は抱かせない。一方で相手を選んだ上で、尊重や親切心を見せる事も忘れない。
劇中でも描かれている通り、卑怯卑劣な人物ではないものの「訳ありの新人が自分の都合を押し通して大きな権力を振るう等、検察局での職権乱用に近い問題行動」も起こしているのも事実で、彼本人が主張する程、何事にも筋を通す清廉潔白な人物ではない。頻繁に成歩堂には「証拠や証言の正確性」を厳しく追求する反面、警察や検察側が把握していない情報を提供した時には、自身の普段の行いを棚に上げて「こんな事は聞かされていない」と怒りを覚える事もよくある。
大のコーヒー(漢字表記は珈琲)愛好家であり、自分が淹れた物も他人が淹れた物も、しょっちゅう口にしている。飲食店でも注文を欠かさない。上記の項目名は彼の専用BGMのタイトルの流用である。独自に何種類もの『ゴドーブレンド』を開発し、審理中にもコーヒーカップを持ち込んでは愛飲している。ゴドーが法廷に登場すると、事前に用意されたコーヒーが検事席の反対側から滑って来て、彼がキャッチして飲み始めるのが恒例となっている。このコーヒーの出所は不明で、提供者がいるのか、専用の機械を利用しているのか、真相は定かではない。『逆転』シリーズでは「多数の超人やオーバーテクノロジーが登場する事がお約束」なので、どちらの可能性も有り得る。
「裁判中に飲むコーヒーは17杯まで」と決めている。大柄な彼の体格と比較しても、大型のマグカップを使用して飲んでいるので、軽く3リットルは飲んでいる計算になる。作中のマグカップのサイズを見る限り、350mlもしくは500ml位のサイズはある為、8リットルにまで到達している可能性もある。なお有志が調べた所、本当に17杯を飲み干すまでに審理を終えているのが確認された。
コーヒーを飲みながら審理を進める為、コーヒーの扱いには心境が如実に反映される。気分を落ち着かせようと一杯飲んだり、動揺した際に吹き出してしまったり、自棄になって一気飲みしたりする。アニメ版では「吹き出すのは不衛生な絵面だから」とカットされている。コーヒーカップの扱いにも心境が表れていて、自身の気合い溜めや会話相手の威圧目的で机に叩き付けたり、ちょくちょく成歩堂に中身の入ったカップを投げ付けて、顔面をコーヒー塗れにする暴挙にも出ている。
基本はブラック派だが、様々な味付けを楽しんでおり、綾里春美にはカフェオレを差し入れた事もある。ポッドを持参している様なので、いつでもどこでもコーヒーを淹れる事が出来る様だ。余談だが「ゴドーが検事局に入って以降、局内ではコーヒーブームが起きている」と刑事・糸鋸圭介は語っている。
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