八幡丸(艦これ)とは (ヤワタマルウンヨウとは) [単語記事]

特設航空母艦、八幡丸です。
そう、元は新田丸級貨客船よ。
妹がお世話になっているわね、私も……よろしく。

八幡丸とは、ゲーム「艦隊これくしょん～艦これ～」に登場するキャラクター（艦娘）である。
モデルは新田丸級貨客船＜八幡丸やわたまる＞及び大鷹型航空母艦＜雲鷹うんよう＞。
改装後の「雲鷹(艦これ)」についても本記事で取り扱う。

私のこと、呼んだ？(概要)

八幡丸(艦これ)の初出は週刊ファミ通 2021年 4月28日発売号の表紙。同誌では当時実装済みの大鷹型航空母艦をもとにした艦娘（大鷹・神鷹）に加え八幡丸（雲鷹）の後ろ姿が描かれていた。

当該時期に雑誌で公表されていた情報では「今年中に実装の姉妹艦」という触れ込みであったが、イベント海域での実装にしては秋イベでも実装されず、本当に実装されるのか？という意見もちらほら…

そんな中、2021年 12月28日の年内最終メンテにより、南西海域第4海域マップ実装とともに八幡丸獲得任務群が実装。当該任務報酬として八幡丸が艦娘籍に編入する運びとなった。通常海域任務報酬艦としての実装はサミュエル・Ｂ・ロバーツ(艦これ)に続く例となる。実装後初となるイベント（22年冬イベ『発令！「捷三号作戦警戒」』）E-4等、22年のイベント海域でのドロップ艦としても登場した。

髪型はソバージュっ気を抜いた妙高改二…というか、1940年に史実の船主である日本郵船が制作した広告ポスターの擬人化「八幡丸」のそれを踏襲したものである。黄土色っぽいツリ目が特徴で、敷波改二の例にもれず最近のしばふ氏の画風の変化か大鷹(春日丸)に比べ芋っぽさが抜けた感じを受ける仕上がりとなっている。

担当声優は2021年末から運営からの公開情報媒体（雑誌）が月刊誌コンプティークから不定期刊行の『みたいな！』に変更となったことも影響してか実装後3ヶ月不明な状態が続いていたが、2022年 4月23日～24日実施の呉イベ催行に際し運営ツイートにより八木侑紀さんであることが公開された。公開済みの担当艦としては昨年の春イベで実装された米軽巡ホノルル、同年夏イベで実装の丁型海防艦第三〇号海防艦に続き3隻目の担当艦である。なお、史実の八幡丸は呉海軍工廠で空母化改装を受け、呉鎮守府に籍を置き、慰霊碑も呉海軍墓地に建立されているため、呉でのイベントとしては適任の配役であったと言えよう^[2]。

春日丸を妹として邂逅時に述べているが、これは新田丸級貨客船としての竣工順によるもので、艦これでは特設航空母艦・航空母艦としては春日丸→八幡丸→新田丸の順で海軍に徴用されているので艦娘一覧記事ではこの順で登録している。

時報によるとここ最近実装された艦娘に共通する有能秘書艦枠のひとり。米国の護衛空母をライバル視しているのか、カタパルトが欲しいと具申している（改までの時報午前3時）が、改装進度が進むと念願のカタパルト手に入れさらなる活躍を望むようになる（改二の時報午前3時）。※下記にある通り、姉妹艦同様改二への更新時に試製甲板カタパルトを要するためか。

（新田丸級）三姉妹で誰が好きか聞いてくる。…迅鯨さん枠？？？？
実装後初の期間限定ボイスである節分では当初余裕をかましているのだが、最新実装の海防艦昭南から鬼役に認定されると…大人気なく艦載機に反撃を命じてしまう。「やるってことね…九三一、やっちゃえ！」

他に言及する相手としては山城、高雄、瑞鳳（大量の卵焼きを持参）第7駆逐隊・第21駆逐隊（瑞鳳の差し入れ消費の支援部隊として）が登場。ヒ船団にも言及する（時報と放置ボイス）が、特に戦闘詳報では船団護衛に関する様々な提言が残されたことを踏まえた台詞となっている。

性能面での特徴・改装等

基本的な能力に関する特徴は大鷹(艦これ)記事もご参照願いたい。ここでは大鷹(艦これ)との相違点を中心に述べる。

特設航空母艦八幡丸（入手時点）から「雲鷹」に改装する時点でLv33が必要（大鷹はLv30）。この時点で「九七式艦攻(九三一空)」を持参する。護衛空母との相性のいい艦攻機で、軽空母(護衛空母)による対潜水艦先制航空攻撃に必要な機材のため、本装備の持参はありがたい。（一方の大鷹が本装備を持参するのは「改」の時点）

Lv62で開発資材32個を消費して「雲鷹改」に改装可能となる（「大鷹改」はLv60）。この改装段階以降で大発動艇系統が搭載可能になる。これは大鷹や神鷹には無い能力で、試製甲板カタパルトを必要とせずに大発搭載可になる軽空母としても現時点で唯一。

この時点で唯一の持参装備が「九七式艦攻試製三号戊型(空六号電探改装備機)」という夜戦艦攻機^[3]。大発の搭載可否と持参装備の優秀さを除けば大鷹改と運用面では同等の働きをしてくれる。

大鷹型航空母艦姉妹共通の改二にはLv85＋試製甲板カタパルト＋改装設計図に加え開発資材64個が必要。（開発資材以外は姉妹艦共通）他の大鷹型姉妹の改二と違いカ号観測機などの回転翼機は搭載不可。持参装備の「零式艦戦64型(複座KMX搭載機)」は対潜特化の艦上爆撃機。本装備は雲鷹改二の持参装備として初めて登場した装備である。

書き下ろしグラ等

2021年 4月・・・先行実装姉妹（大鷹・神鷹）と"後ろ見八幡丸（＝雲鷹）"
　※実装予告を兼ねる。公式媒体において別絵師の作品を”合体”させる事例がないことから担当絵師
　　ほぼ確定。
2022年 1月・・・三越コラボ第7次作戦
 2022年春・・・サクラタウン”埼玉鎮守府”私服描き下ろし^[4]

史実概略

詳しくは「雲鷹」記事参照。また、新田丸級貨客船に関しては先任実装艦「春日丸(艦これ)」記事も参照されたい。

欧州航路の客船の更新を目的に日本郵船が政府の優秀船舶建造助成施設の適用を受けて建造した新田丸級貨客船3隻のうちの1隻が「八幡丸」である。1939年 10月31日三菱重工業長崎造船所^[5]にて進水、1940年 7月31日に竣工し、当初欧州航路への就航が予定されていたものの第二次世界大戦(欧州戦線)が勃発していたため太平洋航路へ就航した。