岩倉アリアとは (イワクラアリアとは) [単語記事]

岩倉アリアとは、2024年 6月27日に発売されたゲームである。

近づくほど遠くなる――その少女を追いかけるほど、“わたし”は本当の自分を知る。

高度経済成長期の目まぐるしい変化を遂げる日本で、社会から取り残された少女と、社会から切り離された少女の出会いをきっかけに起こる、人間性や本質を象徴的描写した、愛憎に満ちたヒューマンドラマが展開される。

推理物ではなく、探索やスケッチなどにより屋敷の謎に近づいてゆく。

バイセクシャル、レズビアン、ヘテロセクシャルなどの多彩な性的思考の人物が登場し、一人ひとりの人生や感情、人間性が複雑に交差してゆく。百合成分多めだが、その一点にフォーカスした作品ではない。

身寄りのない北川壱子は、中学卒業後進学せずに社会に出て建設会社で働き始めるが、職場に嫌気がさし一年余りで退職。

上手く運ばない人生に鬱屈としている中、旧華族出身の紳士・岩倉周が現れ、壱子を自身の屋敷の女中として迎え入れる。

今まで育ったところとは別世界の屋敷の中で、病弱だが目を見張るような美人の岩倉アリアとの出会いを機に、同い年の友達が出き、大好きな絵を描くことに没頭するなど、充実した日々を送る壱子だったが、ある日、屋敷の中で見てはいけない光景を目にしてしまう。

北川壱子 CV：鈴代紗弓: 主人公。養護施設育ちの16歳。身長159cm。過酷な幼少期を過ごしたため大人びた考え方を身につけているが、幼さも目立つ。趣味は絵を描くことで、岩倉家では絵画の技術を磨く機会を与えられ、気になったものを写生帖にスケッチする。
岩倉アリア CV：中村千絵: 屋敷からほとんど出ずに育った病弱な箱入り娘。身長 171 cm。気まぐれな一面が目立ち、他者を寄せ付けない冷たいオーラを纏うが、壱子以外の客人には柔らかく接する。
岩倉周 CV：森川智之: 貿易関係の会社を経営している裕福で穏やかな紳士。身長 181 cm。一人娘のアリアを溺愛している。周囲から尊敬され、どんな状況でも声を荒げることはないが、アンタッチャブルな一面も多い。
宮内スイ CV：本多真梨子: 岩倉邸の食事全般を取り仕切る地元洋食屋の娘。身長 156cm。壱子と同い年ながら、彼女にとって姉のような頼れる存在。明るいしっかり者だが、ある弱点を突かれると豹変する。
掛下秀一郎: 岩倉家の守衛。日和見主義者。愛煙家。
吉野明里: 岩倉周の秘書。周との関係はビジネスにとどまらない。