シカゴ・カブス 単語

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シカゴカブス

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シカゴ・カブスCHC)とは、ナショナルリーグ中地区に所属しているメジャーリーグベースボールプロ野球チームである。

球史

アトランタ・ブレーブスと共に最古の歴史を持つ球団。

1871年に創設された球団だったが、同年に起きた火事によって、2年間は活動していなかった。1876年にナショナルリーグに加盟し、初年度にリーグ優勝を果たす。

1879年にキャップ・アンソンが選手兼監督となり、1880年から1886年の間に5度優勝。アンソンは選手としても初の3000安打を達成。1890年に2位になったのを最後にチームは低迷する。

1903年からチームが浮上しだし、1906年にシーズン最多の116勝を挙げリーグ優勝。しかしワールドシリーズではシカゴ・ホワイトソックスに2勝4敗で敗退。
1907年107勝でリーグ2連覇。ワールドシリーズではデトロイト・タイガースと対戦し、4勝1分で下し、初めて世界一となる。1908年はニューヨークジャイアンツ(後のサンフランシスコ・ジャイアンツ)とのプレーオフを制し、リーグ3連覇。ワールドシリーズでは再びデトロイト・タイガースと対戦し、4勝1敗で2年連続の世界一となる。この1908年の世界一以降、107年間に及ぶ長い長い空白が始まる。

1910年の優勝以降、しばらく優勝から遠ざかる。1914年にはフェラルリーグが開設されたが、2年で解散。フェラルリーグのシカゴ・ホエールズの本拠地、ウィーグマンパークを買い取り、リグレーファールドと名を改め、本拠地をそこに移した。1918年にそのリグレー・フィールドボストン・レッドソックスとのワールドシリーズが開催されたが、ベーブ・ルースに2敗を喫し、敗退した。

1926年にはジョー・マッカーシー監督に就任し、1929年に数年ぶりの優勝を果たす。1932年チャーリーグリムが選手兼監督となり、リーグ優勝ワールドシリーズの相手は、マッカーシー監督率いるニューヨーク・ヤンキースで、4連敗で敗退した。1935年ワールドシリーズで敗退。1938年には、ギャビー・ハートネットが選手兼監督に就任。首位にいたピッツバーグ・パイレーツを猛追し、残り2試合の直接対決で、ハートネットの暗闇のホームランもあって、リーグ優勝。しかしワールドシリーズではヤンキースに4連敗で敗退。

1945年リーグ優勝を果たし、ワールドシリーズデトロイト・タイガースと対戦し、2勝1敗として4戦を迎える。この4戦を観戦しようと、シカゴ居酒屋を営むビリーサイアニスという男が、飼っていたヤギマーフィーを連れて入場した。マーフィー居酒屋看板であり、サイアニスは店の宣伝としてマーフィーを連れ歩いていた。
これまでカブスはマーフィーの入場を許可していたが、臭いに苦情が出た事を理由に入場を拒否するサイアニスを立て、「カブスはこれ以上勝つことはない。ヤギリグレー・フィールドに入ることが許されない限り、ワールドシリーズを制することはない」と言い放ち、本当にそうなってしまった(ビリー・ゴートの呪い)。

以降、ワールドシリーズから遠ざかること半世紀以上、世界一から遠ざかること一世紀以上という歴史を刻む。
呪いを本気にしたファンヤギに対する保護活動などの慈善事業を重ねて徳を積み、1984年には当時のオーナーが「ヤギを連れて入場する許可」を出すが、あと一歩の所でリーグ優勝を逃がす日々が続く。

1992年からサミー・ソーサが在籍。シーズン60本以上を3度記録する強打者として活躍。1998年には新人ケリー・ウッドも1試合20奪三振の快挙を成し遂げる。この年ワイルドカードを獲得したが、ブレーブスに3連敗を喫した。

2003年フロリダ・マーリンズとのリーグチャンピオンシップで、リグレー・フィールドワールドシリーズ出場まであと5アウトというところまで行ったが、ファウルをカブスファンの妨で落球(バートマン事件)。その後マーリンズに逆転を許し、第7戦も落としてワールドシリーズ出場を逃している。

2008年に1万勝を達成した。

2015年にはリーグチャンピオンシリーズに進出。映画バック・トゥ・ザ・フューチャー2」における未来世界はこの2015年であり、劇中ではカブスがワールドシリーズを制覇している(要するに「信じられない未来の出来事」扱いされるくらい優勝できていない)事もあって大きな期待がかかった。
が、皮にもヤギと同じ名前を持つメッツダニエル・マーフィーに4試合連続ホームランを浴びて4連敗。呪いを破ることは出来なかった。
余談ながらマーフィーリーグチャンピオンシリーズMVPを獲得したが、続くワールドシリーズでは大不振に陥り、メッツも敗れている。やはりヤギ憑依していたのかもしれない。

2016年は首位を独走し続け、9月17日にカブスは敗戦したが、カージナルスが敗戦し、8年ぶり6度の地区優勝を達成した。146試合での達成は5番速さだった。ナ・リーグ中地区2位カージナルスに最終的に17.5ゲーム差をつける圧倒っぷりであり、ポストシーズンも勝ち進んで、71年ぶりとなる悲願のワールドシリーズ進出を果たす。
そしてインディアンスとのワールドシリーズは4戦で王手をかけられるも3連勝で逆転し、108年ぶり3回世界一。遂にカブスはヤギ呪いから解き放たれた。

日本人では福留孝介藤川球児が在籍していた。高津臣吾門倉健も在籍していたが、メジャーに昇格はしなかった。2016年マイナー川崎宗則が所属した。2022年から鈴木誠也が所属している。

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更新2024年8月19日

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アリゾナ・ダイヤモンドバックス シカゴ・カブス アトランタ・ブレーブス
コロラド・ロッキーズ シンシナティ・レッズ マイアミ・マーリンズ
ロサンゼルス・ドジャース ミルウォーキー・ブルワーズ フィラデルフィア・フィリーズ
サンフランシスコ・ジャイアンツ ピッツバーグ・パイレーツ ニューヨーク・メッツ
サンディエゴ・パドレス セントルイス・カージナルス ワシントン・ナショナルズ
アメリカンリーグ
西地区 中地区 東地区
ロサンゼルス・エンゼルス シカゴ・ホワイトソックス ボルチモア・オリオールズ
オークランド・アスレチックス クリーブランド・ガーディアンズ ボストン・レッドソックス
シアトル・マリナーズ デトロイト・タイガース ニューヨーク・ヤンキース
テキサス・レンジャーズ カンザスシティ・ロイヤルズ タンパベイ・レイズ
ヒューストン・アストロズ ミネソタ・ツインズ トロント・ブルージェイズ
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