LUNAR THE SILVER STARとは (ルナザシルバースターとは) [単語記事]

LUNAR THE SILVER STAR(ルナザ・シルバースター)とは1992年 6月26日にゲームアーツから発売されたメガCDのロールプレイングゲームである。

概要

メガCDの看板的なRPG。ドラゴンマスターのダインに憧れる少年アレスが様々な竜に会うために仲間と共に冒険に出発し、世界を旅して成長していく、というストーリーである。メガCDの大容量を活かしたストーリーの要所に入るビジュアルシーンや声優によるキャラクターボイスがウリとなっている。ただ、担当声優が少ないのが難点である。

戦闘では、移動力などが必須となっており、戦略性に長けている。セーブはどこでもできるが、場所によってセーブできない場合がある。ボイスが出るビジュアルシーンは少ないらしい。セーブデータは3つあるが、メモリーバックアップ RAMを使えば増やせる。その他の詳細はWikipediaを参照。

その後の展開

発売から2年後に『LUNAR ETERNAL BLUE(ルナエターナルブルー)』、4年後にゲームギアのロールプレイングゲーム『LUNAR さんぽする学園』とセガサターンにリメイクされた『LUNAR SILVER STAR STORY(ルナシルバースターストーリー)』、5年後に『魔法学園LUNAR!』、13年後にニンテンドーDSのロールプレイングゲーム『LUNAR -ジェネシス-』などという様々な続編が発売され、シリーズ化された

『LUNAR SILVER STAR STORY』および『LUNAR HARMONY OF SILVER STAR(ルナハーモニーオブシルバースター)』は本作のリメイクであるが、シナリオの大幅変更、声優の変更と追加、グラフィックのパワーアップ、ラスボス撃破後のセーブ可能化、ブロマイドの追加などの変更点があった。

登場人物

アレス・ノア(CV:折茂賢司もしくは井上喜久子): 年齢:15歳; 身長:168 cm; 体重:52kg; 出身地:ブルグ; 本作の主人公。北方の開拓農民、ブルグに生まれ育った赤い髪と緑の瞳の少年。やや優秀不断なところもあるが、性格は明るく、物事をあるがままに受け止める柔軟な心を持っている。母親譲りの竪琴の腕前は抜群。ブルグの村は最後のドラゴンマスター・ダインが生まれた村であり、アレスはダインとその冒険に強い憧れを抱いている。幼馴染のルーナの事が好きだが、積極的な性格の彼女の前では、少し気後れしてしまうようである。また、全般において一度も喋らないが、エンディングでルーナの名を叫ぶ。
ルーナ・ノア(CV:井上喜久子): 年齢:15歳; 身長:166cm; 体重:48kg; スリーサイズ:B78/W54/H79; 出身地:ブルグ; 本作のヒロイン。アレスの幼馴染で、歌の上手な少女だが、実は女神アルテナの転生した姿である。孤児だったルーナはアレスの家に引き取られ、アレスの両親の手で我が子のように育てられた。実の子であるアレスの部屋よりもルーナの部屋のほうが遥かに立派だというのは有名な話。少し大人ぶる傾向があり、いつも同い年のアレスに対して姉貴分のように振る舞っているが、これはルーナがアレスをほのかに恋している事の反動なのだろう。女心は複雑である。アレスと別れてからブルグの村に暮らしていたが、孤独が嫌いでアレスの夢で悲痛の叫びを上げる。
ナル(CV:佐久間レイ): 年齢:?歳; 身長:30cm; 体重:4.1kg; 出身地:ブルグ?; 一見すると羽根の生えた猫のようだが、本当のところはナル自身にも分からない奇妙な生き物だが、実は白竜の子である。アレスとルーナとは兄弟同然に育てられ、アレスとは喧嘩友達だ。しかしナルもアレスもお互いが大好きなのである。思った事はずけずけと口に出して言ってしまう性格で、遠慮というものがない。女の人に抱っこされるのを好む。
ラムス・ファーマイン: 年齢:17歳; 身長:170 cm; 体重:83kg; 出身地:ブルグ; ブルグの村の村長の息子。村でも評判の怠け者で、いつもブラブラしているが、いずれ大人物が大金持ちになろうと考えていて、体と同様夢も大きい。戦闘面では攻撃力・防御力ともにアレス以上のものを持ちながら、足が遅いのでほとんど役立たずである。
白竜のファイディ(CV:北村弘一): 最強の魔法生物、竜の一族の生き残りで、ブルグの村近くの白竜の洞窟の奥深くに住んでいる。白竜のファイディが非常な高齢であることは間違いないが、竜はこの世界の始まりより生きているといわれ、その年齢は推しはかる事ができない。竜を初めて見る者がその姿に恐れをなすのはしごく当然な事だが、実際に話を交わしてみると白竜のファイディはいたって性格温厚で、好々爺然とした印象である。
ナッシュ・ルーマック: 年齢:17歳; 身長:172cm; 体重:57kg; 出身地:不明; 魔法都市ヴェーンの魔法使い見習い。エリートとしてプライドが高く、キザでカッコつけ。一見、鼻持ちならない自惚れやだが、根は気弱な性格。また、友達が欲しいのか、案外人懐っこいところもある。意中の人はミア。
ミア・オーサ: 年齢:16歳; 身長:163 cm; 体重:45kg; スリーサイズ:B86/W56/H88; 出身地:ヴェーン; ヴェーンの魔法ギルドの当主、レミリアの娘。魔法の才能に長け、ヴェーンの人々からも慕われているが、本人は自分に自信が持てずにいる。その気弱でおっとりした性格からは想像もできないが、攻撃の魔法を得意としている。
ジェシカ・アルカーク: 年齢:16歳; 身長:172cm; 体重:50kg; スリーサイズ:B81/W59/H82; 出身地:メリビア; 自由都市メリビアの提督、獣人メルの娘。父の前では猫をかぶっておしとやかに振舞っているが、本当は元海賊の父親譲りのジャジャ馬娘。だが、既に亡くなっている母親からは優しい心も受け継いでいて、子供好きな一面もある。ミアの親友。キリーとはいつも喧嘩をしている。
キリー: 年齢:18歳; 身長:180 cm; 体重:75kg; 出身地:どこかの山; ナンザスの関所を仕切る若き山賊の頭。喧嘩っ早く、女好き。自信過剰ぎみで女はみんな自分に惚れるものだと勝手に思い込んでいる。だが、幼馴染のジェシカにだけは弱い。両手で扱う大振りの剣を好むため、盾は使わない。
ガレオン(CV:納谷六郎): ヴェーンの魔法ギルドの宰相。かつての四英雄の1人。世界最高の魔法使いで、その魔法力は、今は亡きドラゴンマスター・ダインをしのぐとまで言われている。現在、魔法ギルドの運営は全てガレオンの配にあり、ガレオンが実質的な指導者である。
メル・デ・アルカーク: 自由都市メリビアの提督。獣人。かつての四英雄の1人。かつてはメリビア周辺の海を荒らし回った海賊の親分で、その当時、まだドラゴンマスターになる前のダインと戦って引き分けたことがある。その後、人間の貴族の女性と結婚しメリビアの提督となる。
レミリア・オーサ: ヴェーンの魔法ギルドの当主。かつての四英雄の1人。「四英雄の冒険」ののちに魔法ギルドの当主となり、女ながらも立派に魔法ギルドを運営してきた。その魔法の実力はドラゴンマスターに次ぐと言われている。若くはないが美人。
レイク: 自由気ままに旅を続けるさすらいの剣士。なぜか、アレスの行く先々に姿を現す。豪快な性格で、剣の腕前はかなりのものらしい。
テムジン: 草原の民の族長の息子。アレスと同い年であるが、かなり大人びている。竹を割ったような性格で、危険をもかえりみない向こう見ずなところがある。既婚。
ピリア: テムジンの妻。炎のような激しい気性を持つ草原の女で、テムジンのためならば自分の命など惜しくはないと考えている。鞭の名手でもある。
マイト・ファーン: 機械の力で空を飛ぶ夢に取りつかれた発明家。この世界ではほとんどの事は魔法で用が足りるので、機械の研究に没頭するママイトは変人扱いされている。また、酷い人間嫌いでも有名。
パタネン: 魔法皇帝のために兵器を造る悪の発明家。パタネンは蒸気機関を研究していたがとうとう誰からも認めてもらえず、自分を馬鹿にした連中への復讐を考えるまでになってしまった。
ゼノビア: 辺境に住む魔族の長。自分達魔族を辺境に追放した女神アルテナを酷く憎んでいる。全ての魔族を従えて魔法皇帝に忠誠を誓い、その野望実現のために各地を暗躍する。
魔法皇帝(CV:納谷六郎): 本作のラスボス。辺境を支配する謎の男。辺境を足掛かりにして世界の支配を企んでおり、そのための道具として女神アルテナの力を我が物にせんとする。この魔法皇帝こそ、アレス達の最大の敵である。最終決戦では第二形態を持つ。