アルファートリン
あるふぁーとりん
『トランスフォーマー』シリーズに登場するサイバトロンの長老にして歴代リーダーの一人。英語圏での呼び名はアルファトライオン(Alpha Trion)で、『トランスフォーマーアニメイテッド』以降の作品ではこちらの読み方が使われていることが多い。
CV:ジョン・スティーヴンソン、コーリー・バートン/吹:阪脩他
歴代サイバトロン(オートボット)のリーダーの一人で、セイバートロン星(サイバトロン星)に住んでいる。現存するロボット生命体の中では最長老の人物にして研究者で、彼の部屋は常に設計図や部品が散らかっている。
コンボイの前身、オライオンパックスとその恋人エイリアルを製作したのも彼であり、メガトロンの攻撃で瀕死の重傷を負ったオライオンパックスをコンボイに改造しマトリクスを授けた、コンボイの生みの親的存在である。
彼はセイバートロン星で最初に生命を持った超ロボット生命体の一人で、同星の神ベクターシグマによって造られたとされるが、変形能力を持たない世代の人物なので、彼自身はトランスフォーマーではない。
初登場は第40話で、セイバートロン星でウーマンサイバトロンらを陰ながら支援。ウーマンサイバトロンのリーダーとなったエリータワンが負傷した際にコンボイのパワーフィルタを移植して助けた。部品の兌換性は自分達を造った者しか知らないハズと驚くコンボイに対し、「年寄の知恵とでも言っておこう」とはぐらかすも、エリータワンは「実の父親のような気がする」と感づいている素振りをしていた。
ベクターシグマの鍵を保管していたが、第41話でスタントロン製造のためメガトロンに奪われてしまう。
第42話では、エアーボットに新たな命を与える為、自身もベクターシグマに造られたことからスペアとして兌換性があると考え、キーとして一体化した。
第55話では900万年前のセイバートロン星に飛ばされてしまったエアーボット達が対面、オライオン・パックスをコンボイに再生させる経緯が描かれた。この回のアルファートリンには長いアゴ髭がない。
トランスフォーマー2010
ロディマスコンボイがクインテッサ星人の正体を知るべくマトリクスの力で過去を覗いた際、 彼の素性に触れることになる。クインテッサ星人に支配されていた時代のセイバートロン星で、奴隷ロボットの自由の為に戦っていた反乱軍のリーダーだったことが明らかにされた。
第9話では、彼の前身であるA-3がクインテッサの兵器によりタイムスリップ。サイバトロンがクインテッサのスパイだと疑うが、スぺリオンに救われることになる。時空の乱れによってA-3が変化したことでスペリオンとアルファートリンは再び相まみえた。エアーボットとは色々縁がありそうだ。
最終回『コンボイの復活 part2』でコンボイが宇宙ペストの治療方法を見つけるため、マトリクスの中に潜った際には深く行きすぎれば、帰り道が分からなくなると警告している。
ザ☆ヘッドマスターズ
マトリクスを解放したため、バランスが崩れたベクターシグマを元に戻すためにコンボイに協力、マトリクスを手放し元の姿に戻ったホットロディマスを、第3話にて自らのスパークをマトリクスに与えてロディマスコンボイとして復活させた。
フォートレスとは面識があるような描写であったが実際のところは不明。
ザ・リバース
英語圏の名前であるアルファトライオンの名で登場。セイバートロン星のプラズマエネルギーコアをめぐる戦いで、コンボイがベクターシグマにアクセスした際にガルバトロンがプラズマエネルギーコアのことをベクターシグマから教えられたことを明かした他、ホットロッド達を乗せた宇宙船がどこに向かっのたかについてをコンボイに伝えた。
玩具
先に述べた通り彼自身は変形能力を持たない為、過去に発売された玩具は主に非変形のフィギュアであったが、後年になって展開されたシリーズでは変形可能な玩具がリリースされている。
2007年にアメリカで開催されたBOTCONでは『ギャラクシーフォース』版ベクタープライムの頭部とカラーリングを変更した玩具が限定発売。SF戦闘機と銃に変形するマイクロン・ベータマックス(ルーツのカラーリング変更品)が付属しているが、フォースチップ挿入時のサウンド発生ギミックは削除された。
2016年には『タイタンズリターン』のラインナップの1つとして発売。タイタンマスター(ヘッドマスター)のオートボットソブリンがアルファートリンの頭部に変形し、合体(ヘッドオン)するのが最大の特徴である。タイタンマスターが搭乗可能なアルファートリンのボディはライオンと宇宙船に三段変形可能。日本ではカラーリングを変更し、更にタイタンマスターをオートボットソブリンの代わりにセンチネルプライム付属のインフィニッツに変えたレオプライムが『トランスフォーマーレジェンズ』のラインナップとして発売されている。
CV:ジョージ・タケイ/吹:有本欽隆
プライム世界「Aligned Continuity」用に設定のリブートが行われた際、最初の13人の一員とされた。
サイバトロン星の史家・記録者で『契約の書(Covenant of Primus)』に歴史や未来の出来事を書き記した。その後は公文書保管庫局長となり、オプティマスプライムの師匠となって彼をプライムに推薦した人物である。
大戦時はエリートガードのスモークスクリーンを護衛に付けていたが、ディセプティコンによるアイアコン侵攻によって行方不明となってしまい、その後の生死は不明。地球にアイアコンの遺産を送り込んだ張本人でもあり、オートボットが地球へ赴く事を予見し、マトリクスセイバーにオメガ・キーの存在を示すメッセージと暗号を残していた。
後に『ビーストハンターズ』にて、オプティマスが瀕死に陥りオールスパーク(TF達にとってのあの世のようなもの)に意識が飛んだ際に会話を行っているため、アイアコン陥落の際に死亡したものと思われる。
回想パートにて登場。
サイバトロン最高議会の一員にして、オプティマスの先代のマトリクス所持者。
ディセプティコンの攻撃によって死んだと思われていたが、瀕死の重傷を置いながらも生き延びておりラチェットによって密かに匿われていた。
自らの命がもう残り少ないことを悟ってオプティマスを呼び、リーダーの地位とマトリクスを託してオプティマスプライムの誕生を見届けると息を引き取った。
「力を継承し 秘められた力を 解き放て!」
演:ローレンス・フィッシュバーン/吹:玄田哲章
2024年に公開されたCGアニメ映画『トランスフォーマーONE』に登場する伝説のトランスフォーマー。角の生えたビーストに変形する。
予告映像では彼の元を訪れたオライオンパックス、D-16、B-127、エリータ-1の4体にトランスフォームコグを授け、トランスフォーム能力を与える事になる。
吹替は初代や実写版などのコンボイ(オプティマスプライム)の声優として有名な玄田哲章氏。
今作では「継承」の意味を込めてのキャスティングになったとの事。
玩具は『デラックスクラス』が発売中。
ネタバレ注意⚠️
「君たちは救われているのではない、騙されているのだ!私は真実を見ている。」
「トランスフォーマーの証は…胸に付いているコグではない。スパークという、体の中にある魂だ。それがあれば、世界を良くしようという意思が君たちに生まれる。」
「君たちにもいずれ戦う時が来る。プライマスは皆に使命を与える。そしてこの戦いは…私には耐えられた。早く行け!」
今作序盤のキーパーソン。予告映像通り、オライオンたち4人の師匠役である。
他の「13人のプライム」共々クインテッサ星人との壮絶な戦いを繰り広げていたが、黒幕の裏切りにより瀕死の状態に陥る。幸運なことにパワーダウンによるステイシス状態、即ち仮死状態に陥っていたため、ひょんなことから自分の救援要請を得て駆けつけたオライオン達によって復活を果たす。
本来トランスフォーマーならばトランスフォームコグを誰もが持っていることを知っていたため4人の胸にそれがないことに違和感を覚え、問いた結果、彼らが黒幕に騙されていることを確信して、上記の真実を伝える。更に彼らに、プライムたちに通じる「世界をより良くしようという意思」を見出し、死亡したプライムのコグを与え、彼らがトランスフォームできるようにした。
黒幕の部隊が口封じにやってきたことを知ると、オライオン達のためにただ1人洞窟に残り、足止めを引き受ける。奮闘虚しく黒幕の側近の不意打ちにあって連行され、黒幕に殺されてしまうも、僅かな間に自分を「おいぼれ」と馬鹿にした部隊を単身でほぼ全滅に追いやり、 「まだまだ若造だな!」 と皮肉を返すその姿に胸を打たれたファンも多いはず(特に吹き替え版)。
そしてその魂は他の「13人のプライム」と共にプライマスの元に還り、遠くから未来を託した4人の内の1人が堕ちた様も見ていた様子。そしてそのものを止めようとして瀕死に陥ったオライオンとその精神を代表して賞賛し、プライマスからマトリクスを得た彼に新たな名を与えた。
かつてG123が提供していたものの現在はサービス終了してしまったRPG『トランスフォーマー レイジバトル』にて使用出来るトランスフォーマーの1体として登場。
ランクはSSSでオートボット所属のヒーロー属性。
見た目やオプティマスプライムの生みの親等の設定はG1のものとほぼ一緒だが、今作ではオレンジ色の剣とハンドパワーを武器に戦うキャラとなっていた。
ランクが最高のSSSという事で全てのステータスがかなり高く、彼のお世話になったプレイヤーは多いかもしれない。