ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

しらさぎ

しらさぎ

JR西日本・JR東海が運行する特急列車。名古屋・米原から敦賀までを結ぶ。
目次 [非表示]

曖昧さ回避編集

1.白鷺のひらがな表記。

2.特急列車の名称。本稿で解説。

3.『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』に登場する支援航空機。→AC-3しらさぎ

4.V-107の愛称の一つ


しらさぎ(列車)編集

運行区間名古屋駅米原駅敦賀駅
運行路線東海道本線(JR東海区間)・北陸本線
車両681系・683系の6・9両編成(吹田総合車両所京都支所所属)

サンダーバード」(およびその前身の「雷鳥」)とともに北陸本線の看板列車として長年活躍している特急列車である。湖西線を経由し大阪駅へ向かう「サンダーバード」に対し、こちらは北陸本線をそのまま南下し、米原駅名古屋駅に発着。中京圏・北陸間のアクセス列車として設定されている。


名古屋駅発着は上下列車共に実際の走行距離は営業キロよりも約3km長い。理由は勾配緩和で下り名古屋発は新垂井駅(廃駅)経由で2.9km、上り(米原行含む)は鳩原ループ経由で3.1km遠回りしているからである。「下りは垂井駅を経由すれば良いのでは?」と言いたいが、関ケ原駅の分岐器が垂井経由に対し徐行が生じる為に時短効果が減殺されてしまう。更に681系の電動車比率が低く、悪天候で急勾配を自力登坂出来なくなるリスクが孕んでおり、最悪故障(オーバーヒート)する事もある。現に富山地方鉄道信越本線で故障多発し、同条件の283系天王寺駅で立ち往生した実例がある。


歴史編集

485系・583系時代編集

国鉄481系 しらさぎ485系しらさぎ202Xとツインテちゃん

1964年(昭和39年)10月1日、東海道新幹線の開業に伴うダイヤ改正で名古屋駅富山駅間(1往復)が運行開始。向日町運転所(現・吹田総合車両所京都支所)に新製配置された481系電車が充当されたが、車両落成が遅れたため、実際の運行開始は同年12月25日からである。


1968年(昭和43年)10月1日のダイヤ改正で1往復増発の2往復体制となった。


1971年(昭和46年)4月26日に1往復増発の3往復体制となった。


1972年(昭和47年)3月15日のダイヤ改正では、循環急行「こがね」・「しろがね」(名古屋駅~名古屋駅間)の名古屋駅~米原駅~富山駅間を格上げする形で1往復増発の4往復体制となった。増発分には寝台特急金星」(名古屋駅〜博多駅間)の間合い運用で南福岡電車区(現・南福岡車両区)所属の581系583系電車が充当された。


1975年(昭和50年)3月10日のダイヤ改正では、急行「兼六」(名古屋駅〜金沢駅間)を格上げして吸収し、2往復増発の6往復体制となった他、普通車自由席が設定されL特急となった。また、姉妹列車としてL特急「加越」(米原駅〜金沢駅・富山駅間)が6往復体制で新設された。


なお、同改正では金沢運転所(現・金沢車両所)に「加越」用の485系電車が新製および転属で配置されるとともに、「しらさぎ」は485系充当列車も運用移管を実施。581系・583系による列車は向日町運転所に移管された。


1978年(昭和53年)10月2日のダイヤ改正では、581系・583系による運用を終了。「しらさぎ」・「加越」ともイラスト入りヘッドマークの使用を開始した。


1982年(昭和57年)11月15日のダイヤ改正では、「加越」が1往復増発の7往復体制となった。


1984年(昭和59年)12月12日には、「しらさぎ」に連結されていた食堂車が営業を中止。


1985年(昭和60年)3月14日のダイヤ改正では、「しらさぎ」用の編成から食堂車が外され、「加越」は1往復増発の8往復体制となった。また、「加越」の1往復が停車していた粟津駅が停車駅から外れた。


1987年(昭和62年)4月1日日本国有鉄道(国鉄)が分割民営化されると、「しらさぎ」の名古屋駅〜米原駅間はJR東海、それ以外の区間はJR西日本による運行体制に移行した。


1988年(昭和63年)3月13日のダイヤ改正では、特急「きらめき」(米原駅〜金沢駅間)が1往復新設された。「きらめき」が京都駅まで臨時延長運転される時は、間合い運用として全車指定席の臨時特急「加越」が運転された。また、「しらさぎ」全列車の運転区間が名古屋駅〜富山駅間に統一された。


1989年(平成元年)3月11日のダイヤ改正では、「加越」2往復を名古屋駅発着に延長し「しらさぎ」に変更。「加越」が6往復、「しらさぎ」が8往復となる。


1991年(平成3年)3月16日のダイヤ改正では、「加越」1往復を「きらめき」に変更し、2往復体制に変更すると同時に自由席を設定。同年9月1日には七尾線電化(直流1,500V、津幡駅構内以外)に伴い「しらさぎ」1往復が和倉温泉駅発着に延長された。


1992年(平成4年)3月14日には「きらめき」の停車駅を大幅増加。


1997年(平成9年)3月22日のダイヤ改正では、「きらめき」が「加越」に編入され、「加越」が7往復体制となる。また、「しらさぎ」は長らく一般塗装で運行されていたが、同ダイヤ改正では特急「スーパー雷鳥」から転属してきた増結用3両編成が運行開始。


2001年(平成13年)7月12日には、「しらさぎ」の名古屋・富山方先頭車に「スーパー雷鳥」から転用されてきたパノラマグリーン車が導入された。また、車体リニューアルと同時にこれまで長年に渡り使用されてきた一般塗装から、青と白がベースの専用塗装に変更。


683系2000番台時代編集

683系2000番台加越しらさぎ(北陸新幹線開業前制服)


2003年(平成15年)3月15日、「しらさぎ」4往復に683系2000番台が導入され、同年7月19日には「しらさぎ」・「加越」の車両が全て683系2000番台に統一され、485系の定期運用が終了。485系は以後も臨時運用に引き続き充当されたが、2006年(平成18年)に全運用から撤退した。


683系2000番台は基本編成が5両、付属編成が3両。運転当時はグリーン車のほか編成全体の向きが「サンダーバード」向けに導入された683系0番台とは逆であり、基本編成が5両(683系0番台の基本編成は6両)となっていたが、このうち前者は米原駅での増解結と関係していた。683系は付属編成が両側貫通型なので、基本(5両)+付属(3両)+付属(3両)の合計11両編成による運転も行われた。


同年10月1日のダイヤ改正では「加越」が「しらさぎ」に統合され、以降の「しらさぎ」は名古屋発着に0番台、米原発着に50番台の号数が付番され8往復ずつ(計16往復)が設定された。また、「しらさぎ」は武生駅・鯖江駅に全列車停車となった。特急「おはようエクスプレス」・「おやすみエクスプレス」を運転開始した関係で、上り「しらさぎ」1本が平日のみ泊駅始発になった。


2006年(平成18年)3月18日、「しらさぎ」のレールゴーサービスを廃止。


2007年(平成19年)3月18日、それまで喫煙車だった2号車指定席を禁煙車化。


2008年(平成20年)3月15日、平日のみ運行されていた前述の泊駅始発列車が金沢行きの「おはようエクスプレス」に変更され、「しらさぎ」は全定期列車が金沢駅・富山駅・和倉温泉駅発着に戻った。


2009年(平成21年)6月1日には全車禁煙化された。


車内販売は2013年(平成25年)3月16日にJR東海区間(名古屋駅 - 米原駅間)、2014年(平成26年)9月15日にJR西日本区間(米原駅 - 金沢駅・富山駅・和倉温泉駅間)でそれぞれ廃止となり、全廃された。


北陸新幹線金沢延伸後編集

681系(しらさぎ色)北陸特急 しらさぎ (683-8000系)


2015年(平成27年)3月14日北陸新幹線長野駅 - 上越妙高駅 - 金沢駅間延伸開業に伴い、「しらさぎ」は金沢駅 - 富山駅間と七尾線区間(金沢駅 - 和倉温泉駅間)の運行を終了し、全列車が金沢駅発着となる。金沢駅 - 富山駅間は北陸新幹線「つるぎ」、金沢駅 - 和倉温泉駅間は特急「能登かがり火」との接続に変更された。また、金沢駅の発車のりばが1・2番のりばに統一され、発車時刻もおおむね毎時48分発に統一された。


使用車両は「はくたか」(同改正で北陸新幹線に置き換えられ廃止)からの転属車である681系・683系8000番台の2形式(「サンダーバード」・「能登かがり火」・「ダイナスター」と共通運用)に変更され、全列車が6両編成(多客期は米原駅~金沢駅間を9両編成に増結)となった。転属した681系は「しらさぎ」用として683系2000番台に準じた青と黄の帯に塗装変更されたが、「SHIRASAGI」のロゴは施されず、リニューアル等もされなかった。683系2000番台は「しらさぎ」での運行を終了し、直流化改造の上で福知山方面の「きのさき」等の山陰特急、和歌山方面の特急「くろしお」、JR神戸線の「らくラクはりま」へ転用された為、新しい車両が古い車両に置き換わるという珍現象が起きた。なお、「サンダーバード」用の編成が方向転換したことにより、グリーン車や普通車指定席の位置が「サンダーバード」と統一された。


2018年(平成30年)3月17日に「L特急」の名称が廃止された。


北陸新幹線敦賀延伸後編集

巽紺誕生日&北陸特急廃止記念絵683系0番台 しらさぎ

2024年(令和6年)3月16日、北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間延伸開業に伴い、「しらさぎ」は「サンダーバード」同様に敦賀駅 - 金沢駅間の運行を終了(敦賀駅で北陸新幹線に接続)。普通車自由席が廃止となり、全車指定席が行われた他、新幹線との乗継割引が廃止となった。敦賀駅で新幹線に接続しない早朝・深夜の1往復(52・65号)は廃止となり、15往復の運転となった(廃止された1往復の代替として米原駅 - 敦賀駅間に途中無停車の毎日運転の臨時快速を新設)。また、臨時列車の運行と9両編成での運行(米原駅での増解結)を終了した。


使用車両は引き続き681系だが、それまで使われていた683系8000番台が「サンダーバード」に転用された(基本編成はサンダーバード新塗装に変更)。

その後、新幹線延伸と同時に「サンダーバード」運用を離脱した683系0番台の基本編成が順次「しらさぎ」用の新塗装(「サンダーバード」のリニューアル色に山吹色のラインを追加、「SHIRASAGI」のロゴは省略)に変更され、同年12月2日から運用が開始(初日は「しらさぎ」にW36編成、「らくラクびわこ2号」にW35編成が充当)。以降は681系の一部運用を置き換えた。


停車駅編集

()内の駅は一部の列車が停車


今後の懸念編集

近年では東海北陸道の全線開通により、名古屋~北陸各地を結ぶ高速バスマイカーの台頭により更なる競合に晒されている。

また、前述の北陸新幹線敦賀駅延伸に伴い、乗換回数増加による利便性の低下、乗継割引廃止による事実上の値上げ、加越時代から続いた東海道新幹線からの乗継需要がなくなる(特に東京北陸間輸送は北陸新幹線のみに完全シフト出来る)等の要因から利用者数が減り始めており、24年GW・お盆シーズンでは40~50%減となった。

このままだと列車の減便・廃止につながると不安視する沿線自治体鉄道ファンも多い。


関連タグ編集

サンダーバード(列車) ひだ L特急 特急 列車愛称 JR東海 JR西日本

289系:本列車で使用されていた683系2000番台を改造し転用。

関連記事

親記事

列車愛称 れっしゃあいしょう

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 40353

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました