当記事では、鉄道車両の呼称に使用する「系」という語句について記述する。
鉄道車両、特に電車・気動車・客車においては、機能(電動車・付随車など)や役割(車内設備の違い等)などの異なる複数の車両を同じ編成で使用することが多い。そこで管理上・保守上などの理由でこれら複数の「形式」の車両を同一の「系列」として扱うようになっている。特に、製造当初からある程度の編成を組成することを前提に、外見や走行性能を形式間で揃え、グループ化を行った車両群を「○○系」と呼称している。
たとえば0系新幹線電車は、15形、16形、21形、22形、25形、26形、27形、35形、36形、37形の10形式の車両で構成されていた。「0系」という呼称は、各形式を3桁で表記すると「015形」「021形」のように百の位が「0」であることに由来する。
外見が異なる車両を同じ「系」にしてしまう事例もある。京阪8000系には、前のテレビカーである旧3000系を改番した編成(30番台)が1編成含まれていた時期があった。番号を現3000系に譲り渡すためと思われる。
逆に外見がよく似た車両を異なる「系」にしてしまう事例もある。国鉄→JRの場合、外見が似ていても系列が違えば原則として混結はしないしできない、という意味で多少わかりやすいが、近鉄の場合は異系列間で混結できる例とできない例が混在し、いささかわかりにくい。
前述のように個別の車両に対しては、機能や役割の違いによりそれぞれに「形式」を与え、「○○形」と呼称し区別している。0系新幹線電車の21形は「博多向き先頭車」、36形は「食堂用中間車」を示す形式である。
形式はすべての車両に付されるが、どこまで形式を区分するのかについては事業者ごとに考え方が異なる。運転台の有無すら区別しない京急のような事例がある一方、搭載機器の違いによって細かく区別する事例もある。
なお下記事業者では「形」を「系」の意味でも使用している。
系列・形式 |
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100系 - 200系 - 300系 - 400系 - 500系 - 600系 - 700系 - 800系 - 900系 |
1000系 - 2000系 - 3000系 - 4000系 - 5000系 - 6000系 - 7000系 - 8000系 - 9000系 |
10000系 - 20000系 - 30000系 |
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最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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