原村和(はらむら のどか)とは、漫画およびアニメ作品『咲-Saki-』に登場するキャラクターである。
本作品の主人公である宮永咲と双璧を成すキャラクターで、実質もう一人の主人公と言ってもいいかもしれない。
清澄高校の1年生。昨年度の全国中学生麻雀大会(インターミドル)個人戦優勝者でもある。容姿端麗で成績優秀、父は弁護士、母は検事という恵まれた家庭環境の美少女キャラであり男子生徒に大モテ状態らしい。
全キャラでも3本の指に入る巨大なおっぱいの持ち主。しかも阿知賀編においては小学6年生の頃から周囲で話題になる程のものをおもちであったことが判明した。それでランドセルを背負って通学する姿は正に犯罪クラスである。作品中でもおっぱいネタで弄られること多数、特に片岡優希からは親友でなければ通報されるレベルのセクハラをしょっちゅう受けている。
マイノリティ系と自称する少女趣味を持ち、プライベートでは作者は病気としか思えない独特のデザインをした私服姿を見ることが出来る。なおメイド服を着ることにはまったく抵抗が無い。
髪型は小学生時代からツインテールだったが、インターハイ本戦から左のみサイドアップにした髪型となっている。
試合中に彼女の膝の上(胸の下とも言う)で抱えられているペンギンのぬいぐるみ「エトペン」は彼女のトレードマークの一つであり、抱き枕も兼用していて宿泊先でもこれがないと眠れない、無くしたりしたら泣いてしまうほど大切な友達でもある。ちなみにこのぬいぐるみ、作品中では盗まれたり引き裂かれたり、さらには天高くまで蹴り飛ばされたりと一番バイオレンスな被害にあっている。次はどんな目に合わされてしまうのだろうか?
生真面目にして上品な性格。誰に対しても丁寧口調でとても礼儀正しく、停電やホラーっぽいものを極端に怖がるといった可愛らしい面もあるが、麻雀における勝負事には人一倍真剣であり、勝気で意地っ張りな一面も持つ。
実はネット麻雀における伝説級の強者「のどっち」の正体であり、そのことを知る者はごく僅かしか存在しない。
両親の仕事の都合により小6の時に東京都から奈良県の小学校へ転校、一緒にバス通学している高鴨穏乃、新子憧と友達になる。後に麻雀が趣味であると知った二人に阿知賀女子学院へ連れて行かれた事で阿知賀こども麻雀クラブに入部する。この時に赤土晴絵と松実玄に遭遇、二人からは早々におもちネタで弄られていた。なお憧には当時「おっぱい転校生」と呼ばれていたことも発覚する。
中学校は阿知賀女子学院の中等部へ進学することを決めるが、麻雀を続けるため阿太峯中学校を選んだ憧、熊倉トシにスカウトされ福岡の実業団チーム入りを決めた晴絵と別れる事になり、阿知賀こども麻雀クラブは解散。穏乃とはクラスが分かれたことで疎遠になり、ついには自分も母の仕事の都合で中学2年の春に長野県へ転校することとなった。
長野では高遠原中学校に転入する。友達との長続きしない関係や別れに疲れ、もう友達は作らないと決めた矢先に通学途中で片岡優希と遭遇、他人の空似とはいえ外見が穏乃と憧に似ていた事に驚き、「なら私とも友達になれるじぇ」と笑顔で返された事により友達となる。
転入して2ヵ月後には優希と共に高遠原中学校麻雀部へ入部、室橋裕子に部長の花田煌と遭遇する。既に当年度のインターミドル予選は終了しており、花田は卒業したら福岡の高校(新道寺女子高校)へ入ることが決まっていたため、この年は公式の大会に出場することは無かった。
3年になって新入生の夢乃マホを加え部員が5人となったことでインターミドルに出場する。団体戦は予選の1回戦で敗退したが個人戦では全国優勝を決めて一躍有名人となった。
そしてこの時、優勝した瞬間を高鴨穏乃と新子憧が偶然テレビで見た事で後に阿知賀女子学院麻雀部が復活する動機となる。
ちなみに二条泉は個人戦で彼女と点差を競い合っていたらしい。
全国優勝者というステータスから高校進学では各校からスカウトされていたようだが、優希が清澄高校を受けることにより、彼女との別れを惜しんで一緒に進学することを決めた。
清澄高校では入学した時点で優希と一緒に麻雀部へ入部。当時のメンバーが部長の竹井久に2年生の染谷まこ、男子新入部員の須賀京太郎しかいなかったためインターハイは自分だけ個人戦出場するのではないかとマスコミに噂される。そしてこの後、京太郎がカモにするつもりで麻雀部へ連れてきた宮永咲と遭遇、3連続プラスマイナスゼロという人間離れした技量による勝負を放棄した麻雀をされたことに驚愕する。
久の計らいで再度勝負を挑むがまたしてもプラスマイナスゼロを達成され、さらに次の勝負では咲だけが1000点、他家が33000点の仮想スタートという条件で四暗刻をツモられ、今度は本当に得点差でトップに立たれて敗北する
(しかも仮想1000点スタートではプラスマイナスゼロ達成)。
屈辱のあまり部室を飛び出し、後を追ってきた咲に「麻雀を好きでもない人に負けたのが悔しい」と打ち明けたことがきっかけで彼女が麻雀部へ入部する事となり、清澄高校はインターハイ団体戦の出場資格を得ることとなる。
しかしインターハイ予選開催を前に彼女は東京の進学校へ転校するよう父親から言いつけられていた。優希に咲という友達の居る高校から離れることを頑なに拒んだ彼女はインターハイの全国優勝を条件に清澄高校への残留を検討してもらうよう父親に提案した。
インターハイ予選では団体戦副将として出場、強化合宿の成果もあり解説役の藤田靖子プロから「以前とは次元が違う」と言わしめるほどの強さを発揮して1回戦を圧勝、決勝戦では彼女をライバル視する龍門渕透華を相手に前半戦では完全試合達成寸前まで圧倒した。
そして大将戦で咲が天江衣に勝利したことで団体戦優勝、個人戦では2位通過したことにより団体戦と個人戦両方での全国出場を決めた。
インターハイ本戦では団体戦Bブロック2回戦で初お披露目となり、副将戦では薄墨初美、臼沢塞、愛宕絹恵と対戦した。
後にAブロック準決勝戦をテレビ観戦中、阿知賀女子学院の名前とメンバーに高鴨穏乃、新子憧、松実玄の名前があったことを知り、優希、咲と共に試合会場へ向かった。そして先鋒戦終了直後の入口ホールで3人と再会を果たし「そんな約束はできませんが」と言いつつ、決勝戦での対戦を誓い合った。
デジタル派の打ち手で、運やオカルトの要素を一切排除した打ち筋。
麻雀漫画でのデジタル派雀士はえてしてかませ役を担当させられることが多いのだが、彼女の場合は基礎雀力が非常に高い事と後述の理由によりかませにはならず、むしろオカルト派を撃退するほどの活躍を見せる。
彼女は長い間ネット麻雀を続けていた影響なのか、ハンドルネームである「のどっち」が運営のプログラムでないかと言われるほどの圧倒的な実力を身につけている。しかしリアルでは場の空気に流されやすく、感情もブレやすいという弱点があった。
(それでも全国中学生大会では優勝しているので総合的な実力は十分に高いと思われる)
これを克服するため強化合宿で竹井久が提案した「牌をツモって切る動作の反復練習」と「エトペンを抱えたままで打つ」(これは半分ネタのつもりであった)を実践し弱点を克服、リアルにおいても「のどっち」と同等の闘牌が出来るようになる。
この時の打ち方は第1打に5秒程度の思考をする以外すべての動作が即決即断で行われる。しかもすべての場面で点数期待値まで計算したあらゆる可能性が考慮されているため、まれに裏目を引くことはあるもののミスが皆無となり、勢いが付けば誰にも止める事が出来なくなる。
さらにそこから気分が高揚し顔が紅潮すれば「のどっち」と完全にシンクロした状態になる。
(この時、のどっちのアバターが召喚されるイメージが発生する)
この「のどっち状態」の彼女は視界がモニター越しの俯瞰画面のようになり、あらゆるオカルト的な影響下でも全くブレる事無く自分の打ち方を貫き通せるようになる。
前述の要素はあくまでデジタル打ちの本質を引き出す為の手段であり、彼女は宮永咲や天江衣のような能力者ではない、しかし人間である以上なにかしらミスは起こりえると言うのにそれを皆無にできるという点から麻雀に限っては極めつけの異常者といえる。
彼女を象徴する要素として、麻雀におけるあらゆるオカルトを完全否定する点がある。
小学生時代に松実玄のドラ支配、高校では片岡優希の東場爆発や宮永咲が見せるありえない数の嶺上開花を目の当たりにしても その全てを
「そんなオカルトありえません」
と一蹴し、それでも同じことが起こる場合は何かと理由をつけて絶対に認めようとしない。
他にも竹井久の悪待ちや染谷まこの能力にSOAと噛み付いており、夢乃マホに対しては彼女が泣き出す寸前まで糾弾した。
しかしこの事が麻雀においてはプラスに作用することもあり、インターハイ予選決勝戦では東横桃子のステルス能力を完全になかったことにしたり、本戦の2回戦では薄墨初美の能力を警戒して他家が対策を施す中、平然と危険牌を晒して場を荒らし、臼沢塞に能力を多用させて大いに体力を消耗させたりしている。
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最終更新:2025/01/11(土) 08:00
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