大学全入時代 単語

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大学全入時代とは、大学定員数が大学入学希望者数を上回る時代のことである。

概要

規制緩和と少子化の結果、大学全入時代となった。

規制緩和の理由

1990年代に行った大学規制緩和を行った。その理由は

  1. 団塊ジュニア大学入学を控えた時期であり、大学不足が叫ばれていた。
  2. 大学間の競争を促し、市場原理により大学の質の向上をした。
  3. 1990年まで日本経済の絶頂期であり、海外からあらゆる分野で自由化がめられていた。

からである。

規制緩和の結果

1990年代後半から2000年代にかけて短期大学の4年制大学への移行が特に多く、全入時代の大きな要因と考えられる。

大学では特に新規設置しやすい文系学部が中心に増えた。究極論、部屋と本さえあればいいし。
理系分野は実験室や大学病院、農場、工作機械など、学部ごとに必要な設備があり、新規設置の負担が重かった。

また2003年株式会社大学参入容認や2004年国立大学独立法人化、2005年にテンプル大学日本校が日本大学として認められるようになった。それ以降海外大学日本キャンパスの容認されるようになり、参入しやすくなった。それでも少ないけどね。

長期に渡る少子化により18歳人口は減少、2009年頃に大学全入時代となったとされる。

現状

人気私立大学を中心に定員数増加を行い、有名大学に学生が特に集中することで、新設校や地方大学では学生集めに苦戦するという現象が起こっている。リーマンショックに地元志向の傾向が増えたが、下位大学では引き続き苦戦することが予想される。

募集停止

そのため、大学によっては募集停止に追い込まれる現象も起こっている。

2003年には、立志大学2007年には東和大学学生の募集を停止した。

また三重中京大学トマス大学神戸ファッション造形大学愛知新城大谷大学、LEC東京リーガルマインド大学の5校が2010年度からの募集停止を明らかにした。

大学の合併・統合

大学の合併という現象も起こっている。

2002年には大阪大学大阪女子大学を吸収、2008年には東海大学北海道東海大学九州東海大学を吸収した他、慶應義塾大学と共立大学が合併。共立大学が、慶應義塾大学薬学部となった。

2005年には東京都立大学東京都科学技術大学東京都立保健科学大学東京都立短期大学を統合し首都大学東京になった。2009年武蔵工業大学が同系列の東横学園女子短期大学を統合、東京都大学に改称し東横学園女子短期大学都市生活学部、人間科学部になった。

2009年4月には、関西学院大学大学が合併、大学関西学院大学教育学部となった。2011年上智大学大学が合併、大学上智大学の総合人間科学部看護学科になった。

大学の提携

大学間の提携し、単位互換制度・協定作りも活発化した。

2001年には、東京医科歯科大学東京外国語大学東京工業大学一橋大学四大学連合を締結した。
2008年には、早稲田大学東京女子医科大学の提携して先端生命医科学研究を行う機関を設立した。

その他沢山あるので、Wikipediaの一覧記事exitを参照。

高等学校の系列化

また高等学校大学との系列化、協定も行われている。

系列化は立命館大学が古くから行っていたことで、1994年には宇治高等学校1995年には札幌経済高等学校2006年には守山市立守山女高等学校をそれぞれ、立命館宇治高等学校立命館慶祥高等学校立命館守山高等学校とした。

2000年代後半より大学運営する学校法人と私立中高を運営する学校法人との提携や合併が活発になった。

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