黄熱病 単語

7件

オウネツビョウ

1.1千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
医学記事 【ニコニコ大百科 : 医学記事】
※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。

黄熱病(黄熱)とは、非常に危険なウイルス感染症の一つである。

曖昧さ回避

概要

ラビウイルス科の黄熱ウイルスが引き起こす病気で、同じフラビウイルス科のデングウイルスデング熱の病原体)と感染経路が似ている。

アフリカと中南米で流行しており、日本を含むアジア圏ではほぼ発生しない。

高熱と全身からの出血傾向がな症状であるため、エボラ出血熱SFTS重症熱性血小板減少症候群)などと同様にウイルス性出血熱の一つとされることもある。また、流石エボラ熱ほどではないが致死率も非常に高い。

デング熱日本脳炎などと同様にウイルスを媒介しており、ウイルスを持ったに吸血されることで感染する。ただし、エボラ熱SFTSなどと異なり人から人には伝染しない。

予防方法としてはに刺されないようにすることの他、ワクチン予防接種)が存在する。また、によっては黄熱ワクチンを打っていないと入できない場合もあるので要確認のこと。

症状

な症状は高熱、そして出血傾向である。

軽症の場合は発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感、嘔吐、下痢などインフルエンザマラリアに似た症状がみられ、数日〜1週間程度で回復する。

しかし重症化すると高熱、出血傾向(鼻血、内出血、吐血下血、血尿など)、疸、肝不全、腎不全などがみられる。

疸は皮膚や白目黄色くなることであり、病名の由来となっている。これは黄熱ウイルス肝臓に感染して肝炎を起こすために発生する症状である。また、コールタールのようなドス血液を吐くため吐病と呼ばれることもある。

重症例の致死率は50%えるとされており、特に日本人を含む旅行者は黄熱ウイルスに対する免疫いため重症化しやすい。また、特別な治療法(黄熱ウイルスをやっつけるなど)は存在しないため、点滴で脱水症状を改善するなどの対症療法しかい。

野口英世

この病気で亡くなった人物として最も有名なのが福島県出身の細菌学者、野口英世である。彼はアフリカで黄熱病の研究をしていたが、当時はまだウイルスの存在が知られておらず、黄熱病も細菌感染症だと思われていたため英世も黄熱ウイルスに感染して亡くなってしまった。

関連動画

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

掲示板に書き込みがありません。

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
白銀ノエル[単語]

提供: 夏蜜柑

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/12/27(金) 18:00

ほめられた記事

最終更新:2024/12/27(金) 18:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP