本部は静岡県静岡市駿河区に所在する。大学の略称は「静大(しずだい)」。
「旧制静岡高等学校」、「静岡第一師範学校」、「静岡第二師範学校」、「静岡青年師範学校」、「浜松工業専門学校」を前身として1949年に設立され、1951年に「静岡県立静岡農科大学」と統合した。
静岡キャンパスと浜松キャンパスの2つのキャンパスが存在し、双方にはかなり距離がある。
具体的に言うとJR東海道線で静岡~浜松に移動するだけで70分近くかかる(ホームライナーを除いて全て各駅停車)。
しかもお互い駅から少し離れた位置にキャンパスを据えているため、駅から遠鉄/静鉄バスでの移動も考えると片道で最低1時間半はかかり、交通費は往復で3000円程度必要である(950円の特急券を買って新幹線に乗れば時間短縮できないこともないが)。
受験生は自分が目指している学部がどちらのキャンパスに属しているか調べないと、地元だからといって安易に選択するとひどいことになるよ!
人文社会科学部・教育学部・理学部・農学部が所属している。
立地条件が非常に素晴らしく、駅や繁華街から離れているため、昨今の遊び呆けている学生は自制するまでもなく勉強に集中できる。
そればかりか山の中に建てられていて異様に高低差があるので、期せずして毎日が軽い山登り。
運動不足に陥りがちな大学生にとって体力も自動的につけてくれるという先人の配慮には涙をのむ…いや、涙を流さざるをえない。
・・・真面目な話、大学の近くで大学生が遊べるようなスポットはほぼ皆無であり、スーパーなど生きていく上で大切な施設もロクにない。一人暮らしをする学生は住居の選択をかなり慎重に行うようにしよう。
工学部と情報学部が所属している。
キャンパス自体は駅から少々離れているが、浜松自体がかなり広い町であるため、事実上市街地の中に存在していると言っていいだろう(なお、離れているとは言ってもバスで約10分ちょっとかつ運賃は約200円と静岡より安い。加えてバスのルートの関係上、最寄りのバス停を通る本数も多い)。
町並みが比較的平坦なのもあって、自転車等公共交通機関以外の移動手段があれば行動範囲が一気に広がる。大学周辺にはスーパーやコンビニが多いため、一人暮らしの学生にとってなかなか悪くない環境。
これだけ書くと浜松キャンパスが天国に見えるかもしれないが、所属している学部の関係で男女比率がものすごいことになっている。
情報学部はともかく、工学部は女性が全体の1割いるかどうかというレベルで、キャンパスが主に情報学部用の北側、工学部用の南側と区分されてあたかも別の世界である。
おまけに静岡キャンパスと距離が離れている関係で両キャンパスの交流は少なめ。
ますます工学部生男子が彼女を作れる可能性は低い。
そんなわけでリア充な大学生活を送りたい異性愛男子の諸君は女性がそれなりにいる情報学部への進学または音楽系など比較的女子の多いサークルへの参加をオススメしておこう。
ちなみに名前だけ聞くと工学部も情報学部もカリキュラムに大差なさそうに思えるが、実際にはかなりの隔たりがある。そして大抵のケースでは工学部のほうがコマ数が多く大変である。
ちなみに、2013年度より工学部が改組され、機械、電気電子、物質、システムの4学科から、電気電子の一部と物質工学科が電子物質科学科と化学バイオ工学科に変化した(そのため2016年現在、工学部の4年生は改組後の1期生となる)。
これにより、機械、電気電子、電子物質、化学バイオ、数理システムの5学科となったほか、各学科のコース(専門性)にも変更が入った。
特に電気系、材料系、化学系を志望する受験生は入学してから「何かやりたかったのと違う…」なんてことのないように、研究内容などチェックしておくことを強く推奨。特に電気電子と電子物質は名前こそ似ているがやっている分野が大きく異なるため注意。
情報学部は、「文工融合」のスローガンのもと、情報学(Informatics)全般を専門とする総合的な学部である。情報学自体が分野横断的学問領域であり、静大情報学部においても計算機科学のみに留まらず量子力学や数学などといった理系分野から社会学や哲学といった文系分野を専門とする研究室に至るまで広範な専門領域を有することを特徴としている。
1995年(平成7年)の情報学部発足当初は工学部知能情報工学科から発展した情報科学科(CS:Computer Science)と情報学部設立と共に新設された情報社会学科(IA:information arts)という理工系・人文社会系の二学科体制を取っていた。
2004年度(平成16年度)から導入された「プログラム制」においては、入学時の二学科制に加え、学部二年次進級時に「CS:Computer Science、計算機科学」「IS:Information System、情報システム」「ID:Information Design、情報デザイン」という3プログラムのうちいずれかを選択するようになり、より柔軟なカリキュラム設計が試みられた。
CS、IDはそれぞれ情報科学科、情報社会学科の延長であり、ISはその中間領域である。計算機科学の分野で得られた知見を社会においてどのようにして具体的に活用するか、というような応用の分野を主に扱う。プログラムの選択については(一年次→二年次以降)として(科学科→CS or IS)、(社会科→ID or IS)を学生が選択する。ただし、ISプログラムに関しては上限人数が設定されており、定員を溢れた場合は一年次の成績(GPA)をもとに選抜が行われる。
2016年度(平成28年度)からは、ISプログラムを前身とする学科「行動情報学科」が新設され、三学科体制となった。
プログラムに注目するとよく聞かれるのはCSのカリキュラムの厳しさである。他のプログラムに比べて必修科目数が圧倒的に多く再試を行わない座学授業も少なくないため、1回の試験で留年が決定することも稀ではない。また、実験系の科目の中には必要作業量が多く深夜まで居残るほど時間を必要とするもの、非常に厳しい添削指導を受けるものも存在し、工学部にもCSの名が知られる由縁である。
しかし、厳しいのはCSだけとは限らない。ISとIDでは進級の可能性を逃すほどの厳しさはないが、グループワークを要求する講義の数が多く、多くの学生は共同作業に時間を費やすことになる。なかでもISに言及すると、ソフトウェア開発が要求される講義ではしばしば課外時間での作業が生じるため、開発を担当する学生への負担は大きいことが想像される。
CSは圧倒的に厳しいというイメージが情報学部生の間では支配的であるが、それは初年度プログラミング系講義における情報社会学科の学生のプログラミング挫折体験を借用することによって成立している可能性が指摘できる。逆を言えば、文献調査やフィールド調査・社会調査などといった人文・社会学系の基礎スキルを初年度に学ぶ機会があれば、CSの学生から見た情報社会学科、IDの学生への評価が変化する可能性は潜在する。これは、情報学における基礎教養とは何かという問いにもつながるが、本稿では言及しないことにする。
その役割を部分的・代替的に果たしている講義の例として、2010年度以降の入学生が2年次に受講する「情報学方法論演習」が挙げられる。ここでは、情報学を可能にする様々な手法を学ぶことを目的として、統計的手法・心理学実験・フィールド調査・ユーザビリティテストを習得する授業設計となっており、学生にとっては双方の学習内容を広く浅く学ぶ機会にもなっている。特にフィールド調査はCSの学生にとって初めてのID的な作業機会となる役割を果たしている。
行動情報学科の設置時に実行される情報学部の新カリキュラムによって、3学科同士の評価がどのように変化するかが今後の注目すべきポイントになるだろう。
本章では内部の学生である筆者が実際に感じる学部の雰囲気をもとに記す。それゆえ客観的な正確性を保証できるものではなく、一意見としてお読みいただきたい。
学生にとって三学科制への移行による最も大きな変化は、入学以降学部内での進路の変更が困難になった点であろう。
プログラム制においてはプログラムの選択が二年次に行われることから、一年次は進路選択についての実質的な猶予期間であった。例えば、社会学科として入学したものの、一年次にコンピュータサイエンスを学びたいと思い直し二年次にISプログラムを選択して三年次の研究室配属ではCS系の研究室を選択する、という進路もあり得た。ところが三学科制においては(転学科などの例外的な手段はあるものの)基本的には学科間の移動はできない。
プログラム制においては、研究室は各プログラム毎に設定されており、CS系研究室ではCS、ISの学生を募集し、ID系研究室ではID、ISの学生を募集、IS系研究室ではISの学生が中心、というような形態が多かった。このようにISプログラムは研究室の選択の幅が広く、実質的な学科横断の手段として機能していたのである。
筆者の意見としてはこのような一年の猶予期間、学科間の横断手段は意義のあるものであったと考える。一般的な指導要領において、大学入学以前に自らの進路について十分に考える材料と猶予を持つことは大多数にとっては困難なことである。それゆえ、情報学という大まかな方向性のみを入学前に決め、実際に情報学部で専門領域に多少触れてみてから自らがどの領域に進むか選択する、というプログラム制の柔軟性は少なくとも学生当人にとってはより有意義な進路選択が可能となっていた側面がある。三学科制になったことでこの猶予は失われ、自身の学科が肌に合わなかった、入学してから学びたい分野が他に見つかったという学生は困難を強いられている。材料が圧倒的に少ない中での進路の判断について「自己責任」の一言で済ますのはあまりにも窮屈ではないだろうか(もちろん、これは高校までの指導要領にも関わることであり、他学部、他大学にも言えることである)。
(なお余談であるが、噂として、プログラム制についてはCSプログラムの教員から見ると科学科として入ってきた優秀な学生がISプログラムへと"逃げる"ことが気に食わず、三学科制を推進したという話もある。あくまでもこれは確証のない噂ではあるが、しかし、実際に科学科の成績優秀者がCSの厳しさを嫌がりISを選択するということは少なからずあった)
また、「文工融合」の形骸化も情報学部の大きな課題である。というよりもそれを標榜してきた情報学部としては最大の問題であろう。
近年の文系軽視・排斥的な社会の風潮(ちなみに理系偏重とは言えないところがポイントである)に背を押される形で、本学部の社会系の立ち位置は(雰囲気として)低い位置に貶められている。学生もこうした雰囲気を内面化し、学科間の格差を再生産している側面がある。多くの科学科の学生は社会系の知見に触れることさえしない。社会科としても科学科系の学問を難しいものとして遠ざけるきらいがあり、その間の溝は深まりつつある。
(これも余談ではあるが、科学科としてもそうした難しく苦しい学問の下にいるという事柄を誇りとして内面化し、その誇りが学問の場として健全ではない、自身にとっても苦しい状況を伝統の名目で再生産しているのではないか、と思うことがある。あくまでも筆者の一意見である。この不健全な状況についてはここでは詳述しないが、これや研究室配属の問題が挙げられる、とだけ述べておく)
プログラム制時代からこうしたプログラム間の関係の希薄さは問題となっていたが、ISプログラムの存在によって辛うじて情報科学系と情報社会系交流、「文工融合」は体面を保っていた。ところが完全に三学科として分かれてしまったことによって学科間の交流、知見の交換はカリキュラムの上ではほとんどなくなった。というよりもむしろ積極的に学科ごとに区別するような傾向さえあり、最早「文工融合」は完全に形骸化したと言っても過言ではない。
ニコニコ動画において静岡大学の最古参は情報学部情報社会学科の赤尾晃一准教授である。
大衆文化・マスメディア・遊びを専門としている。しかしながら、自らのゼミをヲタク腐女子収容施設と称し、授業でもヲタク・2ch論を全力で展開しているという破天荒っぷりである。もちろん、まじめに授業を展開しているものもある。
とりわけ、「情報学応用論」という授業では一昨年に⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーンを舞い、去年はカードキャプターさくらの登場キャラクター「ケルベロス」に扮して教室を湧かせた光景はニコニコ動画でも語り草となっている。
ブログでも歯に衣を着せぬ物言いで言論活動を行っている。
浜松キャンパス南方のサークル棟にて活動してる団体である。SFRadioを称してネットラジオを展開している。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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