シンフォギアとは、アニメ『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズの略称、及び同作に登場する特殊装備の名称である。
特異災害対策機動部二課所属の技術主任、櫻井了子の提唱する「櫻井理論」に基づき、
聖遺物から作られたFG式回天特機装束の名称。現在、認定特異災害ノイズに対抗しうる唯一の装備であるが、
その存在は、現行憲法に抵触しかねないため、完全秘匿状態となっている。身に纏う者の戦意に共振・共鳴し、旋律を奏でる機構が内蔵されているのが最大の特徴。
その旋律に合わせて装者が歌唱することにより、シンフォギアはバトルポテンシャルを相乗発揮していく。なお、交戦中にダメージを受けるなど、何らかのカタチで歌唱が中断されると、
バトルポテンシャルは一時的に減衰する。
それは、今後の課題として挙げられるシンフォギアの弱点のひとつである。
――『戦姫絶唱シンフォギア』公式サイト 設定・用語解説「シンフォギア」より
特異災害対策機動部二課が保有する「FG式回天特機装束」。現在では製造不可能な異端技術(ブラックアート)の結晶である「聖遺物」、その欠片より作り出された「アンチノイズプロテクター」。
音楽のバリア(バリアコーティング)によりノイズの持つ特性のひとつである「人体の炭素転換」を無効化し、また、存在を異なる世界にまたがらせる「位相差障壁」によってダメージを減衰するノイズを、「調律」し通常物理法則下に引きずり出すことでダメージを減衰させることなく伝えることが可能な、認定特異災害ノイズに対する人類の唯一絶対の切り札。
シンフォギアを纏っている間、装者の身体能力は飛躍的に向上する。
聖遺物の励起、そして戦闘力の向上にフォニックゲイン(歌の力)、すなわち装者の「歌」が必要であることが最大の特徴。
戦場に響き渡る、少女の血の流れる歌声こそが、シンフォギアを対ノイズ武装たらしめるのである。
基底状態ではピンク色の水晶柱のようなペンダント型(集音マイクの機能を持つコンバーターユニット)だが、適合者の口ずさむ歌(聖詠)によって聖遺物が活性化し励起、一度エネルギーレベルに還元された後シンフォギアとして再構築される。解除時はシンフォギアのエネルギー還元とペンダント型への再構築が行われる。
(聖遺物融合状態の立花響のみ、聖遺物の破片と肉体が融合しているためコンバーターを要さない)
なお、シンフォギア装着時に着用していた衣服はコンバーター内に格納され、シンフォギア解除時に再構成されている。
シンフォギアシステムには総数301,655,722種類のロックが施されており、装者の技量やバトルスタイルに応じて系統的、段階的に限定解除される構造となっている。(『G』までは外見的には出力が低ければ黒の面積が多くなり高くなれば白の面積が多くなる傾向があったが、『GX』以降「イグナイトモジュール」ニグレドフェイズ時等の例外も多い)
『戦姫絶唱シンフォギア』において立花響の友人たちの歌によって復活した装者が纏っていたシンフォギア、及び『戦姫絶唱シンフォギアG』において70億の絶唱によるフォニックゲインを受けたシンフォギアは、ロックが外された限定解除状態(XD[エクスドライブ]モード)となっていた。
高い聖遺物適合係数を持ち、聖遺物をその歌によって励起させ、シンフォギアの装者となり得る存在。
その絶対数は少なく、シンフォギアの存在自体が秘匿されていることも相俟って「戦姫絶唱シンフォギア」時点で日本政府に認定された適合者は風鳴翼ただ一人である。(『戦姫絶唱シンフォギアG』においては風鳴翼と雪音クリスの二名)
適合者の分類は、先天的な適性を訓練によって恒常的に伸ばした第一種・先天的な適性を、訓練と投薬によって時限的に引き上げた第二種・事故による融合体としてシンフォギア装者となった後、訓練でも投薬でもなく、土壇場に必要適合係数をむしり取った第三種に大別される。
聖詠は装者によって異なり、同聖遺物であってもメロディこそ同一だが聖遺物名部分以外は装者によって変化する(カデンツァヴナ姉妹の「白銀のシンフォギア」の聖詠のみ同一歌詞)。
先天的適合者(及び聖遺物融合症例)は聖詠の最後のフレーズが「tron」、後天的適合者は「zizzl」となっているのではと考察されていたが、月読調及び暁切歌の聖詠のラストが「tron」であることによりその可能性は薄くなった。
シンフォギアの主武装。技や使用方法に応じて姿を変える可変性を持つ。
風鳴翼曰く、常在戦場の意思の体現。シンフォギアの戦士として構える胸の覚悟。
天羽奏及びマリアのガングニールは戦槍、風鳴翼の天羽々斬は刀剣類など、聖遺物の元のカタチと類型であることが多いが、雪音クリスのイチイバルの銃器・重火器類などのように装者の心象の影響も受ける。
武器を持つことを望まず誰かと手を繋ぎあうことを第一とする心の在り様から、有り余るエネルギーを持ちながらそれを武器として形成できず、「束ねて繋ぐ手」こそをアームドギアとする立花響は、風鳴弦十郎に師事することで習得した武術を己が主武装とする。だが次第に左腕を再生させたり、右腕を槍に変形させたり、果ては巨大な腕を形成したりと、「響のアームドギア=腕」が比喩ではなく文字通りの意味になりつつある。
聖遺物は強大な力を持つと同時に、扱いを誤れば使い手の命を脅かす危険性を孕むものである。聖遺物適合係数が低いものがシンフォギアを纏えば、その力を振るうたび強烈なバックファイアダメージが装者に襲いかかることになる。また、立花響の心臓部に食い込んだ「ガングニール」の欠片や完全聖遺物「ネフシュタンの鎧」など、使用者の肉体に融合しその命を蝕むものもある。
シンフォギアシステムに使われているような欠片ではなく、欠けることのない姿のままで遺された聖遺物を「完全聖遺物」と呼ぶ。励起には多大なフォニックゲインが必要となるが、一度起動してしまえばその後は歌を要することなく誰でもその力を発揮することが可能である。
聖遺物は歌によって励起する際に「アウフヴァッヘン波形」と呼ばれる特殊な波形パターンのエネルギーを放つ。アウフヴァッヘン波形は聖遺物ごとに固有であり、波形データを照合することで聖遺物の特定が可能。天羽奏/立花響の「ガングニール」とマリア・カデンツァヴナ・イヴの「黒いガングニール」は同一聖遺物から作られたシンフォギアであるため、同じアウフヴァッヘン波形を持つ。
低適合係数の者が装者になろうとする場合、適合係数を高める制御薬「LiNKER(リンカー)」が必要となるが、これは依存性が強く体を蝕む薬物であり、使用者はショック症状や悪ければ廃人化を起こすこともあり、適合係数上昇のための過剰投与や常用を続ければ使用者の命を削ることになる。そのためLiNKERによって装者となった者にはシンフォギアを纏う限界時間が存在し、使用後は体内洗浄が必要となる。
天羽奏をはじめとするLiNKER被験者の臨床データをもとに、米国連邦聖遺物研究機関F.I.S.の生化学者ウェル博士を中心として開発された「あなたに優しい」がテーマの改良型LiNKERや、より後遺症を軽減する体内洗浄法等、使用者の負荷を抑える方法も研究されている。
LiNKERに加え装者候補の「強い意志」もLiNKER同様に適合係数を高める効果を齎すことがある。
LiNKERを使用した後天的適合者のうち天羽奏は家族を殺したノイズを鏖さんとする「憎しみ」、小日向未来は親友である立花響を守りたいという「愛」でその身にシンフォギアを纏うことを可能とした。
増幅したエネルギーを解き放つ、シンフォギアの最大攻撃。最後の切り札。
絶大な威力を持つが、使用者自身へのダメージも凄まじい。バックファイアの軽減率は使用者の適合係数に比例する。
高い適合係数を持つ風鳴翼でも使用時には深いダメージを負い、元々適合係数が低く実験のために補助薬を絶っていた天羽奏は負荷に耐え切ることが出来ず命を落としている。
当初はこのことと字面からくるのイメージから、「絶唱」=「撃ったら絶対に死ぬ、自爆技」と勘違いする視聴者も続出した。
本来はエネルギーの運用効率を高めるアームドギアを介して放つが、それをしない場合はエネルギーの暴走により威力こそ増すものの余剰エネルギーが出るなど効率は悪く、使用者へのダメージもより大きいものとなる。(→絶唱顔)
シンフォギアによって絶唱の特性も違い、ガングニールは渦を巻くエネルギーにより突破力・貫通力に優れ、天羽々斬はエネルギーに指向性を持たせて放つ特性を持つ。
しかし、天羽奏が最期の絶唱の際に渦巻くエネルギーを広範囲殲滅に使用したり、雪音クリスが本来広域殲滅型であるイチイバルの絶唱をエネルギーリフレクターを用いて一点収束するなど、使用者のバトルセンスに応じて特性とは異なる運用も可能。
聖遺物と融合し彼女自身が聖遺物ともいえる状態にある立花響は、絶唱することなく絶唱並の威力を持つインパクトを放つことが可能。初回使用時は絶唱数回分に匹敵するエネルギーを消耗するという非常にエネルギー効率の悪い運用をしていたが、機能が馴染むに従い威力と消費エネルギーを抑えられるようになった。
また、聖遺物と装者の間に隔たりがある限り逃れられない絶唱のバックファイアを、聖遺物融合体であるが故に大幅に軽減することが可能。それにより、彼女のアームドギアの「他者と手を繋ぎ合う」特性を持つ絶唱により他装者の絶唱を調律し威力を増幅すると同時に、他装者のバックファイアを抑え負荷を立花響に集中させる「S2CA(Superb Song Combination Arts)」を可能とした。しかし、融合症例であっても中和しきれないほどに立花響への負荷が大きく、聖遺物の力が増幅されることによって思わぬ暴走を引き起こす危険性も孕む諸刃の剣である。
聖詠とは違い全装者・全聖遺物で歌詞とメロディは共通。歌詞に「fine(フィーネ)」が含まれている。
『戦姫絶唱シンフォギアGX』にてアルカ・ノイズに破壊されたコンバーターを修復する際、エルフナインが持ち込んだ聖遺物「魔剣ダインスレイフ」を組み込むことでシンフォギアシステムを強化改修し追加された決戦ブースター。
融合症例時の響の暴走症状を解析し応用したもので、「抜剣」することで理性を保ったまま暴走時の出力での戦闘が可能となるが、その莫大な出力の反動が装者の心身への多大な負荷となって襲い掛かる諸刃の刃でもある。装者の精神を守るため「ニグレド(黒化)」「アルベド(白化)」「ルベド(赤化)」の三段階のフェイズによるリミッターが掛けられ、抜剣から999カウント経過で強制的にシンフォギアが解除されるようになっている。
シンフォギアを纏う者を「装者」と呼ぶが、「奏者」ではなく「装者」である。装備者と覚えよう。
非常に多い間違いなので、適合者(ファン)には変換辞書への登録をお勧めする。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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