一般的な用法→木の実

概要

第2世代から導入された「もちもの」システムの一環として登場したアイテム及びアイテムのカテゴリー。

「ポケモンは人間が作った道具の使い方がわからない（フーディンのように並外れた知能を持つポケモンであっても）」という設定が追加されたことに伴い、彼らが自力で使える自然物の回復アイテムとして登場した。

ポケモンに持たせると、そのポケモンが自発的に使用し、HPや状態異常、PPを回復させる。無論、従来のアイテムと同様にトレーナーがポケモンに使ってやることも可能。

第6世代まではフィールド上で栽培することで増やすアイテム。(第5世代は除く)

「じょうろ」で水をやることで成長する。

世代にもよるが、時間経過で採取せずに放置しておくと枯れてしまうデメリットがある。しかし再び芽吹く事もあるので定期的に見ておくとよい。

水を多く好むもの、適量で十分な樹木もある。

当然消耗品だが、きのみの大きなメリットとして、ポケモンが自分で使った場合はターンを消費しないことや、バトルフロンティアなどのトレーナーがアイテムを使用できない場所にも持ち込める点が挙げられる。

これにより、「ねむる」でHPを回復させると同時にきのみの効果でねむり状態を解除する、HPが減った時に特定の能力をアップさせて逆転を狙うといった作戦も生まれ、プレイヤーの戦略にも大きな影響を与えた。

第4世代で登場したわざ「しぜんのめぐみ」は、持たせたきのみの種類によって威力とタイプが変わる。

モデルは野菜や果物で、名前もほとんどはモチーフのもじり（例：クラボのみ→さくらんぼ、モモンのみ→桃、等）。

ただし味がモデル通りとは限らず、果実でなくとも木になるきのみである。きのみはポケモンだけでなく人間も食材として利用しているようで、第7世代ではバトルバイキングに参戦した主人公の食べる料理として「マトマパスタ」「マーボービスナ」が登場している。

また、第8世代以降の描写ではきのみとは別に現実のそれとそっくりな果実(りんご)や野菜(ポテト)などが存在する事が確認されている。

アニメでも本項の「きのみ」とは別にトマトなどの野菜が登場する。

ポケモンカードゲームは「オレンのみ」等の既存のカード化もあるが、「ふわふわのみ」等の新規きのみも存在する。

作品ごとの特徴

第2世代

「きのみ」や「どくけしのみ」など効果をそのまま表すような名前の実ばかりで種類も少なく、基本的にフィールド上の「みのなるき」から1日1個ずつ採取することでしか入手出来なかった。

第3世代

全てのきのみが実在する果実や野菜をモチーフにした名前とデザイン(「きのみ」→「オレンのみ」、「どくけしのみ」→「モモンのみ」など)に改められると共に、自分の手できのみを栽培して数を増やせるようになった。

基本的な栽培方法は、「ふかふかのつち」に手持ちのきのみを植えてジョウロで水をやるだけととても簡単。

「ズリのみ」や「パイルのみ」といったようにポロックやポフィンといったお菓子の素材専用となる木の実（持たせる事はできる）や、ポケモンの性格によって好き嫌いが分かれるもの、特定の基礎ポイントを下げる代わりになかよし度(第7世代まではなつき度)を上げるもの、弱点となるタイプの技の威力を半減させるもの、ピンチ時に効果を発揮するもの等々きのみの効果とバリエーションも大幅に増えており、きのみごとに味や色、大きさなどが設定されている。

第4世代

きのみを植える前に土に撒くことで様々な効果が得られる「こやし」が登場するようになった。ポケッチのアプリできのみのなっている状態を確認できる。

HGSSではきのみプランターを使用することで栽培が可能。トータル収穫量はかなり減ってしまったが、道具からいつでも確認できるので移動の必要はなくなった。

第5世代

イッシュ地方ではきのみが珍しいものとされているため、きのみの入手こそ出来るものの、フィールド上で栽培することは出来ず、栽培はPDW(現在はサービス終了済み)内でしか行えなかった。

第6世代

• XY

栽培システムが復活したが、以前のように各地に点在しているわけではなく、7ばんどうろにある畑で一括で育てられるようになっている。

こやしが復活したが内容は一新され、こやしまきや水やり以外に雑草の除去やきのみを狙ってやってくるむしポケモンの撃退など、リアルな栽培を体験できる分育成に手間がかかるようになっている。また、特定の種類のきのみを隣同士に植えることで違った種類の実がなる突然変異が起こることがある。

また、バトルで背景にきのみが成っている木がある時に「エアカッター」や「たつまき」など特定の技を使うことで木から実が落ち、バトル終了時にきのみが手に入る(逃げた場合は入手できない)。

• ORAS

栽培システムが3世代当時のように各地に点在するふかふかのつちに植えるものに戻っているが、収穫量が段違いに増えている。スーパーひみつきちで「きのみシューシュー」の特技を持つ仲間から入手できる。

第7世代

再びフィールドできのみを栽培することが出来なくなっており、木の下に落ちている実を拾う形で入手する。舞台のアローラ地方が南国なためか、2ばんどうろのきのみ畑にいるNPC曰く「植えずともきのみがじゃんじゃか採れるのだよ」とのこと。きのみの肥料を広めにカロス地方から来た女性NPCもこのことを目の当たりにして畑栽培を止めてしまったとのこと。

沢山のきのみが一塊になって落ちているため一度に複数の実が手に入るほか、たまにきのみを狙ってやってきたマケンカニが飛び出してきてバトルになることがある。拾ったきのみの塊は、翌日になると復活する。

なお、上述したように本作ではフィールドでのきのみ栽培は出来ないが、代わりにポケリゾートのすくすくリゾートでボックスに預けているポケモンたちにきのみを栽培してもらうことが出来るようになっている。

第8世代

舞台となるガラル地方もフィールド上やワイルドエリア等に野生で樹木に生っている。

前世代のように自分で栽培することはできないので、基本的にはマックスレイドバトルやアイテム収集で連日訪れることになるワイルドエリアの樹木から回収するのが基本になるだろう。

どの実を育てるか自分で決められないのはデメリットだが、何もしなくても翌日になればまた実がなっており栽培の手間がかからないというメリットも一応ある。

また、どの木からどのきのみがどれほどの確率で落ちるかは決まっているため、先に調べて欲しいきのみが落ちやすい木を揺らせばある程度は稼ぐことができる。

基本的に1本の樹木から必ず1つ以上木の実を回収でき、かつ木を揺すれば揺するほどたくさんの実を得ることができるが、同時に揺すり過ぎると木に棲みついているヨクバリスらとのバトルが発生し、その隙にきのみを持っていかれる（場合によっては収穫がゼロに）というリスクもある。

リスク回避のためには、木の揺れ方に注意することが重要になる。間を置かずに複数回揺れ始めたら「あと1、2回でバトルが発生する」サインであり、そこで止めればそこまで得た木の実は全て回収できる。

ごくまれにだが、1回目でいきなり木が複数回揺れだし、その時点で木の実は1つしか落ちていないというアクシデントも発生。その場合、その木の実1つで満足するか、それともリスクを冒してもう一度揺らすかを選択せねばならない。

主人公も食べるキャンプ料理のカレーの材料にも使用でき、味などについて説明されている。

第9世代

引き続き栽培システムは存在せず、それどころかきのみが実っている木すら存在しない。

このため、入手手段は基本的にフィールドに落ちている光るアイテムからの入手に限られる。

実る木もないのにそこかしこに転がっている原理は謎。風やポケモンが遠方から運んでくるのだろうか？

どの木の実がどのエリアに落ちているかはある程度決まっており、例えばハッコウシティ周辺のエリアでは努力値を下げるきのみのうち3種類が手に入るようになっているが、これらを集める場合それなりに広大なフィールドを駆けまわる必要があり地味に手間がかかる。

稀にマリナードタウンの競りで複数個まとめて競りに出されることはあるが、そもそもきのみが競りに出ること自体に運が絡み、さらに狙ったきのみを出すのとなると困難を伴う。

これによりまとまった数が必要になりやすい努力値を下げるきのみは不足しがち(ちなみに、剣盾のように料理に投入する必要はなくなったので、そちらの用途での消費は気にしなくてよい)。

なお、チイラのみなどのいわゆるピンチ実は終盤マップで拾得可能。サンのみ、スターのみはベイクタウンの喜怒驚楽エクササイズの報酬。

ナゾのみ以降のきのみはダウンロードコンテンツ『ゼロの秘宝 前編:碧の仮面』にて解禁され、鬼退治フェスの報酬で手に入る。

ぼんぐり

GSC及びHGSSに登場するきのみで、加工することで特殊な効果を持ったモンスターボールになる。ぼんぐりを使ったボールについてはガンテツボールを参照。

HGSSでは「みのなるき」に成っているきのみが全てぼんぐりになっており、ボール以外にもポケスロンで使うボンドリンクの材料になる。

外伝作品での特徴

『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズのように、出てくるきのみは限定されるものの本編と似た効果の場合もあれば、ポケモンバトルが存在しない作品も少なくないため本編とは使用感はまるで異なる場合もある。

例えば『ポケモンGO』では、主に野生のポケモンに投げることで使えやすくなったり、ポケモンのあめが入手しやすくなったりする効果がある。

また『帰ってきた名探偵ピカチュウ』では、きのみの味や食感などで謎を解く要素がある。

『ポケモンスリープ』では、ポケモンの寝顔を調査する各フィールドにいるカビゴンを育てる要素の一つとしてきのみを使用するのだが、この場合「カビゴンが好むきのみ」はフィールドごとに違うため、おてつだいポケモンが集めてくるきのみ（1体につき1種類）を効率良く与えることが重要な育成ポイントになっている（カビゴンが好きなきのみと集めてきたきのみが一致しない場合は食べた際のエナジー量が普通なのだが、好きなきのみと集めてきたきのみが一致した場合はエナジー量が倍増する）。

きのみの種類

第2世代

第3世代以降

ナゾのみ

ポケモンGO

LEGENDSアルセウス

※作品によって出ないきのみや効力が違うきのみがあります

ページ作成時のデータテンプレート

※きのみのページを新しく作成する際に利用してください。完成したページはこのページを親記事にするようお願いします。

ただし、『○○の実』の場合は表記ゆれになります。あらかじめご了承下さい。

関連タグ

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