営業係数とは、100円の売り上げを生み出すのにいくらの費用がかかるかを示した値である。
営業係数が100より小さければ黒字、大きければ赤字である。たとえば、2016年12月に廃止になった留萌本線の留萌・増毛間の場合、平成24年度の営業係数が4554と書かれていたが、要するに100円の売り上げのために4554円もの費用がかかるということである。
営業係数が100を超えていても、存続することに異論がない路線もある。まず輸送人員の観点である。輸送人員が4,000人/日以上の路線(2016年度現在でこの数値に近い路線と言えば宇野線茶屋町駅~宇野駅間、伯備線新見駅~伯耆大山駅間、豊肥本線大分~三重町間、紀勢本線和歌山~和歌山市間などが該当する)であれば、鉄道以外の公共交通機関では輸送量が小さすぎて賄えないため、赤字であっても存続ベースで経営改善を目指すのが当然とされている。しかし、それ以下の輸送量であっても鉄道会社の企業努力による存続や上下分離方式、三セク化などの措置が取られることが少なくない。「鉄道でなければ輸送が困難」「鉄道があること自体が重要」などの理由がある場合が多いからである。
この他にも五能線を始めとするリゾート路線も営業係数や輸送人員に関係なく存続対象とされることが多い。路線単体で儲けることが大事なのではなく、リゾート列車に乗るために遠路はるばる新幹線や特急列車に乗ってきてもらい、新幹線などの運賃料金収益で儲けることこそが真の目的だからである。
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最終更新:2024/12/23(月) 18:00
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